ワールドウーンド

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*ワールドウーンド(Worldwound) #image(http://www29.atwiki.jp/prdj?cmd=upload&act=open&pageid=528&file=Worldwound.jpg,width=100,center) ''ワールドウーンド''は、[[アヴィスタン]]亜大陸北部に位置する、デーモンに支配された地である。 ***歴史 [[エイローデン]]がまだ定命の存在であった時、この地の中央部 the Northmounds にはデーモン・ロード、デスカリ Deskari, Lord of the Locust Host のカルトが人々を苦しめていた。エイローデンはデスカリとその信奉者を打ち破り、“霧と帷”湖に追い落とした。 AR4606、エイローデンの死後、[[マンモス諸侯領]]東部にあったバーバリアンの国サーコーリス Sarkoris は突如出現したデーモンの軍勢に蹂躙された。 4622AR、アヴィスタン全土から集まった心正しい戦士たちによる第1次[[メンデヴ]]十字軍the First Mendevian Crusade が結成され、デーモンたちを追い払ったかに見えた。 4638AR、再び現れたデーモン軍がメンデヴ国境の町 Drezen を襲撃、再び侵攻を開始した。第2次メンデヴ十字軍は、デーモンを封じ込めるワードストーンを作り出し敵を食い止めることに成功した。 その後デーモンは内部撹乱に戦術を転換し、それに対して結成された猜疑心にかられた第3次十字軍は、デーモンと戦うことよりも魔女狩りを行って味方を火刑にすることに熱心であったが、デーモンもその混乱をつくほどの組織性と協働性に欠け、結果として小競り合いに終始し、戦線は膠着した。 近年、嵐の王として知られる強力なバロールが出現し、ワードストーンを破壊して三度侵攻が始まった。人間側はワードストーンを修復して何とか一旦はそれを押し留め、現在は第4次十字軍が召集されている。 ***政治 デーモンの混沌の本性から、ワールドウーンド全土を支配するような政府は存在しない。バロールやマリリスのような強力なデーモンが弱い者を従えて集団を作っている。最も強力なのはイズ Iz の町を支配する嵐の王 Khorramzadeh である。他にはドレーゼンの街の征服者であるマリリスの Aponavicius が知られる。 またデーモンの大魔術師 Vahedifar Ayeshalmouteyが、その知識と魔力の故に、大いに尊敬を集めている。 かなりの数の人間や人型生物がデーモンに忠誠を近い、報酬としてしばしばハーフデーモンや完全なデーモンに変えられている。ウィッチ Areelu Vorlesh もそのような1人で、昔から奈落について研究を重ね、ワールドウーンド出現と同時にハーフデーモンに変身した。 また、ワールドウーンドを作り出したと目されるデーモン・ロード、デスカリも、“世界の傷”の最も深い谷底で活動している目撃例が増えてきている。 ***地理 ''ドレーゼン'' Drezen:メンデヴとの国境近くにある、かつての十字軍の城塞都市。最も攻撃的な指揮官の1人であるマリリスの Aponavicius に攻め落とされ、数千の人間が命を落とした。十字軍の神殿はデーモン信仰のそれに改築されたが、町並みの多くは元のまま。 ''ダイイングライト'' Dyinglight:サルコラ河 Sarkora River の源流にある、沼と硫黄臭のする温泉に囲まれた、かつてのサーコーリスの宗教の霊的中心。現在は沼にフィーンディッシュ・マーシュ・ジャイアントが住み、マンモス諸侯領の戦士たちと頻繁に衝突している。デーモンたちは何もない西への領土拡張にはほとんど興味がない。 ''ガンドラン''Gundrun:ワールドウーンド南西部の小さな町。サーコーリスの難民たちが集まっている。デーモンたちの興味はメンデヴに向かっているため今のところは無視されているが、町を取り囲む危険は極めて大きい。 ''イズ''Iz:バーバリアンの王国の時代から鍛冶と石工で知られていた鉱山町。デーモンの支配者は鉱山や興亡の労働者に過酷で危険な生活を強い、生産量ははるかに上がっている。近年嵐の王が台頭し、この町の支配権を得た。拡大を続ける“世界の傷”の近隣にあり、周期的に地震と暴風に襲われる。いつか“傷”に飲み込まれるだろう。 ''ストラスタ'' Storasta:[[メンデヴ]]のメロシャンの70マイル下流にある都市の廃墟。かつてはドルイドの小森があり、現在ではデーモンが不快に感じるほど植物モンスターが多く存在する。 ''アンダリン'' Undarin:サルコラ河 Sarkora River のほとりにある、かつては牧夫や鉱夫たちが交易に訪れていた川の街。現在は家畜を入れていた檻には代わりに人間の捕虜が入れられている。また、デーモンのウォーロードたちの相談役であるウィッチ Areelu Vorlesh が住む。 ''シャダー森'' Shudderwood:[[ウースタラヴ]]との境界にある森。フェイたちがワールドウーンドの影響力に無益な抵抗を続けていたが、森の北部の住人の多くはハーフフィーンドやもっと悪いものに変化してしまっている。 ''世界の傷''The Worldwound:かつては長さ1マイルほどの狭い谷間だったが、年々拡大を続け、現在は幅1マイル、長さ数十マイルの巨大な裂け目となっている。底には凝固した原初の混沌物質が沈殿し、周囲を奇怪なクリーチャーがうろついている。 #image(http://www29.atwiki.jp/prdj?cmd=upload&act=open&pageid=528&file=PZO1111-Worldwound.jpg,width=400,title=世界の傷) ***参考文献 [1] Erik Mona et al. (2008). [[Campaign Setting]], p. 148. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1 [2] James Jacobs et al. (2011). [[The Inner Sea World Guide]], p. 198. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-169-2 >カテゴリー:[[内海地域]]
*ワールドウーンド(Worldwound) #image(http://www29.atwiki.jp/prdj?cmd=upload&act=open&pageid=528&file=Worldwound.jpg,width=100,center) ''ワールドウーンド''は、[[アヴィスタン]]亜大陸北部に位置する、デーモンに支配された地である。 ***歴史 [[エイローデン]]がまだ定命の存在であった時、この地の中央部 the Northmounds にはデーモン・ロード、デスカリ Deskari, Lord of the Locust Host のカルトが人々を苦しめていた。エイローデンはデスカリとその信奉者を打ち破り、“霧と帷”湖に追い落とした。 AR4606、エイローデンの死後、[[マンモス諸侯領]]東部にあったバーバリアンの国サーコーリス Sarkoris は突如出現したデーモンの軍勢に蹂躙された。 4622AR、アヴィスタン全土から集まった心正しい戦士たちによる第1次[[メンデヴ]]十字軍the First Mendevian Crusade が結成され、デーモンたちを追い払ったかに見えた。 4638AR、再び現れたデーモン軍がメンデヴ国境の町 Drezen を襲撃、再び侵攻を開始した。第2次メンデヴ十字軍は、デーモンを封じ込めるウォードストーンを作り出し敵を食い止めることに成功した。 その後デーモンは内部撹乱に戦術を転換し、それに対して結成された猜疑心にかられた第3次十字軍は、デーモンと戦うことよりも魔女狩りを行って味方を火刑にすることに熱心であったが、デーモンもその混乱をつくほどの組織性と協働性に欠け、結果として小競り合いに終始し、戦線は膠着した。 近年、嵐の王として知られる強力なバロールが出現し、ウォードストーンを破壊して三度侵攻が始まった。人間側はウォードストーンを修復して何とか一旦はそれを押し留め、現在は第4次十字軍が召集されている。 ***政治 デーモンの混沌の本性から、ワールドウーンド全土を支配するような政府は存在しない。バロールやマリリスのような強力なデーモンが弱い者を従えて集団を作っている。最も強力なのはイズ Iz の町を支配する嵐の王 Khorramzadeh である。他にはドレーゼンの街の征服者であるマリリスの Aponavicius が知られる。 またデーモンの大魔術師 Vahedifar Ayeshalmouteyが、その知識と魔力の故に、大いに尊敬を集めている。 かなりの数の人間や人型生物がデーモンに忠誠を近い、報酬としてしばしばハーフデーモンや完全なデーモンに変えられている。ウィッチ Areelu Vorlesh もそのような1人で、昔から奈落について研究を重ね、ワールドウーンド出現と同時にハーフデーモンに変身した。 また、ワールドウーンドを作り出したと目されるデーモン・ロード、デスカリも、“世界の傷”の最も深い谷底で活動している目撃例が増えてきている。 ***地理 ''ドレーゼン'' Drezen:メンデヴとの国境近くにある、かつての十字軍の城塞都市。最も攻撃的な指揮官の1人であるマリリスの Aponavicius に攻め落とされ、数千の人間が命を落とした。十字軍の神殿はデーモン信仰のそれに改築されたが、町並みの多くは元のまま。 ''ダイイングライト'' Dyinglight:サルコラ河 Sarkora River の源流にある、沼と硫黄臭のする温泉に囲まれた、かつてのサーコーリスの宗教の霊的中心。現在は沼にフィーンディッシュ・マーシュ・ジャイアントが住み、マンモス諸侯領の戦士たちと頻繁に衝突している。デーモンたちは何もない西への領土拡張にはほとんど興味がない。 ''ガンドラン''Gundrun:ワールドウーンド南西部の小さな町。サーコーリスの難民たちが集まっている。デーモンたちの興味はメンデヴに向かっているため今のところは無視されているが、町を取り囲む危険は極めて大きい。 ''イズ''Iz:バーバリアンの王国の時代から鍛冶と石工で知られていた鉱山町。デーモンの支配者は鉱山や興亡の労働者に過酷で危険な生活を強い、生産量ははるかに上がっている。近年嵐の王が台頭し、この町の支配権を得た。拡大を続ける“世界の傷”の近隣にあり、周期的に地震と暴風に襲われる。いつか“傷”に飲み込まれるだろう。 ''ストラスタ'' Storasta:[[メンデヴ]]のメロシャンの70マイル下流にある都市の廃墟。かつてはドルイドの小森があり、現在ではデーモンが不快に感じるほど植物モンスターが多く存在する。 ''アンダリン'' Undarin:サルコラ河 Sarkora River のほとりにある、かつては牧夫や鉱夫たちが交易に訪れていた川の街。現在は家畜を入れていた檻には代わりに人間の捕虜が入れられている。また、デーモンのウォーロードたちの相談役であるウィッチ Areelu Vorlesh が住む。 ''シャダー森'' Shudderwood:[[ウースタラヴ]]との境界にある森。フェイたちがワールドウーンドの影響力に無益な抵抗を続けていたが、森の北部の住人の多くはハーフフィーンドやもっと悪いものに変化してしまっている。 ''世界の傷''The Worldwound:かつては長さ1マイルほどの狭い谷間だったが、年々拡大を続け、現在は幅1マイル、長さ数十マイルの巨大な裂け目となっている。底には凝固した原初の混沌物質が沈殿し、周囲を奇怪なクリーチャーがうろついている。 #image(http://www29.atwiki.jp/prdj?cmd=upload&act=open&pageid=528&file=PZO1111-Worldwound.jpg,width=400,title=世界の傷) ***参考文献 [1] Erik Mona et al. (2008). [[Campaign Setting]], p. 148. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1 [2] James Jacobs et al. (2011). [[The Inner Sea World Guide]], p. 198. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-169-2 >カテゴリー:[[内海地域]]

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