はじめに

接続詞というと、単語を見て意味が言えればそれでいいんじゃないか、という人がいますが、「そういうわけにはいかない」接続詞に関して、今回は紹介致します。
接続詞を学習していると多くの人が疑問を抱きがちなことの一つで、
WhetherとIfの違いがよくわからない
というのがあります。
びっくりするほどこの質問が来ます。
なぜかと言えば、WhetherとIfの違いを理解するには、品詞や文型のことを深く分かっていないといけないからです。
分かっている人からすればなんてことはないのですが、分かってない人も沢山います。
今回はそこをしっかり説明していきます。これが分かることによって、品詞や文型についての理解も深まっていきますから、丁寧に読んでいってくださいね。

whwtherとifについて

そもそもWhetherとIfはどちらも「接続詞」であることは皆さん大丈夫でしょうか。
助動詞とか副詞とか、別の品詞で答えた人は、品詞感覚がまだまだ足りないと言えるでしょう。

接続詞に関しては興味のある方は、以下の動画もご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=ludPXTz9ZF4&list=UUl1pdDqdx19bymKcKWs5Otg&index=13&feature=plcp
25:50らへんからWhetherの説明がされています。

WhetherとIfの違いをまとめておきますね。

WhetherとIfは、品詞によって2つ意味の違いがあります。

whetherは・・・
whetherの節が名詞だと、「~かどうか」の意味。
whetherの節が副詞だと、「たとえ~だろうとなかろうと」の意味。

ifは・・・
ifの節が名詞だと、「~かどうか」の意味。
ifの節が副詞だと、「もし~ならば、・・・」の意味。 ←これは中学生のときにやりましたね!

はい、こんな感じですね。
ここで、すんなり頭に入りましたか?
もしかしたら「名詞?副詞?どう違うの?」という疑問が生まれたかもしれませ んね。
ということで、名詞と副詞の違いも徹底的に説明します!

まず、「名詞」は、必ず以下の4つのうちのどれかの役割を果たしています!!これ、超重要です。
①主語(S) ②目的語(O) ③補語(C) ④前置詞の目的語
です。
例えば、「I play soccer with my friend.」という文を見てみましょう。
この文には名詞が全部で3つあります。
I、soccer、my friend ですね!
Iは主語(→①)、soccerは目的語(→②)、my friend(→④)となります。
どれも、上記の①~④のどれかにあてはまってますよね。

ちなみに、「前置詞の目的語」というのは、「前置詞の後ろに来るもの」という意味です。
前置詞の後ろに来る品詞は絶対に「名詞」だということです。

そしてこの名詞の特徴はなんといっても、
外したら文が絶対壊れちゃう!
ということです。
さっきの例文を見てみましょう。
「I play soccer with my friend.」という文で、名詞をどれか1つでも外せば文はおかしくなりますね。
Iを消すと 「play soccer with my friend.」となり、「誰がサッカーしたのか」不明ですし、
soccerを消すと 「I play with my friend.」で「私は友達としました」という文になりますが、何をしたのか不明ですよね。
こんなふうに、名詞というのは外してしまうと必ず文が壊れてしまう、崩れてしまう、変になってしまうのが特徴です。

これに対して「副詞」は、なんといっても、外しても文は壊れない!というのが特徴です。
例えば、「happily(幸せに、楽しく)」という副詞がありますが、さっきの文にこれを加えてみましょう。
「I play soccer happily with my friend」となりますね。なんの問題もありません。
もちろんhappilyを抜き取っても文になんら影響はないですし、正しい文のままです。

以上が名詞と副詞の特徴です!
これらをふまえた上で、さっき出したURLを開いて動画を見れば、完璧にwhetherの使い方とかは頭に入るはずです。

そして、皆さんがおそらく今一番もやもやしている疑問は「whetherとifの違い・区別は?」ということでしょう。
どちらも、名詞だと「~かどうか」という意味がありますよね。(さっき上のほうに書いた通りです)
すると、「~かどうか」と表現したいときは、whetherでもifでもどっちでもいいのかというと、そんなことはありません。

まず、whetherは、基本的にいつでもどこでも例外なく使えます!
なので、空欄を埋める問題で、選択肢が4つあったとき、
その中に「whether」と「If」があれば、基本的にはwhetherのほうを優先的に選んでください。

一方、ifは、使えるときが以下の2つの場合しかありません。
①目的語
②形式主語itをたてた場合の真主語 (←意味不明だと思うので、当然説明します)
です。
ということは、主語とか補語として使っちゃだめなのです。

Whether he is smart or not is important.(彼が頭がいいのかそうでないのかどうかは重要だ!)
この文は正しいです。

しかし、
If he is smart or not is important.
としてしまうと、完全に×です。

そして②の「形式主語itをたてた場合の真主語」というのはどういうことかというと、
例文を出したほうが早いので、例文を出します。

It is questionable if the story is true.(その話が本当かどうかは疑わしい)
「questionable」は疑わしいという意味です。

この文の文構造、わかりますか?
最初に「It」とありますが、これは「それ」という意味ではありません。
この「It」は仮主語と置いているだけで、実際には後からその内容を埋め込んであるのです。
それが「if the story is true」なわけです。
(この話、わからなかったら質問してくださいね)

ということは、この文では主語は「それ」ではなくて、
「その話が本当かどうか」です。

となると、「えっ!結局ifも、主語のように使えるじゃん」となってしまいますね。

でも、さっきの文を以下のように使ってはだめですよ。

If the story is true is questionable.
これは絶対アウト。どうしてもこんなふうにして使いたいなら、

Whether the story is true is questionable.
としましょうね!


説明は以上です。これでIfとWhetherの違いは区別できたことでしょう。

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最終更新:2023年12月06日 05:31