ジガルデ

登録日:2013/10/18 Fri 16:45:44
更新日:2025/10/29 Wed 01:31:32NEW!
所要時間:約 27 分で読めます


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10% 50% GTS世界共通通貨 Pokémon LEGENDS Z-A SVリストラ XY Z しんそく じめん アメジオ オーラ オーラブレイク ギベオン グランドフォース コアパニッシャー サウザンアロー サウザンウェーブ ジガルデ ゼドアーッ ドラゴン ハズレ特性←超ピンポイントメタ パーフェクト フォルムチェンジ ポケットモンスター ポケモン ポケモン解説項目 マイナー メガシンカ ユリーカ 伝説のポケモン 伝説巨神 元不遇 劣化 地面/ドラゴン複合 専用技3つ 梶裕貴 氷4倍 海外勢優遇 無に帰す光 生態系 監視 禁止級 秩序 第三伝説 第六世代 第六世代(ポケモン) 終の洞窟 裁定者 設定上は伝説ポケモントップクラスの強さ 調停者



ゼドアーッ!!




出典:ポケットモンスター XY&Z、40話『衝撃ジガルデ対ジガルデ!壊れゆく世界!!』、
2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ポケットモンスターシリーズにX・Yから登場したポケモン



■データ



洞窟の 奥深くで 暮らし 生態系を 破壊する者を 監視していると 言われている。

マウンテンカロス図鑑No.150/全国図鑑No.718
分類:ちつじょポケモン
英語名:Zygarde
高さ:5.0m
重さ:305.0kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:ドラゴン/じめん
特性:オーラブレイク(フェアリーオーラ、ダークオーラの効果を逆にする)

HP:108
攻撃:100
防御:121
特攻:81
特防:95
素早さ:95
合計:600

努力値:HP+3


■概要


『ポケットモンスターXY』のストーリークリア後、相見える事となる伝説のポケモン
背中にトサカ(?)のような物が生えた巨大なコブラのごとき姿をしていて、身体中に水晶のような六角形の模様があり、時折白く光る。
体色は黒と黄緑。

体の形がアルファベットの「Z」に似ており英語名の頭文字もZのため、X・Yのマイナーチェンジ版「Z」のパッケージを飾ると思われていたポケモン。
その形状から「乙」ともいわれる。
Zワザとは特に関係ないと思われる。

生命を創り出すゼルネアス、世界を破壊するイベルタルに対し、ジガルデは世界や生態系の秩序を維持するために存在する。
普段は洞窟の奥深くで眠っているが、世界の秩序が崩壊しそうになると姿を現し、秘められた力を発揮するという。
ゼルネアスやイベルタルが暴れ出さないよう監視する役目を担っていたようだ。


色違いは上半身が白に、胸から下が深緑に。
……どう見てもユキノオーなカラーリングである。
ただし色違いブロックルーチンによって実際は出現せず、解析でしかお目にかかれない。
2015年11月に色違いで配信された他2匹と違い、ジガルデは通常色そのままでの配信となっている。
そして『ウルトラサン・ウルトラムーン』でゼルネアスとイベルタルは解禁されたのに、ジガルデは解禁されず
2018年6月に北アメリカ・中央アメリカ・ヨーロッパでふしぎなおくりもので配信された。
ソード・シールドでようやく日本でも解禁。


カロス地方の最後を飾るポケモンとしては、後述のように不遇な立ち位置にいたことからフォルムチェンジメガシンカを期待する声が上がっていたが、
この度アニメ『XY&Z』放映に先駆けてその情報が一部解禁。
今までの姿は50%の力を出した時に変身するフォルムで、その力を上回る相手と出会ったとき、100%即ち「完全体(パーフェクト)フォルム」に変身する。
他にも、アメーバのような姿をしたジガルデ・コアやジガルデ・セル、四足歩行の獣のような姿をした10%フォルム等が存在し、
これらが結合、分離することで姿を変えるポケモンのようだ。


2015年10月よりアニメが『ポケットモンスターXY&Z』に開催され前作でもBW2発売に伴いBWシーズン2に改題されたことから、ジガルデ=Zからジガルデがパッケージのマイナーチェンジ版である『Zバージョン』発売フラグかと思われたのだが....
なんと発売されることなく「サン・ムーン」の発売が決定。このバージョンに10%、100%が登場する。
しかしXY図鑑の「〝カロス地方の〟 生態系が 崩れると 姿を現して 秘めた 力を 発揮するらしい」という文面からカロス地方でこの謎が明かされることがなく、ただ監視しているだけになったのは何とも中途半端な気がしてならないが...。


■ゲームでのジガルデ


□XY

ストーリーをクリアした後、18番道路にある「終の洞窟」の最深部で出会うことができる。Lvは70。
じしん」や「りゅうのはどう」といった高威力の技を使ってくるため、こちらも手練れを厳選して臨みたい。
倒してしまっても殿堂入りすれば再び同じ場所に出現する。
戦闘BGMはゼルネアス、イベルタル戦のものと同じだが戦闘前に六角形の細胞が画面を埋め尽くすという特殊演出が挟まれている。
第三の禁止伝説であるという点からマイナーチェンジ版の発売およびそこでの謎解明に期待されていた……が上記の通りマイナーチェンジは発表されず、そのまま時が過ぎ去っていった。

□SM/USUM

10%フォルムとパーフェクトフォルムが登場。
アローラ地方の各地にコアとセルが散らばっており、
プラターヌ博士の指示で観光調査に来た、ジーナとデクシオ主人公に回収を丸投げ依頼する。
その数はコア・セル合わせて合計100匹。苦行なんてレベルじゃない。
因みにコアは4匹存在しており、それぞれの個体がジガルデの専用技を一つずつ持っている。
そのうちコアの一匹はエンディング後に行けるエンドケイブという場所の最奥部に存在している。
名前から察しがつくかもしれないが、このエンドケイブとは「終の洞窟」をそのまま英語にしたもの。更に最奥部もXYでジガルデが潜んでいた場所と全く同じ造りになっている。

コア・セル共にジガルデキューブに収容されるアイテム扱いで、図鑑には登録されない。
合体権も人間に完全に掌握されており、エーテルベースに置かれた装置で合成・分解できる。

ウルトラサン・ウルトラムーンではエンディングムービーの中、ジガルデがエンドケイブの最奥部に向かうという場面が挿入されている。
そのムービーを頼りにエンドケイブの最奥部に行くと、オーラブレイクの個体が登場。
レベルは60で、第七世代では唯一ボールを選んで捕獲できる個体となる。
捕獲に後エーテルベースへ行くとジーナ&デクシオが現れ、彼らもジガルデを捕まえたと言ってバトルを申し込まれる。
このときデクシオは手持ちに10%フォルムのオーラブレイクジガルデを入れているが、
伝説厨ではなく単なる実演目的であり、勝負に勝てばこのジガルデを譲り受けることができる。
バトルに勝つとジガルデを譲ってくれる上、コア・セルが40個入ったジガルデキューブを渡される。


コア・セルを10個合成すれば特性オーラブレイクの10%ジガルデが1匹、50個合成すれば特性オーラブレイクの50%ジガルデが1匹、100個全てのセル・コアを合成すれば特性スワームチェンジのジガルデが1匹誕生する。
コアの数が揃っていればオーラブレイクのジガルデは何匹でも合成可能だが、セルが100個あれば完全体、セルが50個以上あれば50%フォルム、10個以上50個未満であれば10%フォルムが合成されるようになっている。
このため、オーラブレイクの10%ジガルデを10匹用意したいときはキューブの中身が50個を越える前に10%を順次合成する必要がある。

USUMの場合、ジガルデキューブの中身を消費する前にデクシオから貰ったジガルデを分解すると、その後は10%フォルムのオーラブレイク個体を合成できなくなるので注意。
また、スワームチェンジのジガルデは一度合成すると分解出来ないが、ジガルデキューブを使って10%と50%を自在に切り替えることができる。

□ソード・シールド

DLC第二弾「冠の雪原」での伝説大量解禁に伴い登場。色違いもようやく解禁された。

ダイマックスアドベンチャーにてゲットすることとなるが、異常なまでの強敵として立ちはだかる。
というのも、このジガルデの特性はスワームチェンジ。ダイマックスということで攻撃も苛烈、NPCはポンコツ、マルチでは日本人以外信用できないとまで言われる*1このアドベンチャーでスワームチェンジ個体となると、ただでさえ打たれ強いジガルデのHPが半分を切るとド迫力の演出と共にパーフェクトジガルデが降臨しHPも回復する*2という悪夢を見せ、汚名を返上したといってもいいレベルの強化を遂げた。どうせなら地元で本気を出して欲しかった…が、Z-Aでの描写を見ると本気を出したくても出せなかったのが実情のようだ
トドメに一致ダイマックス技が「相手側の攻撃ダウン」と「味方側の特防アップ」なので、こおり技が無ければ戦闘が長引いてしまいジリ貧になってタイムアップor全滅なんて事も報告されている。

ちなみに、本作ではセル・コアに分解不可。キューブはフォルムチェンジ・特性変更にのみ使える。
この仕様を活かしSMからオーラブレイクジガルデを連れてきて本作でキューブを使うとスワームチェンジのものに作り直すことも出来る。
要約すると中途半端なジガルデも剣盾に連れてくれば完全に再生するということ。プラナリアかお前は。
何ならSMでスワームチェンジのジガルデを作らず、10%フォルムを10匹作ってガラルに輸入し作り直す事でパーフェクトなジガルデが10匹になる。外来種が増殖しとる……

また対戦面でもHPが増える関係上ダイマックスとの相性が抜群に良く、パーフェクトフォルムに変身しやすくなり、シングル、ダブル両方において使用率が上昇した。
パーフェクトフォルムはHP振りだけでなんとみがわりがゲンガーのシャドーボールを確定で耐えるという異常すぎる耐久を誇る。
この耐久にダイアースでの特防上昇や上記の豊富な積み技、補助技がありさらに飛行で無効化できないサウザンアローの超性能も相まって一気に地位が向上。
今作では「しんそく」を覚えなくなったので注意。

まさしく蛇のようにしぶとくねちっこく堅実に戦うポケモンであり、竜王戦でも結果を出しており禁止伝説の名に恥じない強さを持つようになった。

□LEGENDS Z-A

SVではXYの伝説が全員リストラされてしまった。専用技がテラスタルによるタイプ耐性強化に刺さりすぎていたり、4倍弱点によって許されていた耐久力の高さの問題が浮き彫りになったりと仕方がないといえば仕方ない。その割にカイリューはマルスケとテラスタルの組み合わせで大暴れしているが。ヌケニンだってそうだし…。なお同期は別の理由でリストラされた

そして同じ第9世代作品の『Pokémon LEGENDS Z-A』ではえいえんのはなのフラエッテと共に、本作における鍵を握る最重要ポケモンに抜擢され、その素性が詳しく描写されるという大出世を遂げた。

作中での動向

主人公が電車でミアレシティに移動している最中、鞄の中に1つのセルが潜り込む。これが本作の冒険の始まりであった。
その後、ジガルデ本体が初めて主人公の前に姿を現すのは主人公のロワイヤルランクがVになった直後。10%フォルムの姿で登場し、暴走メガシンカを引き起こすアブソルのもとへ手招きした。
マチエールもジガルデの行方を追っていたが、暴走メガシンカしたアブソルを鎮めた後は何処かへと行方をくらました。

その後はヤドランバクーダウツボットの暴走メガシンカを鎮める主人公を高所から見届けており、その後ホテルZへ戻ろうとしたところに主人公の前に10%フォルムのジガルデが再び姿を現し、力試しと言わんばかりに勝負を仕掛けてくる。
勝負後は何の変哲もない「いしころ」を主人公へ手渡すと、そこへ「F」を名乗る人物が現れ、主人公がミアレの秩序を正す覚悟があるということを見極め、対峙することでジガルデに相応しいポケモントレーナーとして選ばれたということを告げた。

次の登場は主人公がCランクになった後。「スーパーユカリトーナメント」の決勝戦を行おうとした瞬間に突如としてジガルデが乱入。互いに真剣勝負をすることで確たる絆を結ぶことがジガルデの本望のようだ。史上初、証明写真を撮られた伝説ポケモン


キズナとは……断つことのできない結びつき
それほどの強固なキズナがなければミアレの危機は救えないのです!

そしてどこからともなく大量のセルとコアがやってきて本体と融合。50%フォルムとなって主人公と一戦を交えるのだった。
勝負後は10%の姿に戻り、再び行方をくらました。
ジガルデと共にやって来たFも会場にいる人々に向けて、何故ジガルデが姿を現したか、その意味をそれぞれが考える時が来たと諭し、会場を後にした。

+ 作中終盤のネタバレ注意!
AZの真意を確かめるべく突入したフラダリラボ内で、ジガルデを連れたF、もといフラダリと再会する。
そして彼は5年前に不完全だった最終兵器を起動させ、フレア団の秘密基地と共に地中深くに生き埋めとなったところをジガルデによって助けられたことを明かす。

今のジガルデは最終兵器の光から周囲のポケモンたちを守ったことで本来の力を失った状態である。
そして最終兵器の起動を危険と判断し、防衛機能が働いて暴走状態にあるプリズムタワー内の装置「アンジュ」からミアレシティを守るための力を取り戻すべく、フラダリに「全てのセルを集める」という使命を与えたのである。
つまり前作『X・Y』で終の洞窟に潜んでいたジガルデはあの事件の影響で弱っていた存在であり、故に真価を発揮できない状態だったのだ。
「監視しているだけ」などと揶揄された時期もあったが、寧ろ自分の力を削ってまで周りのポケモンを守るという大仕事を果たした後だったのである。
秩序の監視者であるジガルデだが、大厄災を招いた張本人であるフラダリを助けたのは「ジガルデは行き過ぎを良しとせず、中道中庸を保とうとする存在だからではないか」とフラダリ自身が推察している。
調停者として過度な罰は与えず、だからと言って記憶喪失を理由に無罪放免にせずに上記の使命を与えることにしたものと思われる。

そしてフラダリにセルを集めさせている間、自身はこのミアレの危機に共に立ち向かうに値する人間を探すことにした。
主人公はその候補者の一人だったが、「いしころ」をわざわざ渡すなどかなり期待を寄せていた模様。
これらの事実が明かされたのち、フラダリラボを後にしたあとは主人公がAランクになったのを見届け、彼を自身のパートナー最終候補として認定したのであった。
ただこの時点でまだカギとなるフラエッテが予定通りアンジュを鎮められる可能性もあったためか、この時点で主人公の仲間にはならずどこかに立ち去る。

そして、過剰なメガエネルギーを放出するプリズムタワーを鎮めるため、タウニー/ガイがフラエッテと共にタワー内に乗り込む。
しかし遂にアンジュが本格的に暴走。メガフラエッテの力をもってしてもアンジュを制御することは叶わず、「アンジュフラエッテ」となりミアレシティを壊滅寸前の状態にまで追いやった。
当然ジガルデもその様子を見ており、ローズ地区のビル屋上で主人公が来るのを待っていた。
そしてこれまでZAロワイヤルで知り合ったトレーナーたちの助力を借りてジガルデのもとへ辿り着いた主人公は、ジガルデと共にビルの屋上へと向かう。
そしてFが集めた99%のセルと最初に主人公に隠れていた1%のセルが融合。ジガルデは本来の力を取り戻したパーフェクトフォルムとなり、主人公と共に最終決戦へと挑むのであった。


最終決戦はジガルデとの共闘。こちらは地上にいる防衛システムとも言える2つの花を倒し、ジガルデに攻撃チャンスを与えていく。後半戦になると即死攻撃の「はめつのひかり」を放ってくるが、溜めの最中はジガルデがバリアを展開してくれるので、急いでそこへ逃げ込むこと。


そして最後には「コアパニッシャー」を発動。
一瞬で駆け抜け、その巨体にZの刻印を刻み込み、緑の爆炎で包み込んだ。
こうしてアンジュフラエッテにとどめを刺し、アンジュの機能は完全に停止した…


…かと思われたが、最後の力を振り絞り、特大級のはめつのひかりを放とうとする。その姿はまるで5年前、フラダリが発動させた最終兵器と酷似していた。
このままではミアレシティどころかカロス全土が消滅してしまう。

その最中、突如としてジガルデから渡された「いしころ」が反応を示す。
このいしころを握りしめると、なんと「ジガルデナイト」に変化し…!




そう、ジガルデがメガシンカを遂げたのである。
メガシンカとは人間とポケモンの絆によって起こされる奇跡の現象。ジガルデがパートナー足りえる人間を厳正に見定めていたのも、自身をメガシンカさせてくれるだけの人間が必要だったからなのだ。
パーフェクトフォルムから身体の黒い装甲が剥げ、マントのような部位も全て上部に掲げこれを上部の巨大な砲台へと再集結させた。まるで身に纏う服を全て砲台に捧げてしまったようにも見えるため一部のトレーナーからは『全裸』と言われている

アンジュフラエッテは遂にはめつのひかりを発射。かつての最終兵器と同じく弧を描くように地上へと接近していく。
そしてメガジガルデも攻撃態勢へと砲台を構える。すると「コアパニッシャー」が「無に帰す光」へと変化。砲口がXY、そしてZを描くように輝きだし、特大級のビーム砲を発射。はめつのひかりは散り散りになり、光の粒子となってミアレシティ中に降り注ぐのであった。

信頼する人間と共にメガシンカというまさかの現象を起こしてまで事態を収束させたジガルデ。
その姿はまさにカロスの守護神であった。


こうして主人公と共にミアレシティを救ったジガルデだったが、さすがに消耗が激しかったのか一時姿を消して休息することに。
主人公がゼルネアスとイベルタルを捕獲し、フラダリとバトルし終えたところで姿を見せ、ただの鉄塔と成り果てたプリズムタワーの真下まで招き寄せる。
主人公が自分の真の相棒足りえる存在であるかどうか、ジガルデ自身の手で試すために最後のバトルを繰り広げることとなった。

遂に始まるジガルデとの最終決戦だが、暴走メガシンカポケモンと同じ仕様でのボスバトルとなる。
なお、ジガルデ戦は暴走メガシンカや『アルセウス』のアルセウス戦とは異なり負けてもHP引き継ぎができない、純粋な実力勝負となる。
そして10%→50%→100%の順に形態変化を行い、最後の100%を撃破するとジガルデは遂に主人公を心から認め、身を差し出すように静止する。
この状態になればどのボールでも確定で捕獲できるので、自分の好きなボールに入れてあげよう。
ガンテツボールなどに入れたければ直前でZAロワイヤル∞のリワード戦を行い、ランダム報酬からのドロップを狙うべし。

こうしてジガルデは主人公のグータッチにも応じ、真の意味で主人公と行動を共にすることとなった。
この様子を見ていたフラダリもまた最強のトレーナーと伝説のポケモンのタッグならばこのミアレシティに憂いはないと断言するのだった。
勿論この時点で渡されたジガルデナイトを使ってメガシンカも可能となる。
そしてフラダリ曰く、「ジガルデは失った力を取り戻すため、その地に眠る力を取り込む」、「メガシンカしたジガルデが放った技はアローラ地方のZワザを想起させました」とのことで、
XYの一件で人間やポケモンたちを守った後、アローラ地方でZワザの知見を得ていた可能性が指摘されている。
また『このメガシンカは本来ジガルデが備えていた力ではなく各地を巡ったジガルデが後天的に得た力である』事が示唆されており、アローラでの滞在はジガルデにとって非常に有意義な物であったようだ。


■対戦でのジガルデ


  • 通常形態


出典:『Pokémon LEGENDS Z-A』公式サイト、2025年10月28日閲覧、
https://www.pokemon.co.jp/ex/legends_z-a/ja/pokemon/
©2025 Pokémon. ©1995-2025 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.


立場的にゼルネアスやイベルタルを抑え込むポジションにいるポケモンだが、この2匹に比べると合計種族値がはるかに低い(といっても600族だが)。
さらに従来のシリーズで同ポジションにいるポケモンたちと比べてもその能力は格段に低い。
一応素早さの種族値はレックウザキュレムと同等で、ギラティナよりも速いのだが…。

専用技は、じめんタイプの技「グランドフォース」
威力90、命中率100の物理技で、技範囲は相手全体。
「じしん」より威力は劣るが、ダブルバトルでも味方にまで攻撃が及ばない仕様となっている。
性能は決して悪くないはずなのだが、他の2匹の専用技がぶっ飛んでいるせいで「こんなので秩序守れんのかよwww」とネタにされていた。
更にゲンシグラードンがこの技より威力が高く味方を巻き込まない「だんがいのつるぎ」というじめんの物理技を習得したためますます涙目な状態に。一応命中率は85なので完全に上位互換というわけではないが。


専用特性の「オーラブレイク」は、ゼルネアスの「フェアリーオーラ」、イベルタルの「ダークオーラ」の効果を逆転させ、
フェアリータイプあくタイプの技の威力を下げるというもの。
2匹の力を抑えつけ秩序を保つジガルデらしい特性だが、この2匹以外には全く役に立たないことからハズレ特性として見なされている。
六世代環境で使えるジガルデの特性はこれしかないため、「こんなので(ry
さらに悪いことに、タイプ一致のドラゴン技はゼルネアスに、じめん技はイベルタルにそれぞれ無効化される。
オーラブレイクのおかげでゼルネアスやイベルタルを相手にしたときの耐久性能は若干上昇するとはいえ、ゼルネアスやイベルタルに遭遇する確率を考えると微妙。
カロス図鑑ポケモン限定ルールであれば活躍できるといったところか。ピンポイントすぎる。
このちぐはぐさから、「マイナーチェンジ版でさかさバトルと何らかの関連性が追加されるのでは?」と一部で噂されていた。
実際、生息地の終の洞窟のすぐ隣にさかさバトルのできる家があったのだが、パーフェクトジガルデの性能的に特に関連性はなさそうである。


このようなあんまりだった性能のせいか、GTSでも見事に投げ売りされており、ボックス数個を全てジガルデで埋め尽くしたという報告も多く見られる。
実際、孵化余りの個体でも普通に交換が成立することすらある程。とても禁止級とは思えない投げ売りっぷりである。
そのためついたあだ名は「GTS共通通貨」
しまいには18,973匹も集める猛者まで現れるほど……
その情熱をもっと別の方向に活かせとか言わないこと

とはいえ、技はある程度揃っている。
攻撃技は一致技が「じしん」「げきりん」「グランドフォース」「りゅうせいぐん」「ドラゴンテール」。
サブウェポンも「ばかぢから」「かわらわり」「アイアンテール」「かみくだく」「しんそく」「ストーンエッジ」「いわなだれ」等多数。
変化技は「りゅうのまい」「へびにらみ」「とぐろをまく」「くろいきり」「しんぴのまもり」等。

また、特性や覚える技を見る限りダブルトリプル等の集団戦でへびにらみ・ドラゴンテール・しんぴのまもり・しんそく等を駆使してサポートメインで使うのもアリ。
というかそちらの方が使いやすい。

耐久値も中々高いので少なくとも1回は行動できる。
同タイプで合計種族値の同じなガブリアスとは技や種族値などで十分差別化出来ている。
メガガブリアスとも素早さと技で差別化出来る。


また、サン・ムーンでは上記のジガルデ・コア及び他のフォルムが登場。

  • 10%フォルム

鋭い キバで 敵を 仕留める。 ずっと この身体を 維持 できず 一定時間で バラバラになる。




出典:『Pokémon LEGENDS Z-A』公式サイト、2025年10月28日閲覧、
https://www.pokemon.co.jp/ex/legends_z-a/ja/pokemon/
©2025 Pokémon. ©1995-2025 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.


  • 種族値
HP:54
攻撃:100
防御:71
特攻:61
特防:85
素早さ:115
合計:486

高さ:1.2m
重さ:33.5kg

  • パーフェクトフォルム

生態系を 脅かす者を圧倒的な 力を 以て 制圧するジガルデの 姿。




出典:『Pokémon LEGENDS Z-A』公式サイト、2025年10月28日閲覧、
https://www.pokemon.co.jp/ex/legends_z-a/ja/pokemon/
©2025 Pokémon. ©1995-2025 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.


  • 種族値
HP:216
攻撃:100
防御:121
特攻:91
特防:95
素早さ:85
合計:708

高さ:4.5m
重さ:610.0kg

特性:スワームチェンジ(体力が半分以下になった時、パーフェクトフォルムにフォルムチェンジする。)

特性「スワームチェンジ」はサンムーンにて新たに実装された専用特性。
HPが半分を切ったターン終了時長ったらしい演出と共にパーフェクトフォルムに姿を変化させる。
パーフェクトフォルムは素早さは多少下がるがHPが爆上がりするため、オーラブレイクの個体と比べて実質耐久力が非常に高い。その耐久力を活かしての「りゅうのまい積みアタッカー型」も強力になった。
しかしゴツい見た目に反して攻撃種族値は50%時から変わらず100とあまり高くないどころかその辺で寝てるコアラにすら負けるため、「積んでもなお低火力」という点には悩まされることになる。
なお、HPの種族値が違う為かHP最大値が増えた分だけHPが回復する。その仕様上戦闘が終わるかひんしになるまでフォルムチェンジは解けない。
ダブルバトルで「いやしのはどう」を使うポケモンと組み合わせると強力である。
ダルマとは違うのだよ

隠れ特性ではなく通常特性だが、生成過程によって特性が変わるという仕様上、とくせいカプセルは使用できない。

10%ジガルデは素早さが高めだが、代わりに攻撃以外の全能力が下がる。
パーフェクトジガルデはHPが大幅上昇、特攻も若干ながら上昇するが、素早さは若干下がる。
パーフェクトのHP種族値は216(50%の2倍)だが、スワームチェンジの仕様上実感できる数値としてはもう少し低くなる。

一番扱いやすいのは10%スワームチェンジ型。
10%の素早さを活かして「りゅうのまい」を積み、「きあいのタスキ」で耐えてスワームチェンジすると言う戦法が単純ながら強力。
スワームチェンジするとHPが回復する為不意の先制技にも対応できる。「しんそく」使えばいいとか言わない。

また、グランドフォースに加え新たに3つの専用技を得た。いずれもダブルでは相手全体攻撃となっている。
まずドラゴンタイプの特殊技『コアパニッシャー』。威力、命中共に100。
効果は「直前に技を出していたポケモンの特性を打ち消す」と言うもの。なお特殊技なので性能との噛み合いはあまりよくない。

そしてじめんタイプの物理技『サウザンアロー』。
効果はひこうタイプや特性・ふゆう、持ち物・ふうせんで宙に浮いたポケモンにも命中し、相手のじめん無効耐性を消す」と言う、これだけやたら破格すぎる効果。
なお、ひこうタイプの相手に当てた場合、タイプ相性は複合タイプに関係無く等倍として扱われる(撃ち落とされた後は複合タイプに従う)。

最後は同じくじめんタイプの物理技『サウザンウェーブ』。
効果は「相手の逃亡・交代を封じる」と言うもの。
シングルでは微妙だが、相手2匹の交代を攻撃と共に封じるのはこの技だけ。
禁止伝説戦ダブルでは天候特性が強力なグラードンカイオーガの交代を封じられる利点は大きく、使う側も異常な耐久力を持つため、使いこなせば盤面を支配できる。

どれも個性的な技なのだが、専用技が3つもじめん技なので実質上の三択である。
しかしシングルでは大体「サウザンアロー」だけあれば事足りる為他の採用はまずない。
「コアパニッシャー」は連発可能なドラゴン技なので、「りゅうせいぐん」の特攻ダウンが気になるなら採用の余地がある程度か。
特性を消す効果はシングルであまり役に立たないが、ダブルであれば立ち回り次第で活用できるだろう。

技スペを全部専用技にするなんて酔狂な事も出来るが、ロマン以外の何物でもない。現実は非情である。
というかグランドフォースがサウザンアロー・サウザンウェーブの完全下位互換なので実質専用技3つと変わらない

ちなみにパーフェクトフォルムはムーンの図鑑で
「100%の ジガルデの 姿。 ゼルネアスや イベルタルをも 圧倒する 力を 持つ。」
と、設定上はゼルネアスとイベルタル以上の強さであり、伝説ポケモンの中でも特に強いという事になっている。
腐っても秩序ポケモンと言う事である。

+ 『LEGENDS Z-A』のネタバレ注意!
  • メガジガルデ

未曾有の 危機が 訪れたとき 人の 思いを受けて メガシンカ。 第二の力で 事態を 治める。

  • 種族値
HP:216
攻撃:70
防御:91
特攻:216
特防:85
素早さ:100
合計:778

高さ:7.7m
重さ:610.0kg

まさかのメガシンカを遂げたジガルデ。
種族値配分もパーフェクトフォルムから大幅に変化しており、装甲を砲台に回したためか攻撃・特防・防御を一気に削った代わりになんと特攻に+125と豪快に振った。
その特攻種族値は驚異の216。実に2倍以上の増加であり、200台の大台に乗ったことであのメガミュウツーY(194)を一気に抜き去り全ポケモン中で断トツトップの特攻を手に入れた。
その代わり元の合計種族値が高かったためか、メガシンカ時の種族値増加分は70と抑えられている。

さて、ラストバトルで披露した「無に帰す光」だが、「この手の必殺技はラストバトル限定でクリア後は使えないんでしょ?」とお思いの方もいるかもしれないが、なんと「無に帰す光」はジガルデをメガシンカさせることで「コアパニッシャー」が変化する形で実際に使えるのだ。
その性能たるや、

「威力200のドラゴンタイプの特殊技で、相手の能力変化を無視し、フェアリータイプにも等倍で通り、反動ダメージや能力ダウンなどのデメリットも一切無い」

というぶっ壊れとしか表しようのない代物。
こんなバケモノじみた技を全ポケモンNo.1の特攻で撃ててしまうのだ。
これがどれ程の超火力かと言うと、いずれもZ-Aには登場しないが、HD特化レジアイス確定2発、HD特化チョッキディンルーですら乱数2発。あまりにも強すぎる。
流石にはがねタイプの相性は無視できないが、そこでじめん技の出番である。
「サウザンアロー」も駆使すれば、浮いてるはがねタイプであろうがほぼ全てのポケモンに対してタイプ一致技が等倍以上で通るという驚異の一貫性を実現している。どしょく持ち?一旦アイツは忘れよう
ただし「サウザンアロー」は物理技であるため、メガジガルデの能力傾向に反しているため注意。
というか、「無に帰す光」の素の威力200は半減されても尚100と一般的な等倍メインウェポン級の威力があり、実質鋼にだけ半減されるというより鋼以外の全てのタイプに効果抜群を取れるのと同義である。なので特攻の数値がぶっ飛んでいる事も相まって鋼相手でも相手の特防次第では気にせず「無に帰す光」をぶっぱするほうが効果的。前述のミミズズもH振り程度ならほぼ一撃で消し飛ぶ。

一見ぶっ壊れに見えるメガジガルデだが、欠点もいくつか存在する。

1つ目はパーフェクトフォルムにならないとメガシンカできないこと。
前述の通りパーフェクトフォルムになるには一度HPが半分を切らないといけない。通常であれば「きあいのタスキ」や半減実などで耐えてパーフェクトフォルムになることができるが、メガシンカを念頭に置いた場合は持ち物がジガルデナイトに固定されるため、無理やり耐えるということがやりづらい。

2つ目は上の難点に付随してくるが、能力傾向が通常のジガルデと相反していること。
普通のメガシンカであれば戦闘が始まったら即座にメガシンカすれば済む話だが、ジガルデの場合は一度パーフェクトフォルムを挟む必要がある。
そして10%及び50%のいずれも特攻よりも攻撃の方が高いという種族値配分になっているため、パーフェクトフォルムになるまでを特殊技や変化技を使いつつ凌ぐか、技スペースを犠牲にして物理技を搭載するかの選択を迫られることとなる。

3つ目は素早さ100は過信できるほど高い数値ではないこと。
Z-Aに登場していないポケモンを含めると、ジガルデよりも素早いポケモンは一定数おり、特に天敵とも言える高速こおりタイプはパオジアンテツノツツミ、そして本作でメガシンカを貰ったユキメノコなどがいる。
折角メガシンカしてもこれらのポケモンに上を取られて出オチになったらもう目も当てられない。
もっとも、これらのポケモンが来た時はすぐに引っ込めるのが定石だが、相手がこおりタイプでなくとも不意のこおりサブウェポンが飛んできてお陀仏、という事態にならないように警戒したい。

だが、これらの弱点を上手くカバーできれば、特攻216という暴力的な数値によって蹂躙できるというポテンシャルを秘めたポケモンとも言えよう。
そしてこの性能により、真にゼルネアスやイベルタルをも制圧できるポケモンとなった。


■アニメでのジガルデ


最強メガシンカおよびXY&Z編にて主にジガルデ・コアの姿で登場。
研究目的でフレア団に囚われていたZ1と終の洞窟に生息するZ2が確認されている(呼称はフレア団による仮のもの)

テレパシーで互いにコンタクトを取れる模様。一人称は「余」でまさかの殿様口調。

食事は摂らず太陽光をエネルギーに変える。

  • Z1
CV.梶裕貴
首元は赤。
研究所でなんらかの実験をされていたところにハリさんが遭遇、彼(彼女?)の力を借りて脱出した。
その後サトシ一行に保護されポケモン図鑑でも詳細が分からなかったことからプニちゃんという名前を与えられる。
ユリーカのポシェットがお気に入りで、そのままだとデデンネと共有できないためセレナが新たにポケットを付け足した。
後にサトシを「坊主」ニャースを「化け猫」呼ばわりしていたことが発覚し口調ともども視聴者を驚かせた。
(ただしZ編28話でサトシの事は呼び捨てで呼ぶようになっていた)
危険を察知したときなど単独行動をすることがあり、フレア団に狙われていることを知るサトシ達を心配させている。

フレア団と二度目の遭遇後に10%フォルムとなって敵もろともサトシ達すら引き離しユリーカの元から一時離脱した。
実は泣きながら探すユリーカと仲間をこっそりセルを通じて観察しており、危険を承知で自分を心配したり怪我をしたホルビーを救うべく奮闘するユリーカを見て自らポシェットに帰ってきた。
旅を続けるうち人間をもっと知り信頼しようと考えるようになった様子。
46話ではサトシのゲッコウガを預けることになり、ユリーカは「トレーナーになったら迎えにいくね。また冒険しよ!約束だよ」と言っていたがアニメの世界では登場人物が年を取ることはなくサトシのピジョットやマサトのラルトスの放置もあるためこの約束が果たされる日は来るのだろうか。
なお『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』にはシンオウリーグでモブトレーナーがゴキブロスことヒードランタクトラティオス、DP特別編のタケシ編にて監察官のジョーイさんがラティアスを所持していることから伝説ポケモンを手持ちにするのも不可能ではないようであるが。

  • Z2
首元は青。
終の洞窟に生息しフレア団と50%フォルムで対峙した。
ジガルデ・コアの姿で逃げおおせていたがアランの登場によりフレア団に捕獲されてしまう。同時にZ1との交信も絶たれている。
人里離れた場所にいるためかカタコト気味で、人間のことはカロス地方を破壊する悪者と認識している。

  • 操られた2匹
Z2がフレア団の機械により赤くなり、それに捕まったZ1、プニちゃん。彼も操られてしまったがユリーカの必死の歌により救出。またシトロンとシトロイドの活躍によりZ2も解放。最初は人間を危険視していたがZ1の説得により人間に賭けることに。

咆哮は東宝怪獣モスラの鳴き声が流用されている。

  • 伝説の巨石・ジガルデモード
ハリさんを救出したマノン達だったが、巨石にハリさんが吸収されてしまう。
更にジガルデの様な見た目になりヒャッコクシティへ向かう。このままだとカロスはおろか世界を巻き込む爆発を起こす!アランとサトシは中心部のハリさんを救出するもフラダリにより巨石が復活。
ジムリーダー達とともに戦う。そしてパーフェクトフォルムとなったジガルデのコアパニッシャーにより巨石は破壊された。

  • ギベオンのジガルデ
アニメ第8シリーズではエクスプローラーズのボス・ギベオンの手持ちとして色違いかつ10%フォルムの姿の個体が登場。
もともとは50%フォルムの姿だったが、ラクリウムの暴走を喰い止めるためにセルを分離し抑えようとした結果、現在の10%フォルムの姿になってしまった。
秩序の守護者たるジガルデが悪の組織のボスであるギベオンの手持ちになっているのか訝しく思うかもしれないが、元々ギベオンはそれこそジガルデが相棒として認めるほど善良な人間だったからである。
人間とポケモンの共存を夢見るギベオンの理想に賛同し、彼の唯一の相棒として常に寄り添ってきたからこそ当初は彼を信じてラクリウムを掘り起こした。
しかしいざ掘り起こしてみるとラクリウムが環境に悪影響を及ぼすものだと認めざるを得ず、秩序の守護者として自分の身を削ってまでラクリウムを抑え込もうとした、というのが10%フォルムになってしまった経緯の真相である。
その後もギベオンは諦めることなくラクリウムに執着し続け、一方で相棒であるジガルデは散らばったセルを通じてラクリウムが環境に与える影響を監視・分析し続けた。
その結果、ラクリウムは残念ながら嘗ての自分たちが描いた理想に相反するものであると判断。
ジガルデはそれらの情報をラクリウムの中に閉じ込められていたルシアスに伝え、更には古のモンスターボールに閉じ込められていた黒いレックウザら六英雄にも伝達。
ギベオンの野望を食い止めてほしいと彼らに託したのである。
つまるところテラパゴス、レックウザに並ぶ今作のきっかけを生み出したポケモンの一体だった。

テラパゴスがラクアの封印を解き、リコロイドットフリードおよびエクスプローラーズの幹部達がラクリウムの結晶のある場所に集結したタイミングで地中からセルが現れ、50%フォルムの姿を取り戻し、ギベオンの指示に従ってラクリウムを掘り起こした。
だがそれはラクリウムをギベオンの手に渡すためではなく、その結晶に閉じ込められていたルシアスを開放するためのもの。
結局ジガルデが自分を裏切っていたことに驚愕するギベオンだったが、100年間寄り添ってくれた唯一の相棒であるジガルデに「どうか自分のために戦って欲しい」と懇願すると、それまでの振る舞いとは一転してリコ・ロイ・ドット・アメジオの前に立ちふさがった。
使用技は「サウザンアロー」「グランドフォース」「コアパニッシャー」「サウザンウェーブ」。まさかの専用技オンリーという豪華仕様である。
ギベオンの的確な指示も相まって対地・対空、そして回避の面においても隙がなく、まさしく第一期ラスボスの名に恥じぬ強さを見せつけた。
しかしこの死闘においてリコのニャローテがマスカーニャに進化し、「トリックフラワー」による痛撃を受けるとそこでリコたちを認め、戦闘を放棄した。
ジガルデがこのバトルを始めたのも、相棒であるギベオンに人間とポケモンの絆の力を思い出してほしかったから。
そもそもジガルデには秩序の守護者たる自分の使命を優先し、ギベオンを見捨てるという選択肢もあったはず。
なのにそうしなかったのは、ジガルデもまたギベオンを唯一の相棒として深く想っていたから。秩序の守護者である以前にジガルデもまた人間との間に絆を育んだ一匹のポケモンだったのだ。

リコたちの力を認めた後はセルを分離してその場から姿を消し去ったが、1年後の「メガボルテージ」でアメジオと再会し、彼の手持ちになっている。
この時「サウザンアロー」を使用しているが、10%フォルムの姿に戻っている故にストロングスフィアで強化されていないポケモン相手に太刀打ちできていない。
故に戦いに敗れたアメジオは世界中を駆け回って更にセルを集め、ジガルデの力を取り戻すことを誓っている。

□映画「ボルケニオンと機巧のマギアナ」

普通に出てくる。最初のボルケニオン墜落に真っ先に気付いた。
その後は終盤のバトルシーンで登場。ジュペッタ追跡する汚い鬼火に追いかけられてたピカチュウを見てポシェットから出た後10%になり竜の波動で相殺した。
その後ジャービスの手によりネーベル高原がビーム砲で破壊されそうになった際、他のコアとセルを呼び集めて100%になり高原のポケモンと共にビーム砲のビームを打ち消した。その後力尽きてコアに戻りその場に倒れた。

そしていつの間にかユリーカのポシェットに戻っていた

なお、パーフェクトフォルムの登場は2015年の映画の次回作予告で示唆されていた。
この手の映画予告は嘘予告が多いため登場せずに終わるかと思った人もいたかもしれないが、
最初からさり気なく見せ場があり、戦闘シーンでは最初から最後までいたるところで大いに活躍していた。


ポケスペでのジガルデ


第12章後半に登場。
カロス地方の生態系を乱したとき現れる監視者としてAZに存在を知られており、グリーンにもかつてとある地方第3の伝説のポケモン事件を解決に導いたことから探索対象となっていた。
エスプリにボールジャックされ操られたゼルネアスの前に現れるも、エスプリのオーロットに動きを止められセルを集めるのに無防備となった所で呆気なくエスプリに捕獲されるという微妙な初陣となってしまった。
しかもエスプリのスーツが許容限界を超えたことでスリープモードとなり、そのままフレア団も知らないまま預かりシステムに送られてしまい、最終盤まで行方知れずとなってしまった。

その後、エスプリがフラダリにリミッターを外されたことでジガルデ自身もフラダリの傀儡として最終決戦で登場。
解決どころかXY編の実質ラスボスとなってしまった。*3
ただしその実力は本物で、エックスとグリーンをグランドフォースでほぼ一蹴し、メガミュウツーでさえ食らいつくのがやっとの有り様という悪夢のような光景を作り出した。

なぜここまで戦闘能力のムラがあるのかといえば、本作におけるジガルデは「ゼルネアスとイベルタルの力に比例する力を持つ」からである。
つまり、捕獲されたときはゼルネアスが全力を出せない状態であったので力が弱く、最終決戦では別の場所でゼルネアスとイベルタルが死闘を繰り広げていたのでジガルデも全力だった、というカラクリであった。
最終的にはゼルネアスとイベルタルがジガルデの力を抑えるため2匹とも眠りについたことで急速に弱体化。
エックスの5匹同時メガシンカによる一斉攻撃の前に霧散した。

なおジガルデの細胞自体はまだ残っており、ジーナとデクシオが調査のためアローラ地方に出掛けていたが、第14章において二人からサンがセル集めの仕事を有償で受託。
そのままセル集めを続けた結果…


大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALでのジガルデ


お馴染みの50%フォルムの姿が本作の目玉要素であるスピリットで登場。

スピリッツバトルでは爬虫類繋がりでジャイアントヨッシーに乗り移り、エーテルベースに似たフリゲートオルフェオンで戦う。
ジャイアントヨッシーを撃墜するとジガルデ・コア役のスモールヨッシー7体が増援で出現する。

スピリットには4つの階級があり、ポケモン系スピリットもたくさんある中で伝説や幻のポケモンのスピリットは階級が上位のACEやLEGENDに属するのが多い中でジガルデは投げ属性のアタッカーでスロットは2つあるが階級は…



まさかの最下級クラスNOVICEである


単純なステータスだけ見ればなんとヒトデマン以下
伝説ポケモンとしてはあんまりな階級と思うが、ポケモン系スピリットは超化でメガシンカやフォルムチェンジした姿に変わるものが多いのでジガルデも当然ながら超化できる。
超化させるとパーフェクトフォルムの姿になり、特性スワームチェンジ再現のピンチでダメージ回復のスキルが加わる。
このスキルは専用であり、超化すると階級も上がるが・・・NOVICEから一気にLEGENDまで上がるのはジガルデのみである。


■ジガルデの余談


  • 元ネタは恐らく、北欧神話の悪神・ロキの子供達。
    • 10%フォルム:魔狼「フェンリル」
    • 50%フォルム:世界蛇「ヨルムンガンド」
    • 100%フォルム:死の巨人「ヘル」

  • 特性のオーラブレイクだが、その名に反してレシラムの燃え盛るオーラ(ターボブレイズ)やゼクロムのはじけるオーラ(テラボルテージ)、ぬしポケモンやウルトラビーストのオーラを無効化したりはできない。
    当たり前と言えば当たり前なのだが……ちょっと期待してしまったプレイヤーも多いと思われる。

  • XYのマイナーチェンジ版はBW2や後のUSUMのように2バージョン構成で出る予定だったものがお蔵入りになったことが解析により推定されている。*4
    また、サウザンウェーブやサウザンアローの技データも第6世代の時点ですでに存在していた。
    となればやはりジガルデは本来ここでピックアップおよび強化される予定であったのだろう。
    SMでジガルデの新たなフォルムが一気に2つ出たのも、元々XYのマイナーチェンジ版を2バージョンで出そうとした名残だったということも十分に考えられる。

  • ちなみに、全ポケモンをAtoZ(英語のアルファベット順)にした際に最後に来るポケモンがジガルデである。その場合、一番最初に来るのはこいつ

  • よく「スーパーロボットっぽい」と言われがちなパーフェクトフォルムは隠しモチーフとして、このロボットがあるのでは?と指摘されていたのだが、遂にメガジガルデで明らかにオマージュした。「メガ」とは何か。メガシンカとは。



追記・修正はコアとセルを集めきってからお願いします。ただし…


                          / /   |
ィ彡三ミヽ  `ヽ             ./ ̄ ̄ 丶/|
.彡'⌒ヾミヽ   `ー          ィ´      `ヽ|
     ヾ、              /o .∥oo   /|
  _    `ー―'         〈oo∥oo  ./  |
.彡三ミミヽ               ヽ_,'___ _ノ ;;;;;;;;| この項目は
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最終更新:2025年10月29日 01:31
添付ファイル

*1 この手のやり込みにガチになりがちな日本人に便乗する外国人が足を引っ張るため……というのはDLC発売当時の話で、2025年現在はかなりマシになっている。

*2 実際はフォルムチェンジでHP種族値が増加しその分HPバーが伸びるため回復しているように見える

*3 正確にはゲームと同じでもう一人戦う人がいるのだが

*4 カロス地方出身と定義された未使用の出身ゲームのデータがORASとSMのものの間に2つ存在することによるもの。