星5/
光属性/
天使族/攻1300/守1800
手札から魔法・罠ゾーンにセット可能で、魔法・罠ゾーンで破壊されたら特殊召喚される「
アーティファクト」モンスターの1枚。
相手ターンに特殊召喚した場合、墓地の「アーティファクト」1体を蘇生する強制効果を持ち、発動後は次のターン終了時まで「アーティファクト」しか特殊召喚できなくなる。
制約があまりに厳しく普通ならテーマ外には採用しづらいのだが、それを逆手に取って自分ターンに相手へ送りつける悪用法が開拓された。
自分ターン中に相手へ送りつけると、相手目線では「相手ターンに特殊召喚した」扱いになるので、普通に縛りが付いてしまうのである。
しかも縛りは残存効果なので除去しようが無関係。
メインデッキのモンスターがレベル5で統一された「
K9」では、墓地のこのカードを相手の場へ蘇生できる《召煌女クインクエリ》を容易に立てることができ、フランスの大会で猛威を振るった。
結果、TCGでは直後の改訂で一発禁止になり、MDでも「K9」実装前の2025/11/7に追従した。
同じロック戦法で禁止になった《アーティファクトーデスサイズ》と比較して、こちらは本来の用途から逸脱した使われ方が問題視されたと思われる。
現代遊戯王では展開で何度も特殊召喚するのが当たり前であり、それを封じられるこの手のカードはMDにおいて特に厳しく規制されている。
- 《EM五虹の魔術師》 ◎
星1/光属性/
魔法使い族/
ペンデュラム/攻 100/守 100 Pスケール:青12/赤12
「
EM」であり「
魔術師」でもあるカード。ペンデュラムモンスターとしては唯一規制されている。
EXからP召喚しかできないP効果、魔法・罠ゾーンにセットされたカード数によってお互いに適用される2種類のP効果、自分の魔法・罠ゾーンにカードがセットされた場合に自身を墓地からPゾーンに置くモンスター効果を持つ。
真骨頂は自分の魔法・罠ゾーンのセット枚数が0のとき、フィールドのモンスターの効果を発動できず、攻撃不可になる激烈なロック効果。
4枚以上セットされている場合は逆に自分の全モンスターの攻撃力が倍になる。ただし参照するのはセットされたカードの数であり、これを適用しようとするともう一つのスケールを置けず、P召喚が不可能になる。
そのため、Pモンスターでありながらペンデュラムデッキで使われることはまずない。
登場当初はあまり注目されたカードではなく、戦闘を行わない【
神碑】で相手のモンスターを封殺する手段として利用されたのが最初の活躍。
普通は相手がカードをセットするだけでロック解除されてしまうが、ちょうど相手の魔法・罠を破壊できる《破壊の神碑》で咎められる点でも相性が良かった。
その後、罠主体テーマの「
ラビュリンス」でこのカードを下級モンスターの手札コストにし、墓地効果でフィールドにすぐ置けるというシナジーの高さで注目を集める。
手札が揃っていれば後攻0ターン目で置くことすら可能で、当時流行していた「
超重武者」へのメタとして強力だったこと、「ラビュリンス」自体も環境テーマだったことから2024/3/28に制限行きとなった。
光属性・魔法使い族というステータスも非常に優秀で、《白き森の魔性ルシエラ》他、「
烙印」や「
ドラゴンテイル」のデッキ融合で容易に墓地送りができ、これらのテーマや《
ダーク・シムルグ》、《
天岩戸》などと併用すれば相手を完全にロックする極悪な制圧盤面を築くことすら可能。
2026/5/7にとうとう禁止指定された。
制限後は特段流行ったわけでもなく、一種の地雷カード止まりだったのだが、《魔法族の里》や《盆回し》も禁止になるほどロックに厳しいMDで許されるはずはなかった。
星4/地属性/
岩石族/攻1000/守1000
場に表側で居る限り、自身と同じ属性のモンスターしかお互いに特殊召喚できなくなる
結界像シリーズの地属性担当。
メタビートだけでなく属性統一デッキで制圧要員として運用されるモンスターの1体であり、2026/8/5、役割の似ていた《フォッシル・ダイナ・パキケファロ》と同時に禁止化。
あちらとの違いは対応している属性のデッキであれば先出ししてもメインの展開に支障をきたしにくい点で、改訂前の環境では主に【
磁石の戦士】で使われていた。
《
ブロックドラゴン》や《御影志士》などでサーチできる手軽さも不健全と見なされたか。
星8/
闇属性/
機械族/攻1000/守2000
「
ギミック・パペット」の最上級モンスター。
自分のエクシーズモンスターをリリースして手札から特殊召喚できる効果、それによって特殊召喚した時に手札・墓地から同名カードを特殊召喚できる効果を持つ。
同名カードを呼び出してランク8に繋げられるが、テーマ内にはリリースされて効果を発揮するXモンスターは存在しない。しかも特殊召喚すると「ギミック・パペット」以外のモンスターを特殊召喚できなくなる厳しい制約が課されてしまう。
ぶっちゃけ使いづらくテーマ内でも採用されることは少ないが、《烙印融合》で墓地へ送って《真炎竜アルビオン》や《分かつ烙印》の効果で相手に送り付け、特殊召喚を封じるコンボが開拓された。
相手ターンに出して妨害になるのはもちろん、自分ターンでも《
原始生命態ニビル》を回避する手段になる。
ただの面白コンボではなく展開過程で無理なく成立するところが厄介であり、コンボパーツであった《分かつ烙印》は2023/7/13に禁止化。それから約1年後の2024/8/8にこのカードも投獄された。
星3/光属性/魔法使い族/攻 200/守1300
手札をランダムに1枚捨て、フィールドの特殊召喚されたモンスターを全破壊する効果を持つ。
さらにこのカードが場に表側に居る限り、お互いに特殊召喚が不可能になる。
初期に登場し、時代を経るにつれパワーが上がっていった典型的なカード。
破壊は強制効果でも何でもなく、自分の展開が終わった後に立てれば相手の特殊召喚だけを封じられる。
OCGでもロック目的で【
魔導書】や【メタビート】などに採用された過去があったのだが、やがて上述の烙印ギミックが登場して相手ターンに蘇生できるようになってしまい、MDではでこのギミックを採用した【
粛声】デッキがデュエリストカップで台頭した。
具体的には任意のモンスター2体から《
捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を経由し、《真炎竜アルビオン》の素材にして相手ターンに蘇生するだけ。
特にこのモンスターを攻撃・効果の対象にできなくする《粛声なる結界》との噛み合わせが非常に良く、極めて突破困難な盤面を生み出していた。
MDでは2024/10/10に、TCGでも同年12/9に禁止化された。
星8/光属性/天使族/攻2800/守2300
自分の墓地の天使族が4体のみの場合に手札から特殊召喚できるモンスター。
その効果で特殊召喚した場合に墓地の天使族1体をサルベージする効果、場にある限りお互いにモンスターを特殊召喚できなくなる永続効果、墓地へ送られる場合に自分のデッキトップへ戻る効果を持つ。
特殊召喚の条件は厳しいものの、《マスター・ヒュペリオン》で墓地の天使族の数を操作したり、デッキトップに戻ることから《神の居城-ヴァルハラ》と合わせたりして活用され、OCGでも準制限になったことがあるくらいには元から強いカード。
MDでは天使族混成の【
ジェムナイト】において《ブリリアント・フュージョン》などで墓地送りし、リンク値を稼いで《
光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》で蘇生、《
スプライト・エルフ》で耐性付与という展開パターンが確立された。
この戦法が出始めた頃、OCGより先行で実装されていた《ヴィンゴルヴの祝福》で簡単に墓地送りできるようにもなっており、手軽に出せてしまいかねない点が憂慮されたのか2025/12/5に一発禁止指定された。
星6/闇属性/
悪魔族/攻2200/守 800
カード効果で破壊されて墓地へ行った場合、次ターンのスタンバイフェイズに自己蘇生して自身以外の自分の場のモンスターをすべて破壊する強制効果、フィールド上に表側で居る限り自分が召喚・反転召喚・特殊召喚できなくなる効果、自分の場に1枚しか存在できない効果を持つ。
自己再生に対してあまりにも重いデメリットが付随しており、登場当初から相手に送りつける「イドロック」戦法がいろいろ考案されてきた。
上述の《ギミック・パペット-ナイトメア》と同日、同じ経緯で禁止化。
星2/闇属性/
サイバース族/攻 0/守 0
数少ないメインデッキの「
トロイメア」モンスター。
召喚時に墓地のリンクモンスター1体を効果無効・攻撃力0で蘇生できる効果、場にある限り自身のコントローラーがLモンスターしか特殊召喚できない効果、自分フィールドから墓地へ行った場合に相手フィールドへ守備表示で特殊召喚できる効果を持つ。
問題になったのは送りつけのロック効果。
以前からレベル2をリクルートできる《ギガンティック・スプライト》で呼び出し、適当なリンク素材にして相手へ送りつける戦法があった。
とはいえ攻撃力は0、自爆特攻するだけで簡単に解除できるのでロックの強さはさほどでもなかったのだが、相手に「
ユベル」モンスターへ攻撃を強制させる《ナイトメア・ペイン》の実装が転機となった。
というのも「ユベル」はすべて攻守が0であるため、これを置くだけで
送りつけた《夢幻崩壊イヴリース》の自爆を防げてしまえたのである。
【ユベル】デッキでは展開用にリンク2の《
破械神王ヤマ》を併用するケースも多く、そこから《ギガンティック・スプライト》に自然と繋げられるため、このギミックを取り入れた【イヴリースロックユベル】が流行。
送りつけられても《リングリボー》の素材にしてロックを突破することはできるものの、墓地へ行ったこのカードを《スプライト・エルフ》で釣り上げてから適当なリンク素材にし、
再び相手にプレゼントするという悪夢のような戦法まで編み出された。
これの対策用に多くのデッキが《リングリボー》を積まざるを得なくなり、構築や環境を歪ませる存在に成り果てていたことから2024/10/10付けで禁止になった。
OCGでは《スプライト・エルフ》が禁止であったり、サイドデッキから対策できるという点から規制までには至っていない。
なお代わりというわけではないが、それから2ヶ月後に(当カードの存在が禁止の一因である)《トロイメア・マーメイド》が完全釈放されており、連鎖的にOCGとMDの環境が変化することになった。
また、このカード自体もソロモードでは現役である。といっても使うのはCPUだが。
星4/地属性/岩石族/攻1200/守1300
リバースした場合にフィールドの特殊召喚されたモンスターをすべて破壊する強制効果、場にある限りお互いにモンスターを特殊召喚できなくなる永続効果を持つ。
特殊召喚を封じるモンスターの中でも有名な一枚で、【
ヴァリアンツ】や【磁石の戦士】で採用されるケースもあるが、もっぱらメタビートのお供として使われ続けている。
メタビ規制の一環で2024/10/10に制限指定。以前からプレイヤーの間でもヘイトが高く、規制を喜ぶ声は多かった。
2026/8/5には《干ばつの結界像》と同じ経緯で禁止行きに。
- 《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》 ◎
星1/風属性/
鳥獣族/融合/攻1000/守 0
素材指定は「LL-アセンブリー・ナイチンゲール」+「
LL」。
「LL」エクシーズを素材として融合召喚に成功した場合に、それが持っていた素材の数だけレベルが上がる効果、攻撃力が自身のレベル×500アップし自身以外の効果を受けない永続効果を持つ。
さらに自分メインフェイズに、自身のレベル×500のバーンを飛ばすことができる。
正規の手段で出してフィニッシャーにするよりも、高レベルモンスターで効果をコピーしてワンターンキルをする目的で使われてきたカード。《
The Tyrant Neptune》が禁止にブチ込まれるきっかけを作った張本人でもある。
あちらの禁止後もコピー効果を持つレベル8の融合モンスター、《
覇王眷龍スターヴ・ヴェノム》を2体立てることでワンキルは可能で、OCGではこのコンボを取り入れた【獄神】がYCSJにて猛威を振るった。
なんなら生配信までされた。
それによって《覇王眷龍スターヴ・ヴェノム》は制限指定されたが、MDではコピー元であるこちらが2026/8/5に禁止化された。
紙でワンキルに使われた「獄神」新規カードの実装を将来的に見据えた事前規制と思われる。
- 《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》 ◎
星0/闇属性/ドラゴン族/シンクロ/攻 0/守 0
《
赤き竜》と関係のあるシンクロモンスターで、自分の場のレベル8以上かつ、同じレベルのチューナーと非チューナーを墓地へ送ることでのみ特殊召喚できる。
ルール上レベル12として扱う効果外テキスト、効果破壊されず場のモンスターの数×1000攻撃力がアップする効果、自分・相手のメインフェイズに邪眼神トークンを互いの場に同じ数だけ、可能な限り守備表示で生成するターン1効果を持つ。
トークンを出したターンはこのカードで攻撃できなくなる。
フィールド全体に他のモンスターが居なければ最大8体のトークンを出し、攻撃力9000の超火力モンスターに化ける。ただし守備表示のトークンが邪魔になり、そのまま殴ってワンパンとはいかない。
が、攻撃力の上がったこのカードを何らかの手段で相手に送りつけ、攻撃力が変化している相手の場のモンスターを参照し、現在の攻撃力と元々の攻撃力の差だけ相手にダメージを与える《
No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック》による先攻ワンキルコンボがかねてより存在していた。
時代が進むと《転晶のコーディネラル》などモンスターを送りつける手段は増加していき、MDでも地雷デッキとして使われていたが、やはり対策の難しさが問題視されてか2023/9/1から禁止カードになった。
星7/闇属性/
サイキック族/エクシーズ/攻2800/守1200
素材指定はレベル7モンスター2体。
1ターンに1度、素材を1つ使って相手のEXデッキを確認しそこから1枚、自身の戦闘でモンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、相手の墓地からモンスター1体、相手のカードが裏側除外された場合、相手のデッキトップから相手の裏側除外カードの枚数分、それぞれ裏側除外する効果を持つ。
相手のカードをこれでもかというほど裏側除外する性質、さらにステータスや見た目から「
クシャトリラ」のテーマカードと勘違いしそうになるが、実際にはあちらよりずっと前に出たカード。
しかし相性抜群なのは事実で、カードが裏側除外される度にメインモンスターゾーンか魔法・罠ゾーンを封鎖できる《クシャトリラ・シャングリラ》とのコンボが特に問題だった。
ディアブロシスだけでも最低2枚は除外できる上、事前に「クシャトリラ」カードで除外枚数を稼いでおけばさらに除外枚数が増え、
先攻で相手のメインモンスターゾーンを完全封鎖なんて芸当も(やろうと思えば)できた始末。
TCGでは2023/6/5の時点で禁止になっており、MDでも《クシャトリラ・アライズハート》をはじめとする「クシャトリラ」の強化カードが実装された2023/10/10に合わせて禁止カード化した。
星2/水属性/水族/エクシーズ/攻2200/守 0
素材指定は水族モンスター2体。
お互いのスタンバイフェイズに素材を1つ使ってデッキから「
ガエル」1体をリクルートできる効果、自身が墓地へ送られた場合に墓地の水属性1体をサルベージできる効果を持つ。
さらに1ターンに1度、相手のモンスター効果・魔法・罠が発動した時に自分の手札・場の水族1体を墓地送りし、その発動を無効にして破壊した上で、破壊したカードを自分の場にセットできる効果を持つ。
この効果はエクシーズ素材を必要とせず、名称ターン1の制限も無し、さらに自身もコストにできるため、何かしらの手段で蘇生すれば何度でも使えてしまう。
おまけに破壊したカードを餅帰って自分のリソースにできるのも凶悪で、迂闊に強力な除去札などを使おうものなら手痛いしっぺ返しを食らいかねない。
OCGでは登場当初から《
バハムート・シャーク》と組み合わせて万能無効を繰り返し構える運用がされ、2017年に制限指定された。
その後は規制解除されるも、「
スプライト」が登場すると一緒に組んで環境を荒らした。
特にレベル・ランク・リンク2を何でも蘇生できる《スプライト・エルフ》とのシナジーが常軌を逸しており、最終的に揃って禁止へぶち込まれた過去を持つ。
MDでも「スプライト」の実装に先んじて2023/2/6に禁止化。メイトが販売されてから1ヶ月後のことだった。
OCGでは2026年に段階を踏んで無制限にまで戻ったが、《スプライト・エルフ》が現役のMDでは未だに復活の兆しはない。
フィールド魔法
発動時に「
ティアラメンツ」か《
ヴィサス=スタフロスト》をサーチする効果と、「ティアラメンツ」と融合モンスターを全体強化する効果、場か墓地の「ティアラメンツ」がデッキ・EXデッキに戻ったら場のカード1枚破壊する効果を持つ。
遊戯王史上最強とも称されるテーマ「ティアラメンツ」のフィールド魔法。見ての通りの初動札で、それだけでなくバフや除去まで兼ね備えた万能カード。
他のテーマカード共々、MDでは2023/4/10の実装時点で制限カードに指定される事前規制を受けていたが、それでも案の定「ティアラメンツ」は大暴れ。OCG同様、テーマ内カードや出張パーツに大量の規制を食らっていく。
なんなら
このカードをサーチできるせいで《テラ・フォーミング》が禁止されたくらいであった。
それでも《救いの架け橋》や《トリヴィカルマ》を墓地落としするというアクセス手段は健在で、潰せども潰せども数が減らないどころか、未だに大会で好成績を残し続ける「ティアラメンツ」に堪忍袋の緒が切れ、2024/10/10に禁止化。
これがトドメの一発となり、「ティアラメンツ」はようやく成りを潜めたのであった。
実のところ、「ティアラメンツ」には能動的に使える除去手段が少ないという意外な弱みがあり、場のカードを取り除けるのはこのカード以外に《ティアラメンツ・ルルカロス》の誘発即時効果による無効破壊か、《ティアラメンツ・カレイドハート》の誘発効果のバウンスしかない。
グッドスタッフならまだしもテーマ内では替えの効かないカードであり、もはや純構築は不可能なレベルにまで弱体化した。
通常魔法
1ターンに1度、自分の手札が3枚になるようにデッキからドローする。
発動するターンに自分は特殊召喚不可、発動後はターン終了時まで相手が受けるダメージが0になり、さらにエンドフェイズに手札をすべて墓地送りするという三重の制約が課されている。
ドロー枚数だけなら《
強欲な壺》以上だが、とてつもなく重い制約故に大抵のデッキで採用されることはまず無い。
メタビートや魔法・罠主体など特殊なデッキ向けのカードで、とりわけ3つのデメリットがほとんど問題にならない「神碑」とは好相性。ドローで大量の魔法や永続罠を手札に引き込みつつ、捨てた魔法カードは《神碑の泉》でデッキに戻すことができた。
その他、通常召喚を多用する【
真竜】や【
ふわんだりぃず】でも採用されて結果を残し、2023/1/10に準制限、それからちょうど1年後に禁止指定された。
当時はまだ「神碑」が環境上位に君臨しており、すでにOCGより厳しい規制を受けていた《御前試合》や《
群雄割拠》をむりやり引きに行けるこのカードが的に掛けられた。
ちなみに禁止時の改訂では《センサー万別》も制限化している。
通常魔法
EXから3or6枚裏側で除外してその数だけデッキをめくり、1枚を手札に加える。発動するターンは他のカードの効果でドロー出来ず、相手に与えるダメージも半分になる。
裏側除外と引き換えに欲しいカードを選んで引き込む実質的な手札交換カードで、先攻では展開札を、後攻でも捲り札を探せるので腐らない。
除外するカードは選べるのも嬉しいポイント。
OCGでは単純にあまりにも採用率が高すぎたために制限指定されており、MDでもその汎用性から紙より早い2022/08/31に準制限行き。それでも需要は高く、2024/12/6に禁止指定された。
禁止された直接の理由は、ダメージ半減のデメリットを踏み倒せるほどの超火力を出せる「
天盃龍」で任意の展開札や捲り札にアクセスしつつ、《
幻禄の天盃龍》の効果を起動できたためだと言われている。
フィールド魔法
自分は自身の場に同名が存在しないモンスターしかエクシーズ召喚できなくなる効果、同名以外の「
ライゼオル」カード2枚を墓地から好きな順番でデッキの下に戻し1ドローするターン1の効果、相手のモンスター効果の処理時に自分の「ライゼオル」Xモンスターの素材を取り除き、その効果を無効化できる効果をもつ。
「ライゼオル」のリソース回復と妨害を兼ねているカードで、禁止の主な理由は後者。
《スター・ライゼオル》でサーチでき、《エクス・ライゼオル》が展開初動ならソード、アイス、スターと4体横並びさせ、X召喚をする前にこれを貼ることで《原始生命態ニビル》をケアできた。
相手ターンの妨害手段になるのはもちろん、展開中に飛んでくる
手札誘発モンスターをこれ1枚で丸ごと無力化し、悠々と展開を行える。
また
効果にチェーンして発動するのではなく、効果処理時に無効化する性質故に《
幽鬼うさぎ》などで止められず、
チェーン不可の効果でさえ無力化できる恐ろしい強みまであった。
妨害札にも誘発ケアにもなる性能は厄介極まりなく、これを出される前に展開を止めるため、貫通されるリスクを承知で初動カードに誘発を撃つしかない苦しい勝負を相手に強いていた。
事前規制を受けながらも長期にわたって暴れていたテーマへの抑制として、2026/2/5に無制限から一発禁止になる。
「ライゼオル」は強力な妨害札と安全に展開できるお守りを失い、かなり手痛いダメージを負った。
通常罠
2000LPを払った上で自分の手札をすべて相手に見せ、相手の手札をすべて見た上で1枚を選び、次の相手エンドフェイズまで除外する。
コストの重い
ピーピングハンデスカードで、環境の高速化に伴い評価を上げた一枚。
罠カードなうえに除外は一時的なものの、2、3ターンで決着がつくことの多い現代では1枚ハンデスと何も変わらない。
2023/11/09に禁止化。《クシャトリラ・アライズハート》とのコンボが流行りかけた矢先のことだった。
TCGでは禁止を食らっているもののOCGでは無傷。基本的に先攻で使う方が強く、シングル戦では後攻側の対策が難しかったのも禁止の要因かもしれない。
通常罠
自分のライフが相手より7000以上少ないときに発動可能。お互いのライフを0にする。
勝負を引き分けに持ち込むためだけのカードで、紙ではマッチ戦で敗北を回避するのに使われる。
MDではサービス開始当初から禁止カード。ライフ差を生み出せばどんな戦況であれ引き分けにしてしまえる効果は、ランク戦どころか不特定多数のプレイヤーと戦うオンライン対戦のゲーム性を根本から崩壊させるものである。
よって本作では間違いなく、いかなる環境であれ絶対に規制緩和されることのない永世禁止カードと呼んで差し支えないだろう。
……と、言いたいところだが、一応生成することは可能で、すべてのカードをフル投入できる「アンリミテッド」のイベントでは問題なく使用することができた。
もっとも発動できたところで勝利数は稼げないが。