特殊能力のある武器には、少なくとも+1の強化ボーナスが付いていなければならない。
アイシー・バースト(
Icy Burst
/冷気爆砕):
アイシー・バースト武器
は
フロスト
武器
と同様に働くが、それに加えて、命中しクリティカル・ヒットとなったなら、冷気の爆発を引き起こす。この冷気が使用者に害を与えることはない。
フロスト
能力(後述参照)で与える1d6ポイントの追加[冷気]ダメージに加えて、
アイシー・バースト武器
は、クリティカル・ヒットになったなら、さらに1d10ポイントの追加[冷気]ダメージを与える。武器のクリティカル倍率が×3なら2d10ポイントの追加[冷気]ダメージ、武器のクリティカル倍率が×4なら3d10ポイントの追加[冷気]ダメージである。
フロスト能力が起動していない場合でも、クリティカル・ヒットになれば、この武器は追加の[冷気]ダメージを与える。
中程度・力術;術者レベル10;
《魔法の武器防具作成》、
アイス・ストーム
あるいは
チル・メタル
;市価 +2ボーナス。
アクシオマティック(
Axiomatic
/摂理):
アクシオマティック武器
は秩序のパワーが込められている。武器が秩序属性となるため、対応するダメージ減少を無視することができる。この武器は、混沌の属性を持つものすべてに2d6ポイントの追加ダメージを与える。混沌の属性を持つクリーチャーがこれを用いようとした場合、恒久的な負のレベルが1レベル付いてしまう。負のレベルはこの武器を手にしている限りずっと続き、武器を使うのをやめた途端に消えてなくなる。しかしこの武器を使用している間は、
レストレーション
呪文を使おうが何を使おうが、この負のレベルをなくしてしまうことはできない。
中程度・力術[秩序];術者レベル7;
《魔法の武器防具作成》、
オーダーズ・ラス
、作成者の属性が秩序であること;市価 +2ボーナス。
アナーキック(
Anarchic
/無秩序):
アナーキック武器
は混沌のパワーが込められている。武器が混沌属性となるため、対応するダメージ減少を無視することができる。この武器は、秩序の属性を持つものすべてに2d6ポイントの追加ダメージを与える。秩序の属性を持つクリーチャーがこれを用いようとした場合、恒久的な負のレベルが1レベル付いてしまう。負のレベルはこの武器を手にしている限りずっと続き、武器を使うのをやめた途端に消えてなくなる。しかしこの武器を使用している間は、
レストレーション
呪文を使おうが何を使おうが、この負のレベルをなくしてしまうことはできない。
中程度・力術[混沌];術者レベル7;
《魔法の武器防具作成》、
ケイオス・ハンマー
、作成者の属性が混沌であること;市価 +2ボーナス。
アンホーリィ(
Unholy
/邪なる):
アンホーリィ武器
は邪なパワーが込められている。武器が悪属性となるため、対応するダメージ減少を無視することができる。この武器は、善の属性を持つものすべてに2d6ポイントの追加ダメージを与える。善の属性を持つクリーチャーがこれを用いようとした場合、恒久的な負のレベルが1レベル付いてしまう。負のレベルはこの武器を手にしている限りずっと続き、武器を使うのをやめた途端に消えてなくなる。しかしこの武器を使用している間は、
レストレーション
呪文を使おうが何を使おうが、この負のレベルをなくしてしまうことはできない。
中程度・力術[悪];術者レベル7;
《魔法の武器防具作成》、
アンホーリィ・ブライト
、作成者の属性が悪であること;市価 +2ボーナス。
ヴィシャス(
Vicious
/反動):ヴィシャス武器が相手に命中すると、破壊的なエネルギーが炸裂し、その相手と使用者の間で共振する。このエネルギーは相手に2d6ポイントのダメージを与え、同時に使用者に1d6ポイントのダメージを与える。ヴィシャス能力は近接武器にしか付かない。
中程度・死霊術;術者レベル9;
《魔法の武器防具作成》、
エナヴェイション
;市価 +1ボーナス。
ウーンディング(
Wounding
/流血):
ウーンディング武器
はクリーチャーに命中した場合、1ポイントの出血ダメージを与える。
ウーンディング武器
が命中するたびに、出血ダメージは増加していく。
出血状態のクリーチャーは、そのクリーチャーのターンの開始時に出血ダメージを受ける。
出血状態は、DC15の
〈治療〉判定に成功するか、ヒット・ポイント・ダメージを回復する呪文を使用されると、出血が収まる。クリティカル・ヒットになっても出血ダメージは倍化しない。クリティカル・ヒットに完全耐性のあるクリーチャーはこの武器による出血ダメージにも完全耐性を持つ。
中程度・力術;術者レベル10;
《魔法の武器防具作成》、
ブリード
;市価 +2。
ヴォーパル(
Vorpal
/首切り):これは強力でひろく畏怖されている能力である。この能力の付いた武器は当たれば相手の首を切り落とす。攻撃ロールのダイスの目が20であった場合(その後のクリティカル・ヒットになったかどうかのロールにも成功したならば)、この武器は相手の首(もしあれば)を胴から切り落とす。各種の異形、すべての粘体など、一部のクリーチャーには首がない。また、ゴーレムや(ヴァンパイア以外の)アンデッドなどは、首を落とされても差し支えない。しかし、それ以外のクリーチャーのほとんどは、首を切り落とされると死ぬ。
ヴォーパル武器
は斬撃武器にしか付かない(魔法の武器でランダムに作成していて、不適切な武器でこの能力が出た場合、振り直すこと)。
強力・死霊術および変成術;術者レベル18;
《魔法の武器防具作成》、
キーン・エッジ
、
サークル・オヴ・デス
;市価 +5ボーナス。
キーン(
Keen
/鋭き刃の):この能力は武器のクリティカル可能域を2倍にする。キーン能力は斬撃武器と刺突武器にしか付かない(魔法の武器でランダムに作成していて、不適切な武器でこの能力が出た場合、振り直すこと)。この利益は、クリティカル可能域を拡張する他のすべての効果(
キーン・エッジ
呪文や
《クリティカル強化》の特技によるものなど)と累積しない。
中程度・変成術;術者レベル10;
《魔法の武器防具作成》、
キーン・エッジ
;市価 +1ボーナス。
キ
・フォーカス(
Ki Focus
/
気
焦点):この魔法の武器は使用者にとって
気
の流路として働くため、この武器を通して、あたかも素手攻撃を使用したかのように
気
に基づく特殊攻撃を使用することができる。そうした攻撃には、モンクの
気
打撃と激震掌、そして
《朦朧化打撃》の特技(モンクがこの特技に適用できるあらゆる追加能力も含む)などが含まれる。
キ・フォーカス
能力は近接武器にしか付かない。
中程度・変成術;術者レベル8;
《魔法の武器防具作成》、作成者がモンクであること;市価 +1ボーナス。
ゴースト・タッチ(
Ghost Touch
/触霊):
ゴースト・タッチ武器
は、強化ボーナスの数値に関係なく、非実体クリーチャーに通常通りダメージを与える(非実体クリーチャーの“実体のあるものからは50%のダメージしか受けない”という能力はゴースト・タッチ武器による攻撃には適用されない)。また、非実体クリーチャーはいつでもこの武器を拾ったり、動かしたりできる。“顕現”状態にあるゴーストは、この武器を実体クリーチャーに対して使用できる。
ゴースト・タッチ武器
は実際上、常に実体/非実体のうち、使用者にとって有利な方として扱われる。
中程度・召喚術;術者レベル9;
《魔法の武器防具作成》、
プレイン・シフト
;市価 +1ボーナス。
サンダリング(
Thundering
/雷鳴):
サンダリング武器
は、クリティカル・ヒットになった場合、耳をろうする雷のような轟音を発する。この[音波]エネルギーが使用者に害を与えることはない。
サンダリング武器
は、クリティカル・ヒットになったなら、1d8ポイントの追加[音波]ダメージを与える。武器のクリティカル倍率が×3なら2d8ポイントの追加[音波]ダメージ、武器のクリティカル倍率が×4なら3d8ポイントの追加[音波]ダメージである。
サンダリング武器
でクリティカル・ヒットを受けた者は、DC14の頑健セーヴに成功しなければならず、失敗すると恒久的に
聴覚喪失状態となる。
微弱・死霊術;術者レベル5;
《魔法の武器防具作成》、
ブラインドネス/デフネス
;市価 +1ボーナス。
シーキング(
Seeking
/誘導):
シーキング
能力は遠隔武器にしか付かない。この武器は目標を目指して方向を変えながら飛ぶため、視認困難など、普通なら適用される失敗確率を無効化する。ただし、使用者はこの武器で正しいマスを狙う必要がある。例えば、間違って何もいない場所へ向けて撃ったアローが方向を変えて(たとえその近くにいようとも)
不可視状態の敵に当たるというようなことはない。
強力・占術;術者レベル12;
《魔法の武器防具作成》、
トゥルー・シーイング
;
市価
+1ボーナス。
ショッキング・バースト(
Shocking Burst
/電撃爆砕):
ショッキング・バースト武器
は
ショック
武器
と同様に働くが、それに加えて、命中しクリティカル・ヒットとなったなら、電撃の爆発を引き起こす。この電撃が使用者に害を与えることはない。
ショック
能力(後述参照)で与える1d6ポイントの追加[電気]ダメージに加えて、
ショッキング・バースト武器
は、クリティカル・ヒットになったなら、さらに1d10ポイントの追加[電気]ダメージを与える。武器のクリティカル倍率が×3なら2d10ポイントの追加[電気]ダメージ、武器のクリティカル倍率が×4なら3d10ポイントの追加[電気]ダメージである。
ショック能力が起動していない場合でも、クリティカル・ヒットになれば、この武器は追加の[電気]ダメージを与える。
中程度・力術;術者レベル10;
《魔法の武器防具作成》、
コール・ライトニング
あるいは
ライトニング・ボルト
;市価 +2ボーナス。
ショック(
Shock
/電撃):
ショック武器
は、合言葉に応えてぱちぱちと音を立てる電気の火花に包まれる。命中すると、ショック武器は追加で1d6ポイントの[電気]ダメージを与える。この電気が使用者に害を与えることはない。この効果は、もう一度合言葉を唱えて止めるまで持続する。
中程度・力術;術者レベル8;
《魔法の武器防具作成》、
コール・ライトニング
あるいは
ライトニング・ボルト
;市価 +1ボーナス。
スピード(
Speed
/追加攻撃):全力攻撃アクションをする際に、
スピード武器
の使用者は1回の追加攻撃を行なうことができる。その攻撃には、使用者の最も高い基本攻撃ボーナスを使用し、状況に応じて適切な修正値がすべて適用される(この利益は
ヘイスト
呪文など、同様の効果とは累積しない)。
中程度・変成術;術者レベル7;
《魔法の武器防具作成》、
ヘイスト
;市価 +3ボーナス。
スペル・ストアリング(
Spell Storing
/呪文蓄積):呪文の使い手は、3レベルまでの目標型呪文を1つ、
スペル・ストアリング武器
の中に蓄えておくことができる(蓄える呪文は発動時間が1標準アクションのものに限る)。この武器がクリーチャーに命中し、相手がそれによってダメージを受けた場合、使用者が望めば、この武器に蓄えた呪文を即座にフリー・アクションでそのクリーチャーに発動することができる(この特殊能力は、“アイテムから呪文を発動する場合、最低でも、同一呪文を通常通り発動するのと同じ時間がかかる”という一般ルールの例外である)。いったん呪文が武器から発動されたら、呪文の使い手は3レベルまでの目標型呪文を1つ、この武器に発動してまた蓄えることができる。この武器は使用者に、現在蓄えられている呪文の名前を、魔法の力で告げ知らせる。魔法の武器をランダムに作成していて出てきた場合、スペル・ストアリング武器には、50%の確率で既に呪文が蓄えられている。
強力・力術(加えて、蓄えた呪文のオーラ);術者レベル12;
《魔法の武器防具作成》、作成者が12レベル以上の術者であること;市価 +1ボーナス。
スローイング(
Throwing
/投擲):この能力は近接武器にしか付かない。この能力の付いた近接武器は射程単位が10フィートとなり、その武器の通常の使い方に習熟している者なら投擲することができる。
微弱・変成術;術者レベル5;
《魔法の武器防具作成》、
マジック・ストーン
;市価 +1ボーナス。
ダンシング(
Dancing
/踊る):
ダンシング武器
は標準アクションにより、手から放して、ひとりでに攻撃させることができる。4ラウンドの間、これを手から放した者の基本攻撃ボーナスを使って攻撃し、その後地面に落ちる。“踊っている(ひとりでに攻撃している)”間、武器は機会攻撃を行なうことはできず、この武器を起動した者はその武器で武装しているとは見なされない。それ以外の点ではすべて、アイテムを目標とするすべての戦闘行動と効果に対して、この武器はクリーチャーが使用あるいは装備しているものと見なされる。“踊っている”間、この武器は起動したキャラクターと同じ接敵面を占め、隣接する敵を攻撃する(間合いの長い武器は10フィートまで離れた敵を攻撃できる)。
ダンシング武器
は、自分を起動した人物が物理的・魔法的な手段で移動した場合でも、その人物に付き従う。これを解き放った使用者の手が片方でも空いているならば、この武器が攻撃している最中に、フリー・アクションでこれを掴むことができる。こうして取り戻した場合、武器は以後4ラウンドの間“踊る”(ひとりでに攻撃する)ことはなくなる。
強力・変成術;術者レベル15;
《魔法の武器防具作成》、
アニメイト・オブジェクツ
;市価 +4ボーナス。
ディスタンス(
Distance
/遠矢):この能力は遠隔武器にしか付かない。
ディスタンス武器
は射程単位が同種の普通の武器の2倍になる。
中程度・占術;術者レベル6;
《魔法の武器防具作成》、
クレアオーディエンス/クレアヴォイアンス
;市価 +1ボーナス。
ディスラプション(
Disruption
/アンデッド粉砕):
ディスラプション武器
はあらゆるアンデッドに破滅をもたらす。戦闘中にこの武器で命中を受けたアンデッドはみな、DC14の意志セーヴに成功しなければならず、失敗すると破壊されてしまう。
ディスラプション武器
は近接殴打武器でなければならない。
強力・召喚術;術者レベル14;
《魔法の武器防具作成》、
ヒール
;市価 +2ボーナス。
ディフェンディング(
Defending
/防御):
ディフェンディング武器
の使用者は、武器の強化ボーナスの一部あるいは全部を自分のACにボーナスとして回すことができ、このボーナスは他のあらゆるボーナスと累積する。使用者は自分のターンの開始時、この武器を使う前にフリー・アクションで、武器の強化ボーナスのうちどれだけを通常のボーナスとして使い、どれだけをACボーナスにするかを決定する。このACボーナスは次に自分のターンが来るまで持続する。
中程度・防御術;術者レベル8;
《魔法の武器防具作成》、
シールド
あるいは
シールド・オヴ・フェイス
;市価 +1ボーナス。
ブリリアント・エナジー(
Brilliant Energy
/輝くエネルギー):
ブリリアント・エナジー武器
は主要部分が光で置き換わっているが、アイテムの重量は変化しない。常に松明と同様の光を発する(半径20フィート)。
ブリリアント・エナジー武器
は、生命のない物体を無視する。この武器は装甲を抜けてしまうため、ACへの鎧ボーナス、盾ボーナス(およびそれらへの強化ボーナス)を無視する(【敏捷力】ボーナス、反発ボーナス、回避ボーナス、外皮ボーナス、その他これに類するボーナスは有効である)。
ブリリアント・エナジー武器
はアンデッド、人造、物体には害を与えることができない。この能力は近接武器、投擲武器、矢弾にしか付かない。
強力・変成術;術者レベル16;
《魔法の武器防具作成》、
ガシアス・フォーム
、
コンティニュアル・フレイム
;市価 +4ボーナス。
フレイミング(
Flaming
/炎):
フレイミング武器
は、合言葉に応えて炎に包まれる。命中すると、
フレイミング武器
は追加で1d6ポイントの[火]ダメージを与える。この炎が使用者に害を与えることはない。この効果は、もう一度合言葉を唱えて止めるまで持続する。
中程度・力術;術者レベル10;
《魔法の武器防具作成》、
ファイアーボール
あるいは
フレイム・ストライク
あるいは
フレイム・ブレード
;市価 +1ボーナス。
フレイミング・バースト(
Flaming Burst
/火炎爆砕):
フレイミング・バースト武器
は
フレイミング
武器
と同様に働くが、それに加えて、命中しクリティカル・ヒットとなったなら、炎の爆発を引き起こす。この炎が使用者に害を与えることはない。
フレイミング
能力(前述参照)で与える1d6ポイントの追加[火]ダメージに加えて、
フレイミング・バースト武器
は、クリティカル・ヒットになったなら、さらに1d10ポイントの追加[火]ダメージを与える。武器のクリティカル倍率が×3なら2d10ポイントの追加[火]ダメージ、武器のクリティカル倍率が×4なら3d10ポイントの追加[火]ダメージである。
フレイミング能力が起動していない場合でも、クリティカル・ヒットになれば、この武器は追加の[火]ダメージを与える。
強力・力術;術者レベル12;
《魔法の武器防具作成》、
ファイアーボール
あるいは
フレイム・ストライク
あるいは
フレイム・ブレード
;市価 +2ボーナス。
フロスト(
Frost
/霜):
フロスト武器
は、合言葉に応えて凍りつくような冷気に包まれる。命中すると、
フロスト武器
は追加で1d6ポイントの[冷気]ダメージを与える。この冷気が使用者に害を与えることはない。この効果は、もう一度合言葉を唱えて止めるまで持続する。
中程度・力術;術者レベル8;
《魔法の武器防具作成》、
アイス・ストーム
あるいは
チル・メタル
;市価 +1ボーナス。
ベイン(
Bane
/~殺し):
ベイン武器
は特定の敵を攻撃するのに優れている。しかるべき敵に対しては、武器の強化ボーナスは本来のボーナスに+2されたものとなる。また、その敵には2d6ポイントの追加ダメージも与える。ある武器が何者を倒すために作られたかランダムに決定する場合、次の表でロールすること。