英単語の記憶法
英語と言えば、やっぱり単語ですよね。
僕は現役時代、システム英単語という単語帳を使っていました。
別に単語帳なんて、どんなものでもオッケーです。
以下、効果的な
記憶法をまとめましたから、よく読んでくださいね。
ポイント①:短期間でやり込む
「1日1ページずつ確実に」なんてのは間違いです。どうせ、最後までやりきる前に飽きて投げ出してしまうでしょうし、万が一長い時間をかけて最後まで到達したとしても、そのころには最初の方はすっかり忘れてしまっているでしょう。
「1か月で1冊」とか「2週間で300個」とかいう風に短期集中でやった方が、確実で効率的ですし、すぐに達成感が得られて楽しいです。
ポイント②:回数(反復)勝負なので一回あたりを多く
例えば「2週間で300個」なんて場合、1日目にまず初めの150個に目を通して、覚える努力をするべきです。しかし、当然1日で150個完璧にするなんてことはできません。それでよいのです。また覚え直せば良いのですから。
2日目は後半150個を覚え、3日目に再び前半150個を覚えます。こうして、2日に1度、同じ150個の単語に触れることで、徐々に定着していき2週間経つ頃には殆ど完璧になっているでしょう。
ポイント③:手順1「まずは眺める」
新しいページを開きました。さあ、今から覚えるぞ・・・!
となったとき、まずはどうしますか?
1日にたくさんの単語に触れろとは言いましたが、初めての単語の触れる場合、
まずは集中して、「へぇ〜この単語はこんな意味なんだ〜」みたいな感じで、
1つ1つ丁寧に確認します。例文とかを見て、使い方も含めて確認します。
英単語で難しいものになってくると、日本語の意味すら分からないことがありますから(笑)。
例えば、controversialで「物議を呼ぶ」みたいな。「物議って何?」となったときは、辞書で引いて調べたりするわけです。
そんな感じで、まずは見開き1ページ分(だいたい10単語前後でしょうか)を眺めてください。
ポイント④:手順2「『英▶日』でアウトプット」
見開き1ページ分を眺める作業が終わったら、後はひたすら覚えるだけです。
英語だけ見て、日本語の部分を右手で隠して、下にずらしていきながら、日本語が言えるか確認していきます。
「英作文もできるようにならなきゃいけないし、スペルとかも覚えないと・・・」
という気持ちも分かります。
しかし、だからと言って、いきなり日本語→英語を出来るようになる必要はありません。
まずは、比較的簡単な英語→日本語を目標に頑張りましょう。
こちらの場合、正確なつづりを覚える必要がありませんから、何度も何度も紙に書く必要もありません。電車の中などで、「単語を目視、日本語訳を想起」を繰り返せば良いのです。
単語がパッと出てこなかったらすぐに日本語の部分を見て、「あぁ〜そうだった!」と思い出します。
後はこれを90%ぐらい完璧になるまで続けます。
見開き1ページ分(きつかったら片方のページだけでも可)の全単語の意味を1語1秒のペースで答えられれば、問題ないと判断して次のページにめくります。
このノリで、1日3桁以上はこなしましょう。
紙に書いたりする必要がないので、通学時間やちょっとした休み時間も使えるはずです。
2周目以降は、単語カードを使うなどもありですが、カードを作る時間がもったいないので、カードがはじめからついている単語帳を利用したほうがいいです。(もちろんシステム英単語は単語カードがしっかり販売されてました。)
そんな感じで1冊の単語を完璧にやり込んでください。
ポイント⑤:達成感を得るためのヒント
https://x.com/hirokinkmt/status/1371785842428014597?s=46
これは代ゼミの仲本先生のツイートです。引用します。
「次の10日、さらにその次の10日も同じようにチェックします。ただしマーカーの色を変えて。知っている単語をマークすること、2度目、3度目と色を変えることがこの方法のミソです。3ともクリアできた見出し語は3種類のマーカーで塗りつぶすことでかなり見えづらくなっているはず。この段階で、知らない単語だけ何もマークされていない単語集が手元にあることになります。それでお別れしてもいいけど、ぼくならそれを使い続けます。1学期の間に「残りを全部塗りつぶしてやろう」という前向きなチャレンジができます。」
▶︎どうですか?このくらいに皆さんもやりこんでください。おそらく、単語帳に対する愛着も湧きますし、自信や達成感もつくはずです!
ポイント⑥:「日▶英」は余裕があったら是非
英語を見て日本語がパッと出てくるようになったら、視点を切り替えて今度は日本語→英語を始めるわけですが、すでに何度も何度もその単語を目にしているため、こちらも比較的スムーズに進みます。
また、つづりを覚えるのに、紙に書く必要があるため、机の前にいるときにしかできないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
電車の中などでも宙に書けばいいのです。
これも、和訳と同様何度も何度もやりましょう。
暗記とは結局反復なのです。
なお、日本語をみて英語を思い出すという能力は入試においては英作文でしか使いません。
また、英作文で重視されるのは文法的に破綻していないことです。したがって、特に難しい単語を使う必要がないので、英語のスペリングを覚えることにはそんなに一生懸命になる必要はありません。(勿論基礎的な単語に関しては両方できなくてはいけませんが)
また、日本語から英語に直す作業は学校の小テスト等で練習できることが多い(少なくとも僕の高校はそうでした。皆さんの学校はどうですか?)ので、学校の授業も大切にしてください。
熟語の記憶法
今度は熟語についてです。
僕は現役時代、ターゲット英熟語1000を使っていました。
熟語となると、勉強の仕方がちょっと変わります。
単語の場合、意味を答えることが最重要で、単語のスペリングは二の次でした。
しかし、熟語の場合、出てくる単語が「have」「get」などの基本単語であることが多いです。
例えば、「get along with」で「〜と仲良くする」というのがありますが、出てきている単語一つ一つは簡単ですよね。
簡単ということは、色んなところに出てくるということです。
getを使った熟語もalongを使った熟語もwithを使った熟語も大量にあります。
ということは、英単語を見て他の熟語とはっきり区別できないと、使いものにならないということなんですね。
英語から日本語に直す練習だけしていると、おそらく「このページのここに書いてあるから…」と位置で覚えてしまって意味がありません。
そこで、日本語から英語に直す練習も必要になってきます。
ただ、それはそれで、別解が生じる場合、厄介なことになります。
「〜と仲良くなる」だって、「make friends with」という別解があります。
「え・・・じゃあどうやって練習すればいいんだ」
ということですが、僕がおすすめするのは、以下のような問題を解く形でアウトプットできるようにしておくことです。
I don't (g- )(a- )(w- ) her. 私は彼女とは仲がよくない。
これを見て「get along with」が引き出せれば、定着していると言えます。
ただ、紙とかにいちいち書くのも大変ですから、日本語の付近に「g a w」と頭文字だけ書いておけばいいでしょうね。
あとはそれを見て答える練習を反復していきます。
反復の仕方は、英単語のときと一緒です。
あと、熟語は単語以上に「使い方」が大切です。例文を見て使い方とかを理解して、「へぇ、こんな感じで使うんだ」と深く理解することが大切です。これにあまり時間をかけすぎるのもよくないですが、単語と意味だけを切り取るのではなく、例文と常に隣り合わせで勉強していくことが大切です。
まとめ
単語も熟語も、古文の単語とかもそうですけど、
暗記物に関しては「ひたすら繰り返す」ことがやっぱり大事だと思います。
なので、1回完璧にしただけで「もう大丈夫!」と思わずに、
また時間があるときに(通学中の電車の中とか。)「よし、ちょっと復習してやるか!」みたいな感じで、単語帳を開いて、ちょ っとでも目を通せればGoodだと思います!
どうでしょう?大変だというイメージはあるかもしれませんけど、繰り返せば絶対覚えられます。
地道な努力ってやつだと思います。
最終更新:2023年12月08日 07:58