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ダガーマーク・ポイズナー Daggermark Poisoner

 毒はゴラリオンのいたる国、様々な文化において一般的な武器であるが、河川諸王国戦役の混乱と荒廃により腐敗した中心地、ダガーマークの街においてその技巧は極められている。ダガーマークの毒殺者組合の構成員と意欲的な予備軍たちは、売却するため、あるいは、自分の非道な目的に使用するために、数多くの強力な毒を生み出し、その技巧を絶えず試している。

前提条件

 技能:〈製作:錬金術〉5ランク、〈製作:罠〉5ランク、〈治療〉5ランク、〈手先の早業〉5ランク

 特殊:毒の使用のクラス能力。このキャラクターは少なくとも1,000gpの価値がある毒を製作し、ダガーマークの毒殺者組合にその毒を寄付しなければならない(協会プレイ時は不要)。

クラス技能

 ダガーマーク・ポイズナーのクラス技能は、以下の通り:〈隠密〉(【敏】)、〈脱出術〉(【敏】)、〈治療〉(【判】)、〈手先の早業〉(【敏】)、〈はったり〉(【魅】)、および〈変装〉(【魅】)。

 レベル毎の技能ポイント:4+【知】修正値。

 ヒットダイスの種類:d8。

クラスの特徴

レベル 基本攻撃
ボーナス
頑健
セーヴ
反応
セーヴ
意志
セーヴ
特殊
1 +0 +1 +0 +0 毒の達人、毒に対する抵抗力+2、迅速毒
2 +1 +1 +1 +1 毒剤師、毒術
3 +2 +2 +1 +1 毒製品製造業、罠屋+1
4 +3 +2 +1 +1 毒に対する抵抗力+4、毒術
5 +3 +3 +2 +2 急所攻撃+1d6、急所毒撃
6 +4 +3 +2 +2 即行毒、毒術、罠屋+2
7 +5 +4 +2 +2 毒に対する抵抗力+6
8 +6 +4 +3 +3 毒物瞬製術、毒術
9 +6 +5 +3 +3 毒に対する完全耐性、罠屋+3
10 +7 +5 +3 +3 急所攻撃+2d6、毒術

 以下はダガーマーク・ポイズナー上級クラスの特徴である。

 武器と防具の習熟:武器や防具の習熟を新たに得ることはない。

 毒の達人(変則)/Master Poisoner:ダガーマーク・ポイズナーは、毒を扱う〈制作:錬金術〉判定に自身の1/2レベルを追加する。さらに、1時間の作業時間と錬金術研究道具を用いた〈制作:錬金術〉により毒の種別を変更することができる。〈制作:錬金術〉判定(DCは毒のセーヴDCと等しい)に成功した場合、この毒の種別は接触、摂取、吸入、または傷害に変更される; 判定に失敗した場合、この毒は使い物にならなくなる。

 毒に対する抵抗(変則)/Poison Resistance:ダガーマーク・ポイズナーはすべての毒に対するセーヴィング・スローに+2のボーナスを得、4レベルで+4、7レベルで+6、そして9レベルで毒に対する完全耐性を得る。アルケミストのレベルは、この能力の効果を判断する際に、ダガーマーク・ポイズナー のレベルに追加する。

 迅速毒(変則)/Quick Poisoning:ダガーマーク・ポイズナーは、標準アクションではなく、移動アクションとして武器に毒を塗布することができる。ダガーマーク・ポイズナーは〈製作:錬金術〉技能による毒の製作を通常の半分の時間で行うことができる。

 毒剤師/Toxic Apothecary(変則および擬呪):2レベルの時点で、ダガーマーク・ポイズナーは即行アクションを用いてディテクト・ポイズン(距離5フィート、術者レベルはダガーマーク・ポイズナーのクラス・レベルに等しい)を回数無制限で使用できる。彼女は毒を扱う〈治療〉判定にクラス・レベルの1/2に等しいボーナスを獲得し、判定に成功した場合、毒の治療を行っている対象が行うセーヴ・ボーナスにこのボーナスを追加する。

 毒術/Toxic Trick:2レベルとそれ以降の2レベルごとに、ダガーマーク・ポイズナーは毒術を学ぶ。彼女は毎日、自分の【知力】修正値+クラス・レベルの1/2に等しい数の毒術を使用することができる。毒術のセーヴDCは、ダガーマーク・ポイズナーのクラスレベル+【知力】修正値+10に等しい。擬似呪文能力は、自身のクラス・レベルに等しい術者レベルを持つ。

 窒息玉(超常)/Choking Bomb:同名の忍術と同様だが、上記の難易度を用いる。

 ダガーマーク・ポイズナーが煙玉を投げる場合、煙の範囲内に存在する生きているクリーチャーは全て頑健セーヴィング・スローに成功しなければ黒い煙で窒息して1d4ラウンドの間よろめき状態になる。頑健セーヴ。ダガーマーク・ポイズナーは普通の煙玉を作成しても良いし、この煙玉にさらに毒を加えても良い。

 化合毒(変則)/Combine Poison:ダガーマーク・ポイズナーは、効果を低下させることなく異なる2種の毒を組み合わせて、同一の武器、物体、または罠に適用することができる。毒に侵されたクリーチャーは、両者の毒に対してセーヴを行わなければならない。

 毒集中(超常)/Concentrate Poison:同名のアルケミストの発見と同様である。

 ダガーマーク・ポイズナーは同じ毒を2服分組み合わせ、その効果を増加させることができる。これには同じ毒が2服必要で、作成に1分間かかる。完成すると、ダガーマーク・ポイズナーは毒1服分を持つ。この毒の頻度は50%延長され、セーヴDCは+2上昇する。この毒は1時間以内に使用されない場合使い物にならなくなる。

 罠射出(変則)/Launch Trap:レンジャーのアーキタイプ、罠師の持つ同名のクラス特徴と同様である。

 ダガーマーク・ポイズナーは魔法の罠をアロー、クロスボウ・ボルト、投擲武器に貼りつけ、離れて罠を設置するか、直接攻撃のように使うことが可能になる。罠を矢弾に取り付けるのは、新しい罠を作成する全ラウンド・アクションの一部である。罠をしかけた矢弾は、通常の方法で射出するか投擲できる。マスに向けて射出した場合、その罠はDCが通常より5減少することを除き、ダガーマーク・ポイズナーがそのマスに設置した罠であるかのように扱う。クリーチャーに向けて射出した場合、目標は遠隔武器のダメージを受け、さらに目標が罠を起動したかのように扱う(もしあればセーヴィング・スローが適用される)。この攻撃の最大射程は60フィートであり、射程を超えた分は攻撃ロールに適用される。矢弾に仕掛けられた罠の持続時間は、それを使用したときではなく、それを作成した時点から開始される。

 毒入り玉(変則または超常)/Poison Bomb:同名の忍術と同様である。

 煙玉を投げる際、所持している1服の吸入毒を混ぜ込むことができる。この毒は煙の範囲内に存在する全てのクリーチャーに効果を及ぼし、煙玉の煙が残留している限り効果を発揮する。使用した毒のコストは通常通り支払うこと。ダガーマーク・ポイズナーは、この毒術を選択する前に煙玉の毒術を獲得していなければならない。

 毒変換(超常)/Poison Conversion:同名のアルケミストの発見と同様である。

 1分間を費やすことにより、ダガーマーク・ポイズナーは1服の毒を元の種別(接触、摂取、吸入、あるいは致傷)から別の種別に変換することができる。例えば、ダガーマーク・ポイズナーは1服の小型センチピード毒(致傷毒)を吸入毒に変換できる。この手順には錬金術実験道具を必要とする。

 毒の罠(変則または超常)/Poison Trap:同名のレンジャーの罠と同様である。

 罠は起動したクリーチャーを毒で侵す。超常的罠の場合、毒は6ラウンドの間、毎ラウンド1d2ポイントの【耐】ダメージを与える。変則的罠の場合、ダガーマーク・ポイズナーは罠の設置時に1服の接触、吸入または致傷毒を消費せねばならず、罠はその毒の効果とDCを使用する。

 遅行毒(変則)/Slow-Acting Poison:毒を作るとき、ダガーマーク・ポイズナーは、潜伏期間を長引かせることができる。この遅延は少なくとも1ラウンドでなければならないが、クラス・レベルごとに1分を超えることはできない。

 煙玉(変則または超常)/Smoke Bomb:同名の忍術と同様であるが、気ポイントを必要としない。

 この毒術を修得したダガーマーク・ポイズナーは、半径15フィートを煙幕で覆う煙玉を投げることができる。この煙は発煙棒から生じたものと同様に働く。煙幕は自身を中心として発生させても良いし、遠隔接触攻撃に成功すれば20フィート以内の敵を中心として発生させることもできる。

 仕立て毒(変則)/Tailored Toxin:クリーチャー種別(および人型生物や来訪者の副種別)より1種類を選択する。ダガーマーク・ポイズナーが使用する毒は、この種別のクリーチャーに対して特に効果的であり、セーヴDCを2増加させる。この毒術は2回以上取得することができる;取得するたびに異なるクリーチャー種別(または副種別)が適用される。

 毒魔法(擬呪)/Toxic Magic:擬似呪文能力として、次に示す呪文または錬金術エキスのいずれかを選択する:アクセラレイト・ポイズンヴェノマス・ボルトディレイ・ポイズントランスミュート・ポーション・トゥ・ポイズン、またはパーニシャス・ポイズン。この毒術は2回以上取得することができる; 取得するたびに、異なる擬似呪文能力を獲得する。

 毒製品製造業(変則):3レベルの時点で、毒または耐毒剤を作るとき、ダガーマーク・ポイズナーは、自分の【知力】修正値に等しい数量(少なくとも1服)を一度に作成することができまる。これらの追加の用量は、必要な時間を増加させないが、それに応じて原材料コストを増加させる。さらに、〈製作:錬金術〉判定で進捗を判断するときに、アイテムのgp値をsp値として使用する。ダガーマーク・ポイズナーが《錬金術体得》APGの特技を持っている場合、彼女は【知力】修正値の2倍に等しい用量の毒または耐毒剤を一度に作成し、〈製作:錬金術〉判定により進捗を決定するときにアイテムのpp値をsp値として使用する。

 罠屋(変則)/Trapster:3レベルの時点で、ダガーマーク・ポイズナーは、罠を見つけるために行う〈知覚〉判定と、毒が仕込まれた罠に対して行う〈製作:罠〉と〈装置無力化〉判定に自分のクラスレベルを追加する。さらにダガーマーク・ポイズナーが作成する毒が仕込まれた罠の攻撃ロール、セーヴDC、〈知覚〉DC、および〈装置無力化〉DCに+1のボーナスを与える。このボーナスは6レベルで1増加し、9レベルでさらに1増加する。

 急所攻撃(変則)/Sneak Attack:これは同名のローグ能力とまったく同じである。この追加ダメージは5レベルで+1d6増加し、10で再び+1d6増加する。ダガーマーク・ポイズナーが他のクラスからの急所攻撃を獲得する場合、それらのダメージ・ボーナスは累積する。

 急所毒撃(変則)/Treacherous Toxin:5レベルの時点で、ダガーマーク・ポイズナーが毒を帯びた武器を使って急所攻撃を行う場合、彼女はいくらかの急所攻撃のダメージを捨てる代わりに毒のセーヴDCを増加させることができ、急所攻撃ダメージ1d6ごとに毒のセーヴDCを1増加させる。

 即行毒(変則)/Swift Poisoning:6レベルの時点で、ダガーマーク・ポイズナーは即行アクションにより、毒1服分を武器に塗布できるようになる。少なくとも1つの手が空いている限り、このアクションが機会攻撃を誘発することはない。

 毒物瞬製術(変則)/Instantaneous Toxicology:8レベルの時点で、ダガーマーク・ポイズナーは、〈製作:錬金術〉判定に成功し、作成コストを支払うための適切な資産が手元にある場合、全ラウンド・アクションとして毒を作り出すことができる。この方法により作り出された毒は、クラス・レベルごとに10分間持続した後、効能が失われる。さらに、ダガーマーク・ポイズナーは不安定な毒を作り出すこともできる。不安定な毒のコストは通常市価の1/10(1/3ではなく)であるが、次のターン終了時まで使用されなければ使い物にならなくなる。
最終更新:2023年09月11日 16:20