イズガー

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イズガー - (2012/08/29 (水) 00:05:21) のソース

*イズガー(Isger)
#image(http://www29.atwiki.jp/prdj?cmd=upload&act=open&pageid=540&file=Isger.jpg,width=100,center)

''イズガー''は、[[アヴィスタン]]亜大陸中央部の[[ドルーマ]]をはじめとしたエンカーサン湖周辺諸国と[[シェリアックス]]との通商路に位置する、シェリアックスの属国である。

***歴史
2133AR、[[タルドール]]軍がこの地の[[ケーリド人]]の部族を平定し、属国としてイズガーを建てた。
4081AR、シェリアックスが the Even-Tongued conquest でタルドールを打ち破り、イズガーを獲得した。
4600年代、シェリアックスから[[アンドーラン]]、[[ガルト]]、[[モルスーン]]が独立を果たしたが、シェリアックスにとって最重要の通商路コネリカ河 Conerica River を抱えるイズガーの支配は絶対に手放さないようにしようとしている。
4697AR、Chitterwood の洞窟から現れたホブゴブリンとゴブリンの大部族により、イズガーは大きな被害を受けた(Goblinblood Wars)。自国にまで被害が拡大することを恐れた近隣のアンドーラン、シェリアックス、ドルーマの救援により何とか撃退に成功したものの、もともと街道警備のための最低限の戦力しか許されていなかったイズガー軍はもはや通商路交通を守るだけしかできず、国内の治安は非常に悪化し山賊が跋扈している。

戦災孤児を救うため、[[アスモデウス]]教会はゴールデン・エリニュス女子修道会 the Sisters of the Golden Erinyes などをはじめとする救援を派遣し、子供たちに衣食と教育を与えている。彼らが成長した後は、男子はヘルナイトの一員となるか、アスモデウス教会のクレリックとなり、女子はそのまま修道会に加わる。幼少期から肉体と精神を鍛え抜いた彼女たちはイズガーの悪魔尼僧 devil nunとして知られ、その揺るぎない決意と万人に分け隔てなく接する平等主義、そして容赦のない戦い振りで大いに賞賛され、恐れられている。[2]

***政治
イズガーの支配者ということになっているのは Hedvend VI だが、それが見せかけに過ぎないことは公然の秘密である。彼は日常的に首都Elidir からシェリアックスの帝都エゴリアンに呼びつけられている。

***地理
''エリディール'' Elidir:隊商が多く立ち寄るイズガーの首都。チター森林から離れていたためゴブリン類の害はほとんど受けなかったが、兵士たちや故郷を蹂躙された人々から多くの副次的な影響を受けている。
''アルテレイン城砦'' Citadel Altaerein:4682ARにヴァリシアのコルヴォーサに移転するまでヘルナイト the Order of the Nail が駐屯していた砦。現在でも少数のヘルナイトがゴブリン類の逆襲を警戒している。
''ディニャール城砦'' Citadel Dinyar:イズガー、シェリアックス、アンドーランの国境であるアスポデル山脈のふもとにあるヘルナイト the Order of the Godclaw の駐屯する砦。その所在地によって、三国のいずれかで有事の際には急派することができる。
''ダストポーン'' Dustpawn:ドルーマとの国境に近い村。かつては鉄鉱山があったがとうに掘りつくされ、いまでは密輸商や密造酒職人、無法者やゴブリンの部族などの隠れ家になっている。その中で最も名高い Elladas Demos は、アブロゲイル2世は私生児でデーモンの配偶者だと主張する反政府扇動家兼密輸商だが、山賊の襲撃を防ぐ代わりに物資や情報の提供を受ける取り決めを密かにダストポーンやドルーマの支配者と結んでいる。
''ホーギンの耳'' Haugin's Ear:アスポデル山脈の麓にある漁村。巨人の頭に似た岩がある。伝説ではタルドール人の魔術師によって石に変えられた人食い巨人の頭部だというが、その中には秘密の小部屋があるという。毎年最低1人の子供がその周囲で行方不明となる。
''ロガス'' Logas:チター森林の近くの都市。ゴブリン類を威嚇するためその城壁にはゴブリンの死体を貼り付け、時々投石器で森の中に岩を打ち込んでいる。この街の貴族はかつてイズガーの首都であった栄光を取り戻すため、ひそかにシェリアックスに働きかけている。
''ウモク'' Umok:チター森林の近くにあるノームの共同体。火を好むゴブリンを警戒して村の中では火の使用が禁じられ、錬金術的な熱石やダンシング・ライトが代わりに使われている。

''チター森林'' Chitterwood:多くのゴブリン類の部族が住む危険な森林。Goblin Blood War でかなりの部分が人間の軍勢に焼き払われたが、ゴブリン類は地下の洞窟網に逃れ、失った頭数を急速に回復しつつある。
''ファインダー峡谷'' Finder’s Gulch:ウルガソーアの娘と呼ばれる大型サイズの怪物に変形した尼僧イルケーニャ・アロノール Illcayna Alonnor に蹂躙された地。ウルガソーアのカルトとアンデッドの軍団を率い、シェリアックスとモルスーンを襲撃する。
''ギラムーア'' Gillamoor:チター森林近隣の村。ゴブリン類の襲撃にも生き延びたが、最近疫病が流行し、それで死んだ者は病気を媒介するゾンビとして復活すると言う苦難に見舞われている。
''アイアン・ローズ'' Iron Rose:イズガーとドルーマの間にある谷。the Widow Queen として知られる齢数世紀に及ぶ貴婦人の宮殿がある。彼女はアークデヴィルマモンの高僧である。

***参考文献
[1] Erik Mona et al. (2008). [[Campaign Setting]], p. 82. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1 
[2] Jason Bulmahn et al. (2010). [[NPC Guide]], p. 40. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-219-7 [2] James Jacobs et al. (2011). [[The Inner Sea World Guide]], p. 82. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-169-2 
>カテゴリー:[[内海地域]]