アックス・オヴ・ドワーヴィッシュ・ローズ
解説
これは
+6キーン・スローイング・ゴブリノイド・ベイン・ドワーヴン・ウォーアックスである。これを手にしたドワーフは暗視能力の有効距離が2倍になる。この斧を掴んだドワーフでない者は4ポイントの一時的【魅力】ダメージを受ける。この斧を手にしている限り、この【魅力】ダメージはいかなる方法によっても決して回復できないし治癒することもできない。この斧の現在の持ち主は
〈製作〉(防具、宝石加工、石工、罠つくり、および武器)判定に+10のボーナスを得る。この斧の使用者は、1週間に1回、エルダー・アース・エレメンタル(
サモン・モンスターIXと同様、持続時間20ラウンド)を招来できる。
破壊方法
アックス・オヴ・ドワーヴィッシュ・ローズがゴブリンに使われてドワーフ族の王の首がはねられるようなことがあったら、アックス・オヴ・ドワーヴィッシュ・ローズは錆びついて無に帰す。
コデックス・オヴ・ジ・インフィニット・プレインズ
解説
この古写本はとてつもなく大きい――おそらく、持ち上げるのは力持ちの男が2人がかりでとなる。どれだけ多くのページをめくろうと、常にページが残っている。この古写本を初めて開いた者は完膚なきまでに消滅してしまう(
ディストラクション呪文と同様、頑健・無効、DC30)。これを生き延びた者はそのページを熟読し、古写本のパワーを修得するが、危険がないわけではない。この古写本の学習に費やした1日ごとに、読み手は
〈呪文学〉判定(DC50)を行なって、成功すれば古写本のパワーの内の1つを修得することができる(修得したパワーはランダムに選択すること;パワーを修得するまでに1日余分に読書に費やすごとに、この判定に+1の状況ボーナスがつく)。しかし、学習に使った1日ごとに、読み手は狂気に陥る(
インサニティ呪文と同様)のを避けるために意志セーヴ(DC30+学習した日数)も行なわなければならない。
コデックス・オヴ・ジ・インフィニット・プレインズのパワーは以下の通り:
アストラル・プロジェクション、
バニッシュメント、
エレメンタル・スウォーム、
ゲート、
グレーター・プレイナー・アライ、
グレーター・プレイナー・バインディング、
プレイン・シフト、
ソウル・バインド。以上の擬似呪文能力はどれも、古写本の持ち主なら(パワーの使い方を修得していさえすれば)回数無制限で使用できる。
コデックス・オヴ・ジ・インフィニット・プレインズは、すべてのパワーと大惨事に関して
術者レベル 30レベルを持ち、セーヴDCはすべて(20+呪文レベル)である。パワーを起動するのには
〈呪文学〉判定(DC40+パワーの呪文レベルの2倍;キャラクターはこの判定で出目10できない)がいる。いずれかの判定に失敗すると、使用者に大惨事が降りかかることになる(効果については下の表でロールすること)。キャラクターはパワーを使うたびに一度しか大惨事に遭わない。
d% |
大惨事 |
01~25 |
自然の怒り:読み手を中心としたアースクウェイク呪文が1分の間の毎ラウンド巻き起こり、さらに読み手を中心としかつ目標とした激烈なストーム・オヴ・ヴェンジャンス呪文が吹き荒れる。 |
26~50 |
フィーンドの復讐:ゲートが開き、バロールかピット・フィーンドかそれに類する悪の来訪者が1d3+1体歩み出て、古写本の持ち主を破壊しようと試みる。 |
51~75 |
究極の幽閉:読み手の魂は同一次元界内のどこかにあるランダムな宝石の中に閉じ込められる(トラップ・ザ・ソウル呪文と同様;セーヴ不可)。読み手の肉体は地下深くに葬られる(インプリズンメント呪文と同様)。 |
76~100 |
死:読み手はウェイル・オヴ・ザ・バンシーを発する。その後さらに、ディストラクション呪文の対象となる。読み手が死亡するまで、10ラウンドの間の毎ラウンド、これをくり返す。 |
破壊方法
コデックス・オヴ・ジ・インフィニット・プレインズは、既存の各次元界ごとに1ページを切り離して置き捨てると、破壊される。ページを切り離すと即座に大惨事が引き起こされることに注意すること。
ザ・シャドウスタッフ
解説
このアーティファクトは何百年もの昔に、か細い影の繊維を寄り合わせ、黒くて捻れた杖にしたものである。ザ・シャドウスタッフは使用者を何やら影のような非実体の状態にし、ACと反応セーヴに+4のボーナスを与える(これは他のいかなるボーナスとも累積する)。しかし、明るい光(太陽光などはそうだが、松明の明かりはそうではない)や完全な暗闇の中では、使用者はすべての攻撃ロール、セーヴ、判定に-2のペナルティを被る。ザ・シャドウスタッフには、以下のようなパワーもある。
- シャドウ招来:1日に3回、この杖は2d4体のシャドウを招来することができる。このシャドウはアンデッド退散に完全耐性があり、術者レベル 20レベルで発動されたサモン・モンスターV呪文で招来されたかのように杖の使用者に従う。
- ナイトシェイド招来:1月に1回、この杖は1体のアドヴァンスト・シャドウ・デーモンを招来することができる。このシャドウ・デーモンは術者レベル 20レベルで発動されたサモン・モンスターIX呪文で招来されたかのように杖の使用者に従う。
- 影変異:1日に3回、杖の使用者は生きた影になることができ、ガシアス・フォーム呪文によるものとまったく同じ移動能力を得る。
- 影の矢:1日に3回、この杖は1体の目標に対して10d6ポイントの[冷気]ダメージを与える光線を発射することができる。“影の矢”は距離100フィートである。
破壊方法
シャドウスタッフは、途切れることなく24時間に渡って混じり気なしの太陽光にさらされると、何一つ残すことなく消滅する。
ジ・オーブズ・オヴ・ドラゴンカインド
解説
これら名高い
オーブはどれも古代の各種ドラゴンのエッセンスと人格が封じられている(主要なクロマティック・ドラゴンとメタリック・ドラゴン10種類について1つずつ存在する)。
オーブの持ち主は、1標準アクションとして、500フィート以内にいる該当する種のドラゴンを支配(
ドミネイト・モンスター呪文と同様)することができ、効果を受けたドラゴンはDC25の意志セーヴに成功するとこの効果に抵抗することができる(この効果に対して呪文抵抗は役に立たない)。どの
オーブ・オヴ・ドラゴンカインドも、中に封じられたドラゴンのACとセーヴィング・スロー・ボーナスを使用者に与える。この値は、そのキャラクターが持っていた値と(それより高かろうと低かろうと)置き換わってしまう。この値は、
オーブを持ち主から引き剥がす以外のいかなる方法でも変更することはできない。さらに、
オーブ・オヴ・ドラゴンカインドを所持するキャラクターは、その
オーブに封じられた種類のドラゴンからのブレス攻撃に対する完全耐性――ただし、ブレス攻撃のみ――を得る。最後に、
オーブを所持するキャラクター自身も1日に3回、その
オーブに封じられた種類のドラゴンのブレス攻撃を行なうことができるようになる。
どの
オーブ・オヴ・ドラゴンカインドでも、他のオーブの持ち主と音声と映像によって意思疎通することができる。
オーブの持ち主はいつでも、10マイル以内にドラゴンがいるかどうか知ることができる。その
オーブの種類のドラゴンであれば、この距離は100マイルとなる。その
オーブの種類のドラゴンが1マイル以内にいれば、その正確な位置とそのドラゴンの年齢が判る。
オーブのうち1つであっても使用した者は、たとえ後で手放したとしても、それ以降永遠にすべての竜族から――同族を奴隷にすることで利益を得たということで――敵意を受ける。それぞれの
オーブには独特のパワーもあり、これは毎ラウンド1回、
術者レベル 10レベルで使用できる。
- カッパー・ドラゴン・オーブ:サジェスチョン(意志・無効、DC17)。
- グリーン・ドラゴン・オーブ:スペクトラル・ハンド。
- ゴールド・ドラゴン・オーブ:この金色のオーブの持ち主は他のオーブのいずれかが持っているパワーを使用できる――これにはドミネイト能力とブレス攻撃能力も含まれるが、AC、セーヴ、ブレスに対する完全耐性は含まれない――が、それぞれのパワーは1日に1回ずつである。さらに、持ち主は1マイル以内にいる他のオーブの持ち主をドミネイトすることができる(意志・無効、DC23)。
- シルヴァー・ドラゴン・オーブ:キュア・クリティカル・ウーンズ(意志・半減、DC18)。
- ブラス・ドラゴン・オーブ:テレポート。
- ブラック・ドラゴン・オーブ:フライ。
- ブルー・ドラゴン・オーブ:ヘイスト。
- ブロンズ・ドラゴン・オーブ:スクライング(意志・無効、DC18)。
- ホワイト・ドラゴン・オーブ:プロテクション・フロム・エナジー[冷気](頑健・無効、DC17)。
- レッド・ドラゴン・オーブ:ウォール・オヴ・ファイアー。
破壊方法
内部に捕らわれたドラゴンと血縁関係にあるドラゴンのブレス攻撃にさらされると、オーブ・オヴ・ドラゴンカインドは即座に粉々になる。この場合、90フィート以内のすべてのものは、オーブが爆発した際に放出された、前述のドラゴンのブレス攻撃を受ける。
最終更新:2021年11月03日 00:04