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APG/標準クラス/サモナー - (2015/08/08 (土) 14:34:34) のソース

*サモナー &link(Summoner){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/advanced/baseClasses/summoner.html}
#image(Summoner_s.png,title=サモナー,right)
 多くの秘術を使う者は遠く離れた次元界から怪物を呼び出すことに熟練していくものだが、サモナーほどの域に立つことはない。この秘術の業の使い手は、彼がサモナーとしてより招来の業に習熟する度に力を得ていく、幻獣として知られている特定の来訪者と契約を結ぶ。時間をかけてサモナーと幻獣は結びついていき、ついには同じ魂の一部を共有するようにさえなる。しかしその能力は代償なしには得られない:サモナーの呪文と能力は、自らの能力を強化し幻獣の性質を調べるため費やされる時間によって限られたものとなる。
 &b(){役割}:サモナーはその多くの時間をかけて、幻獣とともに秘術の業を探求する。その力は内から出るものだが、自身が危機的な状況ではサモナーは幻獣の相棒を重く頼る。サモナーと幻獣は別々の個人として動いているが、その真の力は共に何かを成し遂げるときにこそ発揮される。
 &b(){属性}:どれでも。
 &b(){ヒット・ダイス}:d8。

**クラス技能
 サモナーのクラス技能は以下の通り:[[〈鑑定〉>技能の詳細/1#Appraise]]【知】、[[〈騎乗〉>技能の詳細/1#Ride]]【敏】、[[〈言語学〉>技能の詳細/1#Linguistics]]【知】、[[〈呪文学〉>技能の詳細/1#Spellcraft]]【知】、[[〈職能〉>技能の詳細/1#Profession]]【判】、[[〈製作〉>技能の詳細/2#Craft]]【知】、[[〈知識:すべて〉>技能の詳細/2#Knowledge]]【知】、[[〈動物使い〉>技能の詳細/3#Handle Animal]]【魅】、[[〈飛行〉>技能の詳細/3#Fly]]【敏】、[[〈魔法装置使用〉>技能の詳細/3#Use Magic Device]]【魅】。
 &b(){レベル毎の技能ランク}:2+【知】修正値。

#clear
&b(){表:サモナー}
|レベル|基本攻撃ボーナス|頑健セーヴ|反応セーヴ|意志セーヴ|特殊|>|>|>|>|>|1日の呪文数|h
|~|~|~|~|~|~|1|2|3|4|5|6|h
|1 |+0 |+0 |+0 |+2 |初級秘術呪文、幻獣、生命共有、&i(){サモン・モンスターI}|1|―|―|―|―|―|
|2 |+1 |+0 |+0 |+3 |感覚結合 |2|―|―|―|―|―|
|3 |+2 |+1 |+1 |+3 |&i(){サモン・モンスターII} |3|―|―|―|―|―|
|4 |+3 |+1 |+1 |+4 |味方の盾 |3|1|―|―|―|―|
|5 |+3 |+1 |+1 |+4 |&i(){サモン・モンスターIII} |4|2|―|―|―|―|
|6 |+4 |+2 |+2 |+5 |創造者の呼び声 |4|3|―|―|―|―| 
|7 |+5 |+2 |+2 |+5 |&i(){サモン・モンスターIV}|4|3|1|―|―|―|
|8 |+6/+1 |+2 |+2 |+6 |入れ替わり |4|4|2|―|―|―|
|9 |+6/+1 |+3 |+3 |+6 |&i(){サモン・モンスターV} |5|4|3|―|―|―|
|10| +7/+2| +3| +3| +7| 顕現 |5|4|3|1|―|―|
|11| +8/+3| +3| +3| +7| &i(){サモン・モンスターVI} |5|4|4|2|―|―|
|12| +9/+4| +4 |+4 |+8|上級味方の盾 |5|5|4|3|―|―|
|13| +9/+4| +4 |+4 |+8|&i(){サモン・モンスターVII} |5|5|4|3|1|―|
|14| +10/+5| +4 |+4 |+9|生命結合 |5|5|4|4|2|-|
|15| +11/+6/+1| +5 |+5 | +9|&i(){サモン・モンスターVIII} |5|5|5|4|3|―|
|16| +12/+7/+2 |+5 |+5 |+10| 融合形態 |5|5|5|4|3 |1 |
|17| +12/+7/+2 |+5 |+5 |+10| &i(){サモン・モンスターIX} |5 |5 |5 |4 |4 |2 |
|18| +13/+8/+3 |+6 |+6 |+11| 上級顕現 |5 |5 |5 |5 |4 |3 |
|19| +14/+9/+4 |+6 |+6 |+11| &i(){ゲート} |5 |5 |5 |5 |5 |4 |
|20| +15/+10/+5|+6 |+6 |+12| 幻獣の双子 |5 |5 |5 |5 |5 |5 |

**クラスの特徴
 サモナーのクラスの特徴は以下の通り。

 &aname(weapon-and-armor-proficiency)&b(){武器と防具の習熟}:サモナーはすべての単純武器に習熟している。サモナーはまた軽装鎧にも習熟している。サモナーは軽装鎧を着ていても、秘術呪文失敗確率なしにサモナー呪文を発動できる。他の秘術呪文術者と同じく、中装鎧や重装鎧を着用するか盾を使用しているサモナーは、動作要素を求める呪文には秘術呪文失敗確率が発生する。マルチクラスしたサモナーは、他のクラスから得られた秘術呪文には通常通り秘術呪文失敗確率が発生する。

&b(){表:サモナーの修得呪文数}
|レベル|0 |1| 2 |3 |4 |5 |6 |h
|1 |4 |2 |― |― |― |― |― |
|2 |5 |3 |― |― |― |― |― |
|3 |6 |4 |― |― |― |― |― |
|4 |6 |4 |2 |― |― |― |― |
|5 |6 |4 |3 |― |― |― |― |
|6 |6 |4 |4 |― |― |― |― |
|7 |6 |5 |4 |2 |― |― |― |
|8 |6 |5 |4 |3 |― |― |― |
|9 |6 |5 |4 |4 |― |― |― |
|10| 6| 5| 5| 4| 2| ―| ―| 
|11| 6| 6| 5| 4| 3| ―| ―| 
|12| 6| 6| 5| 4| 4| ―| ―| 
|13| 6| 6| 5| 5| 4| 2| ―| 
|14| 6| 6| 6| 5| 4| 3| ―| 
|15| 6| 6| 6| 5| 4| 4| ―| 
|16| 6| 6| 6| 5| 5| 4| 2| 
|17| 6| 6| 6| 6| 5| 4| 3| 
|18| 6| 6| 6| 6| 5| 4| 4| 
|19| 6| 6| 6| 6| 5| 5| 4| 
|20| 6| 6| 6| 6| 6| 5| 5| 
     
 &aname(spells)&b(){呪文/Spells}:サモナーはサモナー呪文リストに書かれている秘術呪文を発動できる。修得している呪文は事前の準備なく、その呪文レベルで1日の呪文数に達するまで使用できる。
 呪文を修得したり発動したりするには、サモナーは最低でも10+その呪文レベルに等しい【魅力】能力値を有していなければならない。サモナーの呪文に対するセーヴィング・スローの難易度は10+呪文レベル+サモナーの【魅力】修正値である。
 サモナーは1日に各レベルで定められた呪文の回数だけ、呪文を発動できる。サモナーに許された基本的な1日毎の呪文数は「表:サモナー」に示されている。加えて、サモナーの【魅力】が十分に高い場合、更に1日のボーナス呪文を得る(&i(){Pathfinder RPG Core Rulebook}の[[表1‐3>キャラクター作成#AbilitiesAndSpellcasters]]参照)。
 サモナーの選択可能な呪文は極端に限られている。サモナーは選択した4つの0レベル呪文と2つの1レベル呪文を修得して始まる。そして新しくサモナーのレベルを得る毎に、「表:サモナーの修得呪文数」に書かれている通りに1つ以上の新たな呪文を修得する(1日毎の呪文数と異なり、サモナーの修得呪文数は【魅力】能力値の影響を受けない。数は「表:サモナーの修得呪文数」で固定されている)。
 5レベルに達した時点および以降3サモナー・レベル毎(8レベル、11レベル、以降も同様)に、サモナーは既に修得している呪文1つと交換で新しい呪文を修得できる。この効果において、サモナーが古い呪文を“忘れ”、代わりに新しい呪文を修得する。新しい呪文のレベルは交換した呪文と同じレベルでなければならず、その呪文レベルはサモナーの発動可能な最も高いサモナー呪文よりも少なくとも1レベル下でなければならない。呪文の入れ替えは、規定のレベルに達する毎に1つだけであり、呪文を交換するかどうかの選択はそのレベルで新しい修得呪文を得るのと同時でなければならない。

 &aname(cantrips)&b(){初級秘術呪文/Cantrips}:サモナーは「表:サモナーの修得呪文数」の“修得呪文数”に書かれているとおりの数の初級秘術呪文あるいは0レベル呪文を修得する。これらの呪文はほかの呪文と同様に発動されるが、1日に好きな数だけ発動できる。呪文修正特技を使うなどして、ほかの呪文スロットを使用して準備された初級秘術呪文は通常通り消費される。

Following terms are not appeared: サモン・モンスターI at attach-eng.pl line 88.
 &aname(eidolon)&b(){幻獣/Eidolon}:サモナーは幻獣と呼ばれる強力な来訪者を傍らに招来する能力を持ってプレイを開始する。幻獣はサモナーと繋がりを固め、サモナーは以降永遠に同じクリーチャーの顕現を招来する。幻獣は自らを呼び出したサモナーと同じ属性を持ち、そのサモナーの言語のすべてを話せる。幻獣は招来されたクリーチャーとして扱うが、幻獣は負のヒット・ポイントが【耐久力】能力値以上になるまで元の次元界に送り返されない点が異なる。加えて、幻獣はサモナーと結びついているため、&i(){[[プロテクション・フロム・イーヴル>呪文/は行/ふれいむ~ふろ#Protection-from-Evil]]}やそれに類似する招来されたクリーチャーからの接触を妨げる効果に護られたクリーチャーに接触し、攻撃できる。
 サモナーは1分間の儀式を執り行なうことで幻獣を招来できる。その方法で招来されたときの幻獣のヒット・ポイントは&s(){招来されたとき}(訳注:[[更新>公式FAQ/APG#eidolon]];送還あるいは消去されたとき)の最後の瞬間と変わらない。これの唯一の例外は幻獣が殺された時で、その場合通常のヒット・ポイントの半分を持って帰還する。幻獣はサモナーが(標準アクションで)送還するまで存在する。幻獣が死によって出身次元界に送り返された場合、次の日になるまで再び呼び出すことはできない。幻獣は&i(){[[ディスペル・マジック>呪文/た行/ていす~ていせ#Dispel-Magic]]}などの手段によって出身次元界に送還されることはないが、&i(){[[ディスミサル>呪文/た行/ていす~ていせ#Dismissal]]}や&i(){[[バニッシュメント>呪文/は行/は~ひいと#Banishment]]}などのような呪文は通常通りに働く。サモナーが気絶状態になるか、眠るか、あるいは殺された場合、彼の幻獣は即座に放逐される。
 幻獣はサモナーの願望に沿った姿を取る。幻獣のヒット・ダイス、セーヴィング・スロー、技能、特技、そして能力値はサモナーのクラス・レベルと結びついていて、サモナーがレベルを得るに従って上昇する。加えて、それぞれの幻獣はサモナーのクラス・レベルに基づいて、その幻獣ごとに異なる能力と力を与えることに使用できる進化ポイントのプールを獲得する。サモナーが新たなレベルを得る時は常に、サモナーはこれらのポイントをどのように消費し、次のサモナー・レベルを得るまでの間どのような能力を固定させておくか決定しなければならない。
 幻獣の身体的な外見はサモナーの任意だが、それは常にある種幻想的なクリーチャーとして現れる。この制御では幻獣を特定の生物のように見せることは十分にはできない。幻獣が招来されている間、サモナーの額に現れる固有のルーンと同じ、輝くルーンを幻獣も帯びる。ルーンを物理的な手段によって隠すことはできるが、&i(){[[オルター・セルフ>呪文/あ行/えれ~#Alter-Self]]}や&i(){[[ポリモーフ>呪文/は行/へ~ほ#Polymorph]]}などの外見を変える魔法によって隠すことはできない(しかし&i(){[[インヴィジビリティ>呪文/あ行/いり~いん#Invisibility]]}は、呪文の持続時間中ルーンを隠す)。

 &aname(life-link)&b(){生命共有(超常)/Life Link}:1レベル以降、サモナーは自分の幻獣と緊密な絆を結ぶ。幻獣がダメージを受け出身次元界に送還されそうになった時はいつでも、サモナーは&s(){フリー・アクションで}(訳注:[[更新>公式FAQ/APG#life-link]];削除)自分の任意のヒット・ポイントを消費できる。この方法で消費したヒット・ポイント毎に幻獣に与えられるダメージを1ポイント防ぐ。これによって幻獣が送還されるのを防ぐことができる。
 加えて、幻獣が全力を発揮するには幻獣とサモナーが100フィート以内にいなければならない。幻獣がサモナーから100フィート以上1,000フィート以内にいる場合、最大ヒット・ポイントと現在ヒット・ポイントは50%減少する。幻獣がサモナーから1,000フィート以上10,000フィート以内にいる場合、最大ヒット・ポイントと現在ヒット・ポイントは75%減少する。幻獣がサモナーから100,000フィート以上離れた場合、幻獣は即座に出身次元界に送還される。幻獣がサモナーに近づいてもこのようにして失われた現在ヒット・ポイントは回復しないが、最大ヒット・ポイントは標準に戻る。

 &aname(summon-monster-i)&b(){&i(){サモン・モンスターI}(擬呪)}:1レベル以降、サモナーは1日に3+【魅力】修正値に等しい回数、擬似呪文能力として&i(){[[サモン・モンスターI>呪文/さ行/さあ~さも#Summon-Monster-I]]}を発動できるようになる。この能力を引き出すのはサモナーが幻獣を使用するのと同じ力を使用する。つまり、サモナーは幻獣が招来されていない時しかこの能力を使用できない。彼は標準アクションとしてこの能力を使用し、そのクリーチャーは(レベル毎に1ラウンドではなく)レベル毎に1分持続する。3レベルの時点および以降2レベル毎に、この能力の力は1呪文レベルずつ上昇し、サモナーはより強力なクリーチャーを招来できるようになる(最大で17レベルの時点の&i(){[[サモン・モンスターIX>呪文/さ行/さあ~さも#Summon-Monster-IX]]}まで)。19レベルの時点で、この能力は&i(){[[ゲート>呪文/か行/くり~こお#Gate]]}あるいは&i(){[[サモン・モンスターIX>呪文/さ行/さあ~さも#Summon-Monster-IX]]}として使用できるようになる。&i(){[[ゲート>呪文/か行/くり~こお#Gate]]}として使用した場合、サモナーは要求される物質要素を支払わなければならない。サモナーはこの方法では複数の&i(){サモン・モンスター}や&i(){[[ゲート>呪文/か行/くり~こお#Gate]]}を同時には起動状態にできない。この能力が再び使用された場合、存在している&i(){サモン・モンスター}か&i(){[[ゲート>呪文/か行/くり~こお#Gate]]}は即座に終了する。これらの招来呪文は呪文解放型や呪文完成型のアイテムを使用する目的において、その呪文リストの一部であると見做される。加えて、この能力を使用し要求された呪文を発動できる限り、彼はこの能力の使用数を消費することで作成する魔法のアイテムの作成条件を満たせる。

 &aname(bond-senses)&b(){感覚結合(超常)/Bond Senses}:2レベル以降、サモナーは標準アクションで、幻獣の知覚、幻獣が見て、聞いて、嗅ぎ、味わい、触るものを共有できるようになる。この能力は1日にサモナー・レベルに等しいラウンドまで使用できる。この効果には有効距離はないが、サモナーと幻獣は同じ次元界にいなければならない。サモナーはこの効果をフリー・アクションで終了できる。

 &aname(shield-ally)&b(){味方の盾(変則)/Shield Ally}:4レベルの時点で、サモナーが幻獣の間合い内にいる間、サモナーはアーマー・クラスに+2の盾ボーナスを得、セーヴィング・スローに+2の状況ボーナスを得る。このボーナスは幻獣が[[組みつき>用語集/状態#Grappled]]、[[無防備>用語集/状態#Helpless]]、[[麻痺>用語集/状態#Paralyzed]]、[[朦朧>用語集/状態#Stunned]]、あるいは[[気絶状態>用語集/状態#Unconscious]]の時には失われる。

 &aname(maker-s-call)&b(){創造者の呼び声(超常)/Maker's Call}:6レベルの時点で、サモナーは標準アクションで幻獣を傍らに呼び寄せられるようになる。これは&i(){[[ディメンジョン・ドア>呪文/た行/ていみ~てん#Dimension-Door]]}と同様に機能し、サモナーの術者レベルを使用する。この能力が使用されると、幻獣はサモナーに隣接する場所(隣接するマスがすべて埋まっていた場合、最もサモナーに近い場所)に出現する。幻獣が距離外にいた場合、この能力は失敗する。この能力は6レベルの時点で1日に1回および以降4レベル毎に追加で1回ずつ使用できる。

 &aname(transposition)&b(){入れ替わり(超常)/Transposition}:8レベルの時点で、サモナーは創造者の呼び声の能力を自分の幻獣と入れ替えるように使用できるようになる。幻獣がサモナーより大きかった場合、サモナーは幻獣が占めていた場所のうちの好きな場所に移動できる。幻獣は可能であればサモナーがいた場所を含む地点に移動し、それができない場合可能な限り近くに移動する。

 &aname(aspect)&b(){顕現(超常)/Aspect}:10レベルの時点で、サモナーは自身の幻獣の持つ進化プールから2ポイントまで消費して、自分に1つ以上の進化を与えられるようになる。このとき、幻獣が得ていない進化を選ぶことはできず、自身もその条件を同様に満たしておく必要がある。この能力では能力値上昇進化を選択することはできない。この方法で消費した進化ポイントは幻獣の進化プールから取られる(幻獣の進化ポイントの合計が減少する)。サモナーは幻獣の進化を変更するとき、同時にこれらのポイントから受ける自身の進化を変更できる。

 &aname(greater-shield-ally)&b(){上級味方の盾(変則)/Greater Shield Ally}:12レベルの時点で、幻獣の間合い内に味方がいるとき、その味方はアーマー・クラスに+2の盾ボーナスと、セーヴィング・スローに+2の状況ボーナスを得る。間合いにいるその味方がサモナーである場合、それらのボーナスは+4に上昇する。このボーナスは幻獣が[[組みつき>用語集/状態#Grappled]]、[[無防備>用語集/状態#Helpless]]、[[麻痺>用語集/状態#Paralyzed]]、[[朦朧>用語集/状態#Stunned]]、あるいは[[気絶状態>用語集/状態#Unconscious]]の場合失われる。

 &aname(life-bond)&b(){生命結合(超常)/Life Bond}:14レベルの時点で、サモナーの命は幻獣のものと繋がるようになる。幻獣のヒット・ポイントが1以上ある間、サモナーは危害から防護されている。サモナーのヒット・ポイントを0未満にするようなダメージは代わりに幻獣に移し替えられる。このダメージは1回に1ポイント単位で移し替えられ、つまり幻獣の負のヒット・ポイントが【耐久力】能力値と等しくなると同時、すべての超過ダメージがサモナーに残る。死をもたらすがダメージを与えない効果は、この能力に影響されない。この能力は&i(){[[ベイルフル・ポリモーフ>呪文/は行/へ~ほ#Baleful-Polymorph]]}、&i(){[[フレッシュ・トゥ・ストーン>呪文/は行/ふれいむ~ふろ#Flesh-to-Stone]]}や&i(){[[インプリズンメント>呪文/あ行/いり~いん#Imprisonment]]}などの実質的なダメージを与えないものには効果がない。

 &aname(merge-forms)&b(){融合形態(超常)/Merge Forms}:16レベルの時点で、全ラウンド・アクションによって、サモナーは自分の幻獣に接触し、2体は融合形態となれる。この変化はサモナーの装備しているすべての物品にも及ぶ。この方法で融合している間、サモナーは被害から護られ、また呪文や効果の目標にならない。そのときサモナーを目標としていたすべての呪文や効果はサモナーが幻獣から分離するまで抑止される(が、持続時間は経過し続ける)。
 サモナーは幻獣の中にいるにも関わらず、その発動の間幻獣の制御を取ることによっても呪文を発動できる。それらの呪文に使用される物質要素はサモナーの装備品の中から使われるが、彼らはそれ以外のものには干渉できない。サモナーは融合している間、幻獣のすべてのアクションを指示でき、幻獣の感覚を通して知覚でき、幻獣の声を使って話せる。
 サモナーはこの能力を、1日にそのサモナー・レベルに等しいラウンド使用できる。この能力はいつでも即行アクションで終了できる。サモナーは可能であれば幻獣に隣接するマスへと分離する。サモナーが融合している間に幻獣が出身次元界に送還された場合、サモナーは即座に排出され、4d6ポイントのダメージを受け、1ラウンドの間[[朦朧状態>用語集/状態#Stunned]]となる。

 &aname(greater-aspect)&b(){上位顕現(超常)/Greater Aspect}:18レベルの時点で、サモナーは自分の幻獣の進化をより自らのものにできる。この能力は顕現の能力と同様に機能するが、進化ポイントを最大で6ポイントまで取れる。顕現の能力と異なり、サモナーに分けられた進化ポイント2ポイント(あるいは余分なポイント)につき、幻獣は進化プールから1ポイントを失う。

 &aname(twin-eidolon)&b(){幻獣の双子(超常)/Twin Eidolon}:20レベルの時点で、サモナーと幻獣は真の結びつきを得る。標準アクションで、サモナーは幻獣に変化し、すべての進化、形態、能力値を複製できる。サモナーの【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】能力値は幻獣の基本値と同じとなる。サモナーは(ポリモーフ)の副系統を持つ呪文と同様に、自分の運搬する好きな装備を新しい形態に溶け込ませることを選択できる。持続した効果をもたらすアイテムは、この方法で溶け込んでいる間も機能し続ける。サモナーは自身の肉体攻撃と(ボーナス特技、技能、言語を除く)すべての種族特性を失い、幻獣の進化によって与えられた能力を得る。サモナーは自身のクラスの特徴をすべて保持する。サモナーは1日にサモナー・レベルにつき1分間この形態を保てる。この時間は連続している必要はないが、1分間単位で消費しなければならない。サモナーはフリー・アクションでこの効果を終了できる。

*&aname(eidolons)幻獣
 幻獣の能力は、サモナーのレベルと進化プールの使い方の選択によって決定される。表2‐9:幻獣基本能力の表は幻獣の基本的な能力の多くを決定する。幻獣それぞれは基本能力を修正する基本形態を持つ。幻獣は呪文が影響を及ぼすかの決定に際し、来訪者として扱われる。

 &b(){クラス・レベル}:これはキャラクターのサモナー・レベルである。

 &b(){HD}:これは幻獣がもつ10面体(d10)ヒット・ダイスの総計であり、それぞれに通常通り【耐久力】修正値が加わる。

 &b(){BAB}:これは幻獣の基本攻撃ボーナスである。幻獣の基本攻撃ボーナスはヒット・ダイスに等しい。幻獣は高い基本攻撃ボーナスによる、肉体武器を使用しての追加攻撃を得ない。

 &b(){良好な/貧弱なセーヴ}:これらは幻獣の基本セーヴィング・スロー・ボーナスである。幻獣は基本形態によって決定される2つの良好なセーヴィング・スローと1つの貧弱なセーヴィング・スローを持ち、これはクリーチャーの基本形態によって決まる。

 &b(){技能}:このリストは幻獣の合計技能ランクである。幻獣はどのような技能の技能ランクも取得できるが、それらの技能を使用できる機能を持っていなければならない。幻獣の【知力】能力値の基本的な修正値はこれらを通常どおり修正する(幻獣はHD毎に6+【知】修正値に等しい技能ランクを得る)。幻獣は1つの技能につき、ヒット・ダイスを超えるランクを持つことができない。幻獣の技能ランクは1回選択されると、サモナーのレベルが上がりこのクリーチャーが変更されたとしても固定される。

 &b(){特技}:これは幻獣が持つ特技の合計である。幻獣は前提を満たす特技をどれでも自由に取得できるが、使用には適切な機能を持っていなければならない。幻獣の特技は1回選択されると、サモナーのレベルが上がりこのクリーチャーが変更されたとしても固定される。幻獣が変化によって特技の条件を満たさなくなった場合、その特技は再び条件を満たすまで効果を持たない。

 &b(){鎧ボーナス}:ここに書かれている数は幻獣の合計鎧ボーナスを表す。このボーナスはサモナーによって単なる鎧ボーナスと外皮ボーナスに割り振られる。この数字は幻獣の基本形態と進化プールによるいくつかのオプションによって修正される。鎧はサモナーと幻獣の結びつきを阻害するため、幻獣はあらゆる種類の鎧を着れない。

 &b(){【筋】/【敏】ボーナス}:基本形態によって決定された【筋力】と【敏捷力】にこの修正を加える。いくつかの進化プールによるオプションはこの数値を修正する。

 &b(){進化プール}:この項にある数値は幻獣の持つ進化ポイントの合計となる。このプールからポイントを消費することで、幻獣は多岐にわたる修正を受け、新しい能力や攻撃や力を取得する。サモナーがレベルを得るとこの数値は上昇し、サモナーはそのポイントを消費して幻獣の能力を変化できる。この選択は固定しない。サモナーはレベルを得る度に(および&i(){[[トランスモグリファイ>APG/呪文/さ行~た行#transmogrify]]}呪文で)この能力を変更できる。

 &b(){最大攻撃回数}:これは幻獣がそのレベルで持つことを許された肉体武器攻撃の最大数を指している。幻獣が最大攻撃数を得た場合、追加の肉体武器を与える進化を得ることはできない。

 &b(){特殊能力}:ここにはすべての幻獣の力が上昇するに従って得るいくつかの能力が書いてある。ボーナスそれぞれは下記の通り。

 &i(){暗視(変則)}:幻獣は60フィートの暗視を得る。

 &i(){リンク(変則)}:サモナーと幻獣は(両者が同じ次元界にいる限り)どれだけ離れていてもコミュニケーションを取ることができる精神的な繋がりを持つ。このコミュニケーションはフリー・アクションで、いつでもサモナーは幻獣に命令を伝えることができる。加えて、魔法のアイテムはサモナーと幻獣の結びつきを阻害する。結果として、サモナーと幻獣は魔法のアイテムのスロットを共有する。例えば、サモナーが指輪をつけていた場合、幻獣は1つを超える指輪をつけられない。かち合う場合、サモナーにつけているアイテムが起動している限り、幻獣の装備は休止する。幻獣はその魔法のアイテムを利用するのに適切な付属器官を持っていなければならない。

 &i(){呪文共有(変則)}:サモナーは目標が“術者”である呪文を、自分を目標にする代わりに(距離が接触の呪文のように)幻獣に対して発動できる。サモナーは通常幻獣の種別(来訪者)のクリーチャーに作用しない呪文であっても幻獣に発動できる。この方法で発動される呪文はサモナー呪文リストにあるものでなければならない。それが呪文のように作用するとしても、この能力によって幻獣に呪文以外の能力を共有することはできない。

 &i(){身かわし(変則)}:幻獣が通常なら反応セーヴによってダメージを半減できるような攻撃の対象になった場合、セーヴィング・スローに成功することでとそのダメージを受けなくする。

 &i(){能力値上昇(変則)}:幻獣の1つの能力値に+1する。

 &i(){忠誠(変則)}:幻獣は心術呪文や効果に対する意志セーヴに+4の士気ボーナスを得る。

 &i(){複数回攻撃}:幻獣が3つ以上の肉体攻撃を有しており、かつまだその特技を持っていないなら[[《複数回攻撃》>モンスターの特技#Multiattack]]をボーナス特技として得る。3つ以上の肉体攻撃を持っていない場合(あるいは肉体攻撃が3未満に減少した場合)幻獣は代わりに肉体攻撃の1つで-5のペナルティを受けて2度目の攻撃を行なえる。幻獣がのちに3つ以上の肉体攻撃を得た場合、幻獣はその追加攻撃を失い、代わりに[[《複数回攻撃》>モンスターの特技#Multiattack]]を得る。

 &i(){身かわし強化(変則)}:幻獣が反応セーヴに成功すればダメージを半減させることができるような攻撃の対象になった場合、反応セーヴに成功すればダメージを受けず、失敗しても半分のダメージしか受けない。

#include_cache(APG/標準クラス/サモナー/サモナーの幻獣)

#include_cache(APG/標準クラス/サモナー/サモナー呪文)

**訳注:ルールの質問―明言していただければ《招来クリーチャー強化》が幻獣に影響を与えるか等で際限のない議論はせずに済むのでありがたいです&small(){&link(Clarity would be nice to avoid open ended debates as to wether or not Augment Summoning affects the Eidolon, and other such things.){http://paizo.com/threads/rzs2k75q?Round-2-Rules-Questions#22}}
 幻獣の招来は超常能力だ……そして《招来クリーチャー強化》の対象にはならない。