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B2/アイオーン - (2017/05/07 (日) 00:00:51) のソース

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* アイオーン &small(){&link(Aeon){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/additionalMonsters/aeon.html}}
 激情、慈悲、理由を超えて、終わりなき労苦を管理する名も無きものは静かにもがきながら、全ての存在の上にあるバランスのわずかなゆらぎを維持している。このような声なき力こそ、多次元宇宙を創り出し破壊する計り知れない存在、アイオーンである。彼らはほとんどの定命のものの理解を超えて存在し、多くの次元界における最年長の住人でさえ理解できない目標に向かって終わりなく努力し続ける。アイオーンは混沌界メールシュトロームの混沌から秩序を構築し、不毛の世界に新しい命を撒き、厚かましくも育った力の暴走を終わらせる。彼らは蒸発させるために国家を引き裂き、宇宙の塵へと星を分解し、惨禍への道を舗装する。彼らの手段はあるときには利益を与え、次には徹底的な破壊となる。しかし常にそこには熱狂も同情も恨みもない。個々のアイオーンは公平であり、断固として同じ目標に向かって努力し続ける――複数の次元界の平衡の追求を変え、修正し、見直しながら。この永遠の、そしておそらくは不可能な追求の下に団結したアイオーンは、比喩的な全能の時計職人の諸次元界に広がる手の体現である。そして究極の完成という目的のために、永遠に現実世界の無数の歯車を調整し整備し続ける。
 アイオーンが全てのものに探し求めるバランスは彼ら自身から始まる。アイオーンは平衡を持続させる強力な二分法を具現化させる。&link_anchor(Aeon-Akhana){アクァナ}が意味する誕生と死の可能性から&link_anchor(Aeon-Theletos){テレートス}が具現化する運命と自由の哲学まで、存在の働きが形を取り、生きた顕現の中に意思を持つ。下級の&link_anchor(Aeon-Paracletus){パラクレトス}でさえ様々な創造の要素をその複雑な軌道の中に統合している。そのような安定性はアイオーンの形状を超えて彼らの精神に霊感と指示を与え、それぞれに単一の目的と制御範囲を注ぎ込む。つまり、それぞれはその個体が求める均衡の現実的領界の体現であり、全てのものの上に自身の物質的な姿と同じように完璧なハーモニーを無理やり奏でさせようとしているのだ。様々な種類の形態は、その能力と目的を直接に表している。例えば&link_anchor(Aeon-Pleroma){プレローマ}・アイオーンの場合、作成と消滅の力に由来しており、豊富に育つか全く育たないかのいずれかの形でその影響力を使用する。
 アイオーンは悪意のあるクリーチャーではないが、彼らは個々の存在も、大抵の生命にとって核である葛藤も感情も考慮しない。町まるごと一つが壊滅したり広大な森が燃えるようなことは、彼らの対称性の操作にしてみれば同じように些細なことだ。同様に、新しい命を生み出すことと差し迫る災害に対して防備を固めることは等しく個性的な行いである。アイオーンにとっては最終的な勘定だけに意味がある。人型生物が過剰に住む土地は、ちょうど貪欲な菌類がいっぱいになった土地のように間引きが必要なのだ。肉体の免疫機構が侵入しようとする寄生者に慈悲も悪意も抱かないように、アイオーンも自らの目的を感情を淀ませることはない。そのような公平性はアイオーン同士の交流にまで及ぶ。多次元宇宙が当面必要とする以上の文化も、社会も、記憶さえない彼らは関係を築かず、通常自動機械のように目的に直進することを除いて一切の個性を持たない。アイオーンには緩やかな階級システムが存在する。下位の同胞によって優れていると認められたより大きな多次元宇宙の原理が影響力を持つ。しかしこの階級制度が、実際の指示や服従といった形で現れることはほとんどない。上位のアイオーンの行動が下位のアイオーンの多数の働きや命さえ台無しにするものであれ、より力のあるアイオーンの行いがためらいもなく実行される。複数のアイオーンが協力するのは重大な存在に関する懸念による場合のみで、彼らの種族と多次元宇宙自身の統合された意識に基づきそれをするよう指示される。そしてそれも長く続くことはほとんどない。
 アイオーンを自然や自らのクリーチャーの友や仲間と見なそうとして、多くのものが失敗した。時にはこれが真実となることもある――そして物質界を全体として広大で単一の有機体であると見なす場合、確実に真実である――が、アイオーンは森の中の木であるというよりは、都市の塔なのである。彼らにしてみれば、生は全て生であり、死はすべて死であり、それぞれの形にかかわらず守るものであり磨くものなのだ。
 非常に稀な事態では、アイオーンは多次元宇宙の気まぐれから逸脱することが知られている。そのような自分勝手に行動するアイオーンは他の種族に対する過度の興味、自らの寿命を超えて生きること、突飛な考えの暴露、他のアイオーンならば熟考もしない行為の強制によって目覚めることが普通である。このようなアイオーンは他のものよりも彼らの存在の一面を好むため、通常は極端な個性を持つ――&link_anchor(Aeon-Akhana){アクァナ}が大量殺人者として命の芸術家となるように。通常のアイオーンはこの種の同胞が多次元宇宙のバランスにおいて高確率で障害になると認識しており、可能な限り早くこのような例外を破壊する機会を探している。

**&aname(monad) モナド、万物の状態 &small(){Monad, the Condition of All}
 アイオーンは皆、彼らが「万物の状態」もしくは「モナド」として知る状態によりつながっている。これは彼らの種族全ての持つ極端な単一性であり、多次元宇宙そのものである。そのため、アイオーンは多次元宇宙の延長として存在している。骨、筋肉、そして様々な体液が死すべき定めの存在を形作るのにも似ている。彼らはより上位の存在の一部として存在する。破壊されたり特定の目標を成し遂げたりした際、彼らのエネルギーは単に消散し、モナドへと再度吸収されるのである。彼らは死ぬことはないが、その代わりに再利用される。彼らは識別できるような記憶を持たず、バランスを補強するために必要となる現在の情報のみを持つように見える。アイオーン以外との関係は普通は存在しないし、興味も悔恨も復讐その他の感情を感じることもない。アイオーンはそれぞれの任務を自らの行為として扱い、他の任務全てから独立している。そのため、以前あるアイオーンと争ったものが、次の遭遇ではそのアイオーンの完全で怯むことのない支援を受けることもある。

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