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オフィドゥアン Ophiduan


無知な者からはリザードフォークと取り違えられるが、オフィドゥアンは、ある種ドロマイトと似たような意味で他の文明社会からは浮き立った存在であり、他のほとんどの人型種族に比べ、より怪物的な、際立った外見をしている。他の諸種族の間では、肌が柔らかく、歯は扁平で、耳が突き出ており、傾向として一部または全体が体毛で覆われているという共通点があるが、オフィドゥアンは異なり、かつそれを非常に誇りとしている。性向としては、組織集団的かつ勢力拡大主義的であり、財産、遺産や伝統、影響力といったものよりも、才能と技能、中でも特に念能に係るものを、社会的地位の重要な構成要素として見ている。

〔訳注:オフィドゥアンの名称は、ギリシャ語で蛇を意味する ophis を起源とする英語 ophidian に由来する模様。もし漢字で表すなら「蛇人」といったところか。〕

表: 開始時年齢ランダム決定表
成年 直感型1 独習型2 訓練型3
18 歳 +1d4 歳 (19~22 歳) +2d4 歳 (20~26 歳) +2d6 歳 (20~30 歳)
1 このカテゴリーにはオラクル、ソーサラー、バーバリアン、およびローグが含まれる。
2 このカテゴリーにはウィッチ、ガンスリンガー、キャヴァリアー、サモナー、バード、パラディン、ファイター、およびレンジャーが含まれる。
3 このカテゴリーにはアルケミスト、インクィジター、ウィザード、クレリック、ドルイド、メイガス、およびモンクが含まれる。

表: 身長および体重ランダム決定表
性別 基本身長 身長修正 基本体重 体重修正
男性 5'1" +2d10" (5'3" ~6'9") 120 ポンド x(2d4) ポンド (124~280 ポンド)
女性 4'7" +2d10" (4'9" ~6'3") 85 ポンド x(2d4) ポンド (89~245 ポンド)
〔訳注:1' (フィート) =12" ≒30cm、1" (インチ) ≒2.5cm、1ポンド≒0.45kg〕
〔訳注:体重=基本体重+身長修正×体重修正。体重修正がダイスロールになっている点が、第3.5版を踏襲している。Pathfinder版に合わせて固定値にするなら、オフィドゥアンの体重修正は、x5ポンド。〕

身体的特徴:オフィドゥアンの身体は爬虫類の鱗に覆われて体毛はなく、切れ長の黄色い眼と鋭い歯が外見を際立たせている。背が高く、大抵は人間よりも頭一つ分ほど上回ることがしばしばであるが、通常は人間よりも細身で、しなやかな体つきをしている。オフィドゥアンには耳がなく、隆起した眉が顔を特徴づけている。ほとんどのオフィドゥアンは緑の鱗をしているが、中には青、紫、黒、あるいは黄色の色合いをした鱗の者もおり、この鱗の色合いは子孫に受け継がれる。全てのオフィディアンに唯一共通するのは、腹部が鈍い灰色をしていることであり、これは、彼らが同じ祖先を持つことの表れである。

社会:オフィドゥアンは、その爬虫類的性質のため、時として冷徹な性格だと見られることがあるが、その評価はオフィドゥアンの社会には当てはまらない。むしろ、オフィドゥアン社会は強い実力主義によって特徴づけられ、オフィドゥアンにとってリーダーシップとは、常日頃から弛むことのない努力により獲得するものであり、それは、生涯におけるその他のほとんどの物事と同様である。敬意、金銭、友人、これらは全て努力によって獲得されるものであり、オフィドゥアン社会にはそれが反映されている。見知らぬ者に対する同情は社会においてさえ稀有であるけれども、友人と家族では互いの犠牲を厭わないことが期待される。オフィドゥアンは、自己に満足しない傾向があり、向上心に突き動かされ、掴むことの難しい完璧の域を求めようとする。オフィドゥアンの中のリーダーは、往々にして非常に有能な政治家や戦士、念能の才に恵まれた者であり、それというのも、もしそうでもなければ、指導者としての有能さを証明することができず、そのような立ち位置にまで伸し上がることはできなかったはずであるからだ。結果として、オフィドゥアン社会は、自分たちの都市、土地、周辺地域を懸命に拡充しようとするので、性質として組織化、拡大化の傾向を有するに至る。その拡大は、戦争による場合もあれば、政治による場合もあるが、オフィディアン社会は常に向上を求め、完璧になろうとするので、決して平穏や安定に甘んじることはない。

種族関係:オフィドゥアンは、ほとんどの他種族を、奇妙な輩(やから)だと思い、時によっては軟弱な輩とさえ見做している。風変わりで移り気なノームやハーフリングの振る舞いには、ともすればイライラとしてしまうし、人間はというと、目標をころころと変えてしまうし、ハーフエルフは、自分が何者かということすら混乱しているように見える。オフィドゥアンは、エルフがもつ専心・献身性を尊敬することはあるが、怠惰、緩慢に見えるエルフのやり方には関わり合おうとしない。ドワーフについては、その不朽の帝国を建設する力や、完成された匠の技にオフィドゥアンは敬服するが、適応能力の無さ、勇往邁進する能力を欠いている点には閉口している。ハーフオークとハーフジャイアントについては、なんとも不思議なことに、高く評価しており、それというのも、彼らが何かにつけて直接的で、行動に向けて奮闘するからであり、それがオフィドゥアンにとっても真価を認めうるものだからだ。ゼフについては、その個としての哲学性が評価されるが、社会としては、既存のものを維持することに甘んじて、改善・拡張していこうとしない様子が軽蔑されている。ドロマイトは、目標に向けて常に前進していこうとする意欲をオフィドゥアン同様に有している点が評価されている。エランについて知っているオフィドゥアンは殆どいないので、エランに対しては特定の関係性を有していない。

属性と宗教:オフィドゥアンは最も偉大なリーダーを、肉体に宿った神として敬慕する傾向があるが、実際に信仰崇拝するまでに至ることはない。むしろ、オフィドゥアンは偉大なリーダーに付き随って、触発されようとする。したがって、他の種族や宗教の神もこのように、敬服され、目標として志す対象とされ、模倣される、偉大なる個が具現化したものとしてみなされる。ただし、オフィドゥアンも十分に刻苦精進すれば、各々の個体が自らの内に神性の種子を宿すと信じてられているので、一般的にはオフィドゥアンが神の前で跪くことはない。善と悪の間では様々であるが、完璧を達成するには安定した社会の構造を必要とするから、ほぼすべてのオフィドゥアンは、秩序に向かう傾向がある。

冒険者:完璧を目指して奮闘努力すること、これがオフィドゥアンにとって冒険を始める典型的な理由である。自身を鍛錬し、試練に身を投じ、神性に向かって自己を高める以外に、挑戦や困難に立ち向かい克服する方法が他にあろうか。

男性名:Mixal, Xiphoter, Maxev, Ioxua, Iaxot, Nixokas, Antax, Tanix, Tyxor, Kraxan.

女性名:Azlei, Iezi, Sazari, Krizani, Emizi, Samazi, Amazi, Kazeri, Mezan, Kriza.

種族特性

+2【敏捷力】、+2【判断力】、–2【魅力】:オフィドゥアンは柔軟で、素早く、直感的であるが、態度は冷たく外見は恐ろしい。
爬虫類の血統/Reptilian Blood:オフィドゥアンは人型生物爬虫類)の副種別を持つ。
中型/Medium:オフィドゥアンは、中型クリーチャーであり、サイズからいかなるボーナスもペナルティも受けない。
通常の移動速度/Normal Speed:オフィドゥアンは、30フィートの基本移動速度を有する。
鱗皮/Scaled Hide:オフィドゥアンの肌は、硬い鱗で覆われており、ACに+1の外皮ボーナスを得る。
生来の念能/Naturally Psionic:オフィドゥアンは、1レベルでボーナス特技として《粗削りの素質》特技を得る。オフィドゥアンが念能クラスのレベルを得るならば、代わりに《念能の素質》の特技を得る。
蛇の噛みつき(擬念)/Serpent's Bite:1日1回、オフィドゥアンは、顎を変形させ、1d8ポイントのダメージを与える噛みつき攻撃を得、かつ1レベルを超える5キャラクター・レベル毎に1d8ポイントの追加ダメージを加える。この効果は1分間継続する。発現者レベルはオフィドゥアンのレベルに等しい。
暗視/Darkvision: オフィドゥアンは最大60フィートの暗闇を見ることができる。視覚と光源を参照。
毒への抵抗/Poison Resistant:オフィドゥアンは毒に対するセーヴィング・スローに+2の種族ボーナスを得る。
念能の才/Psionic Aptitude:オフィドゥアンが適性クラスからレベルを得るとき、ヒット・ポイントあるいは技能ポイントの代わりに追加の1ポイントの念力ポイントを得ることを選択することができる。
武器精通/Weapon Familiarity:オフィドゥアンは、名称に「オフィドゥアン」の語を持ついかなる武器についても、これを特殊武器ではなく、軍用武器として扱う。
言語/Languages:オフィドゥアンは共通語とオフィドゥアン語を話す。高い【知力】を有するオフィドゥアンは、以下の言語を選択することができる:水界語、竜語、ドワーフ語、エルフ語、ゴブリン語。

代替種族特性 Alternate Racial Traits

 既存のオフィドゥアンの種族特性の代わりに以下の種族特性を選択してもよい。この新しいオプションのいずれかを選択する前に君のGMに相談をすること。

奇形/Deformed:オフィドゥアンの歴史の一部は、優れたカースト制度を構築するために、自身の身体的な形状を実験することであった。改善によって思わぬ副作用が起きた時、オフィドゥアンの不運な血統は種族の中でも歪んだものとなる。この特性を持つオフィドゥアンは、ゆっくり着実の移動速度を持ち(ドワーフの種族能力のもの)ACに+2の外皮ボーナスを得るが、全ての〈交渉〉判定に-2のペナルティを受ける。この種族特性は通常の移動速度及び鱗皮と置き換える。
代謝/Metabolist:オフィドゥアンは今までの自身の身体的な形状を改善しようとしている。この種族特性を持つオフィドゥアンは射程が自身である変容分野の念力を発現するとき、1レベル高いものとして扱う。この種族特性は蛇の噛みつき及び毒への抵抗と置き換える。
有毒な肉/Poisonous Flesh:ほとんどのオフィドゥアンが毒に強い一方で、中には毒を皮膚から吐き出す能力を持つものもいる。この種族特性を持つオフィドゥアンは1日1回キャラクター・レベルに等しい発現者レベルで擬似念能力としてプレヴェノムあるいはプレヴェノム・ウェポンを使用することができる。この種族特性は蛇の噛みつきの種族特性と置き換える。
学者肌/Scholar:すべてのオフィドゥアンは自分自身をより良くしようと向上心を持つ;一部にはその方法として勉強を選ぶ。この種族特性を持つオフィドゥアンはいずれかの〈知識〉判定に+2のボーナスを得、この〈知識〉は常にクラス技能とみなされる。この種族特性は蛇の噛みつきの種族特性と置き換える。
滑りやすい鱗/Slippery Hide:一部のオフィドゥアンは同胞よりも柔軟な鱗がある。この種族特性を持つオフィドゥアンは組みつきに対するCMD、〈脱出術〉、組みつきの脱出に+2の種族ボーナスを得る。この特性は鱗皮の種族特性と置き換える。

適性クラス・オプション Favored Class Options

 適性クラスでレベルを得るたびに追加の技能ランクやヒット・ポイントを得る代わりに、オフィドゥアンは適性クラス応じて、他の多くのボーナスを得ることができる。 以下のオプションは記載の適性クラスを有するオフィドゥアンに適用可能である。特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。

イージス:イージスのアストラル防護服の最大【敏捷力】ボーナスに+1/4を加える。
サイオン:念力抵抗を克服するための発現者レベル判定に+1/4を加える。
サイキック・ウォリアー:サイキック・ウォリアーが発現する射程が自身の変容の念力か、通常の持続時間が1ラウンド/レベルである自分を対象とする変容の念力の持続時間に1/2ラウンド加える。
ソウルナイフ:組みつきあるいは足払いに対するCMDに+1を加える。
タクティシャン:立ちすくみ状態の相手に対して戦略を使用するとき、戦略の便益を得る目的においてはタクティシャンのレベルを1高いものとして扱う。
ドレッド〈威圧〉判定に+1/2を加える。

Section 15: Copyright Notice
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