はじめに

このページは、古文の基本知識(単語や文法)を学んで頂きます。
ここでは、僕が2014年度に収録した古文基礎のテキストと解説動画を用意しました。
本来、受験勉強というのは「過去問から入るべし」です。しかし、高校の古文の授業をサボってきた人からすれば、入試問題を開けたところで何が書いてあるのがちんぷんかんぷんなはずです。
そんな人のために、古文の全体像をいち早く一周することを最大限に意識して作成したのが、このテキストと動画たちです。
このテキストを完璧にすることによって、基本的な単語や文法がだいたい頭に入ります。
30時間もあれば基本のインプットは十分可能です。(残りの時間はすべて過去問演習に当ててください。)特に山場となるのは「用言」「助動詞」「敬語」です。これさえ乗り越えれば、共通テストが視野に入ってきます。そこが攻略できれば私立や国公立の問題も視野に入ってくるでしょう。
また、現役の高校生の方は学校の授業をとにかく大切にして、古文の世界をしっかり味わってください。時には日本史の授業で習うようなこと(特に平安時代以降の学習)が役に立つこともあります。古文には教養科目の一面もありますから、幅広く昔の日本の時代性に浸かってみてください。

テキスト

解説動画

問題編

第1回 歴史的仮名遣い、語の省略、動詞の活用

現代仮名遣い
  ・「(語頭以外の)は・ひ・ふ・へ・ほ」→「わ・い・う・え・お」
  ・「ゐ、ゑ、を」→「い、え、お」
  • 「ぢ、づ」→「じ、ず」
  • 「くわ、ぐわ」→「か、が」
  ・「ア段+う」→「オ段+う」
  • 「イ段+う」→「イ段+ゅ+う」
  • 「エ段+う」→「イ段+ょ+う」

001〔読み方〕(→傍線部[歴史的仮名遣い]を「現代仮名遣い」に直せ)
  (a)飢ゑ死ぬるものの(b)たぐひ、数をも知らず。
002〔読み方〕
  清水に(a)まゐりたりける(b)をんなの、(c)うつくしうをさなき子を抱きて(d)みだうのまへの谷をのぞき立ちけり。
003〔読み方〕
  身をえうなきものに思ひなして、…
004〔読み方〕
  天上のくわほうもこれには過ぎじ。
005〔現代語訳〕
  絵は父、字はわれ書けり。
006〔現代語訳〕
  空より降るは、雪こそをかしけれ。
007〔現代語訳〕
  花は、ひとへなる、よし。
008〔択一〕
  天気予報では、本日は雨が(①降るそうだ ②降りそうだ)。
009〔択一〕
  我、結婚を(①するなり ②すなり)。
010〔択一〕
  はや、雨(①やまなむ ②やみなむ)。
011〔択一〕(→傍線部の動詞の「活用の種類」と「活用形」の組み合わせとして正しいものを選べ)
  川蹴ればぞ波はあがりける。
  ①ラ行四段活用・未然形   ②ラ行四段活用・已然形
  ③カ行下一段活用・未然形  ④カ行下一段活用・已然形
012〔択一〕
  竹の中におはするにて知りぬ。
  ①ラ行四段活用・終止形  ②ラ行四段活用・連体形
  ③サ行変格活用・終止形  ④サ行変格活用・連体形
013〔択一〕
  男、都へ往なむと言ふ。
  ①ナ行変格活用・未然形  ②ナ行変格活用・連用形
  ③ナ行四段活用・未然形  ④ナ行四段活用・連用形
014〔択一〕
  立ちて見、ゐて見れど、…
  ①ラ行上二段活用・連用形  ②ラ行上一段活用・已然形
  ③マ行上二段活用・連用形  ④マ行上一段活用・已然形
015〔択一〕
  女親といふ人(a)あるかぎりは我も(b)ありけるを、…
  ①ラ行変格活用・連用形  ②ラ行変格活用・終止形
  ③ラ行変格活用・連体形  ④ラ行変格活用・已然形
016〔誤文訂正〕(→誤っている箇所を正しく直せ。ただし、意味を変えてはならない。)
  過ぐることを語り侍りど、…
017〔誤文訂正〕
  人の焼け死ぬこと数百人、…
018〔誤文訂正〕
  今より見る奉れど、…
019〔択一〕
  かしこにこそ人は見え侍りけれ。
  ①マ行上一段活用・未然形  ②ヤ行下二段活用・連用形
  ③ヤ行上一段活用・未然形  ④マ行下二段活用・連用形
020〔適語補充〕
  心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、 言ひ出せるなり。
    →(  )行(    )活用・(    )形
021〔適語補充〕
  御いらへもえ聞こえ給はず。
        →(  )行(    )活用・(    )形
022〔誤文訂正〕
  宵過ぐほどにおはしましぬ。
023〔読み方〕
  昼に寝る人ぞなき。
024〔現代語訳〕
  水に溺れて死なば死ね。
025〔現代語訳〕
  雨降れば行かず。

第2回 動詞の活用②
026〔択一〕  必ずよく四時に似たるを用ゐよ。
  ①ナ行上一段活用・未然形  ②ナ行上一段活用・連用形
  ③ナ行上二段活用・未然形  ④ナ行上二段活用・未然形
027〔誤文訂正〕
  尋ぬ人の琴の音か。
028〔読み方〕
  鬼のやうなるもので来て、殺さむとしき。
029〔適語補充〕
  いと久しく見えず。
       →(  )行(    )活用・(    )形
030〔適語補充〕
  心得ぬことども混じるを、あやしと思ひて、
  →(  )行(    )活用・(    )形
031〔適語補充〕
  ものに感ずることなきにあらず。
     →(  )行(    )活用・(    )形
032〔適語補充〕
  庭に草木を植う
       →(  )行(    )活用・(    )形
033〔適語補充〕
  花見んとて立ち出づる人のさま、
         →(  )行(    )活用・(    )形
034〔適語補充〕
  罪を恨みて、人を恨みず。
    →(  )行(    )活用・(    )形
035〔適語補充〕
  もう行くと言ふ。    →(  )行(    )活用・(    )形
036〔適語補充〕
  雨降るを知る。
   →(  )行(    )活用・(    )形
037〔誤文訂正〕
  汝、よく聞く。
038〔誤文訂正〕
  飽きずと思はば、千年を過ぐすとも、一夜の夢の心地こそせめ。
039〔誤文訂正〕
  他人の力は借りず。
040〔現代語訳〕
  男、女をからうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。
041〔現代語訳〕
  男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。
042〔現代語訳〕
  女をとかく言ふこと、月日へにけり。
043〔現代語訳〕
  我、立たむとすれど、立たれず。
044〔現代語訳〕
  児を立てむとすれど、立てられず。
045〔現代語訳〕(傍線部のみ)
  君来むといひし夜ごとに過ぎぬれば頼まぬものの恋ひつつぞふる
046〔現代語訳〕
  待つ人は障りありて、頼めぬ人は来たり。
047〔語義〕(→傍線部の単語の意味を答えよ。用言の場合、終止形で答えること。)
  世界の男、……いかでこのかぐや姫をてしがなみてしがなと、…
048〔語義〕
  埼玉の津にをる舟の、…
049〔語義〕
  その沢のほとりの木の陰に下りて…
050〔語義〕
  久しう里にたり。

第3回 形容詞・形容動詞の活用
051〔適語補充〕  あまりて長ければ、それを抜きて鬘(かつら)にせむとて抜くなり。
      →(   )活用・(    )形
052〔適語補充〕  時世経て久しくなりにければ、その人の名忘れにけり。
      →(   )活用・(    )形
053〔適語補充〕  雲海沈々として、晴天すでに暮れなんとす。
    →(   )活用・(    )形
054〔適語補充〕  高やかに呼びければ、坊より小法師走り来にけり。
  →(   )活用・(    )形
055〔適語補充〕  世の人の飢ゑず、寒からぬやうに、世を治めまほしきなり。          →(   )活用・(    )形
056〔誤文訂正〕  綿厚くけるを脱ぎて、取らせて、追ひ出してやりてけり。
057〔誤文訂正〕  つねはあやしかる筵(むしろ)・菰(まこも)片々と、
058〔適語補充〕  見ざらむ、はた、恋しかるべし。
          →(   )活用・(    )形
059〔択一〕  野分のあしたこそをかしけれ。
  ①形容詞 ②形容詞の活用語尾 ③過去の助動詞 ④詠嘆の助動詞
060〔択一〕  辰巳の風吹きければ、京中多く焼けにけり。
  ①形容詞 ②形容詞の活用語尾 ③過去の助動詞 ④詠嘆の助動詞
061〔択一〕  山のふもとの静かなる村なむ、わが生まれし所たる。
  ①形容動詞 ②形容動詞の活用語尾 ③断定の助動詞 ④伝聞の助動詞
062〔択一〕  吉野なる夏実川の水辺に 鴬ぞ来なり。
  ①形容動詞 ②形容動詞の活用語尾 ③断定の助動詞 ④伝聞の助動詞
063〔現代語訳〕
  山高み、…
064〔現代語訳〕
  あな、みにく。
065〔現代語訳〕
  あなかま。
066〔現代語訳〕
  をかしの御髪や。
067〔現代語訳〕(和歌全体の内容も考えてみよう)
  風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ 砕けてものを 思ふころかな
068〔現代語訳〕(和歌全体の内容も考えてみよう)
  瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ
069〔語義〕
  ありがたきもの。舅にほめられる婿。また、姑に思はるる嫁の君。
070〔現代語訳〕
  近き御厨子なる色々の紙なる文どもを引き出でて、中将わりなくゆかしがれば、
071〔語義〕
  何もかも、小さきものはみなうつくし。
072〔語義〕
  世の中を憂しと思へども、…
073〔語義〕
  はしたなきもの。こと人を呼ぶに、わがぞとてさし出でたる。
074〔語義〕
  上手の中にまじりて、そして笑はるにも恥ぢず、つれなく過ぎてたしなむ人、…
075〔語義〕
  あないみじ。犬を蔵人二人して打ちたまふ。 動詞の特殊用法、係り結び①
076〔適語補充〕
  げにえ堪ふまじく泣い給ふ。
          →終止形は(    )、元の形は(    )、活用形は(    )形
077〔適語補充〕
  落つるところを取つておさえて、…
         →終止形は(    )、元の形は(    )、活用形は(    )形
078〔適語補充〕
  世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、…
  =世の中に物語というものが(       )が、それを何とかして見たいと思い続けて、…
079〔適語補充〕
  駿河の国にあなる山の頂きに、…
  =駿河の国に(       )山の頂上に、…
080〔適語補充〕
  『物取らむとて入りにけるぞ』と思ひければ、あわてまどひて、…  =「物を盗もうとして入ってきたな」と思ったので、(           )、…
081〔現代語訳〕
  きよげなる女を、年を経てよばひわたる。
082〔適語補充〕
  京に住みわびて東に行きけり。
  = (ある男が)都に(           )東国へ行った。
083〔現代語訳〕
  かぎりなくかなしとのみおもひありく。
084〔適語補充〕
  勢多の橋みな崩れて、渡りわづらふ。
  =勢多の橋がみんな崩れ落ちて、(              )。
085〔適語補充〕
  消えあへぬ雪の花とみゆらむ。
  =(           )雪が花と見えるのであろうか。
086〔適語補充〕
  その男、身をえうなきものにおもひなして…
  =その男は、自分の身を必要のないものと(            )…
087〔適語補充〕
  鳥辺野(とりべの)の方見やりたり。
  =鳥辺野の方を(                )。
088〔誤文訂正〕
  男一人ぞおはす。
089〔適語補充〕
  田のを刈るとなむ言ふ。
         →(  )行(    )活用・(    )形 090〔現代語訳〕  花こそ咲け。

091〔択一〕
  かばかりの事も、隔て給へるこそ、こころう(  )。
  ①かる  ②かれ  ③き  ④けれ
092〔択一〕
  君恋ひて世を経る宿の梅の花昔の香(か)に(   )なほ匂ひける
  ①ぞ  ②なむ  ③も  ④は
093〔現代語訳〕
  いづれの花かうつくしき。
094〔現代語訳〕
  この君よりほかに、まさるべき人やはある。
095〔現代語訳〕
  雨もぞ降る。
096〔誤文訂正〕
  たとひ耳鼻こそ切れ失すれとも、命はなどか生きざらむ。
097〔適語補充〕
  かくなむ語り伝へたるとや。
            →「とや」の後ろに「(     )」が省略
098〔適語補充〕
  飼ひける犬の、暗けれど主を知りて、飛びつきたりけるとぞ。
  =飼っていた犬が、暗いけれど飼い主とわかって、飛びついた(           )。
099〔現代語訳〕
  世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言なり。
100〔択一〕
  ものいひは賤しき者かな。木立を、こだちとこそいへ、木立といふらむよな。後ろめたきの言や。
  ①こだちといいなさい ②こだちというならば ③こだちといって ④こだちというけれど

係り結び②、助動詞①
101〔現代語訳〕
  鳥にもこそ見つくれ。
102〔適語補充〕
  八重葎(やえむぐら)茂れる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり
  =葎が深く茂ったこの家の寂しいところに、(             )秋だけはいつもと変わらずやって来たことだ。
103〔適語補充〕
  かのもとの国より、迎へに人々来むず。
  =あのもとの国から、迎えに人々が(         )。
104〔適語補充〕  山郭公いつか来鳴かむ。
  =ホトトギスは、(                   )。
105〔現代語訳〕
  「まろ、この歌の返しせむ。」
106〔適語補充〕
  (急いで帰ろうとする使者に)「花を見てこそ帰り給はめ。」
                =「花を見て(               )。
107〔適語補充〕
  銭あれども用ゐざらむは、全く貧者と同じ。
  =金があっても(              )、全く貧乏人と同じである。
108〔適語補充〕  月の出でたらむ夜は、見給へ。
  =月が出ている(      )晩は、月をご覧になってください。
109〔適語補充〕  人、生を愛すべし。
  =人は、生命を大切にする(           )。
110〔適語補充〕  潮満ちぬ。風も吹きぬべし。
  =潮が満ちた。風も(               )。
111〔現代語訳〕
  羽なければ、空を飛ぶべからず。
112〔適語補充〕
  唐の物は、薬のほかは、なくとも事欠くまじ。
  =中国産の物は、薬以外は、なくても(              )。
113〔適語補充〕
  「A死ぬまじ。自害なせそ。」とB仰せられけり
  =「A(             )。自害するな。」とB(         )。
114〔適語補充〕
  故郷思ひ出でらる。
  =故郷が(                )。
115〔現代語訳〕
  そこなる人に、滝の歌詠ます。
116〔現代語訳〕
  これに何を書かまし。
117〔現代語訳〕
  鏡に色・形あらましかば、映らざらまし。
118〔適語補充〕
  言はまほしき事もえ言はず。
  =(        )ことも言うことができない。
119〔現代語訳〕
  家にありたき木は、松、桜。
120〔択一〕
  今宵は十五夜なりけりとおぼし、…
  =今夜は十五夜(①だった  ②だなあ)とお思いになって、…
121〔適語補充〕
  京より下りし時、子どもなかりき。
  =都から下ったとき、子どもは(         )。
122〔適語補充〕
  見れば、(尼が)簾を少し上げて、(仏に)花奉るめり。
  =見ると、尼がすだれを少し上げて花をお供えしている(      )。
123〔適語補充〕
  道にA長じぬる者の一言、神のBごとしと、人C思へり
  =その道にA(      )者の一言は、神のB(     )と、人はC(      )。
124〔適語補充〕
  浮きぬ、沈みぬ、揺られければ、…
  =(                )しながら揺られていたので、…
125〔現代語訳〕
  雪の降るらし。

助動詞②
126〔現代語訳〕
  参り給はざりけり。
127〔適語補充〕
  龍の首の玉取り得ずは、帰り来な。
  =龍の首の玉を(                 )、帰って来るな。
128〔択一〕
  つらつら古をかへりみれば、二歳の年母に別れければ、その面影を知らず。
  【問】上の文の傍線部「けれ」について、「き」ではなく「けり」を用いた理由として最も適切なものを、次の中から一つ選べ。(’14日本大)
  ①母との別れに悲嘆を感じたから     ②直接の記憶が残っていないから
  ③今なお別れの感慨にふけっているから  ④思慕の情を持ち続けているから
129〔適語補充〕
  ものにおそはるる心地して、おどろき給へれば、火も消えにけり。
  =物の怪に(        )感じがして、お目覚めになったところ、火も消えてしまった。
130〔択一〕
  恐ろしくて寝られず。
  ①動詞「寝る」+自発の助動詞「る」+打消の助動詞「ず」
  ②動詞「寝る」+可能の助動詞「る」+打消の助動詞「ず」
  ③動詞「寝」+自発の助動詞「らる」+打消の助動詞「ず」
  ④動詞「寝」+可能の助動詞「らる」+打消の助動詞「ず」
131〔適語補充〕
  汝負けば頼め。我負けば汝を頼まむ。
  =もしお前が負けたら私のことを頼りなさい。私が負けたらお前のことを(      )。
132〔現代語訳〕
  とくこそ試み給はめ。
133〔適語補充〕
  かの大納言、いづれの船にか乗らるべき。
  =あの大納言は、(                      )。
134〔適語補充〕
  家のつくりやうは夏を旨とAすべし。冬はいかなる所にもB住まる
  =家の造り方は、夏(に暮らしやすいこと)を主とA(           )。
   冬はどんな所にもB(           )。
135〔適語補充〕
  頼朝の首を取るべし。
  =頼朝の首を(     )。
136〔適語補充〕
  これ人に知られじと思ひけり。
  =このことは人に(                )と思った。
137〔適語補充〕
  たやすく人寄り来まじき家を造りて、…
  =容易に人が(               )家を造って、…
138〔適語補充〕
  やがてかけこもらましかば、くちをしから(   )。
139〔適語補充〕
  迎へやせましとおぼす。  =(             )とお思いになる。
140〔適語補充〕
  見る人もなき山里の桜花ほかの散りつる後ぞ咲かまし  =見る人もいない山奥の桜は、他の場所の桜が散ってしまった後に(           )。
141〔現代語訳〕
  とく帰らむ。子泣くらむ。
142〔適語補充〕
  いにしへを恋ふる涙の染むればや紅葉の色もことに見ゆらむ  =(恋人との)昔を懐かしく思って流す涙が(自分の目を)染めるので、   紅葉の色もとりわけ美しく(               )。
143〔現代語訳〕
  など時鳥の声絶ゆらむ。
144〔適語補充〕
  鸚鵡、人のいふAらむことを、まねぶBらむよ。
  =オウムは人の話すA(     )ことをまねするB(     )よ。
145〔現代語訳〕(傍線部のみ)
  (人は)A遊びをせんとや生まれけむ。遊ぶ子供の声聞けば、B我が身さへこそ揺るがるれ
146〔現代語訳〕
  帝笑はせ給ふ。
147〔現代語訳〕
  帝、人々に歌詠ませ給ふ。
148〔適語補充〕
  松の声すなり。
  =松の声がする(      )。
149〔適語補充〕
  おもしろく咲きたる桜を長く折りて、大きなる瓶(かめ)にさしたるこそ、をかしけれ。
  =美しく(          )桜を長く折って、大きな花瓶)に挿してあるのは、趣深い。
150〔適語補充〕
  A恋しからむことの堪へがたく、湯水B飲まれず。」
  =A(            )が我慢しにくく、湯水もB(             )。

助動詞③
151〔択一〕
  母(①知ら ②知り ③知る ④知れ)ぬべし。
152〔択一〕
  雪いと白う(①降ら ②降り ③降る ④降れ)り。
153〔誤文訂正〕
  命を惜しむことありべからず。
154〔誤文訂正〕
  四十に足らぬほどにて死なんこそ、目安しべけれ。
155〔現代語訳〕
  夜も更けぬ。
156〔現代語訳〕
  花咲かぬ時、…
157〔現代語訳〕
  花ぞ咲かぬ。
158〔現代語訳〕
  東の方へ往ぬ。
159〔現代語訳〕
  家の事をしぬ。
160〔択一〕
  今日は都のみぞ思ひやら(①る ②るる ③らる ④らるる)。
161〔誤文訂正〕
  舎人が、寝たる足を狐に食はらる。
162〔択一〕
  御年六十二にて、失せ(①す ②させ ③さす ④させ)おはしましけるを、…
163〔択一〕
  所なくなみゐつる人も、いづかたへか行きつらむ。
  (すき間なくずっと並んでいた人たちも、どこへ行ったのだろう。)
  ①完了の助動詞「つ」+推量の助動詞「む」  ②完了の助動詞「つ」+現在推量の助動詞「らむ」
  ③強意の助動詞「つ」+推量の助動詞「む」  ④強意の助動詞「つ」+現在推量の助動詞「らむ
164〔現代語訳〕
  この僧一人は生けむ。
165〔適語補充〕
  物語してゐたるほどに、人々あまた声して来なり。
  =ずっと話をしているうちに、たくさんの声がして人々がやって来る(      )。
166〔適語補充〕
  また聞けば、侍従大納言の御女なくなり給ひぬなり。
  =また聞いてみると、侍従の大納言の娘君が(                )。
167〔適語補充〕
  壺なる御薬たてまつれ。
  =壺(      )薬をお召し上がれ。
168〔適語補充〕
  都へと思ふをものの悲しきはかへらぬ人のあればなりけり
  =都へ(帰るのだ)と思うものの、何かしら悲しいのは、(死んでしまって)帰らない人(=自分の子)が   (              )。
169〔現代語訳〕
  海賊は夜歩きせざなり。
170〔適語補充〕
  麗しき人なるなり。
  =整っていて美しい人(           )。
171〔適語補充〕
  清盛嫡男(ちゃくなん)たるによって、其跡をつぐ。
  =清盛は長男(      )ことによって、その跡を継ぐ。
172〔適語補充〕
  物の隠れよりしばし見ゐたるに、…
  =物陰からしばらく(             )と、…
173〔現代語訳〕
  これは、帝の書き給へる文なり。
174〔適語補充〕
  京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。
  =都の京では(           )鳥なので、みなだれも見知っていない。
175〔現代語訳〕
  我、世を捨ててむ。

助動詞④
176〔適語補充〕空欄に最も適切な助動詞を入れよ。
  見に行か(       )ど、道も覚えず。
  =見に行きたいけれど、道を分からない。
177〔択一〕
  この女御は、宮の御はらからにこそおはし(①む ②め ③らむ ④らめ ⑤けむ ⑥けめ)。
178〔適語補充〕
  昔ありし家はまれなり。
  =昔から(     )住居はめったにない。
179〔適語補充〕
  参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかば、…
  =参上した人がそれぞれ山に登っていくので、何があったのだろうと、
   私も(           )ので、…
180〔適語補充〕
  世の中にたえて桜のなかりせば、春の心はのどけからまし。
  =この世の中に桜というものが(        )、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに
181〔択一〕
  風波やまねば、なほ同じ所に泊まれり。(『土佐日記』より)
  ①やまなかったので ②やんだので
  ③やむと      ④もしやまなかったら
182〔現代語訳〕(傍線部のみ)
  (その人物は)博士にはあらねども
183〔適語補充〕
  玉の緒よ、絶えなば絶えね。
  =我が命よ、(                       )。
184〔適語補充〕
  ものは少し覚ゆれども、腰なむ動かれぬ。
  =意識は少しあるけれども、(           )。
185〔適語補充〕
  老いぬ身を怪しと思ふ。
  =(       )身体を不思議だと思ふ。
186〔現代語訳〕
  年経れば 齢(よはひ)は老いぬ。
187〔現代語訳〕
  花咲きなむ。
188〔現代語訳〕
  ただ今もれ聞こえて、天下の大事に及びなんず。
  =(策略が)すぐに漏れ聞こえて、(                      )。
189〔適語補充〕
  我失せなば、いかが思ふべき。
  =私が(               )、(あなたは)どのように思うでしょうか。
190〔適語補充〕
  一夜(ひとよ)のうちに塵灰(ちりはひ)となりにき。
  =(火事によって)一夜のうちに灰と(           )。
191〔適語補充〕
  人知れずうち泣かれぬ。  =人に知られることなく(            )。
192〔現代語訳〕(傍線部のみ)
  大将、福原に帰られけれ。
193〔適語補充〕
  いと思ひの外なる人のいへれば、人々あやしがる。
  =全く意外な人が歌を(      )ので、人々は不思議がる。
194〔現代語訳〕
  生ける心地せず。
195〔現代語訳〕(傍線部のみ)
  五条の家にて、生まれさせたまへり
196〔適語補充〕
  やがて山崎にて出家せしめ給ひて、…
  =そのまま山崎で(           )、…
197〔現代語訳〕
  これは赤き花にこそあれ。
198〔現代語訳〕
  われは男なり。女にこそあらね。
199〔現代語訳〕
  なぞ犬のかく久しく鳴くにかあらむ。
200〔適語補充〕
  いづれの御時にか、女御・更衣あまたさぶらひ給ひける中に、…
  =どの帝の御代(            )、女御・更衣がたくさんお仕えなさっていた中に、…

敬語①
201〔適語補充〕次の会話文の空欄(A)~(F)のそれぞれに入る人物名を、X先生ならX、Y君ならYと答えよ。
X先生「おはよう」
Y 君「おはようございます」
(A)「久しぶりだな」
(B)「そうですね」
(C)「元気にしてたのか」
(D)「元気でしたよ」
(E)「それは良かった」
(F)「おまえは?」
202〔誰から誰への敬意〕(→傍線部の敬語は「誰から」「誰に」敬意を払っているか答えよ)
  先生が彼におっしゃる。 語群(①話し手 ②聞き手 ③先生 ④彼)
203〔誰から誰への敬意〕
  店員が客に申し上げる。 語群(①話し手 ②聞き手 ③店員 ④客)
204〔誰から誰への敬意〕
  彼が先生に言います。  語群(①話し手 ②聞き手 ③彼  ④先生)
205〔誰から誰への敬意〕
  彼が(電話で)先生に「母はおりません」と言う。
             語群(①話し手 ②聞き手 ③彼 ④先生 ⑤母)
206〔敬語の種類・誰への敬意〕(→尊敬語ならS、謙譲語ならK、丁寧語ならTと答え、さらに敬意の対象も答える)
  かぐや姫、すこしあはれと思す
207〔誰への敬意〕
  (更衣が)いといたう思ひわびたるを、(帝は)いとあはれと御覧じて、…
208〔敬語の種類・誰への敬意〕
  (親王(みこ)は大臣に)大御酒(おほみき)たまふ
209〔敬語の種類・誰への敬意〕
  宮にはじめてまゐりたり。
210〔敬語の種類・誰への敬意〕
  (帝は姫に)いとねむごろに聞こえさせたまふ。
211〔敬語の種類・誰への敬意〕
  君達(きんだち)に、よく思ひ定めて仕ふまつれ
212〔敬語の種類・誰への敬意〕(どういう場面だろうか?)
  安徳天皇の乳母は、(安徳天皇に)「波の下にも都のさぶらふぞ」と申す。
213〔敬語の種類・誰への敬意〕
  御前に侍る随身もあはれに思ふ。
214〔敬語の種類・誰への敬意〕
  帝、かの天人がかぐや姫にA奉る不死の薬に、又、壺具して、御使いにB賜はす
215〔択一・適語補充〕
  「大殿籠る」はA(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語であり、元の意味はB(   )(古語で)である。
216〔択一〕(以下、尊敬語(S)・謙譲語(K)・丁寧語(T)のどれに該当するかもチェックせよ。)
  あそばしたりな。
  ①油断なさったものであるなあ   ②上手にお詠みなさったものだなあ
  ③心驕りの見られるものだなあ   ④並大抵の出来映えであることだなあ
217〔適語補充〕
  「願はむことをかなへむ」とのたまふ。
  =「願うことを叶えてやろう」と(        )。
218〔現代語訳〕  (中宮は)水も聞こし召さず。
219〔現代語訳〕(傍線部のみ)
  おぼし出づる所ありて、案内せさせて入り給ひぬ。
220〔適語補充〕
  帝、御衣を脱ぎてぞたまへる。
  =帝は、お着物を脱いで(           )。
221〔適語補充〕
  禄をいまだたまはらず。
  =褒美をまだ(             )。
222〔語義〕
  馬の頭(かみ)、親王(みこ)に大御酒(おほみき)まゐる。
223〔適語補充〕
  子は京に宮仕えしければ、まうでむとしけれど、…
  =子は京で宮仕えしていたので、(                )、…
224〔適語補充〕
  いで、御消息聞こえむ。
  =さて、(            )。
225〔適語補充〕
  ちと承らばや。
  =ちょっと(        )たい。

敬語②
226〔本動詞か補助動詞か〕(→本動詞なら「本」、補助動詞なら「補」と答えよ)
  まらうどは寝たまひぬるか。
227〔本動詞か補助動詞か〕
  大臣になりて年ごろおはす
228〔本動詞か補助動詞か〕
  いつも離れたてまつらぬ身なれば、…
229〔本動詞か補助動詞か〕
  仁和の帝、親王におはしましける時に、
230〔適語補充〕
  現代語の「思う」を尊敬語にすると、A(          )またはB(       )と
  なる。一方、「言う」の尊敬語はC(        )のみである。
231〔現代語訳〕
  中将、文書き給ふ。
232〔現代語訳〕
  中将、文書き奉る。
233〔現代語訳〕
  中将、文笑ひ聞こゆ。
234〔現代語訳〕
  中将、文書き侍り。
235〔現代語訳〕
  和歌の舟に乗りはべらむ。
236〔適語補充〕
  「見奉る」の訳は(①見る ②御覧になる ③拝見する)である。
237〔現代語訳〕
  大人になりたまひて後は、…
238〔現代語訳〕(傍線部のみ)
  (若紫は)尼君を恋ひきこえたまひて、…
239〔現代語訳〕
  (かぐや姫は)いみじく静かにおほやけに御文奉りたまふ。
240〔空所補充〕
  女房が中宮にそのことを申す。
  →「申す」は、A(       )からB(       )への敬意を表している。
241〔空所補充〕
  御使が「女房が中宮にそのことを申す。」と言ふ。
  →「申す」は、A(       )からB(       )への敬意を表している。
242〔誰への敬意〕
  帝、石山につねにA詣で Bたまひけり。
243〔誰への敬意〕
  (中宮定子のもとに)中納言参りたまひて、御扇A奉り Bたまふに、…
244〔誰への敬意〕
  関白殿うちに入らせ給ひて、御前にA申し B給ふ
245〔誰への敬意〕  上の、院に似Aたてまつり Bたまひしも、…
246〔誰への敬意〕(246~248は一連の文章である。)
  (饗宴[宴会]の席に[で]、殿は)若宮いだき[抱き]A奉り Bたまひて、例[いつも]のことども言はせ[使役]Cたてまつり
247〔誰への敬意〕
  うつくしみ[可愛がり]Dきこえ Eたまひて、上[帝]に、「いと宮いだきFたてまつらむ」と、殿ののたまふを、…
248〔誰への敬意〕
  いとねたき[憎らしい]ことにし[思い]Gたまひて、「ああ」とさいなむを[責め立てるので]、うつくしがり[可愛がり]Hきこえ Iたまひて、…
249〔主体判定〕(→傍線部の動作の主語を答えよ)
  大臣が寺にいらっしゃったとき、僧はちょうど起きてきたところだった。
  「ふう」と一息Aつきなさったので、「どうなされましたか」とB申し上げた
  一方はCお立ちになり、一方はD座り、その後二人はしばらく無言でした。
250〔主体判定〕
  (竹取の翁がかぐや姫に)「われ朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。」
             語群(①話し手 ②聞き手 ③竹取の翁 ④かぐや姫)

敬語③
251〔現代語訳〕
  天皇、天(あめ)の下しろしめす。
252〔語義〕
  后の宮より菊を召す
253〔敬語の種類・誰への敬意〕
  (天人(てんにん)がかぐや姫に)「御薬たてまつれ」とのたまふ。
  →A(         )という意味のB(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語である。
254〔適語補充〕
  (源氏の君は)狩の御衣をたてまつり、…
  →A(         )という意味のB(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語である。
255〔適語補充〕
  魂をとどめたる心地してなむ、帰らせたまひける。御輿にたてまつりて後に
  →A(         )という意味のB(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語である。
256〔適語補充〕
  (泉の大将は)ほかにて酒などまゐり酔ひて、夜いたく更けて、ゆくりもなくものしたまへり。
  →A(         )という意味のB(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語である。
257〔適語補充〕
  薬の壺に御文そへてまゐらす。
  =薬の壺に(かぐや姫の)お手紙を添えて(帝に)(         )。
258〔現代語訳〕
  またの日、御堂より「関白殿、とく参らせ給へ」とあれば、…
259〔択一〕
  主上、今年は八歳にならせおはします
             →(①尊敬の助動詞+尊敬語 ②使役の助動詞+尊敬語)
260〔適語補充〕
  心にくきかぎりの女房、四、五人さぶらはせたまひて、御物語せさせたまふなりけり。
  =奥ゆかしい女房だけを、四、五人(おそばに)(               )、
   (   )は女房たちと(                )。
261〔現代語訳〕(省略を補って)
  帝、雑用せさせ給ふ。
262〔現代語訳〕
  (光源氏は庭に)童下ろして、雪まろばしせさせたまふ。 ※雪まろばし=雪ころがし
263〔誰への敬意〕
  (大納言が)御鷹の失せたるよしA奏し Bたまふ時に、ものものたまはせず。
264〔適語補充〕(主体[誰が]や客体[誰に]を補うこと)
  「いづれのところか天に近き」と問はせたまふに、ある人奏す。
  =「どこが天に近いか」と(    )が尋ね(     )ので、ある人が(    )に申し上げる。
265〔現代語訳〕
  天皇、行幸(みゆき)せしめ給ふ。
266〔適語補充〕
  「給ふ」は尊敬語と謙譲語という2つの敬語の種類を持つ。
  謙譲語の「給ふ」は、
    ・A(①四段 ②下二段)活用である。
    ・B(  4つの動詞を挙げる  )の4語の直後にしか付かない。
    ・C(    )文や手紙文でしか用いられない。
    ・主語は必ずD(①一人称 ②二人称 ③三人称)になる。
    ・訳すときは、丁寧語同様に「~E(    )」と訳す。
267〔適語補充〕
  「我、よき夢を見たまへしかな」
  =「私は、良い夢を(          )なあ」
268〔適語補充〕(主体[誰が]や客体[誰に]を補うこと)
  うちうちに思ひたまふるさまを、奏したまへ。
269〔択一〕
  かかる御ことを見たまふにつけて、命長きは心憂く思ふたまへらるる世の末にもはべるかな。
  ①尊敬の助動詞「る」   ②受身の助動詞「る」
  ③動詞「たまふ」の一部  ④完了(存続)の助動詞「り」
270〔誰への敬意〕
  (母君が命婦(みょうぶ)に)「(私は若宮を)かなしう見Aたてまつり Bはべる
271〔誰から誰への敬意〕(それぞれ「ア~エ」「作者」「読者」のどれかで答える)
  「【ア】、【イ】に御文をAたてまつり B給ひ C候ひけり」と、
  【ウ】は【エ】にD聞こえ E給ひ F候ふ
272〔誰から誰への敬意〕
  (帝は)「汝[お前]が持ちたるかぐや姫A奉れ。かたちよし[顔立ちが優れている]とB聞こしめして、御使ひをC賜びしかど、
  かいなく[どうにもならず]見えずなりにけり」と (翁に)仰せらる。
273〔主体判定〕(273~275は一連の文章である。)
(『枕草子』の、藤原隆家が姉の中宮定子に扇の骨をプレゼントしようといている場面。)
  「いかやうにかある[どのようであるのか]」とA問ひ聞こえさせ給へば、
274〔主体判定〕
  「すべていみじう侍る[何もかもとてもすごいのです]。さらに[まったく]まだ見ぬ[見たことがない]骨のさま[様子]なりと人々申す。
  まことに[本当に]かばかりのは[これほどのものは]見えざりつ[見たことがなかった]」とB言高く[大きな声で]申し給へば、
275〔主体判定〕
  「扇のにはあらでくらげのなんなり」とC聞こゆ
   [扇の骨ではなくてくらげの骨であるようだ]

確認テスト


【A:読み方】 傍線部の読みを現代仮名遣いで答えよ。

1)身をえうなきものに思ひなして、…

【B:択一】 傍線部の動詞の文法的説明として適切なものを1つ選び、記号で答えよ。

2)竹の中におはするにて知りぬ。
  ア、ラ行四段活用・終止形  イ、ラ行四段活用・連体形
  ウ、サ行変格活用・終止形  エ、サ行変格活用・連体形
3)かしこにこそ人は見え侍りけれ。
  ア、マ行上一段活用・未然形  イ、ヤ行下二段活用・連用形
  ウ、ヤ行上一段活用・未然形  エ、マ行下二段活用・連用形

【C:適語補充】 傍線部の活用の種類・活用形が何かを考え、各空欄を埋めよ。

4)御いらへもえ聞こえ給はず。
  →( A )行( B )活用・( C )形

【D:現代語訳】 与えられた文を、現代語訳せよ。

5)花は、ひとへなる、よし。
6)雨降れば行かず。


【A:誤文訂正】 誤っている箇所を抜き出し、正しく直せ。解答する場所を間違えないように。

1)飽きずと思はば、…

【B:適語補充】 傍線部の活用の種類・活用形が何かを考え、各空欄を埋めよ。

2)いと久しく見えず。
  →( A )行( B )活用・( C )形
3)雨降るを知る。
  →ラ行四段活用(   )形

【C:現代語訳】 与えられた文の傍線部を、現代語訳せよ。

4)児を立てむとすれど、立てられず。
5)頼めぬ人は来たり。

【D.語義】 傍線部の適切な語義を選び、記号で答えよ。

6)久しう里にゐたり。
 ア 座る  イ とどまる  ウ 帰る  エ 連れていく


【A:択一】 傍線部の文法的説明として適切なものをア~エから選び、記号で答えよ。

1)山のふもとの静かなる村なむ、わが生まれし所たる。
  ア、形容動詞 イ、形容動詞の活用語尾 ウ、断定の助動詞 エ、伝聞の助動詞

【B:誤文訂正】 誤っている箇所を抜き出し、正しく直せ。解答する場所を間違えないように。

2)綿厚くけるを脱ぎて、取らせて、追ひ出してやりてけり。

【C:適語補充】 傍線部の活用の種類・活用形が何かを考え、各空欄を埋めよ。

3)あまりて長ければ、それを抜きて鬘(かつら)にせむとて抜くなり。
  →( A )活用・( B )形
4)高やかに呼びければ、坊より小法師走り来にけり。
  →( A )活用・( B )形

【D:現代語訳】 与えられた文を、現代語訳せよ。

5)山高み、
6)あなかま。

【E.語義】 傍線部の適切な語義を答えよ。

7)はしたなきもの。こと人を呼ぶに、わがぞとてさし出でたる。
8)世の中を憂しと思へども、…


【A:択一】 1)では空欄に入るものを、2)では傍線部の現代語訳を選び、記号で答えよ。

1)かばかりの事も、隔て給へるこそ、こころう(  )。
  ア かる  イ かれ  ウ き  エ けれ
2)ものいひは賤しき者かな。木立を、こだちとこそいへ、木立といふらむよな。後ろめたきの言や。
  ア こだちといいなさい  イ こだちというならば  ウ こだちといって  エ こだちというけれど

【B:適語補充】 空欄に入る現代語訳を埋めよ。

3)世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、…
  =世の中に物語というものが(  )が、それを何とかして見たいと思い続けて、…
4)勢多の橋みな崩れて、渡りわづらふ。
  =勢多の橋がみんな崩れ落ちて、(  )。
5)世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言なり。
  世間で語り伝えていることは、(  )、多くはみんな作り事である。

【C:現代語訳】 与えられた文を、現代語訳せよ。

6)雨もぞ降る。


【A:適語補充】 空欄に入る現代語訳を埋めよ。

1)「まろ、この歌の返しせむ。」
 =「私が、この歌の返歌を(   )。」
2)月の出でたらむ夜は、見給へ。
 =月が出ている(   )晩は、月をご覧になってください。
3)言はまほしき事もえ言はず。
 =(   )ことも言うことができない。
4)見れば、(尼が)簾を少し上げて、(仏に)花奉るめり。
 =見ると、尼がすだれを少し上げて花をお供えしている(   )。
5)潮満ちぬ。風も吹きぬべし。
 =潮が満ちた。風も(   )。
6)故郷思ひ出でらる。
 =故郷が(   )。

【B:現代語訳】 与えられた文を、現代語訳せよ。

7)これに何を書かまし。

【A:適語補充】 空欄に入る現代語訳を埋めよ。

1)迎へやせましとおぼす。
 =(  )とお思いになる。
2)鸚鵡、人のいふAらむことを、まねぶBらむよ。
 =オウムは人の話すA(  )ことをまねするB(  )よ。

【B:現代語訳】 与えられた文を、現代語訳せよ。

3)参り給はざりけり。
4)とく帰らむ。子泣くらむ。
5)帝、人々に歌詠ませ給ふ。


【A:択一】 空欄に入る語を選んで記号で答えよ。

1)雪いと白う(ア.降ら イ.降り ウ.降る エ.降れ)り。
2)今日は都のみぞ思ひやら(ア.る イ.るる ウ.らる エ.らるる)。

【B:適語補充】 空欄に入る現代語訳を埋めよ。

3)物語してゐたるほどに、人々あまた声して来なり。
  =ずっと話をしているうちに、たくさんの声がして人々がやって来る(  )。
4)壺なる御薬たてまつれ。
  =壺(  )薬をお召し上がれ。
5)物の隠れよりしばし見ゐたるに、…
  =物陰からしばらく(  )と、…

【C:現代語訳】 与えられた文を、現代語訳せよ。7)は、傍線部のみ訳せ。

6)夜も更けぬ。
7)これは、帝の書き給へる文なり。

【A:択一】 空欄に入る語を選んで記号で答えよ。

1)風波やまねば、なほ同じ所に泊まれり。
  ア.やまなかったので イ.やんだので
  ウ.やむと      エ.もしやまなかったら

【B:適語補充】 空欄に入る語を埋めよ。(2番は助動詞を、3・4番は現代語訳を埋めよ)

2)見に行か(  )ど、道も覚えず。
 =見に行きたいけれど、道を分からない。
3)昔ありし家はまれなり。
 =昔から(  )住居はめったにない。
4)玉の緒よ、絶えなば絶えね。
 =我が命よ、(  )。

【C:現代語訳】 傍線部を訳せ。

5)五条の家にて、生まれさせたまへり。
6)われは男なり。女にこそあらね。


【A:択一】 次の文の現代語訳として適切なものをア~エから選んで記号で答えよ。

1)あそばしたりな。
  ア.油断なさったものであるなあ   イ.上手にお詠みなさったものだなあ
  ウ.心驕りの見られるものだなあ   エ.並大抵の出来映えであることだなあ

【B:誰への敬意】 解答欄のA欄には「誰への敬意か」を答え、B欄には「敬語の種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)」を答えよ。

2)かぐや姫、すこしあはれと思す。
3)(帝は姫に)いとねむごろに聞こえさせたまふ。
4)安徳天皇の乳母は、(安徳天皇に)「波の下にも都のさぶらふぞ」と申す。

【C:現代語訳】 傍線部を訳せ。

5)「願はむことをかなへむ」とのたまふ。
  =「願うことを叶えてやろう」と(        )。
6)禄をいまだたまはらず。
  =褒美をまだ(             )。
7)ちと承らばや。
  =ちょっと(        )たい。

【A:択一】 空欄に入るものとして適切なものを選択肢から選び、記号で答えよ。

1)仁和の帝、親王におはしましける時に、
→傍線部は(ア.本動詞 イ.補助動詞)である。
2)(竹取の翁がかぐや姫に)「われ朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。」
→傍線部の主語は(ア.話し手 イ.聞き手 ウ.竹取の翁 エ.かぐや姫)である。

【B:誰への敬意】

3)上の、院に似AたてまつりBたまひしも、…

【C:現代語訳】 傍線部を訳せ。

4)中将、文笑ひ聞こゆ。
5)和歌の舟に乗りはべらむ。
6)(若紫は)尼君を恋ひきこえたまひて、…

【A:適語補充】 空欄に入る語を埋めよ。選択肢があるものは、選んで記号で答えよ。

1)魂をとどめたる心地してなむ、帰らせたまひける。御輿にたてまつりて後に…
  →A(         )という意味の B(ア.尊敬 イ.謙譲 ウ.丁寧)語である。
2)薬の壺に御文そへてまゐらす。
 =薬の壺に(かぐや姫の)お手紙を添えて(帝に)(         )。
3)「我、よき夢を見たまへしかな」
 =「私は、良い夢を(          )なあ」

【B:誰への敬意】

4)(帝は)「汝が持ちたるかぐや姫 A奉れ。かたちよしと B聞こしめして、御使ひを C賜びしかど、かいなく見えずなりにけり」と (翁に)仰せらる。

【C:現代語訳】 傍線部を訳せ。

5)天皇、天(あめ)の下しろしめす。

【A:適語補充】 空欄に入る語を埋めよ。

1)抜かんとするに、おほかた抜かれず。
 =(                 )、ほとんど抜くことが出来ない。
2)幼げなるものから、世をまだ知らずにもあらず。
 =幼さそうである(       )、世の中をまだ知らないわけでもない。

【B:現代語訳】

3)若き女の死にて臥したるあり。
4)宮にも笑わせ給ふ。

【C:語義】 傍線部の適切な語義を終止形で答えよ。

5)少将、いとしのびておはしにけり。
6)いとのどかにこころにくく住みたまへり。
7)いとまめにて、あだなる心なかりけり。

【A:適語補充】 空欄に入る語を埋めよ。

1)神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、
 =雷(      )とてもひどく鳴り、雨もひどく降ったので、

【B:現代語訳】

2)いつしか梅咲かなむ。
3)あなかしこ、人に語りたまふな。
4)夢をだに見ばや。

【C:語義】 傍線部の適切な語義を終止形で答えよ。

5)つれづれにながめ暮らす。
6)勅なればいともかしこし。
7)いとねんごろにいたはりけり。

【A:現代語訳】 1)と2)は傍線部を訳し、3)と4)は全て訳せ。

1)問ひつめられて、え答へずなりはべりつ。
2)年月経てもつゆ忘るるにはあらね。
3)いかで消え失せなむわざもがな。
4)さだめてこの事くはしく知り給ふらん。

【C:語義】 傍線部の適切な語義を終止形で答えよ。

5)いとほしくて、いづくに刀を立つべしとも覚えず。
6)人になびかぬ、いとこころづきなきわざなり。

【A:適語補充】 空欄に入る語を埋めよ。

1)(   )年の三年を待ちわびてただ今宵こそ新枕すれ

【B:現代語訳】

2)由良の戸を渡る舟人梶を絶えゆくへも知らぬ恋の道かな
3)住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目避くらむ

【C:語義】 傍線部の適切な語義を終止形で答えよ。

4)かかる御住まひもところせければ、…
5)かなしからん親のため、妻子のためには、……盗みもしつべきことなり。
6)則隆なめりとて見やりたれば、あらぬ顔なり。

解答

1)ようなき
2)エ
3)イ
4)A:ヤ
 B:下二段
 C:連用
5)花は、一重であるのが、よい。
6)雨が降るので行かない。

1)誤:飽き
 正:飽か  【誤と正どちらも書けて1点】
2)A:ヤ
 B:下二段
 C:未然
3)連体
4)子どもを立たせようとするけれども
5)期待させない人
6)イ

1)イ
2)誤:厚く
 正:厚かり  【誤と正どちらも書けて1点】
3)A:ク
 B:已然
4)A:ナリ
 B:連用形
5)山が高いので、
6)ああやかましい。
7)きまりが悪い
8)つらい
最終更新:2023年12月06日 23:32