エロケイターは空間や動きを効果的に使用して、戦闘中に難しく、あるいは不可能な戦術を実行できる能力を持つことで知られている。エロケイターは機敏でない敵に迫り、襲い、遮蔽へと素早く逃げることに優れている。エロケイターは重力の効果を操作して自身の個人的な使用に合わせてその重力の効果を方向を変えることを学び、多くの場合、壁、天井、その他障害物を最大限に利用する。
サイキック・ウォリアーは戦場で与えられる自由と機動性が重んじられる能力として、エロケイターで最も一般的な
クラスである一方で、ノーマッドは運動性の自由が強力な魅力であると感じる。一部のワイルダーや他の分野のサイオンも、サイキック・ウォリアーやノーマッドよりも珍しいが、エロケイターのクラスからの有用性を見つける。
役割:重力と空間を操作する達人として、エロケイターは自分自身が効率的にどこの位置にいるべきかを理解している。重力に逆らう能力でエロケイターは優れた斥候となったり、不可能かもしれない場所にたどり着いたり、通常の人が難しいと感じる物理的な障害物を克服したりできる。
属性:どれでも
ヒット・ダイス:d8
必要条件
エロケイターになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。
基本攻撃ボーナス:+3
念能:1レベル念力の発現能力
特殊:ノーマッドの歩みを持つキャラクターは必要条件に
《一撃離脱》は不要である。
クラス技能
レベル毎の技能ランク:6+【知】修正値。
表:エロケイター
クラス特徴
エロケイターのクラスの特徴は以下の通り。
武器と防具の習熟 エロケイターは全ての単純武器、軍用武器、軽装鎧に習熟を得る。
修得済み念力/Powers Known 表上の指定されたすべてのレベルで、エロケイターはそのキャラクターはこの上級クラスに就く前に属していた念力発現クラスのレベルが上がったかのように、新しい念力を得る。しかし、そのクラスのキャラクターが得たであろう他の利益(ボーナス特技、念能修正特技、アイテム作成特技など)を得ることはできない。これは本質的に、キャラクターが持っている念力発現クラスを表現するレベルにエロケイターを加え、それに応じて、1日ごとの念力ポイント、修得済み念力、発現者レベルを決定することを意味する。キャラクターがエロケイターになる前に複数の念力発現クラスをとっていたなら、レベルの上昇があるたび、その新たなレベルをどのクラスに、1日ごとの念力ポイント、修得済み念力、発現者レベルを決定するために適用するか決めなければならない。
空中軽業(超常)/Aerial Acrobatics エロケイターは主観的な重力を操作する能力によって、
〈軽業〉のランクを
〈飛行〉判定のボーナスとして加え、
〈飛行〉のランクを
〈軽業〉判定のボーナスとして加える。跳躍のためのすべての
〈軽業〉判定は助走しているものとして扱う。
主観的重力(超常)/Personal Gravity 1レベルの時点で、エロケイターが十分安定した固体あるいは液体の表面から1フィート以内にいる限り、フリー・アクションとして、思考することで主観的重力方向に変更することができる。結果として、壁、天井などを床のように移動でき、疾走、跳躍、5フィート・ステップも行える。
主観的重力は、
気絶状態の時であっても、エロケイターが自発的に抑制するか(フリー・アクションで)、重度に妨げられるか、殺されたりしない限り、常に起動している。主観的重力の間にエロケイターが中荷重であるか、中装鎧あるいは重装鎧を着ている場合、1ラウンドあたりの移動速度は10フィート減少する。
地面への拒絶(超常)/Scorn Earth 1レベルの時点で、エロケイターの足は地面から持ち上がる。そして、地面から足を浮かせることができるが、それでも移動し、しっかりとした地面に立っているかのように振る舞う。十分安定な表面から1フィートを超える距離では、移動速度は1ラウンドあたり10フィートまで減少するが、あらゆる方向へと移動できる(垂直方向を含む)。近接攻撃と遠隔攻撃は
ディファイ・グラヴィティ念力の対象であるかのようにペナルティが増加する。
地面への拒絶は、意識がない時でも常に起動しており、エロケイターが故意に抑制するか(フリー・アクション)、重荷重状態となるか、殺されない限り起動している。地面への拒絶を使用している間、中荷重か、重装鎧あるいは中装鎧を着ている場合、1ラウンド辺りの移動速度は10フィート減少する。
終端速度の操作(超常)/Terminal Velocity 主観的重力、
地面への拒絶を起動している限り、エロケイターが落下する位置にいた場合(例えば、落とし穴を超えようとするなど)、固い地面に立っているかのように現在の場所で浮遊する。移動アクションとして、安全に浮かんだり、30フィート飛び降りることができる(この方法で費やされる追加の移動アクションごとに追加の30フィート下方向へ浮遊することができる)。
パルクール(変則)/Freerunning 2レベルの時点で、エロケイターの地上移動速度は10フィート増加する。これは状況ボーナスとして扱われる(念能分野で
スケートを使用したことによる状況ボーナスなどの地形に基づく状況ボーナスとは累積しない)。このボーナスは5レベルの時点で20フィートに、8レベルの時点で、30フィートに増加する。
空間認識能力(変則)/Spatial Awareness 2レベルの時点でエロケイターの空間に関する超認識能力は、戦場を有効に使わせる。高い地点からのボーナスを得て攻撃するか、攻撃する敵を味方と挟撃しているとき、各ラウンドでその敵に対する最初の攻撃は攻撃ロールとダメージ・ロールに+2の洞察ボーナスが与えられる(攻撃が当たるならば)。加えて、自分自身を再適合する能力のために、より高い地面からエロケイターを攻撃する時敵はボーナスを得られない。5レベルの時点で洞察ボーナスは+4に増加し、8レベルの時点で+6に増加する。
縮地のステップ(超常)/Dimension Step 3レベルの時点で、エロケイターは1日1回、
フォルド・スペース念力を使用したかのようにマスの間を念能的に横滑りすることができる。エロケイターは他のクリーチャーを運ぶことはできない。この効果の発現者レベルはエロケイター・レベルに等しい。6レベルの時点で、エロケイターは1日2回この能力を使用することができ、9レベルの時点で、1日3回この能力を使用することができる。
挟撃者(変則)/Flanker 4レベルの時点で、エロケイターは一見不可能な角度からでも敵に挟撃することができる。エロケイターは自身が隣接する任意のマスを、味方と挟撃しているマスを決定するものとして指定することができる(通常通り自身が立っているマスを含む)。自身のターン開始時あるいは自身のターン中にそのマスを指定することができる。指定されたマスはエロケイターが隣接しなくなるまで、あるいはエロケイターが他のマスを選択するまで挟撃している有効マスである(自身のターン開始時まで)。キャラクターは通れなかったり占有されているマスも選択することができる。
縮地の入れ替わり(超常)/Dimension Swap 6レベルの時点で、エロケイターは視線が通る60フィート以内の同意する1体のクリーチャーと場所を入れ替えるために
縮地のステップを使用することができる。この能力を使用することは、
縮地のステップ能力の1日の使用回数1回として数える。
輸送の境地(変則)/Transporter 6レベルの時点で、エロケイターは
サイコポートと
プレイナー・トラヴェラー両方を学ぶ。これらの念力はエロケイターが通常通りレベルが増加したときに学ぶ念力に加える。エロケイターはこれらの念力を自身のクラスの念力リストで3レベル念力であるかのように扱う。これは、とりわけ、これらの念力の発現が5念力ポイントを必要とすることを意味する(キャラクターが3レベル念力を発現するのに十分な発現者レベルを持たない場合、キャラクターは必要な発現者レベルを持つようになるまでこれらの念力を発現することはできない)。
移り気なステップ(変則)/Capricious Step 7レベルの時点で、最初の5フィート・ステップを除く他の移動を行っていないときそのラウンドで追加の5フィート・ステップを行うことができる。最初の5フィート・ステップと同様に、2回目の5フィート・ステップは機会攻撃を誘発することはない。キャラクターは最初に行った直後に追加の5フィート・ステップを行うか、ラウンド内の他のアクションの最後まで待つことができる。その他すべてのことにおいて、5フィート・ステップのルールに従う。
縮地の一撃離脱(超常)/Dimension Spring Attack 9レベルの時点で、エロケイターは
《一撃離脱》特技と一緒に
縮地のステップ能力を使用することができる。この能力は60フィート以内のエロケイターと視線が通っている相手に対してのみ使用できる。エロケイターは目標に対して
縮地のステップをし、
《一撃離脱》を行い、スタート地点に戻るために
縮地のステップを使用できる(この能力を使用するとき、攻撃の前後で移動する合計距離は自身の移動速度の制限を受けない)。この能力は
縮地のステップの1回の使用を数える。エロケイターが
《一撃離脱》特技を持っていない場合この能力を使用することはできない。
加速されたアクション(超常)/Accelerated Action 10レベルの時点で、エロケイターは自身を加速させ、通常よりも多くのアクションを行うことができるようになる。エロケイターは1日に5ラウンドまで自身を加速させることができる。エロケイターは加速されたアクションを1ラウンド単位で分割することができる(この効果は
シズムや
ヘイストなどの他の追加のアクションを与える類似の効果とは累積しない――そして、これらの効果や同様の効果の影響を受けている場合、エロケイターは加速されたアクションを行うことができない)。加速中に全力攻撃を行う場合、持っている武器で一回の追加攻撃を行うことができる。この攻撃は最も高い基本攻撃ボーナスに使用し、状況に適した修正値を加える。エロケイターが移動するために加速されたアクションを使用する場合、移動速度に+30フィートの強化ボーナスを加える。現在のラウンドでまだ念力を発現しておらず、発現したい念力が1アクション以下の発現時間のものである限り、エロケイターは加速されたアクションを使用して念力を発現することができる。加速されてる間、エロケイターは攻撃ロールと反応セーヴに+2の回避ボーナスを得、ACに+2の回避ボーナスを得る。ACへの【敏捷力】ボーナスを失うような状況では、これらの回避ボーナスも失われる。
Section 15: Copyright Notice
Psionics Unleashed. Copyright 2010, Dreamscarred Press.
最終更新:2023年10月11日 19:50