そもそも科学とはなにか
- 理科は「科学」の学問である。
- 科学には社会科学と自然科学があるが、理科は自然科学の学問である。(数学も自然科学の一つ。)
- 理科を学ぶうえで、科学がどんなものかを知っておくのはとても大切。
- そもそも科学とは、物事の結果が原因とどのように結びついているかを解明する学問である。
- 原因が分かれば、予防なり予測なりが可能である。つまり対策が立てられる。
- 分かりやすいのが地震だ。江戸時代の頃は、科学がなかったので、地震が起きると人々は海に逃げていた。しかし、科学が発達したことで、海底で地震が起こるとプレートが動いて津波が発生することが分かった。このことで、地震と津波の関係性が明確になった。だからこそ対策が立てられるようになった。(それでも対策が不十分で東日本大震災が起こってしまったが・・・)
- 一方で、血液型占い(A型は几帳面だ、など)は科学ではない。なぜなら原因が不明確だからである。したがって予想も予防もできない。
- 戦争はどうか? 戦争が起こったことにはなんらかの背景や事情があるだろう。だからもちろん科学である。実際日本では、「予防」として、戦争をしないことを宣言してきたし、戦前の全体主義的な体制をとりやめて民主化を進めてきた。だからこそしばらくは戦争が起こらないだろうと「予測」できるし、仮に起こりそうになっても対策が立てられるはずだ。ただ、これは社会科学の範囲なので、自然科学の理科では扱わない話。
最終更新:2023年11月27日 10:01