大ムワンギ

「大ムワンギ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

大ムワンギ - (2014/09/21 (日) 04:06:06) の編集履歴(バックアップ)


大ムワンギ(the Mwangi Expanse)


大ムワンギは、ガルーンド大陸内陸部全てを指す広大な地域である。

歴史

大ムワンギの過去の歴史はほとんど知られていないが、この地域には内海地域で最も古い時代の遺跡の1つが点在している。これらの文明はスターストーン落下 Earthfall により荒廃し、詳細はよく分かっていない。最も知られているのが“伝説の時代”に繁栄したショリー Shory である。その墜落した飛行都市 Kho の遺跡を求め、多くの探検家が消息を絶った。

4138AR、ガルーンド大陸西岸にシェリアックス人の植民地サルガーヴァが建設される。サルガーヴァと本国との間に海賊の集まる枷の地が生まれ、徐々にアヴィスタンの勢力が浸透してきた。
4606AR、エイローデンの死と共に永続する暴風雨“アベンデゴーの眼”が出現し、それ以上の植民活動は中断している。

政治

大ムワンギ全体を統一するような政治勢力は存在しない。さまざまな種族の部族社会や小王国がある。

地理[2]

水没せし地の東方には大ムワンギで最も広大なムワンギ・ジャングル Mwangi Jungle が広がり、中心部には広大なオコタ湖 Lake Ocota がある。
ウサロ Usaro:オコタ湖岸辺の大ムワンギ最大の脅威である都市国家 。獣のデーモン・ロード、アンガザンに仕える知性のあるレベル15ファイターのダイア・エイプ、the Silverback King こと King Ruthazek が支配する、猿のような種族の集まる都市である。


ジャハ Jaha:ムワンギ・ジャングルの北のはずれにある、人類勃興以前に知られざる種族によって建設された都市。現在の住民は水没せし地から逃れてきた星を崇拝する国リーゲンの難民の子孫である。リーゲンの正統的な聖職者は祖国で謎の自殺を遂げ、現在支配しているのは High Star Seeker と呼ばれる悪辣な分派の聖職者である。
キブウェ Kibwe:ムワンギ・ジャングルの東部に存在する、Usaro からの襲撃に備えて壁を張り巡らせた大きな町。交易のために人間、エルフ、コボルド、ジャイアント、スコーピオンフィークなどジャングルのありとあらゆる種族や山脈を越えて訪れた東ガルーンドのキャラバンが訪れ、食料や布からオコタ湖の金、コーの遺跡の魔法のガラス、アルケンスターの銃などを商っている。
ナンタンブ Nantambu:ムワンギ・ジャングルの西部にある“歌う風の町”。-3502AR、苦悶の時代からの歴史を持つゴラリオン最古の魔法学校the Magaambya があることで知られ、ウサロの猿人兵やアスピスの商人さえこの街の領域を荒らすことを躊躇する。

バンズー丘陵 Bandu Hills:ムワンギ・ジャングルの南にある飢えた精霊、怒れる死者、古代の遺跡によって捻じ曲がった捕食者の徘徊する大丘陵。その最高峰ナキュク山 Mount Nakyuk の金、エメラルド、サファイアの鉱脈は多くの山師を引き寄せている。
ムザリ Mzali:バンズー丘陵の南の大ムワンギ最大の人口を持つ、恐らく最古の都市。少年神ウェルケナ Walkena と呼ばれるグレーター・ミイラが支配する。少年神はこの30年間、大ムワンギから外国を排除するように信者を駆り立て、サルガーヴァへの戦争準備を進めさせている。

バンズー丘陵の南西にはScreaming Jungle がある。知性を持った植物が多く生息し、その名の由来となった何マイルも届く叫び声を上げる無数の猿がいる。
オシブ Osibu:Screaming Jungle の中心にある黄金を敷き詰めた都市。おそらくゴラリオンで最も長命の定命の者であるトリエント Dimari-Diji に見守られて、自然の魔術と知恵に支えられている。賢明な女性たちがこの地での見知られる薬草術を伝えている。
エロコロバ Elokolobha:Screaming Jungle の東にある、ノームの野蛮な亜種スプリガン(ムワンギ人には the Eloko と呼ばれる)の住む小さな町。いくつかの部族に分かれてお互いににらみ合っている彼らは、外界との接触を避けるが、相手がノームであれば捕えて自分たちと同じ存在に変えてしまおうとする。
ブラッドコーヴ Bloodcove:オコタ湖から枷の地に流れ込むヴァンジ河 the Vanji River の河口にある港町。鉄分が豊富で赤味がかって見える川の水にちなんで名づけられた町だが、この町の性格をよく現しており、シェリアックスの悪名高い商業集団アスピス財団 the Aspis Consortium が、ムワンギの富を求めて内陸部を荒らしまわる拠点となっている。大ムワンギを目指す内海地域からの旅人の多くはこの町を入り口とする。

枷の地とサルガーヴァの中間にあるセンゴール湾 the Bay of Senghor には港湾都市国家センゴール Senghor がある。ここでしか見られない民族 the Caldaru が多くを占める。
カーヴァ・ランド Kaava Land:ブラッドコーヴの南、センゴール湾の東にあるジャングル。捕食者と、デーモンを崇拝するハーフリングや小型のチャラウ・カのような野蛮な種族が多く、自然の富と過ごしやすい気候を持ちながらほとんど探検が進んでいない。

大ムワンギの南には不毛の荒野 Shatterfield が広がる。エイローデンの死と同時に大地震で破壊され、現在も頻繁に余震に襲われている。その南には険しい山脈 the peaks of the Parinarsus Wall に阻まれ、その先に関しては分かっていない。

参考文献

[1] Erik Mona et al. (2008). Campaign Setting, p. 104. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1
[2] Erik Mona et al. (2010). Heart of the Jungle , p. 23-47. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-247-0
[3] James Jacobs et al. (2011). The Inner Sea World Guide, p. 114. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-169-2
カテゴリー:内海地域