バークスキン
Barkskin/樹皮の肌
系統変成術;
呪文レベルドルイド2、レンジャー2
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、信仰
距離接触
目標接触した生きているクリーチャー
持続時間10分/レベル
セーヴィング・スロー不可;
呪文抵抗可(無害)
バークスキンはクリーチャーの皮膚を頑丈にする。この効果はそのクリーチャーがすでに有している外皮ボーナスに、+2の強化ボーナスを加える。この強化ボーナスは術者レベルが3レベルを超える3レベルごとに1上昇し、術者レベル12で最大の+5となる。
バークスキンの与える強化ボーナスは目標の外皮ボーナスと累積するが、外皮へのこれ以外の強化ボーナスとは累積しない。普通の服しか着ていないキャラクターの鎧ボーナスが±0であるように、外皮を持たぬクリーチャーの外皮ボーナスは事実上、±0である。
パーシステント・イメージ
Persistent Image/自動虚像
系統幻術(虚像);
呪文レベルウィザード/ソーサラー5、バード5
持続時間1分/レベル(解除可)
サイレント・イメージと同様だが、この虚像は視覚、聴覚、嗅覚、温度の要素を含んでおり、また、この虚像は術者の決めた筋書きに従ってふるまう。この虚像は、術者が精神集中していなくても、その筋書きに従ってふるまう。術者が望めば、この幻術には他人が理解できるようなセリフをしゃべらせることもできる。たとえば、術者は何体かのオークがカードを使ったゲームをしていて、口論をし、やがて殴り合いを始めてしまうような幻を作り出すことができる。
バーニング・ハンズ
Burning Hands/火炎双手
系統力術[火];
呪文レベルウィザード/ソーサラー1
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作
距離15フィート
効果範囲円錐形の爆発
持続時間瞬間
セーヴィング・スロー反応・半減;
呪文抵抗可
術者の指先から、灼熱の炎が円錐形に放たれる。この炎の効果範囲にいるすべてのクリーチャーは、術者レベルごとに1d4(最大5d4)ポイントの[火]ダメージを受ける。炎が接触した場合、布、紙、羊皮紙、薄い木のような可燃物は発火する。キャラクターは1回の全ラウンド・アクションによって火のついたアイテムを消火できる。
パーマネンシイ
Permanency/永続化
系統総合術;
呪文レベルウィザード/ソーサラー5
発動時間2ラウンド
構成要素音声、動作、物質(下記の表を参照)
距離本文参照
目標本文参照
持続時間永続;本文参照
セーヴィング・スロー不可;
呪文抵抗不可
この呪文は別の特定の呪文の持続時間を永続化する。術者は最初に永続化する呪文を発動し、その後
パーマネンシイ呪文を追加で発動する。
呪文ごとに数値は異なるが、術者の術者レベルは最低術者レベル以上でなければならず、また、物質要素として特定の価値に相当するダイアモンド粉末を消費しなければならない。
術者は自分自身に対して、以下の呪文を永続化することができる。
術者はこれらの呪文を他のクリーチャーに発動することはできない。このようにパーマネンシイを使用した場合、この呪文を発動した時点での術者より術者レベルの高い呪文の使い手でなければ解呪することができない。自分自身に使う以外にも、パーマネンシイを使って以下の呪文を自分自身や他のクリーチャーや物体(対象として適切なもの)に対して永続化することができる。
- パーマネンシイの使用1回では、2体のクリーチャー間をつなぐことしかできない。
さらに、以下の呪文は物体や場所にのみ使用して永続化することができる。
呪文 |
最低術者レベル |
GP消費 |
アニメイト・オブジェクツ |
14 |
15,000gp |
アラーム |
9 |
2,500gp |
インヴィジビリティ |
10 |
5,000gp |
ウェブ |
10 |
5,000gp |
ウォール・オヴ・ファイアー |
12 |
10,000gp |
ウォール・オヴ・フォース |
13 |
12,500gp |
ガスト・オヴ・ウィンド |
11 |
7,500gp |
ゴースト・サウンド |
9 |
2,500gp |
シュリンク・アイテム |
11 |
7,500gp |
シンボル・オヴ・インサニティ |
16 |
20,000gp |
シンボル・オヴ・ウィークネス |
15 |
17,500gp |
シンボル・オヴ・スタニング |
15 |
17,500gp |
シンボル・オヴ・スリープ |
16 |
20,000gp |
シンボル・オヴ・デス |
16 |
20,000gp |
シンボル・オヴ・パースウェイジョン |
14 |
15,000gp |
シンボル・オヴ・フィアー |
14 |
15,000gp |
シンボル・オヴ・ペイン |
13 |
12,500gp |
スティンキング・クラウド |
11 |
7,500gp |
ソリッド・フォッグ |
12 |
10,000gp |
ダンシング・ライツ |
9 |
2,500gp |
テレポーテーション・サークル |
17 |
22,500gp |
フェイズ・ドア |
15 |
17,500gp |
プリズマティック・ウォール |
16 |
20,000gp |
プリズマティック・スフィアー |
17 |
22,500gp |
マジック・マウス |
10 |
5,000gp |
メイジズ・プライヴェイト・サンクタム |
13 |
12,500gp |
他の目標に対して使用した呪文は、通常通り
ディスペル・マジックに解呪される。GMは他の呪文を永続化できるようにしてもよい。
パーマネント・イメージ
Permanent Image/永続する幻像
系統幻術(虚像);
呪文レベルウィザード/ソーサラー6、バード6
効果一辺20フィートの立方体+一辺10フィートの立方体の区画1個ぶん/レベルまで広げられる虚像(自在)
持続時間永続(解除可)
サイレント・イメージと同様だが、この虚像は視覚、聴覚、嗅覚、温度の要素を含んでおり、また、この呪文は永続する。精神集中することで、術者は距離制限内であればイメージを動かすことができるが、術者が精神集中していない間は静止している。
ハーム
Harm/大致傷
系統死霊術;
呪文レベルクレリック6
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作
距離接触
目標接触したクリーチャー
持続時間瞬間
セーヴィング・スロー意志・半減;本文参照;
呪文抵抗可
対象を負のエネルギーで満たし、術者レベルにつき10ポイントのダメージを与える(最大は15レベルにおける150ポイント)。クリーチャーがセーヴに成功したならば、
ハームは半分のダメージしか与えない。
ハームは対象のヒット・ポイントを1未満に減少させることはない。
アンデッド・クリーチャー相手には、
ハームは
ヒールの効果を及ぼす。
ハイド・フロム・アニマルズ
Hide from Animals/対動物潜伏
系統防御術;
呪文レベルドルイド1、レンジャー1
発動時間1標準アクション
構成要素動作、信仰
距離接触
目標接触したクリーチャー1体/レベル
持続時間10分/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー意志・無効(無害);
呪文抵抗可
動物は、この呪文によって守られたクリーチャーに気づけなくなる。非視覚的感知や擬似視覚、鋭敏嗅覚、振動感知などの変則的能力、超常能力による知覚方法ですら、このクリーチャーを発見したり、位置を特定することはできないのである。動物は単に守られたクリーチャーがそこにいないかのように振る舞う。守られたクリーチャーは飢えきった
ライオンの前に立っていても、襲われるどころか気づかれもしないのである。この呪文で守られたクリーチャーのうち1体が動物に触ったり、他のクリーチャーを攻撃(呪文によるものも含む)したら、全員ぶんの呪文が終了する。
ハイド・フロム・アンデッド
Hide from Undead/対アンデッド潜伏
系統防御術;
呪文レベルクレリック1
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、信仰
距離接触
目標接触したクリーチャー1体/レベル
持続時間10分/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー意志・無効(無害);本文参照;
呪文抵抗可
アンデッドは、この呪文によって守られたクリーチャーを視覚、聴覚、そして嗅覚によっても知覚できなくなる。非視覚的感知や擬似視覚、鋭敏嗅覚、振動感知などの変則的能力、超常能力による知覚方法ですら、このクリーチャーを発見したり、位置を特定することはできないのである。知性を持たないアンデッド(
スケルトンや
ゾンビ)は自動的にこの呪文の作用を受け、呪文によって守られたクリーチャーがあたかもそこにはいないかのように行動する。知性のあるアンデッドはそれぞれ、この呪文に対する意志セーヴを一度だけ行なう。失敗すれば、この呪文によって守られたクリーチャーを見ることができない。だが、何か見えないものがいると信じるに足る理由があれば、相手を探し出そうとしたり、攻撃しようとしたりすることはできる。この呪文によって守られたクリーチャーのうち1体が正のエネルギー放出やアンデッド退散やアンデッド支配を試みたり、アンデッドに触ったり、他のクリーチャーを攻撃(呪文によるものも含む)したら、全員ぶんの呪文が終了する。
パイロテクニクス
Pyrotechnics/火炎使い
系統変成術;
呪文レベルウィザード/ソーサラー2、バード2
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、物質(火元1つ)
距離長距離(400フィート+40フィート/レベル)
目標一辺20フィートの立方体までの火元1つ
持続時間1d4+1ラウンド、あるいはクリーチャーが煙雲を離れてから1d4+1ラウンド;本文参照
セーヴィング・スロー意志・無効あるいは頑健・無効;本文参照;
呪文抵抗:可あるいは不可;本文参照
この呪文は火を目くるめく花火や濃密な煙雲など、術者が選んだものに変化させる。この呪文は火元1つを使い、それはすぐに消える。その火が一辺20フィート以上の大きなものだった場合、その一部だけが消える。魔法的な火は消えないが、火に基づくクリーチャーが源として使われた場合、術者レベルごとに1ポイントのダメージを受ける。
花火:花火バージョンを使うと、色とりとりに輝く光が一瞬爆発し、華々しく燃えあがる。この効果は火元から120フィート以内のクリーチャーを1d4+1ラウンドの間、
盲目状態にする(意志・無効)。この作用を及ぼすには、クリーチャーへの視線が通っていなければならない。呪文抵抗に成功すれば、
盲目状態にならずにすむ。
煙雲:煙雲バージョンを使うと、一筋の煙が火から立ち昇り、息を詰まらせる煙雲となり、この煙雲はすべての方向に20フィート拡散し、術者レベルごとに1ラウンド持続する。暗視も含めてどんな視覚を用いても、この雲の中や向こう側を見とおすことはできない。この雲の中にいる者は全員、【筋力】および【敏捷力】に-4のペナルティを被る(頑健・無効)。これらの効果は、雲が消散するか、そのクリーチャーが雲の範囲を離れてから1d4+1ラウンド持続する。呪文抵抗は適用されない。
バインディング
Binding/拘束
系統心術(強制)[精神作用];
呪文レベルウィザード/ソーサラー8
発動時間1分
構成要素音声、動作、物質(対象のヒット・ダイスごとに500gp分のオパール、さらに下記で指定されたその他の構成要素)
距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標生きているクリーチャー1体
持続時間本文参照(解除可)
セーヴィング・スロー意志・無効;本文参照;
呪文抵抗可
バインディング呪文は、クリーチャーを捕らえる魔法の拘束具を作り出す。目標がこれに対して最初のセーヴィング・スローを行なえるのは、目標のヒット・ダイスが術者レベルの半分以上ある場合だけである。
術者は6人までの助手に呪文の補佐をさせることができる。助手が1人
サジェスチョンを発動するごとに、発動した
バインディングの術者レベルが1上昇する。助手が1人
ドミネイト・アニマルか
ドミネイト・パースンか
ドミネイト・モンスターのいずれかを発動するごとに(
バインディング呪文の対象が、こうした補助呪文の目標としてふさわしいものであれば)発動した
バインディングの術者レベルが、その助手の術者レベルの3分の1だけ上昇する。助手の呪文は単に
バインディング呪文の術者レベルを上昇させるためのものなので、それらに対してセーヴィング・スローや呪文抵抗を行なっても意味はない。術者の術者レベルにより、目標が最初に意志セーヴィング・スローをできるかどうかと、どれだけの時間
バインディングが持続するかが決まる。
バインディング呪文はどれも“解除可”である。
どのバージョンの
バインディングを発動したかに関係なく、術者はある特定の作動条件が満たされた時に、呪文の効果を終了させ、クリーチャーを解放するよう設定できる。そうした条件は術者の望む通り、どれだけ単純なものにも複雑なものにもすることができる(ただしその条件は実現の可能性がある妥当なものであるとGMが認めたものでなければならない)。条件はクリーチャーの名前、身元、属性に基づいて設定できるが、それ以外は識別可能な行動や特性に基づいたものでなければならない。レベルやクラス、ヒット・ダイス、ヒット・ポイントなどのつかみどころのないものは不適当である。たとえば、
バインディングの効果を受けたクリーチャーを、「秩序にして善のクリーチャーが近づいたら解放される」ように設定することはできるが、「パラディンが近づいたら解放される」ように設定することはできない。一度呪文が発動したら、作動条件は変更できない。解放条件を設定することにより、セーヴDCは2上昇する(セーヴィング・スローが可能ならば)。
6つあるバージョンのうち、最初の3つのバージョンの
バインディング(持続時間に制限があるもの)を発動する場合、追加で
バインディングを発動することによって効果を延長できる(持続時間は重複するからである)。その場合、目標は最初にかけた呪文の効果時間が終了した時点でセーヴィング・スローを行なえる(術者の術者レベルが高くて、目標が最初のセーヴィング・スローを行なえなかった場合でも)。クリーチャーのセーヴが成功したら、そのクリーチャーにかかっていたすべての
バインディング呪文が切れる。
バインディングの呪文には6つのバージョンがある。この呪文を発動する際は、以下のバージョンから1つを選択すること。
拘禁:対象は術者を除く、対象に近寄るすべてのクリーチャーに作用する
アンティパシー呪文の発生によって拘禁される。持続時間は術者レベルごとに1年である。この形式のバインディングの対象は、呪文をかけられた時点でいた場所に拘禁される。このバージョンでは対象を3回以上巻ける長さの鎖が必要とされる。
まどろみ:このバージョンは、術者レベルごとに1年までの間、対象を昏睡状態にする。対象はまどろみの間、飲食物をとる必要がなく、歳をとることもない。この形式は若干抵抗しやすいため、セーヴDCを1下げること。このバージョンでは1瓶の砂またはバラの花びらが必要とされる。これは睡眠効果である。
まどろみの拘束:拘禁とまどろみを組み合わせたもので、術者レベルごとに1ヶ月持続する。セーヴDCを2下げること。このバージョンでは長い鎖と1瓶の砂またはバラの花びらの両方が必要とされる。
隔絶された牢獄:対象はいかなる方法によっても抜け出すことのできない閉鎖空間(迷宮のような)の中に転送されるか、何らかの手段で送り込まれる。この呪文は永続である。セーヴDCを3下げること。このバージョンでは100gp分の価値を持つ小さな金の檻が必要とされる。
変質:対象は頭部ないし顔を除きガス化する。対象は壷などの容器の中に囚われ、無害化される。容器は透き通ったものでも構わない(術者の選択による)。クリーチャーは周囲を知覚でき、話すこともできるが、容器を出ることも、攻撃することも、いかなるパワーや能力を使うこともできない。この
バインディングは永続である。変質させられている間、対象は呼吸や飲食の必要もなく、歳をとることもない。セーヴDCを4下げること。
縮小化封印:対象は身長1インチ以下に縮小され、何らかの宝石や壷などの物体の中に閉じ込められる。この
バインディングは永続である。縮小化封印されている間、対象は呼吸や飲食の必要もなく、歳をとることもない。セーヴDCを4下げること。
ディスペル・マジックや同様の効果では
バインディング呪文を解呪することはできないが、
アンティマジック・フィールドや
メイジズ・ディスジャンクションは通常通り作用する。拘束されている他次元界クリーチャーが、
ディスミサルや
バニッシュメント、それに類する効果によって出身次元界に送り返されることはない。
パス・ウィズアウト・トレイス
Pass without Trace/跡を残さぬ移動
系統変成術;
呪文レベルドルイド1、レンジャー1
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、信仰
距離接触
目標接触したクリーチャー1体/レベル
持続時間1時間/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー意志・無効(無害);
呪文抵抗可(無害)
この呪文の対象は、移動している間、足跡も臭跡も残さない。魔法以外の手段で対象を追跡するのは不可能である。
パスウォール
Passwall/壁抜け
系統変成術;
呪文レベルウィザード/ソーサラー5
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、物質(ゴマ)
距離接触
効果5フィート×8フィートの開口部、奥行き10フィート+術者レベルが9レベルを超える3レベルごとに5フィート
持続時間1時間/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー不可;
呪文抵抗不可
術者は木製の壁、漆喰壁、石壁を通り抜ける通路を作り出すが、金属その他のそれより硬い材質の壁を通り抜ける通路を作ることはできない。この通路の奥行きは10フィート+術者レベルが9レベルを超える3レベルごとに5フィートである(12レベルで15フィート、15レベルで20フィート、18レベルで最大の25フィートとなる)。壁の厚さが通路の深さを超える場合、1回の
パスウォールではその壁にくぼみや長さの足りないトンネルを作り出すだけである。
パスウォール呪文を何回か使用することで、非常に厚い壁に穴を開ける連続した通路を作り出すことができる。パスウォールが終了すると、その通路の中にいたクリーチャーは最寄りの出口へと排出される。誰かが
パスウォールを解呪したり、術者が解除した場合、その通路の中にいたクリーチャーは遠い方の出口(そうしたものが存在する場合)か、1つしかない出口(出口が1つしかない場合)から排出される。
バニッシュメント
Banishment/放逐
系統防御術;
呪文レベルウィザード/ソーサラー7、クレリック6
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、焦点(本文参照)
距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標他次元界クリーチャー1体以上、ただしそのうちのどの2体をとっても30フィート以内の距離に収まっていなければならない
持続時間瞬間
セーヴィング・スロー意志・無効;
呪文抵抗可
バニッシュメント呪文は、
ディスミサル呪文の強力なバージョンである。術者はこの呪文で他次元界クリーチャーを自分の出身次元界から強制的に退去させることができる。術者レベルごとに2ヒット・ダイスぶんまでのクリーチャーを放逐することができる。
術者は、目標が憎み、恐れ、その他何らかのかたちで対立する物体や物質少なくとも1つをつきつけることで、呪文の成功率を高めることができる。そうした物体や物質1つごとに、術者は目標の呪文抵抗(あれば)を克服するための術者レベル判定に+1のボーナスを得、セーヴィング・スローのDCを2上昇させることができる。
GMの判断により、ある種の希少なアイテムは通常の2倍の効能があることにしてもいい(1つにつき呪文抵抗を打ち破るための術者レベル判定に+2のボーナス、呪文のセーヴDCを4上昇させる)。
ハリューサナトリ・テレイン
Hallucinatory Terrain/幻の地形
系統幻術(幻覚);
呪文レベルウィザード/ソーサラー4、バード4
発動時間10分
構成要素音声、動作、物質(石、小枝、緑の植物少々)
距離長距離(400フィート+40フィート/レベル)
効果範囲一辺30フィートの立方体の区画1個ぶん/レベル(自在)
持続時間2時間/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー意志・看破(やりとりがあった場合);
呪文抵抗不可
自然の地形を、何か別種の自然地形のような外見、音、匂いがするようにしてしまえる。これにより、開けた野原や道を、沼地や丘やクレバスなどの険しい地形や通行不可能な地形に見せかけることもできる。逆に池を草地に見せ、垂直の崖をなだらかな斜面に見せ、岩だらけの涸れ谷を広く平らな道に見せかけることもできる。範囲内の建築物、
装備品、クリーチャーが見えなくなったり、姿が変ったりすることはない。
ハロウ
Hallow/清浄の地
系統力術[善];
呪文レベルクレリック5、ドルイド5
発動時間24時間
構成要素音声、動作、物質(少なくとも(1,000gp+ハロウ化された場所に定着させる呪文のレベルごとに1,000gp)の価値がある薬草、油、お香)、信仰
距離接触
効果範囲接触した地点から半径40フィートの放射
持続時間瞬間
セーヴィング・スロー本文参照;
呪文抵抗本文参照
ハロウは特定の敷地、建物、建造物1つを清浄な土地とする。これには大きな効果が4つある。
第一に、この敷地は
マジック・サークル・アゲンスト・イーヴルの効果によって守られる。
第二に、効果範囲内では正のエネルギー放出に抵抗するDCは+4の清浄ボーナスを得て上昇し、負のエネルギーに抵抗するDCは4減少する。呪文抵抗はこの効果に対しては適用されない。この条項はこの呪文の
ドルイド版には適用されない。
第三に、一度
ハロウのかかった敷地内に埋葬された死体は未来永劫、アンデッドになることがない。
最後に、術者は
ハロウをかけた敷地に1つの呪文の効果を定着させることができる。この呪文効果は、その呪文の通常の持続時間や効果や範囲に関わらず、1年間持続し、敷地全域にわたって効果がある。術者は呪文の効果がすべてのクリーチャーに及ぶことにしても、術者と信仰や属性を同じくするクリーチャーだけに及ぶことにしても、術者とは違う特定の信仰や属性のクリーチャーだけに及ぶことにしてもよい。1年が過ぎるとこの効果は切れるが、単に
ハロウを再び発動すれば更新したり、別の効果に変更したりできる。
パワー・ワード・キル
Power Word Kill/力の言葉:死
系統心術(強制)[精神作用、即死];
呪文レベルウィザード/ソーサラー9
発動時間1標準アクション
構成要素音声
距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標100hp以下の生きているクリーチャー1体
持続時間瞬間
セーヴィング・スロー不可;
呪文抵抗可
術者が力ある言葉一言をつぶやくだけで、術者の選んだ1体のクリーチャーを、そのクリーチャーがこの言葉を聞くことができるかどうかに関わらず、即座に殺すことができる。現時点で101以上のヒット・ポイントを持つクリーチャーには
パワー・ワード・キルは作用しない。
パワー・ワード・スタン
Power Word Stun/力の言葉:朦朧
系統心術(強制)[精神作用];
呪文レベルウィザード/ソーサラー8
発動時間1標準アクション
構成要素音声
距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標150hp以下のクリーチャー1体
持続時間本文参照
セーヴィング・スロー不可;
呪文抵抗可
術者が力ある言葉一言をつぶやくだけで、術者の選んだ1体のクリーチャーを、そのクリーチャーがこの言葉を聞くことができるかどうかに関わらず、即座に
朦朧状態にすることができる。この呪文の持続時間は、目標の現時点でのヒット・ポイントによる。現時点で151以上のヒット・ポイントを持つクリーチャーには
パワー・ワード・スタンは作用しない。
ヒット・ポイント |
持続時間 |
50以下 |
4d4ラウンド |
51~100 |
2d4ラウンド |
101~150 |
1d4ラウンド |
パワー・ワード・ブラインド
Power Word Blind/力の言葉:盲目化
系統心術(強制)[精神作用];
呪文レベルウィザード/ソーサラー7
発動時間1標準アクション
構成要素音声
距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標200hp以下のクリーチャー1体
持続時間本文参照
セーヴィング・スロー不可;
呪文抵抗可
術者が力ある言葉一言をつぶやくだけで、1体のクリーチャーを、そのクリーチャーがこの言葉を聞くことができるかどうかに関わらず、
盲目状態にすることができる。この呪文の持続時間は、目標の現時点でのヒット・ポイントによる。現時点で201以上のヒット・ポイントを持つクリーチャーには作用しない。
ヒット・ポイント |
持続時間 |
50以下 |
永続 |
51~100 |
1d4+1分 |
101~200 |
1d4+1ラウンド |
ビースト・シェイプI
Beast Shape I/獣化 I
系統変成術(ポリモーフ);
呪文レベルウィザード/ソーサラー3
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、物質(変身対象の一部)
距離自身
目標術者
持続時間1分/レベル(解除可)
この呪文を発動したとき、術者は任意の小型または中型の動物の姿をとることができる。
術者は変身後の姿が持つであろう以下の能力を得る:登攀移動速度30フィート、飛行移動速度30フィート(標準)、水泳移動速度30フィート、
暗視60フィート、
鋭敏嗅覚。
小型の動物:小型サイズの動物に変身したなら、【敏捷力】に+2のサイズ・ボーナスとACに+1の外皮ボーナスを得る。
中型の動物:中型サイズの動物に変身したなら、【筋力】に+2のサイズ・ボーナスとACに+2の外皮ボーナスを得る。
ビースト・シェイプII
Beast Shape II/獣化 II
系統変成術(ポリモーフ);
呪文レベルウィザード/ソーサラー4
この呪文は
ビースト・シェイプIと同様に働くが、術者は超小型または大型の動物の姿をとることができる。
術者は変身後の姿が持つであろう以下の能力を得る:登攀移動速度60フィート、飛行移動速度60フィート(良好)、水泳移動速度60フィート、
暗視60フィート、
夜目、
鋭敏嗅覚、
つかみ、
飛びかかり、
足払い。
超小型の動物:超小型サイズの動物に変身したなら、【筋力】に-2のペナルティ、【敏捷力】に+4のサイズ・ボーナス、ACに+1の外皮ボーナスを得る。
大型の動物:大型サイズの動物に変身したなら、【筋力】に+4のサイズ・ボーナス、【敏捷力】に-2のペナルティ、ACに+4の外皮ボーナスを得る。
ビースト・シェイプIII
Beast Shape III/獣化 III
系統変成術(ポリモーフ);
呪文レベルウィザード/ソーサラー5
この呪文は
ビースト・シェイプIIと同様に働くが、術者は微小か超大型の動物、または小型か中型の魔獣の姿をとることができる。
術者は変身後の姿が持つであろう以下の能力を得る:穴掘り30フィート、登攀移動速度90フィート、飛行移動速度90フィート(良好)、水泳移動速度90フィート、非視覚的感知30フィート、
暗視60フィート、
夜目、
鋭敏嗅覚、
締めつけ、
凶暴化、
つかみ、
噴射移動、
毒、
飛びかかり、
引っかき、
蹂躙、
足払い、
蜘蛛の糸。
微小の動物:微小サイズの動物に変身したなら、【筋力】に-4のペナルティ、【敏捷力】に+6のサイズ・ボーナス、ACに+1の外皮ボーナスを得る。
超大型の動物:超大型サイズの動物に変身したなら、【筋力】に+6のサイズ・ボーナス、【敏捷力】に-4のペナルティ、ACに+6の外皮ボーナスを得る。
小型の魔獣:小型サイズの魔獣に変身したなら、【敏捷力】に+4のサイズ・ボーナス、ACに+2の外皮ボーナスを得る。
中型の魔獣:中型サイズの魔獣に変身したなら、【筋力】に+4のサイズ・ボーナスとACに+4の外皮ボーナスを得る。
ビースト・シェイプIV
Beast Shape IV/獣化 IV
系統変成術(ポリモーフ);
呪文レベルウィザード/ソーサラー6
この呪文は
ビースト・シェイプIIIと同様に働くが、術者は超小型または大型の魔獣の姿をとることができる。
術者は変身後の姿が持つであろう以下の能力を得る:穴掘り60フィート、登攀移動速度90フィート、飛行移動速度120フィート(良好)、水泳移動速度120フィート、非視覚的感知60フィート、
暗視90フィート、振動感知60フィート、
ブレス攻撃、
夜目、
鋭敏嗅覚、
締めつけ、
凶暴化、
つかみ、
噴射移動、
毒、
飛びかかり、
引っかき、
かきむしり、雄叫び、スパイク、
蹂躙、
足払い、
蜘蛛の糸。
変身したクリーチャーがある要素への抵抗または完全耐性を持つならば、術者はそれに対する抵抗20を得る。同様にある要素への脆弱性を持つならば、術者はそれに対する脆弱性を得る。
超小型の魔獣:超小型サイズの魔獣に変身したなら、【筋力】に-2のペナルティ、【敏捷力】に+8のサイズ・ボーナス、ACに+3の外皮ボーナスを得る。
大型の魔獣:大型サイズの魔獣に変身したなら、【筋力】に+6のサイズ・ボーナス、【敏捷力】に-2のペナルティ、ACに+6の外皮ボーナスを得る。
ヒート・メタル
Heat Metal/金属加熱
系統変成術[火];
呪文レベルドルイド2
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、信仰
距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標クリーチャー1体/2レベルの金属製装備品ただしそのうちのどの2体をとっても30フィート以内の距離に収まっていなければならない;あるいは、重量25ポンド/レベルの金属、ただしそのうちのいずれもが他のすべてから30フィートの距離内に収まっていなければならない
持続時間7ラウンド
セーヴィング・スロー意志・無効(物体);
呪文抵抗可(物体)
ヒート・メタルの呪文は金属の物体を猛烈に熱くする。装備中でなく、魔法の力もない金属はセーヴィング・スローを行なうことができない。魔法の力のある金属は呪文に対抗してセーヴィング・スローを行なうことができる。クリーチャーが所持しているアイテムは、アイテム自身のセーヴの方が高くない限り、クリーチャーのセーヴィング・スローを用いる。
装備を熱せられたクリーチャーは[火]ダメージを受ける。鎧、盾、武器を装備している場合、クリーチャーは全ダメージを受ける。
アイテムを装備していない場合、そのクリーチャーは最低限のダメージしか受けない(1ポイントか2ポイント;表を参照)。
呪文をかけた最初のラウンド、金属は暖かくなり、接触すると不快ではあるがダメージは与えない。呪文の持続時間の最後のラウンドにおける効果も同じである。2ラウンド目(と最後から2番目のラウンド)には、熱が苦痛とダメージを与える。第3、第4、第5ラウンドには、焼けつく熱気が下記の表のようにさらなるダメージを与える。
ラウンド |
金属の温度 |
ダメージ |
1 |
暖かい |
なし |
2 |
熱い |
1d4ポイント |
3~5 |
焼けつく |
2d4ポイント |
6 |
熱い |
1d4ポイント |
7 |
暖かい |
なし |
どんなものであれ、クリーチャーにダメージを与えるような強度の冷気は、この呪文による[火]ダメージを1ポイント対1ポイントの割合で無効化する(逆も同様)。水中にいる対象にかけた場合、
ヒート・メタルのダメージは1/2になり、周囲の水は沸き立つ。
ヒート・メタルは
チル・メタルを相殺し、解呪する。
最終更新:2018年08月15日 07:44