この凶暴な
オークのようなクリーチャーの蒼白い肉体は、傷跡や火傷で覆われている。筋肉は太く引き締まり、その憎しみに満ちた目はどこを見つめても死を映し出すかのようである。
ライフリーチャー CR 8 Lifeleecher
出典 Pathfinder #141: Last Watch 80ページ
XP 4,800
混沌にして悪/中型サイズの
人型生物(
モルティック、
オーク)
イニシアチブ +6;
感覚 暗視60フィート;
〈知覚〉+13
防御
AC 22、接触 12、立ちすくみ 20(+4外皮、+2【敏】、+6鎧)
HP 90(12d8+36)
頑健 +11、
反応 +6、
意志 +6;+4対[精神作用]効果
防御能力 死の息止め、モルティックの凶暴性、
負のエネルギーへの親和性
弱点 光に過敏、コンセクレイトに対する脆弱性、蘇生に対する脆弱性
攻撃
移動速度 20フィート
近接 噛みつき=+14(1d6+5)、爪(×2)=+14(1d4+5)または高品質ファルシオン=+16/+11(2d4+5/18~20)
遠隔 ジャヴェリン=+11/+6(1d6+5)
特殊攻撃 生命力搾取(1レベル、DC 17)
擬似呪文能力 (術者レベル8;精神集中+9)
一般データ
生態
出現環境 温暖な丘、山、地下
編成 単体、ギャング(2~4)
宝物 標準的(ブレストプレート、4本のジャヴェリン、高品質ファルシオン、その他の宝物)
特殊能力
同族作り(超常)/Create Spawn モルティックの生命力搾取の特殊能力によって殺された人型生物は、1d4ラウンドで
ワイトになる。ライフリーチャー・モルティックによって作成された
ワイトには、真の
ワイト・スポーンのようなペナルティがあり、24時間作成したモルティックの指揮下にある。その後、地面に倒れ、自律行動の力がなくなり、ただの死体になる。このスポーンには、生前持っていた能力はない。
生命力搾取(超常)/Leech Life 1日3回、噛みつき攻撃が成功した直後の割り込みアクションとして、ライフリーチャー・モルティックは、目標の生命力を自身の一部へと吸い上げることができる。これは
生命力吸収のモンスターの共通ルールとして機能する。モルティックがこの方法でレベルを吸収するとき、モルティックは
ヘイスト呪文の利益を得る(術者レベル8)。
モルティックの凶暴性(超常)/Mortic Ferocity モンスターの共通ルールとして、ライフリーチャー・モルティックは
凶暴性をもっている。ただし、ライフリーチャー・モルティックが0ヒット・ポイント未満になった場合、ラウンド毎にヒット・ポイントが失われることはなく、
よろめき状態にもならない。ライフリーチャー・モルティックは【耐久力】に等しい負のヒット・ポイントに達したときに死亡する。この状態で戦うライフリーチャー・モルティックは本能によって動かされ、生命力搾取と
デス・ネル能力によって強化された肉体武器で攻撃することが標準的なものとなる。人工的な武器を使用したり、その他の戦術や能力を使用したりするには、ライフリーチャー・モルティックはその本能を抑制するためのDC 17の意志セーヴィング・スローに成功する必要がある。
蘇生に対する脆弱性(超常)/Resurrection Vulnerability ライフリーチャー・モルティックに発動された
レイズ・デッドまたは同様の呪文は、モルティックがその呪文の術者のセーヴィング・スローDCに対する意志セーヴに成功しない限り、1d4ラウンドの間
よろめき状態となる。このように呪文を使うことは、物質構成要素を必要としない。このような効果で
よろめき状態となると、ライフリーチャー・モルティックは生命力搾取の特殊能力を使用できなくなり、モルティックの凶暴性が抑制される。ライフリーチャー・モルティックは
レイズ・デッド効果を受けている間に0ヒット・ポイント未満に減少すると、即座に
よろめき状態となり、1ラウンド毎に1ヒット・ポイントを失う。
ライフリーチャー・モルティックは、
オークの親族同様、儀式用の傷跡や烙印、縁起の良いタトゥーで身を包むことが多い。しかし、ライフリーチャー・モルティックの肌の色は灰色であり、これは死と戯れることを意味する。この傷は、
オークよりも遥かに頑丈なクリーチャーを倒したであろう致命傷でありながら、ライフリーチャー・モルティックを殺すことができず、代わりに彼らの死の遺産を解き放った跡である。
ライフリーチャー・モルティックは身長6フィート、体重約230ポンドである。
生態
ライフリーチャー・モルティックの細長い爪は猛禽類の爪に似ており、下唇から上に突き出た牙は、生気のない目のすぐ下あたりで止まっている。ライフリーチャー・モルティックの能力は生まれつきのものではなく、モルティックが初めて死に直面したときに発現する。ライフリーチャー・モルティックは致命的な一撃を受けると、その
オークの凶暴性が引き金となり、モルティックの力が解放される。
致命的な打撃を受けると、ライフリーチャー・モルティックの凶暴性が活性化する。他の人型生物や
オークが倒れるような状況でも、モルティックは猛烈な勢いで戦い続けることができるようになる。このトランス状態に入ると、武器やその他の道具を使わず、自然攻撃、特に生命力を吸い取る野蛮な口を使って相手を蹂躙する。生命力を吸い取る口は、敵の生命エネルギーを消費するため、一般に食人を好み、食人でない者でも新鮮な生肉を好む傾向がある。
生息と社会
ライフリーチャー・モルティックは、
オークの集落ではほぼ有名人のような地位にあり、死の打撃を受け流す不思議な能力で恐れられ、また崇拝されている。力こそ正義とされる社会では、死をものともしないライフリーチャーは、
オークの種を倒すことでその強さと支配者としての価値を証明し、部族の階層をあっという間に駆け上がっていく。また、ベルクゼンや
リノーム諸王の地にある剣闘士の大厩舎や、
マンモス諸侯領にある牙を並べた野蛮な闘技場に、強力なモルティックがすぐに売り飛ばされるケースもある。多くの経営者は、このような血みどろの競技場にライフリーチャー・モルティックのチャンピオンがいることを楽しんでいる。モルティックの長時間に及ぶ戦いや超自然現象は、観衆を驚かせ、恐怖を与え、試合後数シーズンにわたってしばしば語られる恐ろしいスペクタクルとなるからである。
残念ながら、ライフリーチャーは倒した相手を一時的にでも
ワイトにする習性があるため、死や魔法に関する多くの
オークの迷信をかき立てている。部族の間では、ライフリーチャーをアンデッド・クリーチャーに見立てた侮辱的な言葉がささやかれたり、ライフリーチャーにフィーンドが取り憑いているのではと言われたりしている。もちろん、ほとんどの
オークはライフリーチャーに面と向かってそのようなことを言うことはなく、むしろライフリーチャーの足元にひれ伏して、より強い親族から好意を寄せられる可能性が高い。
多くの予言者、シャーマン、オラクル、ウィッチは、ライフリーチャー・モルティックには、運命を全うする前に殺された
オークの英雄たちの魂が宿っており、この力がこの不滅の戦士を動かしていると信じている。ライフリーチャー・モルティックが仲間を連れて行くとき、それは同種の他人を好む;しかし、彼らの
オークの遺産のために、これらのモルティックは
オークや人間と繁殖することもでき、しばしば高い地位から交配の機会も多くある。
オークであろうとハーフ
オークであろうと、モルティックの子孫はすべて、その種族の凶暴性が引き起こされたときにライフリーチャー・モルティックとして顕現する可能性がある。残念ながら、部族はこの現象を早めようとすることが多く、若い
オークの命がこの遺産を刺激する危険を冒している。また、子のモルティックの能力が解き放たれるよりも、ライフリーチャー・モルティックの親を持つ若い
オークが死ぬ可能性が高い。
しかし、
オークの血を引いているため、
オークや人間との交配も可能であり、その高い地位から交配の機会も多くある。死霊の子孫は、
オークであろうとハーフ
オークであろうと、その種族の凶暴性が発動すればライフリーチャー死霊として顕現する可能性を持っている。残念ながら、部族はこの現象を早めようとし、若い
オークの命を危険にさらしてこの遺産を呼び起こそうとすることが多い。
オークの共同体から離れて暮らすライフリーチャー・モルティックは同じような共同体に住むハーフ
オークの種たちよりもはるかに悪い結果になる。彼らの物腰、特に死んだような目は、
オーク以外の人々にとって不快なものである。さらに食人癖があるため、剣闘士の檻や見世物小屋以外ではうまく溶け込めず、ライフリーチャー・モルティックの疑わしい遺産や好ましくない食生活を知った人々は、すぐに彼らを野に追い出してしまう。
オークの土地以外では、探検家、大型獣ハンター、ゲリラ戦の実践者として一匹狼的なライフスタイルに引き寄せられるため、ライフリーチャー・モルティックにはぴったりのものとなる。
最終更新:2023年08月29日 00:31