ゲブ

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ゲブ - (2010/04/15 (木) 18:49:14) の編集履歴(バックアップ)


ゲブ(Geb)


ゲブ は、ガルーンド大陸東岸に位置する、死霊術師ゲブによって建てられたアンデッドの国である。

歴史

数千年前、ゲブはオシーリオンの植民地として誕生し、支配者である死霊術師ゲブの名にちなんで命名された。
-892 AR、北方のウィザードの国ネックスと戦争が始まる。何世紀にもわたっておそるべき魔力による攻撃が繰り返され、両国周辺は大いに荒廃した。
576AR、ゲブはネックスの首都 Quantium を毒の霧で覆い、数千人を殺害した。その中で大魔導師ネックスは消息を絶つが、戦争は継続される。
632AR、戦争はゲブの敗北で終わる。ゲブは失意のうちに儀式的な自殺を行い、ゴーストとなる。彼は宿敵ネックスの死亡を確信するまでゴラリオンに繋ぎ止められている。
3890AR、ゲブはラストウォールから死んだ女神アラズニの遺体を盗み出し、リッチとして復活させる。以後8世紀、ゲブはアラズニが統治している。

政治

死霊術師ゲブのゴーストは滅多に顕現することはなく、実際の支配者はアラズニであると思われている。日々の業務はゲブに忠誠を誓った死霊術師の集団 Blood Lords が執行している。 Blood Lords の代表者は12レベル死霊術師のヴァンパイア Kemnebi である。

アンデッドの拡散を危惧する諸国による介入や侵略は数知れないほど続けられてきたが、ゲブはその全てを跳ね返してきた。現在も女神の遺体を奪われたラストウォールはゲブを公然と敵視している。
ゲブから他国へ侵攻することはないが、もっと微妙な方法で他国への影響力を強めようとしている。

経済

オバリ洋 the Obari Ocean からの湿気を含んだ風により、ゲブは植物の生育に適した湿潤な気候である。アンデッドによるプランテーション農業により、ネックスを含む近隣諸国に食料を輸出している。

住民

ゲブの社会は生者の市民Quick、知性のあるアンデッドであるDead、知性のないアンデッドと生者の奴隷からなる chattelの3カーストに分かれている。Quick と Dead は同等の市民権を持つが、貴族階級ではDead の方が幅を利かせている。この両者のほとんどは都市部で死霊術や他の科学を学んでおり、農地や軍隊はゾンビやスケルトンによって担われている。chattel は一切の権利がなく、財産として扱われている。 

ゲブの住民への最大の脅威はモンスターであり、北の魔力枯渇地帯マナ荒野や、南の負のエネルギーに満たされた the Axan Wood には奇怪なモンスターが生息している。また国内にも、制御を失った意志のないアンデッドがうろつきまわっているという噂がある。

メキータル Mechitar:ゲブの首都であり、古代オシーリオン形式のピラミッドが立ち並ぶ。港湾都市であり、他国との交易の窓口である。ウルガソーアの大神殿がある。

参考文献

[1] Erik Mona et al. (2008). Campaign Setting, p. 76. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1