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ロー・テンプラー Low Templar

 出典 Inner Sea World Guide 280ページ、Pathfinder Campaign Setting 226ページ
 「私は光のもと、真実の剣と秤、そして天のすべての炎によって、この聖なる十字軍を引き受けることを誓います。私は、このワールドウーンドの腐敗から、心、スピリット、身体、そして精神を守ることを誓います。さらに私は、この十字軍の責任者の指示に従い、機会があればいつでも、「穴の落し子」とその無数の軍団に対して容赦ない戦争を行い、その忌まわしい人種と彼らに仕える者を絶滅させることを約束し、これを宣言します。」

 十字軍の誓いはこう言う――ワールドウーンドの力に対抗するための戦いに参加するすべての新兵は、毎年エイローデン月6日に繰り返し唱えなければならない神聖な誓いである。しかしあまりに多くの場合、これらの言葉は空虚な偽りであり、アイオメデイの名前で十字軍にのために剣をとる多くの者は、自らの栄光のためにそうしている。

 十字軍に仕えた後、私的な目的を果たしつつ、法の条理に従うことに熟達しロー・テンプラーとなるものもいる。聖職者の皮を被った彼らは、英雄と悪党の間で揺れ動く。アイオメデイの教会は常に十字軍の道徳を維持するのに苦労していますが、デーモンのホストの生々しい破壊に直面したとき、2つの悪のうちの小さい方を支持するという決断が、唯一できる本当の選択であることもある。

前提条件

 ロー・テンプラーになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。

クラス技能

 ロー・テンプラーのクラス技能は、以下の通り:〈鑑定〉【知】、〈はったり〉【魅】、〈製作〉【知】、〈交渉〉【魅】、〈変装〉【魅】、〈脱出術〉【敏】、〈動物使い〉【魅】、〈威圧〉【魅】、〈知識:地域〉【知】、〈知識:貴族〉【知】、〈知識:次元界〉【知】、〈言語学〉【知】、〈騎乗〉【敏】、〈真意看破〉【判】、〈隠密〉【敏】、〈生存〉【判】。

 レベル毎の技能ポイント:2+【知】修正値。

 ヒットダイスの種類:d10。

クラスの特徴

レベル 基本攻撃
ボーナス
頑健
セーヴ
反応
セーヴ
意志
セーヴ
特殊
1 +1 +1 +0 +0 十字軍+1、利便の旗
2 +2 +1 +1 +1 汚いやり方
3 +3 +2 +1 +1 急所攻撃+1d6
4 +4 +2 +1 +1 十字軍+2
5 +5 +3 +2 +2 戦うための生存術、闇の道/光の道
6 +6 +3 +2 +2 無情
7 +7 +4 +2 +2 十字軍+3
8 +8 +4 +3 +3 急所攻撃+2d6
9 +9 +5 +3 +3 捨て台詞
10 +10 +5 +3 +3 十字軍+4、天罰/贖罪

 以下のすべてがロー・テンプラー上級クラスの特徴である。

 武器と防具の習熟:ロー・テンプラーはすべての単純武器とすべての軍用武器に習熟している。また、すべての鎧と盾に習熟している。

 十字軍(変則)/Crusader:欠点が何であれ、ロー・テンプラーは、ワールドウーンドのデーモンの大群に対する熟練した戦士である。1レベルの時点で、ロー・テンプラーは、混沌にして悪の来訪者に対するすべての武器攻撃ロールと武器ダメージ・ロールに+1ボーナスを得る。また、混沌にして悪の来訪者の能力に対するすべての意志セーヴィング・スローに対して同様のボーナスを得る。4レベルの時点で、これらのボーナスは+2に増加する。ボーナスは7レベルの時点で+3に増加し、最終的に10レベルの時点で+4に増加する。

 利便の旗(変則)/Flag of Convenience:ロー・テンプラーは勝者につくことに長けており、都合の良いときに忠誠を変えたり、切り替えたりする技術を身につけている。ある場所で姿を消し、別の場所に新しい所属や団体で現れることができるが、その評判を傷つけることはない。 不法行為で捕まったとしても、簡単に責任逃れをする。ロー・テンプラーは、すべての〈はったり〉〈変装〉判定、および偽造するための〈言語学〉判定に+2ボーナスを得る。ロー・テンプラーは、"あちこちと移動する"、"高慢"、"残酷"、"腹心もしくは従者の死の原因となった"による統率力値へのペナルティを受けることなく、半分の時間で失った従者を置き換えることができる。

 汚いやり方(変則)/Dirty Fighting:ロー・テンプラーは、馬上槍試合と騎士道の風格のある形を、酒場の喧嘩屋の汚いやり方と融合させる。彼にはトリックなど無い。ロー・テンプラーは、即興武器を使用した攻撃ロールに未習熟のペナルティを受けず、すべての戦技判定に+2のボーナスを得る。加えて、クリティカル・ヒットした際、ロー・テンプラーは追加のダメージを与えるのではなく、通常のダメージを与えて次の表をロールすることを選択できる。

d6 結果
1 目標は1ラウンドの間よろめき状態となる。
2 目標は1ラウンドの間吐き気がする状態となる。
3 目標は1ラウンドの間聴覚喪失状態となる。
4 目標は1ラウンドの間盲目状態となる。
5 目標は1分間の間不調状態となる。
6 目標は疲労状態となる。

 クリティカル倍率が×3である場合、効果の持続時間は2倍になる。クリティカル倍率が×4の場合、持続時間は3倍になる。

 急所攻撃(変則)/Sneak Attack:この能力は、同名のローグの能力と同様に扱う。与える追加のダメージは、8レベルの時点で+1d6増加する。ロー・テンプラーが別の源から急所攻撃を得た場合、ダメージへのボーナスは累積する。

 闇の道/光の道(超常)/Path of Darkness/Path of Light:ロー・テンプラーはレベルアップするにつれて、最終的に、アイオメデイへの誓いと彼女の秩序にして善の精神にどれだけ近づきたいかを決定しなければならない。光の道を選択した場合、属性に基づく魔法の効果を決定する目的で、属性の秩序または善の側面を無視することを選択することができる(例えば、アンホーリィ・ブライトまたはアンホーリィの武器からのダメージ減少や、ディテクト・グッドからの属性を隠す、マジック・サークル・アゲンスト・グッドの一部の効果を無視するなど)。また秩序または善の副種別をもつクリーチャーとの〈交渉〉判定に+2の状況ボーナスを得る。闇の道を選んだ場合、代わりに属性から混沌または悪のいずれかを無視し、混沌または悪の副種別をもつクリーチャーとの〈交渉〉判定にボーナスを得る。

 戦うための生存術(変則)/Live to Fight Another Day:6レベルの時点で、ロー・テンプラーは撤退アクションを標準アクションとして使用できるが、移動速度に等しい移動距離しか移動できない(移動速度を2倍にすることはできない)。

 無情(変則)/Ruthless:ロー・テンプラーが近接攻撃で敵を殺すか、瀕死状態に陥らせるとき、即行アクションとしてその攻撃に使用したのと同じ攻撃ボーナス、同じ武器で即座に別の攻撃を行うことができる。この追加攻撃は、任意の合法的な目標に対して行うことができる。ロー・テンプラーは、この即行アクションの攻撃のダメージ・ロールにキャラクター・レベルに等しいボーナスを得る。

 捨て台詞(変則)/Parting Shot:9レベルの時点で、ロー・テンプラーは撤退アクションを移動アクションで行うことができるが、移動速度に等しい移動距離しか移動できない(移動速度を2倍にすることはできない)。

 天罰/贖罪(超常)/Damnation/Redemption:10レベルの時点で、ロー・テンプラーどの倫理的道をたどるかを最終的に選択しなければならない。闇の道/光の道能力の道に従って、2つ目の属性の特性と属性に基づく効果を隠すことができる。ロー・テンプラーは、5レベルの時点で、闇の道を選択し、次に10レベルで贖罪の道を選択できる(光の道の場合は同様にその逆)。ロー・テンプラーが天罰/贖罪を選択をするとき、《統率力》特技を取ったかのように得られる実際の属性に応じた次元界の腹心を得る。この次元界の腹心はロー・テンプラーの元へと現れ、即座にロー・テンプラーへの忠誠を誓う。腹心が消滅した場合、ロー・テンプラーは1週間待ってから置き換えを要求しなければならない。ロー・テンプラーが《統率力》特技を持っている場合、統率力値に+1にボーナスを得る。《統率力》特技から得た腹心を次元界の腹心に置き換えると、次元界の腹心の最大レベルは-2ではなく、ロー・テンプラーのクラス・レベル-1である。
最終更新:2021年12月30日 19:01