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B2/ダイモン - (2016/01/17 (日) 01:05:56) のソース

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* ダイモン &small(){&link(Daemon){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/additionalMonsters/daemon.html}}

 破滅の先触れにして死の最悪の形の体現であるダイモンは、苦痛に満ちた死、全てを貪る邪悪な渇望、生命の徹底的な破壊者の縮図である。デーモンは終わりのない不浄なる進撃の中で堕落と破壊を求め、デヴィルは定命の者を堕落させるため悩ませ奴隷とするが、ダイモンは定命のものの生命を貪ることだけを望む。野蛮な力を使って生命を奪い、脆弱な魂を餌食とする者もいれば、地域全体を破滅に導くような大規模な欺きを行う者もいる。あらゆる生命を所有していると主張しあらゆる悪逆を行うダイモンは恐怖、不信、絶望を広め、存在の輝きを失わせ、次元界を最終的な究極の破滅へと近づける
 生者への憎悪で悪名高いダイモンは、究極の野望には全ての定命の者の命を吹き消す――より暴力的あるいは恐るべき最期が望ましい―というものが含まれるがために暗黒の夢や恐怖に満ちた話のタネである。その手法は野放図なまでにさまざまで、典型的にはダイモンの種によって異なる。多くの者は定命のものの次元界に潜入し、かぎ爪の生えた腕で死を撒き散らすが、悪意ある人形遣いとして配下(定命の者も非定命の者も)を操り、自らの過酷な領域から大規模な災いを煽り立てようとする者もいる。このような手法の多様性のため、多くの次元学者はダイモンの陰謀を他のタイプのフィーンドによるものだと誤解する。このしばしば致命的な過誤は、ダイモンが頻繁に他の来訪者と取引したり操ったりすることでさらに広まる。しかし全ての場合において、絶望、破滅、死が伝染病のように広がることがダイモンの関与に特徴的であるが、そのような兆候が明らかになるのは手遅れになってからの場合が少なくない。
 ダイモンは冷たい霧、恐るべき形相、狩られた魂の暗い広がりである次元界アバドンで繁栄する。この荒野で、捕食しようとする土着のフィーンドや恐怖、悪の次元界の力から逃れた悪の定命のものの魂は、徐々に情け容赦なくダイモンそのものへと変わる。この傷ついた荒野、毒の沼地、永遠の夜の領域の只中に、ダイモンたちの暴君である黙示録の四騎士の邪悪な領域がある。破滅の諸侯であるこれら強大で唯一無二のダイモンたちは宇宙規模の虐殺、破滅、死を望み、次元界中に恐怖と悲しみを広めるため低位の同類たちの軍勢を駆り立てる。騎士たちは唯一の目的を共有するが、その戦術と野望はさまざまである。
 広大な領域を支配する四騎士は劣位の同胞からなる想像もできないほどに巨大な軍勢に仕えられているが、彼らの称号に縛られたダイモンの従者たちがもっとも密接にしたがっている。ダイモンの間では執事 deacon として知られる、特定の種のダイモン従者たちは、騎士の称号を持つ者に奉仕する。このようなアークダイモンの道具たちはその強さと能力に差はあるが、その数によって主君にほぼ同等の領土を保持できる軍団を与えている。
 他のいかなるフィーンドの種にも増して、ダイモンのいくつかの種は魂を欲する。次元界の他の邪悪な住人たちは生命の本質を堕落させ破壊することを望むが、多くのダイモンは定命の魂を保有し操ることに価値を置き、魂を捕えて所蔵する――そうすることで生命の自然な運行を妨げ創造の精髄を貶めて自らの恐るべき気まぐれに従わせる。全てのダイモンが定命のものの魂を盗んで自分たちが使えるようにできる能力をもっているわけではないが、最下級のダイモンである狂気のカコダイモンは生命の精髄を延々と捜し求め。貪り閉じ込める。このどん底のダイモンは定命の魂に破滅をもたらす機会を高めることを望んで、より強大な仲間に熱狂的に仕える。カコダイモンは自分が閉じ込めた魂にほとんど価値を置いていないが、より強大なダイモンは記念品、恐るべき儀式のエネルギー源、主君の恩寵を得るための貢物として熱心に魂を集める。また、いくつかのダイモンの種は定命の精神を捕え、魂の力を導き出し、彼ら自身の邪悪な目的の為の完全なる破壊の力へと変換する悪名高い能力を持つ。

** 四騎士 The Four Horsemen

 全次元界に悪名の轟く4人の恐るべき王たちは、ダイモンの絶望の軍勢を支配する。恐るべき同胞たちの隊列の中から頭角を現し、先代のフィーンドの暴君を退位させた者がアークダイモン、終末をもたらす者、黙示録の四騎士である。フィーンドの伝承の冒涜的な年代記では、多次元宇宙の破滅を企てる予言者であり、脆弱な宇宙と、絶対的な忘却へと崩れ落ちる前の無限の静寂に対しての勝利が運命づけられているという。同類の中でその権力を疑うものもない騎士それぞれは荒涼たる次元界アバドンの広大な領域を支配し、定命のものに破滅をもたらす異なる手法を持つ:疫病、飢饉、戦災、老衰死。しかし、夫々のアークダイモンは測り知れない影響力を持つが、ダイモンたちには忠誠心はなく、単に敵わないから従っているだけである。このように、騎士たちはダイモン類の中で権力と操る力において比類がないが、野心的な下位者の陰謀や他のアークダイモンの謀略から自身の王座を守る必要がある。
 アバドンの有毒な広野の中でより低位のダイモンの有力者が小さな藩国を築き、王としてふるまっているが、世界にまたがるような陰謀を行っているにも関わらず彼ら全員が騎士たちの前に膝を折る――たとえしぶしぶそうしているだけだとしても。また、古代の神話は謎めいた第五の騎士オイノダイモン the Oinodaemon  について語っているが、そのクリーチャーに関する言及のほとんど全てが多次元宇宙から一掃されている。

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