古作文練習
【1】現代語訳を参考に、以下の〔 〕内の語を並び替えなさい。ただし、用言(動詞・
形容詞・形容動詞)と助動詞は必要に応じて正しい形に変えること。
1月日〔けり/ぬ/ふ〕。
月日が経った。
2かの人、〔ず/なり/博士/は/ども/あり〕、
この人は博士ではないけれども、...
3われは男なり。女〔あり/こそ/ず/なり〕。
私は男である。女ではない。
4〔雪/降る/は、/より/をかし/空/こそ〕。
空から降るものは、(やはり)雪が趣深い。
5〔ひとへ/花は、/よし/なり、〕
花は、一重であるのがよい。
6〔見つく/こそ/鳥/も/に〕
鳥に見つかったら困る。
7ものは少し覚ゆれども、腰〔動く/ず/なむ/る〕
意識は少しあるけれども、腰が動かない。
8中宮、水〔ず/聞こゆ/聞こしめす/さらに〕 ※不要語が一語あり
中宮は、水を全くお飲みにならない。
【2】以下の現代語訳になるように古文をつくりなさい。
1昔から〔 3字 〕家。
昔からあった家。
2我、結婚を〔 3~4字 〕。
(私は、結婚するのである。)
3他人の力ぞ( 3字 )。
他人の力は借りない。
4帝、( 6字 )。
帝がいらっしゃった。
5我、足を狐に( 3~4字 )。
私は足を狐に食われる。
6我、( 4字 )。
私は立つことができない。
7風波〔 4字 〕、なほ同じ所に泊まれり。
風や波がやまないので、変わらずに同じ場所に泊まっていた。
8はや、雨( 4字 )。
早く雨がやんでほしい。
9雨( 6字 )。
雨が降るので行かない。
10海賊、夜歩き( 4字 )。
海賊は夜歩きしないそうだ。
11鬼、我( 6字 ※完了の助動詞は用いない )。
鬼は私を殺そうとした。
12駿河の国に( 3字 ※「めり」は用いない )山の頂上に...
駿河の国にあるとかいう山の頂上に...
13花を見てこそ〔 5字 〕。
花を見て(一緒に)お帰りになりませんか。
14〔 6字 〕こともえ言はず。
言いたいことも言うことができない。
15京より下りし時、子ども〔 4字 〕。
都から下ったとき、子どもはいなかった。
16神のごとしと、人〔 3字 ※助動詞「ぬ」「き」は用いない 〕
神のようだと、人は思った。
17これは、帝の〔 5字 〕文なり。
これは、帝が書きなさった手紙である。
18何事かありけむ、〔 8字 ※「けり」「たり」は使わない 〕、...
何事があったのだろうと、知りたかったので、... (※知りたい=ゆかし)
19世の中にたえて桜の〔 ※「ぬ」は使わない 〕 春の心はのどけからまし
この世の中に桜というものがなかったならば、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに。
20大将、福原に〔 3字 〕けり。
大将は福原に帰りなさった。
21いと思ひの外なる人の〔 4字 ※動詞「いふ」を用いる ※助動詞「ぬ」は用いない 〕、
人々あやしがる。
全く意外な人が歌を歌ったので、人々は不思議がる。
22帝、姫に〔 6字 ※すべてひらがな 〕。
帝は姫に申し上げなさる。
★ 解 答 ★
【1】
1へにけり
2博士にはあらねども
3にこそあらね
4空より降るは、雪こそをかしけれ。
5花は、ひとへなる、よし。
6鳥にもこそ見つくれ。
7なむ動かれぬ
8さらに聞こしめさず
【2】
1ありし
2すなり
3借らぬ
4おはしましぬ
5食はる
6立たれず
7やまねば
8やまなむ
9降れば行かず
10せざなり
11殺さむとしき
12あなる
13帰り給はめ
14言はまほしき
15なかりき
16思へり
17書き給へる
18ゆかしかりしかば
19なかりせば
20帰られ
21いへれば
22きこえたまふ
最終更新:2023年12月06日 14:40