この翼のある6本足の生き物は暗い水晶でできているようである。その口は狼のような頭のために不釣り合いに大きく、ギザギザの歯の列を見せつけるように開いており、そのとがった、多くの関節のある脚は不安定な方法で曲がっている。
スケジール CR 9 Sceazir
出典 Pathfinder #141: Last Watch 86ページ
XP 6,400
中立にして悪/大型サイズの
来訪者(
他次元界)
イニシアチブ +8;
感覚 暗視120フィート、
生命感知、
夜目;
〈知覚〉+9
防御
AC 22、接触 14、立ちすくみ 17(+1回避、+8外皮、-1サイズ、+4【敏】)
HP 114(12d10+48)
頑健 +8、
反応 +12、
意志 +10
防御能力 負のエネルギーへの親和性;
ダメージ減少 10/アダマンティンまたは善;
完全耐性 加齢、[即死]効果、病気、生命力吸収、毒;
抵抗 [強酸]10、[雷撃]10、[音波]10
攻撃
移動速度 60フィート、飛行120フィート(良好)
近接 噛みつき=+16(1d8+5)、爪(×4)=+17(1d6+5/19~20)
特殊攻撃 エントロピーの残骸、
飛びかかり、虚空憤怒
一般データ
生態
出現環境 どこでも(負のエネルギー界)
編成 単体、ボイドペア(1体+1体のスケイドゥナー)、咆哮(4~8)
宝物 なし
特殊能力
虚空の絆(超常)/Bond of the Void スケジールはスケイドゥナーと生来のつながりがあり、彼らの命令を直感的に理解することができる。スケイドゥナーの乗り手とそのスケジールは、乗り手とテレパシーのつながりを形成し、スケイドゥナーがそのスケジールの乗騎をフリー・アクションとして制御できるようにする。スケジールは、スケイドゥナーの乗り手の命令に従い、その能力を最大限に発揮するが、他のクリーチャーが乗騎として使用することを許可することはほとんどない。
エントロピーの残骸(変則)/Entropic Ruin スケジールが殺されると、その体は負のエネルギーの爆発を引き起こす。20フィートの爆発内のすべてのクリーチャーは8d6ポイントの負のエネルギー・ダメージを受け、
疲労状態となる。クリーチャーはDC 20の反応セーヴに成功することで、ダメージを半減し、
疲労状態を無効化できる。このセーヴに失敗したときにクリーチャーがすでに
疲労状態であった場合、代わりに
過労状態となる。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
虚空憤怒(変則)/Voidfury スケジールは、正のエネルギーを本能的に嫌っている。正のエネルギー(
キュア文やエネルギー放出など)の目標となると、スケジールは2d6ラウンドの間、
レイジ呪文として即座に憤怒する。
凶暴で残忍な捕食者であるスケジールは、より知的な住人であるスケイドゥナーと同じように、負のエネルギー界の物質から生まれた。動物的な知能しか持たないが、あらゆる生や不死を憎み、自分のテリトリーで見つけた負のエネルギー界固有でないものを即座に見つけ出す。彼らは不自然なほど速く、地上でも空中でも同じように楽に移動できる。スケジールの速さと追跡能力の高さからスケイドゥナーはしばしば彼らを乗騎または荷馬都市提唱する。スケジールはテレパシーの絆で乗り手の命令を理解し、その命令に従順に従うが、スケイドゥナー以外の乗り手を受け入れることはほとんどない。
典型的なスケジールは体長11フィート、肩までの高さは6フィートで、体重約900ポンドである。
生態
学者は、負のエネルギー界の奇妙なエントロピーの生物の「誕生」を引き起こす正確な触媒について確信が持てず、この次元界の過酷な環境のために、研究の試みは困難で限定的なものである。スケイドゥナーと同じく、スケジールは負のエネルギー界の過飽和状態の負のエネルギーでできた結晶体から生まれ、卵のような繭から成長した状態で孵化したものである。この誕生の過程が似ていることから、スケイドゥナーがスケジールにテレパシーで命令できることを可能にするつながりを形成できるようになったと推測されている。
スケジールの体は濃い紫色の結晶でできており、頭はどこか狼のようだが、口は他のどの犬歯よりもはるかに広い。ギザギザの爪で終わる6つの多関節の昆虫のような脚は、地面を横切って移動するときに、不気味に滑るような外見になる。飛行中、彼らの翼は人間の目では容易に識別できない速度で振動するため、犠牲者に急降下しても完全に静止しているように見える。彼らのスピード、ステルス性、そしてクリーチャーを感知する能力は、彼らを非常に効率的な捕食者にする。
負のエネルギー界の暗い範囲には、さらに大きくて強力なスケジールが生息していると噂されているが、そのようなクリーチャーが存在するならば、遭遇した人は誰も生き残ってきておらず、この噂を確認できてはイない。
生息と社会
本能的な憎悪を原動力とする獣のようなクリーチャーであるスケジールは、自分たちの社会と呼べるようなものをもっていない。自分の意思よりも、スケイドゥナーの影響を受けることが多い。スケジールの卵は自然に生まれるが、卵が無事に孵化するように、その地域に住むスケイドゥナーが世話をするのが一般的である。このプロセスはまた、生まれたばかりのスケジールがその場にいるスケイドゥナーと絆を結び、必要な時に乗騎を調達することができる。スケジールはスケイドゥナーの乗り手に忠実であるが、その絆は必ずしも独占的なものではない。スケジールは、すでに命令しているスケイドゥナーの命令と矛盾しない限り、どのスケイドゥナーの命令でも受ける。しかし、一組のスケジールとスケイドゥナーが一緒にいることは珍しく、複数のペアが存在することは、彼らが重大な脅威と考えるものに対して一緒に行動していることを常に示している。
負のエネルギー界の過酷な荒野に生まれたスケジールは、彼らのサービスを必要とするスケイドゥナーに見つからない限り、彼ら自身の手に委ねられる。このスケジールは、獲物を求めて次元界を歩き回り、しばしば群れを形成する。群れには緩やかな上下関係があり、グループで最も強いスケジールがリーダーとして働き、他の役割はない。彼らは食べることを必要としないが、生きているクリーチャーやアンデッド・クリーチャーを問わず獲物を探し出し、嬉々として引き裂くことを楽しむ。負のエネルギー界への侵入者が比較的少ないため、スケジールは自分たちのテリトリーに新しく入ってきた者を熱心に追い詰める。特に正のエネルギーを使える者を嫌い、そのような敵は特に凶暴的に狙われる。
単独であろうと群れであろうと、スケジールは負のエネルギー界の周辺を形成するエントロピーの物質から巣を掘って、自分のテリトリーを示す。スケジールの巣は一般的に洞窟や深い穴の形をしており、地面や外壁にある爪痕の渦巻き状の幾何学模様で識別することができる。これらの模様はそれぞれのスケジールや群れに固有のものであり、長く覗き込んだクリーチャーに不穏な眩暈を引き起こす。
不思議なことに、スケジールは負のエネルギー界の住人であるナイトシェイドに対して先天的な恐怖を抱いているようである。この嫌悪感はスケイドゥナーのそれをはるかに超えており、彼らはナイトシェイドを軽蔑し、その後の紛争で確実に成功するのに十分な力または数がない限り、ナイトシェイドを避ける。スケジールは、たとえスケイドゥナーの乗り手から直接命令されたとしても、いかなる状況でもナイトシェイドとその領土に近づかない。その理由については様々な憶測がある。ある学者は、大多数のスケジールがナイトシェイドと衝突して生き残れるほどの力を持たないため、単純に実用性の問題であると考える。しかし、この恐怖症にはもっと深い理由があると考える学者もいる。ナイトシェイドが放つエネルギーにスケジールが耐えられないという説や、古代の戦争でスケジールが敗北し、現在のような獣のような生物に変質してしまったという説など、さまざまな説がある。また、ナイトシェイドはスケイドゥナーと同じようにスケジールを指揮する能力があるが、一緒に行動するのではなく、その能力を使ってスケジールを遠ざけているという説もある。
最終更新:2023年09月11日 16:36