ボイリング・ブラッド
Boiling Blood/煮えたぎる血
系統 変成術;
呪文レベル バード2、クレリック/オラクル2、ウィザード/ソーサラー2、ウィッチ2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル)
目標 クリーチャー1体/3レベル、ただしそのうちのどの2体をとっても30フィート以内の距離に収まっていなければならない
持続時間 精神集中+1ラウンド/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー 頑健・無効(本文参照);
呪文抵抗 可
目標の血は煮えたぎる。目標はセーヴに失敗すると、毎ラウンド1ポイントの[火]ダメージを受ける。この呪文は血を持たないクリーチャーには何の効果もない。
目標が(オーク)の副種別を持っている場合、[火]ダメージを受けず、代わりに【筋力】に+2士気ボーナスを得る。
ポーラー・ミッドナイト
Polar Midnight/極地の夜中
系統 変成術[冷気、闇];
呪文レベル クレリック/オラクル9、ドルイド9、ウィッチ9
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
効果 30フィートの拡散
持続時間 1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー 頑健・不完全;
呪文抵抗 可
術者は範囲内を極圏の夜の残忍な寒気に脅かさせる。範囲内の照度は2段階低下し(暗闇にはなるが、超常の暗闇にはならない)、範囲内のすべてのクリーチャーは毎ラウンド5d6ポイントの[冷気]ダメージと1d6ポイントの【敏捷力】ダメージを受ける。頑健セーヴに成功すると、そのラウンドの【敏捷力】ダメージは無効になるが、[冷気]ダメージは受ける。自分のターンに移動しなかったクリーチャーは、
ウォール・オヴ・アイス と同等の氷の鞘に包まれ、
無防備状態になり呼吸できなくなる。範囲内に1ラウンドより長く置かれた死体は硬い氷に変化し、凍った死体を蘇らせるには
トゥルー・リザレクション 、
ミラクル 、あるいは
ウィッシュ を必要とする。術者は移動アクションにより、効果範囲をいずれかの方向に最大10フィート動かすことができる。
ホーリィ・アイス
Holy Ice/聖なる氷
系統 変成術[冷気、善、水];
呪文レベル クレリック/オラクル5
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、物質(聖水のフラスコか、25gpの価値がある5ポンドの銀の粉末)
距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル)
効果 氷の壁、あるいは空飛ぶ氷のジャヴェリン(本文参照)
持続時間 1分/レベル、瞬間、あるいは消費まで(本文参照)
セーヴィング・スロー 反応・無効、あるいは不可(本文参照);
呪文抵抗 可
この呪文は2つの効果のうち1つに使える大質量の凍結した聖水を作り出す。
聖なる氷の壁:
ウォール・オヴ・アイス (半球か平面)と同様に働く。聖水からダメージを受けるクリーチャーは、接触するか近接攻撃で氷の壁を攻撃するたびに1ポイントのダメージを受け、(壁に立つか歩くなど)壁と接触を続けると1d6ポイントのダメージを受ける。氷が砕かれた場合でさえ、聖なる空気の冷たい薄膜が残る。それを通過するクリーチャー(壁を破壊して抜けた者も含む)は1d6ポイント+術者レベルにつき1ポイントのダメージを受ける(セーヴ不可)。この半分は[冷気]ダメージであり、半分は聖水からのダメージである(聖水から害を受けないクリーチャーはダメージを受けない)。
聖なる氷の投槍:呪文は、互いに10フィートを越えて離れない1体以上の目標に向けて自ら飛んでいく、術者レベルに等しい数(最大15)の凍結した聖水のジャヴェリンを術者のマスに作り出す。術者の基本攻撃ボーナス+術者の【判断力】修正値を使用した攻撃ロール(ジャヴェリンごとに1回)が成功すると、ジャヴェリンは目標に命中する。ジャヴェリンはそれぞれ1d6ポイントのダメージ+1ポイントの[冷気]ダメージ+1ポイントの聖水によるダメージを与える。ジャヴェリンはこの攻撃により破壊される。
ホーリィ・シールド
Holy Shield/聖なる盾
系統 防御術;
呪文レベル パラディン2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 自身
目標 術者
持続時間 10分/レベル
セーヴィング・スロー 不可;
呪文抵抗 不可
術者は術者の盾による防御を離れた他のクリーチャーに魔法的に投影して防御する能力を得る。術者は即行アクションにより、30フィート以内の1体の目標を指定する。目標は次の術者のターンまで、アーマー・クラスに術者の盾の盾ボーナスと強化ボーナスを得る。術者はこの呪文を使用している間、盾ボーナスあるいは強化ボーナスの利益を得られなくなり、盾の他の特性や能力も使用できない(魔法の能力、盾攻撃、あるいはタワー・シールドによる遮蔽の提供など)。術者は即行アクションにより、他の目標に守りを移動することができる(自分自身を含む)。術者が自分自身に守りを移動した場合、術者はいかなる盾の特性あるいは能力も通常通りに使用できる。盾に守られたクリーチャーが30フィート離れたら、盾の守りは自動的に術者のもとに戻る。術者が盾ボーナスを失うであろういかなる状況(敵が盾を破壊する、術者が盾を落とす、あるいは術者が
無防備状態または
気絶状態になる、など)でも、守られたクリーチャーは盾の利益を失う。
ホーン・オヴ・パースート
Horn of Pursuit/追跡の角笛
系統 力術[音波];
呪文レベル バード1、インクィジター1、パラディン1、レンジャー1
発動時間 1標準アクション
構成要素 動作
距離 自身
効果 角笛の響き3つ
持続時間 1ラウンド
セーヴィング・スロー 不可;
呪文抵抗 不可
術者は最大で3つの、活発な竜のようにやかましい、大きな狩猟用角笛の響きを作り出す。典型的な野外環境では、これらの音は最大2マイル離れた場所でも聞き取ることができる。術者は呪文の持続している間、これらの音を任意の場所でフリー・アクションにより作り出すことができ、それぞれの音の長短で術者は非常に単純なメッセージの信号を送ることができる。
ホーンティング・クワイア
Haunting Choir/つきまとう聖歌隊
系統 死霊術[精神作用、苦痛];
呪文レベル バード3
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
範囲 半径30フィートの放射
持続時間 精神集中+2ラウンド
セーヴィング・スロー 意志・無効;
呪文抵抗 可
術者は霊的な聖歌隊を作り出して拷問と幽霊の呻きを指揮し、聴者に自分が死者の苦痛を受けていると信じこむよう欺く。透明な歌い手は一辺10フィートの立方体を占めるが、触れることができず、いかなる物理的手段によってもクリーチャーを妨げず、また攻撃されない。聖歌隊から30フィート以内のクリーチャーは、割れるような苦痛を経験し、攻撃ロール、技能判定、および能力値判定に-2ペナルティを受ける。効果範囲から出た個体は、思い違いに気づく前に、追加で2ラウンドこのペナルティを受ける。
ホーンティング・ミスツ
Haunting Mists/つきまとう霧
系統 幻術(虚像)[恐怖、影];
呪文レベル バード2、ウィザード/ソーサラー2、ウィッチ2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 20フィート
効果 術者から半径20フィート、高さ20フィートに拡散する雲
持続時間 1分/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー 意思・不完全(本文参照);
呪文抵抗 不可
影の宿る霧のような蒸気の幻が術者のまわりに湧き起こる。この霧は動かすことができない。幻の霧は5フィートを超える視界(暗視を含む)を曇らせる。5フィート離れたクリーチャーは視認困難(攻撃に20%の失敗確率)を得る。それより離れたクリーチャーは完全視認困難(50%の失敗確率にくわえ、攻撃者は目標の位置を視覚で特定できない)を得る。霧の中のすべてのクリーチャーは、セーヴに失敗すると1d2ポイントの【判断力】ダメージを受け、
怯え状態になる。
怯え状態はクリーチャーが霧の中に留まる限り持続する。
ポゼス・オブジェクト
Possess Object/物体憑依
系統 死霊術;
呪文レベル ウィザード/ソーサラー5、ウィッチ5
発動時間 1標準アクション
目標 物体1つ;本文参照
持続時間 1時間/レベル、あるいは術者が肉体に帰還するまで
この呪文は、術者が単一の物体に精神を移して、
アニメイト・オブジェクツ を使っているかのように、術者の精神が自分自身の肉体を制御するかのように操ることができることを除いて、
マジック・ジャー と同様に働く。術者は物体に憑依している間、話したり呪文を発動したりできない。この呪文の影響下にある間、術者の元の肉体は事実上死亡しているため、術者に影響する病気、毒、その他の災厄は一時的に停止する。
ポリパーパス・パナシーア
Polypurpose Panacea/多目的万能薬
系統 変成術;
呪文レベル アルケミスト1、ウィザード/ソーサラー1
発動時間 1標準アクション
構成要素 動作
距離 自身
目標 術者
持続時間 以下参照
ポリパーパス・パナシーア は術者の健康、幸福、娯楽に関係する1つの0レベル呪文の効果を作り出す。万能薬(パナシーア)は副作用を持たない(例えば、酩酊の万能薬は二日酔いを起こさない)。
ポリパーパス・パナシーア を使用するとき、以下の効果から1つを選ぶ。
鎮痛:術者は1時間、関節炎、風邪、二日酔いのような弱い痛みと苦痛を感じない。術者は持続時間中は苦痛に関係する呪文に対して+2抵抗ボーナスを得る。
明快:術者は1分以内に行う1回の攻撃ロール、セーヴィング・スロー、または技能判定に+1技量ボーナスを得る。術者は関係するロールを行う前にボーナスを使用するか選ばなければならない。
幻覚:術者は1時間、ゆらめく光、音楽、遊び好きの超現実の動物たち、その他といった快い幻覚症状を得る。術者はこれらが現実ではないと自覚できるが、気を散らされており、持続時間中は
〈知覚〉判定に-2ペナルティを負う。
酩酊:術者は1時間、いくらかのアルコール飲料を飲んだかのように快適な酔いを感じる。
明晰夢:この万能薬を飲むと1時間以内に眠りにおち、1時間持続する自分でコントロールできる明晰夢を見ることができる。
抵抗:術者は1分の間、セーヴに+1抵抗ボーナスを得る。
睡眠:術者は少なくとも1時間起こされることのない快い安らかな眠りに落ちる。普段眠る時間に眠りに落ちたなら、万能薬が終了しても術者は通常通り眠り続けている。
節制:術者は1時間、完全に酔いを覚まし、飲酒によるどのようなペナルティ(『
GameMastery Guide』237P)も無視できる。魔法的または錬金術的な手段(
ディテクト・ポイズン のような)はまだ酔っているように検知する。この万能薬の効果の下で費やされた時間は、酔いを覚ますのに必要な時間に数えない(単に酔いを遅らせる)。
頑強:術者は1分間1ポイントの一時的ヒット・ポイントを得る。
覚醒:術者は2時間、神経質になるような副作用を得ることなく、眠気を感じずに起きていられる。術者は
ララバイ や
スリープ のような睡眠に関する呪文に+5抵抗ボーナスを得る。この万能薬の使用は、単に術者の睡眠の必要を遅らせるだけであり、休息や睡眠には数えない。術者は継続して複数回使用することができるが、効果はだんだん薄くなり、術者が万能薬を使用しなかったであろうときと同様に疲れる。