「一生、それでいいのか?」

やや挑発的なタイトルをつけさせてもらった。

これまで数々の失敗をした人からすれば、ドキッとする言葉だろう。一方で、これまで失敗してきた経験があまりなく、これからワクワクしながら勉強を始めようと思っている人からすれば「??!」という感じだろう。

僕がこのような挑発的な題名を設定したのは、ひとえに、これまで見てきた生徒たちを見てきた結果である。

勉強に取りかかることは誰でもできる。
1日数時間、机に向かうのも難しくはない。
(それが嫌ならそもそもなぜ勉強すると言い出したの?って話。)

それでも結果の出ない人がいる。

僕が教育系YouTuberの先駆者として週に10時間くらい授業していたときのことだが、当たり前ながら経済的に恵まれていない家庭の受験生が参加者として何人もいた。

生配信中やその前後に質問や相談がリアルタイムに沢山来たし、授業が終わるとアーカイブとしてYouTubeに投稿され(むしろそっちのほうが観る人が多い)、その後も、コメント欄、TwitterのDM、メールで質問や相談が沢山来ていた。ある程度関わりが深くなった生徒とはLINEを交換してそこでも沢山の質問や相談に答えていた。

当時の自分は自己犠牲型の人間だったと自負している。どんな生徒の質問にも丁寧に答えていたし、答えるためにわざわざ動画を作成したこともあった。

「なんだよ、大変だったって言いたいだけかよ・・」

もちろん大変だった。だが嫌だったら僕も教育活動には携わらないし、僕の根本を知っている人は分かるだろうが僕は生まれながらにして教育者だったと自負するくらいの教育人間である。

話を戻すが、そういう生徒たちを見てきているうちに、彼らに共通点があることが分かった。それは一言で言えば「結果を出す方法を知らない」「成功する方法を知らない」ということだ。

「え、たくさん勉強すればいいんでしょ?」

もちろんそれは必要条件だが、そこに落とし穴があるのだ。「たくさんやればそれでいい」「頑張っていればそれでいい」この延長に何が待っているか?考えてみたら怖い。頑張るだけ、が生み出すのは以下のような人たち。

  • 頑張っているフリをし出す人
  • 言われた通りにやる「指示待ち人間」のごとく業務的に勉強をこなし、思考停止になる人
  • 頑張り方が自己流で、周りも改善を求めているのに一切聞く耳を持たない人

こういうのって、だいたいはこれまでの人生における環境がそうさせていることが多い。だから、これを変えるには環境を変えるのが手っ取り早いし、その人本人の悪い癖、生活パターン、思考パターンを第三者が指摘してあげるのが一番早い。

だが、人を根本から変えるのはすごく大変なのだ。基本的に、人間、プライドの高い人が多数派だし、根本的なところを指摘すると不快に感じる人間が圧倒的に多い。あくまで僕の経験値ではあるが。つまり、こ!をやると嫌われるのである。めちゃくちゃリスク。無料でこれだけ大量に授業を提供している僕が、会ったこともない匿名の人間に対して人格矯正の指導をして、嫌われる、、、。しかも、相手はお金を払っていないのだから、言うことを聞くのも聞かないのも自由。僕が昔からよく言っていることだが、「無料=無責任」である。

だから、2020年に塾をつくった。「根本から変わりたい人は、僕のほうから色々指摘します。根本の人格や人間性が変われば、何をやっても成果が出ます。その代わり、はじめにお金は払ってくださいね」とまあこんな感じだ。

別に自分は大金持ちになりたいわけでもなんでもないし、ビジネスなどやらなくても僕自身は生きていける。なにしろ父が不動産をやっていていくつか物件を持っていて、今、少しずつ引き継ぎをしてもらっているところなので、最悪、教育ビジネスの収入が絶対必要というわけでもない。

だが、このまま「無料の授業」「無料の情報」を沢山提供しても、それだけでは日本の教育は変わらないし、日本人の学力が根本的に上がる道筋が見えなかった。だから塾を始めた。

「一生、それでいいのか?」
とはそういうことだ。情報はなんでも手に入る時代において、暴論かもしれないが、情報それ自体に価値はない。(僕が授業動画を無料で出していることもこれで納得できただろうか。)あなた自身が根本から変わらないと、あなたは一生、結果の出せない人間として、欲求不満のようなものを抱えながら不完全燃焼で人生を過ごすことになってしまう。

それでは僕としてもやりがいがない。

せっかく勉強するんだったら、勉強したら必ず成績が出るようなマインドや頭脳を作ってしまおうではないか。

「え、塾の宣伝ですよね?これ」

うむ、申し訳ない、半分は宣伝だ。というのも弊塾には、学力を上げるのに本気な生徒が活発に交流し合う無料のグループLINEが設けてあるので、別に宣伝するのも迷惑ではないと思った次第だ。

だが、ここに参加したら居場所をあなたに与えられるというだけの話で、必ずしも参加しろと言っているわけではないし、というか、

「じゃあ、マインドや頭脳を根本的に変えていきたいので、やり方を教えてください」

と今すぐにでも知りたがっている人のほうが多いと思うので、せっかくなので語れる範囲で語っていこうと思う。(ちなみに弊塾では「成長法則100」としてかなり解像度高く解説したものを配布している。)

最強のマインドづくり

小見出しが胡散臭いと思った人も多いと思うが、これしか思いつかなかった。そんなのはどうでもいい。中身だ。

まず、人が変わっていくためには、自分の現状を認識しなければいけない。自分がいかにダメな人間で、いかに力がなくて、ゴールまでどれだけ離れたところに今立っているのかを知らなければならない。

しかし、だいたいの人はプライドを持っている(自分のことを誇っている)から、「ちょっと頑張ればできる」くらいに思っているだろうし、受験勉強の文脈で言うなら「自分のやり方であっという間に合格できるだろう」くらいにしか思っていない。

申し訳ないが、その気持ちがあるのであれば、今既に結果は出ているだろうし、こんなページにたどり着かずとも成績は上げられたのではなかろうか?

自分を完全に否定しろとは言わないが、一旦は自己否定の姿勢をもつことだ。そのために、素直になってほしい。「素直」にも色んな意味があるのだが、僕が思う「素直」は、
  • 現状を認識し、“素直”に受け入れる
  • 自分の気持ちや欲求に“素直”になり、目的意識をもつ
  • 頭を真っ白にし、抵抗なく“素直”に受け入れる
  • 分からないことは“素直”に分からないと言い、質問する
  • 受け入れがたいことは“素直”に伝え、相談する
  • 受け入れて実行したら、うまくいったかどうかに関係なく“素直”に報告する
この6つだ。

逆に素直じゃない人は、上の逆。すなわち、
  • 「少し頑張れば自分はできる」と思い込んでいる人(根拠のない自信を完全に否定する訳ではないけど、、)
  • あまりに理想が高すぎてそれどころじゃない人(そういう人は目標を一段下げてまずそこに向かったほうがいい)
  • 自分の理想や執着が邪魔して人の話に耳が傾けられない人(人の話を鵜呑みにしろと言っているわけではないが、執着心は不要だ)
  • 分かりきれていない自分が恥ずかしく、隠したがる人(これが一番支障をきたすのが仕事の場。分かったフリしてミスされたときの上司の気持ちがわかるだろうか)
  • 人からのアドバイスに対して「わかりました」と言いながら実際には行動しなかったり自己流に走ったりする人(たちが悪すぎるし、そんな人に二度とアドバイスしようと思わない。だって、言ってもねじ曲げるか無視するし、、)
  • うまくいかなかったことや失敗したことを人に知られるのが嫌な人(うまくいかなかったことを怒られるのが嫌なんだろうけど、怒られて改善した方が成長する。それなのにそれをリスクに感じているということは成長したくない証拠)

とまあ、こんな具合である。

僕が今まで出会ってきた受験生の中で一番ひどかったのは、こんな受験生。

30歳を過ぎた社会人。
大学卒ではあるが、学歴コンプレックスがあり、
東大理Ⅲに入りたい。周りに認められたいから。
大卒後、工場で働いてきたが、
低賃金でおまけに一人暮らしなので
生活はカツカツだし、長時間労働なので
帰宅したらクタクタで勉強できない。
お風呂にもあまり入らない。
正社員はクビになり、今は単発バイトを
ちまちましている。ぶっちゃけこのまま
東大に受かる気がしない・・。あと胴長が
気になりすぎてそれもコンプレックス。

この人には昔から大量に相談を受けてきたが、今は無視するようにしている。

「え、先生、ひどい・・・。」

そう思うかもしれないが、僕は彼に必要なアドバイスはしてきた。別に無理なことを言ったつもりはなく、極めて現実的で簡単に実行できることしか言っていない。だが、彼はやらないのだ。(やった報告がなく、次の質問が来る感じ。)そのくせ理想が高い。

まさに「成長しない人間」の典型なのだ。先程提示した“素直さ”が1ミリもない。彼は、人生のどこかで認知機能が色んな形でねじ曲がってしまったのだ。

彼を変えるには相当のエネルギーが要るので、今は相手していない。相手するとすれば、それは彼が先払いで僕にお金を払ってくれた時である。お金とはそういうものだ。

高1、高2の諸君。こうはなるなよ。
(ここまで読んできて「これはひどい、、こんな人にはなりたくない」と少しでも感じられたなら、既にあなたには最強のマインドが出来上がったようなものだ。だって、この“素直”でいるというスタート地点に乗っかれずに人生がうまくいっていない人を僕は沢山見てきたのだから。)

決め手は高1・2における時間の使い方

高1、2の諸君に言いたいことがある。(高3以降の方には申し訳ない。)それは、

「焦るな。今から頑張り過ぎる必要はない。」

そう思う。

これを読んで、
「え?今から頑張ったほうが合格には近づくしそのほうが立派じゃない?」

と思った人。あなたはこれまでの僕の話がてんで分かっていない。そういう受け取り方をしている時点であなたにも認知の歪みがあると思う。そういうところを治してから受験勉強してほしいのだと僕は言っている。

悪いことは言わない。

今は、学校の勉強だけしっかりやっておきなさい。

そして、余った時間で、勉強よりも大切なことを学びなさい。

一番いいのは、あなたが好きな本を読むことだ。

本を読んで、色んな人間の価値観を知っていく中で、あなた自身の価値観を形成しなさい。

今のあなたは、なんとなく「これがやりたいな~」みたいに漠然としか人生を考えられていない人間だ。そうだろう?

本を読むことで、必ず何者かに影響を受けたり刺激されたりするはずだ。

なにしろ本を書いているのは大人(ベストセラーのものであれば権威のある大人)なのだから、人生経験豊富。

あなたより沢山のことを知っているし、人生や世の中の本質を知っている。

SNSの情報に触れるのを悪いとは言わないが、匿名性の高いSNSで本能のままに色んな情報に飛びついていては振り回されるだけ。おそらく、顔も知らない、権威があるかも分からない人の発言に知らぬ間に影響されて、思考が歪んでしまうだろう。

しかも、SNSに出てくる情報は基本的に「断片」だ。Twitterの1ツイート、TikTokの1動画。すべて断片。そんなんで一人の人間の価値観の全貌を知ることなどできない。中途半端に色んな人の思考が入ってきてしまえば、なにが正解か分からなくなる。

それよりも、図書館にこもるなどして、携帯の電源は切り、一冊の本に没頭したほうがいい。

1冊分読めば、だいたい一人の人間の価値観を知るには十分だろう。少なくともSNSを見ているよりは身に付くものがあるだろう。しかも、本は体系的に順序立てて書かれている。小説であれ評論であれそうだ。淀みのない、綺麗な情報を頭に入れるのなら本がいい。

まあ、これと同じくらい効果を発揮するのが「自分より一段レベルの高い人間と会って話を聞く」ことなのだが、どこか特別な組織に属しているのでもない限り、なかなかそんな人間は周りにいないだろう。だから、本が手っ取り早い。

だから、
今はゆっくり本を読め。

あと、もう一つ、おすすめしたいものがある。
本が嫌いな人はこっちのほうが向いているかも。

「令和の虎」を見よ

YouTubeに「令和の虎」というめちゃくちゃ面白い番組がある。

起業したいという若者が志願者として出て、その若者の理念を周りの「虎」たちが聞いていき、いいなと思ったら100万円その人に出資するという企画だ。

これの受験生版も最近は出ていて、なかなか面白い。見たことない人は、とりあえず以下の回を見てほしい。


志願者の人生設計や思考の甘さを詰められる。

将来的にビジネスをやりたい人は、受験生版に限らず色々見てほしい。

どうすれば「この人なら応援したい」と思ってもらえるか?について、考えさせられる。

結果を出すには、周囲の力を頼っていくことも大切で、そのためには自分の人間性が大事になってくる。

単に頑張るのではなく、合格した先に目的を強く持っているからこそ、合格に向かってベストな行動がとれるし、そうやって真摯に行動している人は周りから応援・支援されてもっと成長していく。

そういうことが学べる番組でもある。

受験学年に至るまでに思考を根本から変えて、結果の出る頭を作って受験に挑もう。

中学校までの勉強を見直す

そして高1、2の諸君にもうひとつ言っておきたいことがある。

小学校や中学校で学んできたことは、今後の学習の礎(いしずえ)になる。時間があるなら、中学校の時のノートを引っ張ってきて、復習しよう。」

ということだ。

もちろん、中学校の知識が抜けていても高校の授業にはついていけることはあるだろう。

だが、最低限の教養を誰よりも深く脳内にインストールすることにこだわってほしい。

暇があれば、家庭科や保健の時間に習ったことも見直してみるといい。

改めて見直してみると面白い発見がある。

ちなみに、三木は中学時代が一番勉強した。

このときの礎なしに参考書や問題集に取り組んでも、分からない言葉に沢山出会ったり、全体像がよく分からないために知識が上手く入ってこなかったりと、かなり非効率的な勉強をすることになる。

大学受験だから大学受験の勉強だけをすればいいということはない。焦らず自分の現状やどの段階にいるのかということをよく認識して、前に進んでほしい。

自分の今の立ち位置や、何をやればいいのかがよく分からない、という人は、ChAiN指導塾の無料面談に参加して頂いても構いません。こちらを追加して頂き、「スタディプレイス」と発言して頂ければ、対応致します。

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最終更新:2023年12月07日 22:15