出典 Pathfinder #135: Runeplague 91ページ
この腕のないクリーチャーは6本の蜘蛛のような脚で支えられた女性の胴体を持つ。口も鼻もなく、眼差しは猛烈な悲惨さを伝えてくる。
各シクテンポラは、姿、属性、力が異なるが、いくつかの類似した特徴を持っている。
- 病気、[精神作用]効果、毒、に加えてシクテンポラの感情の起源をテーマにした追加の条件に対する完全耐性
- 高速治癒
- 身かわし
- テンポラル・ジョーントの擬似呪文能力
- 物理的攻撃に関連する感情に基づく効果
- 一時的感覚能力
この腕のないクリーチャーは6本の蜘蛛のような脚で支えられた女性の胴体を持つ。口も鼻もなく、眼差しは猛烈な悲惨さを伝えてくる。
ミザリー・シクテンポラ CR 12 Siktempora, Misery Siktempora
出典 Pathfinder #135: Runeplague 90ページ
XP 19,200
混沌にして悪/大型サイズの
来訪者(
混沌、
悪、
他次元界)
イニシアチブ +13;
感覚 暗視30フィート;
〈知覚〉+24
防御
AC 27、接触19、立ちすくみ22(+1回避、+8外皮、-1サイズ、+5洞察、+4【敏】)
HP 168(16d10+80);
高速治癒10
頑健 +10、
反応 +16、
意志 +15
防御能力 身かわし、一時的感覚;
完全耐性 病気、[精神作用]効果、[苦痛]効果、毒
攻撃
移動速度 40フィート、
エア・ウォーク
近接 爪×2=+21(2d6+6/19~20加えて悲惨)
接敵面 10フィート;
間合い 15フィート
特殊攻撃 不気味な速度の爆発、苦しみへの野蛮、
急所攻撃+4d6、テレパシーの嘆き
擬似呪文能力 (術者レベル12;精神集中+16)
一般データ
生態
出現環境 どこでも(時の次元)
編成 単体、ペア、自暴自棄(3~6)
宝物 乏しい
特殊能力
不気味な速度の爆発(超常)/Burst of Uncanny Speed:戦闘の最初のラウンドでは、ミザリー・シクテンポラは
ヘイスト呪文の効果を受けたかのように移動する。この最初の戦闘ラウンドで
《大旋風》を標準アクションとして使用し、間合い内の各敵に対して最も高い基本攻撃ボーナスで1回の近接攻撃を行うことができる。
悲惨の源(変則)/Miserable Source:時の流れ/time streamにダメージを与えたクリーチャーによって作成された悲惨なシクテンポラは他の種のシクテンポラよりも強力ではないが、生みの親はそのシクテンポラの悲惨とテレパシーの嘆き能力に対するセーヴィング・スローに-4のペナルティを受ける。
悲惨(擬呪)/Misery:ミザリー・シクテンポラの爪で攻撃された者は、クリーチャーが生み出している悲惨さと絶望に満ちる。ミザリー・シクテンポラの爪からダメージを受けたクリーチャーはDC 22の意志セーヴィング・スローに成功するか、絶望に襲われ1分間の間攻撃ロール、意志セーヴィング・スロー、技能判定に-4のペナルティを受けなければならない。クリーチャーが既に悲惨の影響を受けている場合追加のセーヴに失敗すると持続時間はリセットされ、ミザリー・シクテンポラに5ヒット・ポイントを回復させる。これは[精神作用、感情]効果である。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
苦しみへの野蛮(超常)/Savage the Suffering:ミザリー・シクテンポラは悲惨さと混乱に苦しむ人を襲うための超常的なコツを持つ。
混乱状態の敵と悲惨攻撃の影響を受けた敵は立ちすくみ状態として扱う。
テレパシーの嘆き(超常)/Telepathic Wail:即行アクションとして1ラウンドに1回、ミザリー・シクテンポラは、恐怖と絶望に満ちた嘆きの知覚で100フィート以内の1体のクリーチャーの心を満たすことができる。このテレパシーの嘆きの対象となったクリーチャーはDC 22の意志セーヴに成功するか、1ラウンドの間
混乱状態とならなければならない。これは[精神作用]効果である。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
テンポラル・ジョーント(擬呪)/Temporal Jaunt:標準アクションとして、ミザリー・シクテンポラは時間の流れに消え、別の場所に再び現れることができる。この能力は
ディメンジョン・ドアとして機能するが(したがって、典型的なミザリー・シクテンポラは最大880フィートまで移動できる)、シクテンポラは再出現後に他のアクションを行うことができる。目的地はシクテンポラが通常歩いて到達することができる場所でなければならない。テンポラル・ジョーントは真の瞬間移動ではないため――ミザリー・シクテンポラは単に時の流れのあとの地点に移動しているだけである――この機能は瞬間移動効果を妨げる範囲でも使用できる;ただし、そのような範囲では、シクテンポラは移動速度の等しい距離しか移動できない。
一時的感覚(変則)/Temporal Sense:ミザリー・シクテンポラは、これから数秒の全ての可能な未来を感じ取ることができる。これにより、イニシアチブ判定とACに【判断力】ボーナスに等しい洞察ボーナスが与えられる(ほとんどのミザリー・シクテンポラは+5)。時間の流れにダメージを与えたものから生まれたミザリー・シクテンポラはその祖先の場所を正確に特定できるための擬似呪文能力として回数無制限に
ディサーン・ロケーションを使用できる。
全ての感情はどこかに行く。そのエネルギーは単に消えるのではなく、失われるために虚空へと送られる。感情は様々な場所を行き来し、時間の終わりのない隅で固まっていく。生まれたものには多くの名前があるが、まとめてシクテンポラと呼ばれている。ほとんどのシクテンポラはときの次元を離れることなく、自身の孤立した心象風景のようなフーガの中で永遠に住み続け、自分を生み出した感情に浸る。しかし、シクテンポラの中には、そこの今日の次元の不気味な境界を超えて旅をするのを好むものがいる――悲惨さから生まれたものである。
ミザリー・シクテンポラは、静かな苦痛の擬人化である。見るからに見にくく、苦痛に耐えることができるほどの絶え間ない痛みに悩まされ、様々な自己嫌悪と絶望以外の考えを持つことができない異質な心を持つミザリー・シクテンポラは自分達を生み出した者を探し出し、悲惨な復習をするために時の次元から引き出されている事に気がついた。
ミザリー・シクテンポラは体が黒いボロ布やスカーフに包まれた細身の人間によくにている。腕はなく、6本の非常に長い蜘蛛のような脚の先はほぼ骨格のような爪がついている。細い顔には黒い空の眼窩があるだけで――口や耳や鼻もなく――そこから常に黒い涙が流れている。
生態
クリーチャーがアンデッドとして死から蘇った後も、腐敗と衰弱の物理的な証拠が残り風景を汚すことがあるように、その思考や感情も同様である。肉体に縛られていない精神的エネルギーはかえって死の時を汚す可能性がある。
シクテンポラは別の方法でも形成できる――定命のクリーチャーが時間の流れに干渉した時、パラドクスを起こしたり、過去の出来事を操作しようとするために時間を遡ったり、道の時代に時間を進めようとしたときに、そのクリーチャーが通過する感情亭な歴史の全幅で時間を汚すことができる。これは源のクリーチャーにはなんの害もないが、時の次元の別の場所で何重ものシクテンポラが生み出される結果となる。
生息と社会
時の擬似次元界では、これらの「感情的な汚れ」が時空間のある一点に十分蓄積すると、シクテンポラが生み出させる。悲惨から生まれた者が最も一般的である。悲惨と死は手はしばしば手をつないで旅をするだけでなく、シクテンポラの中で唯一ミザリーは物質界へと旅をするために故郷の次元を出ることを楽しむ。時の次元に戻る本質的な方法を持っていないため、この度は一方通行であるが、一旦到着すると、自分の悲惨さを広めることだけを求める。
その他のシクテンポラ Other Siktemporas
他の種別のシクテンポラは存在はするが、時の次元の深さの外側ではまれな存在であり、他の次元界に召喚させるぼんやりとした呪文や古代の儀式には常に遭遇する。
最終更新:2022年01月08日 23:40