血の航跡(超常)/Blood Wake ボーン・シップの周りの泡立ち荒れ狂う海は血で深紅に染まる。ボーン・シップのオーラの範囲内のクリーチャーはDC30の頑健セーヴを試みなければならない。セーヴに成功すると1d6ラウンドの間
怯え状態となる。セーヴに失敗したものは、血まみれの海に自身が溺れていると感じ心に描き、
怯え状態および
よろめき状態となる。
よろめき状態のクリーチャーはAC、反応セーヴ、
〈水泳〉判定に追加の-4のペナルティを受ける。クリーチャーはこの効果に抵抗するために自身のターンの開始時に新しいセーヴを試みることができる。セーヴに成功すると24時間そのボーン・シップのオーラに完全耐性を持つ。これは[精神作用]、[恐怖]効果で、ボーン・シップが水中にいるときのみに機能する。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
骨砲(超常)/Bone Cannon ボーン・シップは即行アクションとしてその体に沿ってどこからでも骨で作られた4対の大砲を作成することができる。これらの大砲は6d6ポイントのダメージを与え、×4のクリティカル倍率を持つ。骨砲は射程単位100フィートを持ち、殴打かつ刺突ダメージを与える。100フィートまででは、骨砲は接触攻撃として扱う。ボーン・シップは標準アクションとして、全4つの大砲を発射することができる。弾薬は骨と破片の組み合わせである。弾薬はボーン・シップの体から射出するため、骨砲はダメージ・ロールにボーン・シップの【筋力】修正値を加える。大砲はボーン・シップの一部であり、別々の物体ではないと考慮される。
魂の束縛(超常)/Bound Souls 多数の水夫と海のクリーチャーたちの魂がボーン・シップの総体的な意識と船体を構成している。ボーン・シップは特定の数のクリーチャーに影響する呪文と効果に対する完全耐性を持つ。テレパシーなどによりボーン・シップと会話を試みようとするクリーチャーは閉じ込められた魂の苦しみの叫びを聞き、DC30の意志セーヴに成功するか、
インサニティの呪文に従って狂気に陥らなければならない(術者レベル20)。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
幽き乗組員(超常)/Ghostly Boarders 1分間に1回全ラウンド・アクションとして、ボーン・シップはその中に束縛された水夫の魂を吐き出すことができる。幽き乗組員は霊のような実体として現れ、ボーン・シップの周りにいる全ての生きているクリーチャーを虐殺する。最大15ヒット・ダイスのキャラクターに影響を及ぼすことを除き
サークル・オヴ・デス(術者レベル20)の呪文として機能する。生きているクリーチャーはDC30の頑健セーヴに成功するか殺害されなければならず、彼らの魂はボーン・シップへと引きずり込まれる。この方法で殺害されたクリーチャーは
ミラクルあるいは
ウィッシュ呪文でのみ生命を回復できる。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
霊体エネルギー砲(超常)/Spectral Energy Cannon 1d4ラウンド毎に標準アクションとして、ボーン・シップはその4つの骨砲を霊体エネルギー砲として結合させることができ、180フィートの直線上のクリーチャーに18d6ポイントの負のエネルギー・ダメージを与えることができる(意志・DC30・半減)。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
不浄なる修復(超常)/Unholy Repair 活動せずに丸一日を費やすことで、ボーン・シップは半径10マイルの範囲内の死んだ海のクリーチャーの骨を漁りその海底から拾い上げた骨を自身の船体に組み込むことで、自身のヒット・ポイントを最大まで回復することができる。
海洋の捕食者、ボーン・シップとして知られる巨大なアンデッドの化け物は自らの血の航跡に荒廃を残す。巨大な水棲クリーチャーの漂白された骨の内側に縛り付けられた死んだ水夫の総体的な集団意識から形作られるボーン・シップは無慈悲に海で狩りをし、遭遇した船を破壊し、生き物を殺害する。ボーン・シップは頑固な知性と一心不乱な目的で獲物を襲う。彼らはしばしば、数日間獲物を追いかけ、水平線上に突然出現する恐怖を引き起こすことを楽しみ、地上で追跡を続けることさえ知られており、船体の多くの骨によって地面の上をいざり歩ける。ボーン・シップは略奪は気に留めておらず、自身の不浄なる船員の犠牲者を増やすことのみを求める。
ボーン・シップの創造は様々な方法で生じうる。いくつかのボーン・シップは悪の神に仕えるものとして出でき、彼らの卑劣な意志の駒となる。特定の強力な死霊術の儀式でもボーン・シップを作成することができる。そのような儀式では、人型生物のクリーチャーを多く犠牲にし、被害者の魂を捕らえる必要がある。他のボーン・シップは恐ろしく破滅的な出来事で破壊された船から生じる。そのような災害で死んだ船員たちの魂は、平和を見つけることができず、ゆっくりと海底にボーン・シップを形成し、生きている者へ復讐をするために水面へ浮かんでくる。彼らがどのように作成されても、ボーン・シップは密接に結びつく前の魂の以前の人生の混乱した記憶を保持している――全てのボーン・シップは遭遇するあらゆるクリーチャーを攻撃するが、各々のシップの独特の起源と魂の集まりは、その性質により特定の目的を燃やす。悪の神によって作成されたボーン・シップは対抗する神の信仰や敵の旗を掲げた船を目標にする一方で、儀式によって作成されたボーン・シップは製作者の意志を制定させる特別な目的が染みついている。特定のボーンシップは、一国以上の国から船や、復讐のために探していた死んだ船員の以前の国から来た船、または水夫が人生で憎んでいた対抗する国からの船のいずれを激しく目標とする。
時間とともに、ボーン・シップの破壊の能力についての伝説と物語が生まれる。ボーン・シップは自身の名前を決して持たないが、生きている水夫はその起源、目的、独特な特徴または顕著な攻撃方法に基づいて通り名を、割り当てるかもしれない。全てのボーン・シップが同じ能力を備えているが、特定のボーン・シップは狩猟の場所と外見によって識別できる。最終的にはボーン・シップは特定のユニークな特徴、例えばその船体を覆う光るフジツボ、特定の海のクリーチャーの頭蓋骨を特徴としている檣頭、独特で珍しい海のモンスターの骨、あるいは一緒にその外皮となっている珍しい構成物などを示している。これらの変化の多くは、自身を風前するために海底から残骸を漁っているボーン・シップの結果である。
生きている船員――あるいはその他のアンデッドのクリーチャーでさえも――ボーン・シップで航海することは見られなかった。これらのアンデッドの船は独立して動き、彼らの種の他の船とさえ同盟を作らない。苦しんでいる幽霊の水夫の声だけを作り、彼らの狂気を伝えるのに十分な愚かさを広げるので、テレパシーのような手段でさえ、ボーン・シップと会話を試みるのは危険である。
ボーン・シップは単一のクリーチャーであるが、ボーンシップに含まれる多数の魂は集団知性を作る。ボーン・シップは内部で骨を動かすために、強張っている筋肉を用いて外皮の特定の面を再構築することができる。この変形能力は、ボーン・シップがどの方向にでも攻撃できる大砲をその船体から迅速に出すことを可能にし、各シップは弾薬として使用するために自身の体内の骨と残骸の集まりを保持する。その敵に向かって負のエネルギーの破壊的な光線を発射することは命のないものに与えている不浄なエネルギーを利用することもでき、その外皮にさえ、生命力を排除する能力を持つとボーン・シップに近づくものはわかる。