クローカー

「クローカー」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

クローカー - (2014/08/13 (水) 00:09:08) の編集履歴(バックアップ)


クローカー Cloaker

 このエイに似たクリーチャーは牙がむき出しの口を開き、ぎらつく赤い目で窺っている。その背後では節のある骨のような尻尾が威嚇的にむち打っている。

イラスト/ケヴィン・ヤン

クローカー 脅威度5 Cloaker

経験点1,600
CE/大型サイズの異形
イニシアチブ +7; 感覚 暗視60フィート;〈知覚〉+14
防御
AC 19、接触12、立ちすくみ16(+3【敏】、+7外皮、-1サイズ)
hp 51(6d8+24)
頑健 +6、 反応 +5、 意志 +7
防御的能力 影操り
攻撃
移動速度 10フィート、飛行40フィート(標準)
近接 噛みつき=+8(1d6+5)、尾の打撃=+3(1d8+2)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート(噛みつきは5フィート)
特殊攻撃 包み込み、うめき声
一般データ
【筋】 21、 【敏】 16、 【耐】 19、 【知】 14、 【判】 15、 【魅】 14
基本攻撃 +4; CMB +10; CMD 23(足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》《技能熟練:知覚》《迎え討ち》
技能 〈隠密〉+8、〈真意看破〉+8、〈知覚〉+14、〈知識:宗教〉+11、〈飛行〉+10、〈変装〉+8(外套に見せかける+16); 種族修正 +8外套やシート、マンタ(オニイトマキエイ)など類似した物体やクリーチャーに見せかけるための〈変装〉
言語 地下共通語
生態
出現環境 地下
編成 単体、2体、大軍(3~6)、編隊(7~12)
宝物 標準
特殊能力
うめき声(変則)  クローカーは1標準アクションとして、以下の4種類の内いずれか1つの効果を持つ超低周波のうめき声を発することができる。
 恐怖:30フィートの拡散の範囲内にいるすべてのクリーチャーはセーヴ(意志・無効)を行なわなければならず、失敗すると2ラウンドの間、恐慌状態となる。
 人事不省:クローカーから30フィート以内にいるクリーチャー1体は5ラウンドの間、ホールド・モンスターの作用を受けたようになってしまう(意志・無効)。
 吐き気:30フィートの円錐形の範囲内にいるすべてのクリーチャーはセーヴ(頑健・無効)を行なわなければならず、失敗すると伏せ状態かつ1d4+1ラウンドの間、吐き気がする状態になる。
 狼狽:60フィートの拡散の範囲内にいるすべてのクリーチャーは自動的に、攻撃ロールとダメージ・ロールに-2のペナルティを被る。6ラウンド以上連続してこの範囲内にいた者はセーヴ(意志・無効)を行なわなければならず、失敗すると茫然自失となって、うめき声が止むまで、無防備状態になる。
 クローカーはこの[音波]の[精神作用]攻撃に対する完全耐性を持っている。クローカーの恐怖か吐き気か狼狽のうめき声に対するセーヴに成功したクリーチャーは、以後24時間の間、同じ個体の発する同じ効果のうめき声の作用を受けない。クローカーのうめき声に対するセーヴDCはすべてDC15である。このセーヴDCは【魅力】修正値に基づいて算出されている。
影操り(超常)  薄暗い光の範囲内にいる時、クローカーはフリー・アクションとして影を操り、以下の3種類の内いずれか1つの効果を作り出すことができる:ブラー(1d4ラウンド持続、自身のみ)、ミラー・イメージ(術者レベル6)、サイレント・イメージ(DC15、術者レベル6、このセーヴDCは【魅力】修正値に基づいて算出されている)。
包み込み(変則)  クローカーは1標準アクションとして、中型サイズ以下のクリーチャーを自らの体で包み込もうとすることができる。クローカーは機会攻撃を誘発せずに組みつきに入る試みを行なう。クローカーが組みつき判定に勝利したなら相手を捕らえたことになり、包み込んだ犠牲者に対し攻撃ロールに+4のボーナスを得て噛みつくことができる。またこの状態でも、鞭のような尾を用いて他の目標を打つことはできる。獲物を包み込んでいるクローカーに攻撃が命中したなら、ダメージの半分はクローカーに、残りの半分は捕まっている犠牲者に与えられる。

 ぞっとするほど悪辣な飛行するマンタ・レイ(イトマキエイ)に似たクローカー(外套のように覆い隠すもの)は、謎めいた偏執狂的なクリーチャーである。典型的な種は翼を広げた幅が8フィート(約2.4m)あり、体重は100ポンド(約45kg)である。
 クローカーの目的は秘され錯綜しており、しかもクローカーは同族であっても信用しない。その奇妙な姿形のため、クローカーはさまざまなクロークやタペストリーなどの魔法の力を持たぬ品に擬態することができる。他のクリーチャーと手を組んで、そのものの背中に乗せてもらい、余人には窺い知れぬ理由により仲間の防御を支援するクローカーの話は後を絶たない。ごく少数のクローカーは古代の神々に仕える神官であり、クローカーやスカムのカルトを率いてぞっとするような儀式全般を取りしきり、ひどく不吉なゴールを目指して働いている。