はじめに

 ここでは、暗記・記憶のコツについてまとめていきます。どうなんでしょう、受験勉強というのは、最終的には確実に「暗記・記憶」し、なおかつ使えるようになった知識というものがどれだけあるかで合否が決まるのではないでしょうか。もちろん、知識があることを必要条件とし、その次に目指すべき「思考力強化」にこそ本質があるとも言うべき科目は、現代文や数学をはじめとしていくつかありますが、知識が不十分なのに思考力強化の訓練をして失敗する受験生も多々見受けられます。そう考えると、「暗記・記憶」の能力って、この上なく受験勉強においては大事なんです。

 というわけで、暗記・記憶のコツをここではまとめていきます!一応、独学の前提で書いています。

①まずは全体像を押さえる。

 →参考書を独学でやる場合は、まずは目次を見る。そして、斜め読みでいいから1日で1冊読み切ろう。どんな言葉、どんな話がどんな単元で出てくるのかをなんとなくでいいから押さえよう。そしてこれを何周かやろう。
 →とりあえずその科目に出てくる単元名と、そこで出てくる基本事項が一通り語れればよし!(これまた、どこまで語れればいいのかという基準は科目ごとに異なるので、一概には言えませんが…。)

②理解を深める。

 →ざっくり言うと、文系科目であれば、「中身の説明を読んで理解・イメージを深める」。理系科目であれば、「問題を解き、正しい解き方でなんとか答えが一致するレベルまで解けるようにする」。これをスピーディーにまずは1周。そして苦手なところを中心に2周目。全体像を常に意識しながら。

③過去問を解く。

 →びびらずに過去問に挑む、これ大事です。実際の入試問題を解けるようにすることがゴールでしょう?ならば、そのゴールにいかに近づくかを考えねばなりません。そのためには過去問を解いて、覚えた知識が実際にどう出てくるのかを知ることが大切です。①②で基本知識はそこそこ頭に入ったのですから、過去問を見てみても「聞いたことのある言葉」ばかりのはずです。となれば、仮に問題が解けなかったとしても、使用した教材の該当ページを見つけて調べることは容易にできるはずです。「過去問をまずは解く→分からないところを調べる→知識を強化する」というこのサイクルを10年分ぐらいやれば、だいぶ知識も強化され、なおかつ広い範囲を網羅することもできます。おまけに、「入試によく出るところとそうでないところ」の感覚も分かってきます。

④自分のやりたい勉強をする。

 →①~③の苦難を乗り越えた先に待っているのがこの④です!「やるべき」義務的なことを苦戦してここまでやってきたのですから、ここからはもう何をやってもいいのではないでしょうか。例えば、苦手分野をノートにまとめてみるとか。知識を「整理」する「作業」を行うことは、頭をスッキリさせ、混乱をなくしていくためには非常によい手法です。しかし、これを学習の最初の段階でみっちりやってしまうと、結局タイムオーバーになってしまいます。それでも、①~③を乗り越えた後にやるなら問題ない、これが僕の意見です。

 多くの受験生は、①をやらずに②、③をやらずに④をやるのではないでしょうか。単純暗記よりも「じっくり理解」「じっくり整理」する勉強のほうが楽しいですもんね。しかし、それではスピードも遅いし、実質的に単位時間あたりの「定着した知識量」は増えません。まずは、詳細な理解はさておき、アバウトな理解のもと全範囲を一周し、頻出語句がすぐに口から出るような頭を作っていくことです。僕自身、個別指導であれ集団指導であれこの点をかなり意識しています。生徒も指導者の方もぜひ参考にしてください!

参考までに:プロの意見

覚えることを普段から仕事としてやっているプロの意見に耳を傾けてみるのも、非常に参考になる。
というわけで、
「プロの落語家を目指した時に使った大量記憶術」という動画を2本紹介するのて、これを見て記憶の本質を学び取ってほしい。



最後に


■ 直近の模擬試験でどうしても偏差値○○をとらなければならない…
■ 科目数の多い国公立受験に、今から何としてでも間に合わせたい…
■ 高1、2の頃にあまり勉強していなかった分を今から高速で間に合わせたい…

もしこのような方がいましたら、直接指導することも可能です。公式LINEのほうへご連絡ください。

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最終更新:2023年12月02日 04:04