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ボラ Bolla

この巨大な蛇は、くすんだ赤い毛に覆われており、側面から生えている4本の脚の痕跡は、地面に触れていない。

ボラ CR 14 Bolla

出典 Pathfinder #136: Temple of the Peacock Spirit 88ページ
XP 38,400
中立にして悪/超大型サイズの魔獣
イニシアチブ +3;感覚 暗視60フィート、夜目〈知覚〉+29
防御
AC 29、接触11、立ちすくみ26(+18外皮、-2サイズ、+2【敏】)
HP 207(18d10+108)
頑健 +17、反応 +14、意志 +12
防御能力 全周囲視覚ダメージ減少 10/魔法;抵抗 [強酸] 20、[雷撃]20
弱点 盲目化に対する脆弱性
攻撃
移動速度 40フィート、穴掘り30フィート
近接 噛みつき=+24(4d6+8、加えてつかみ、無気力感の呪い)、尾の叩き=+19(2d6+4)
接敵面 15フィート;間合い 15フィート
特殊攻撃 急突進の打撃、無気力感の呪い、飲み込み(4d8+12 殴打加えて無気力感の呪い、AC 19、20 HP)
擬似呪文能力 (術者レベル18;精神集中+22)
一般データ
【筋】27、【敏】16、【耐】22、【知】13、【判】18、【魅】19
基本攻撃 +18;CMB +28(+32組みつき);CMD 41(足払いされない)
特技 《攻防一体》《追尾強化》《上級渾身の一打》《渾身の一打強化》《鋼の意志》《強打》《追尾》《追尾打撃》《渾身の一打》
技能 〈知覚〉+29、〈隠密〉+16、〈生存〉+22;種族修正 +4〈知覚〉
言語 地獄語、サーシロン語(話せない)
生態
出現環境 寒冷地または温帯の山
編成 単体
宝物 標準的
特殊能力
 盲目化に対する脆弱性(変則)/Blindness Vulnerability:ボラは盲目にする呪文や効果に対するセーヴィング・スローに-4のペナルティを受ける。

 急突進の打撃(変則)/Darting Strike:ボラが機会攻撃を命中させたとき、割り込みアクションとして最大15フィートまで移動することができる。この移動は機会攻撃を誘発しない。

 無気力感の呪い(超常)/Lethargy Curse:ボラに噛まれたり飲み込まれたりしたクリーチャーは、圧倒的な無気力感の呪いの影響を受ける。

 ボラの無気力感/Bolla Lethargy:噛みつき—致傷型; セーヴ 頑健・DC 23; 頻度 1回/ラウンド; 効果 3d10非致傷ダメージ、 疲労状態; 治癒 2回の連続セーヴ成功。この呪いを受けている間に気絶状態となったクリーチャーは、非致傷ダメージを受けるのが終了し、眠りに落ち、呪いが取り除かれるまで起きることができない。犠牲者は通常通り老化するが、栄養を必要としない。セーヴDCは【魅力】に基づいている。

 巨大な蛇や翼のないドラゴンに似たボラは、人里離れた山間部で冬眠している無慈悲な大食漢である。食べ物以外のクリーチャーにはほとんど関心がないが、特に知的な獲物の味を好む。幸いなことに、このクリーチャーは空腹であると同時に怠惰でもある。攻撃的な性格にもかかわらず、山の隠れ家から文明のスモーガスボードを襲うために身を起こすことはほとんどない。
 ボラは銀色の複眼を持ち、非常に視野が広い。邪魔をされると、寝たふりやだるさを装って侵入者を近づけ、驚くべき速さで攻撃を仕掛ける。噛まれた相手は魔法の無気力になり、大食いの獣にとっては格好の餌となる。
 典型的なボラは体長30フィート、体重2米トンである。

生態
 サーシロン帝国の最盛期にHarukaのルーンロード が行った汚い実験から生まれたボラは、魔城の主の策略を進めるために、生きた武器として考えられた大食漢で怠惰なクリーチャーである。Runelord Ivarinnaが設計し、後継者であるKruneによって開発された。ルーンロードの目標は起動していないときに簡単に休眠状態に戻せる貪欲な戦争用兵器を作成することであった。ボラはHarukaの山に生息する巨大な蛇をもとに、フィーンド、リノーム更には嵐や空の奇妙なクリーチャーのエッセンスを注入されて作られた。時間の経過とともに、クリーチャーを繁殖させるという骨の折れる用なプロセスに従事するのではなく、必要に応じて獣を手に入れることを好むKruneの好みと一般的な怠惰のために、ボラは完成せず散発的にしか使用されなかった。
 ボラは何年も冬眠していることがある。冬眠していないとき。貪欲な衝動に駆り立てられ、運悪く通りかかったクリーチャーを熱心に攻撃する。機会があれば、ボラは知性のあるクリーチャーを攻撃することを好み、場上の騎士を掴み取ったり、狩猟動物の周囲を這いずり回って人型の調教師を狙ったりする。
 その凶暴な気質にもかかわらず、ボラは知性があり、時には何時間も敵につきまとって敵の長所と短所を分析してから攻撃することもある。複数の敵に直面した場合、ボラは戦場をすり抜け、弱い敵を呪ったり飲み込んだりして時間を稼ぎ、より手ごわい敵に集中する時間を稼ぐ。まれに、強すぎて倒せないと判断したクリーチャーと交渉することがあるが、その交渉は常に果てしない飢えを満たすためのものである。
 ボラの実験的な起源の副作用として、鋭いが繊細な複眼がある。鏡のような輝きを持つボラの目はどこを見ているのかを正確に判断することはできないが――また、寝ているのか起きているのかもわからない――その目は特に壊れやすい。 視界を奪われたボラは哀れであると同時に自暴自棄になり、狂ったように無造作に暴れ回る。
 ボラは同種の他者を嫌い、通常は見つけ次第攻撃する。クリーチャーがたまに集まって交尾をすると、小さな卵を産んで人里離れた洞窟や峡谷に置いておく。最初に孵化したボラは、長い休息をとる前に兄弟を食べ、こうして大食いと暇つぶしを交互に繰り返す生活を始める。ボラは 事故や暴力によって殺されない限り、何千年も生き続けることができる。

生息と社会
 サーシロンの時代、ルーンロードKruneのエージェントは駆除のための道具としてボラを配備し、敵の収容所に放り込み住民を貪欲な狂乱で喰らい尽くした。犠牲者が収容所からいなくなると、ボラは休息し、調教師が回収する。この調教師は強力な魔法のアイテムに頼って、ボラを鎮めた。獣は、どんなに飽き飽きしていても、常に怒りっぽく、真に忠実ではなかったからである。
 スターストーン落下の後、生き残ったボラはゴラリオンの奥地まで退避し、暗闇を待った。1年間冬眠していたボラは1体だけを食べて眠りにつくかもしれないが、スターストーン落下以降の冬眠中のボラは、目覚めた途端、国を喰らい尽くすほどの大暴れをするかもしれない。
 長期間冬眠する他のクリーチャーとは異なり、ボラは休めば休むほど弱くなるのではなく、強くなっていく。何年も何十年もかけて、彼らの体はその性質に植え付けられたフィーンディッシュの要素を利用し、より強力で凶暴になっていく。この変態の外見上の変化は2つある。まず、冬眠中のボラは、毛皮で覆われた皮膚がゆっくりと剥がれて入れ替わり、傷を負っても回復し、失われた四肢を再生する。第二にその舌が成長し、分裂する。若いボラは蛇のような二股の舌を持っているが、老いたボーラは複数の舌が複数に分かれている――口の中には、赤い肉厚のリボンが絡み合っている。老いたボラは時折クルシェドラになることがある。ボラは自分自身の内なるフィーンディッシュの本質ではなく、犠牲者の儚い精神的な残滓を食べるため、定期的に知的なクリーチャーを食べると成長が遅くなる。噂によると、孤立した集落では犯罪者や不運な旅行者を供物にしてボラを鎮め、その生贄でボーラの成長を抑えようとしているという。

クルシェドラ Kulshedras

 舌が9又に分かれるほど知性のある犠牲者を食べずにいたボラは、最後に不吉な変態を遂げる。ボラは差最後にもう一度脱皮してクルシェドラとして現れる。クルシェドラは小さなボラの仲間と同じように食欲旺盛であるが、より狡猾で邪悪である。クルシェドラは可能な限り広い範囲で争いを起こそうとし、嵐を呼び起こし、間伐を起こしたりするなどの間接的な手段を好む。彼らは絶望的な共同体が自壊するのを楽しんでいる。ボラとは異なり、クルシェドラは冬眠せず、その代わりに近隣の共同体の破壊を企てることに時間を費やす。クルシェドラはジャイアントとフィーんディッシュの単純なテンプレートを持つボラである。多くの舌があるために組みつきのための戦技判定に+4の追加のボーナスを得、1日1回擬似呪文能力として使用できるコントロール・ウェザーを得る。
最終更新:2023年08月01日 02:13