この子供のような冒涜的な存在は、丸々と太った人間の赤子と巨大な血で肥え太った蝿の特徴を結びつけたものである。
アキューザー・デヴィル(ゼブブ) 脅威度3 Accuser Devil (Zebub)
防御データ
AC 17、接触15、立ちすくみ13(+4【敏】、+2外皮、+1サイズ)
hp 30(4d10+8)
頑健 +6、
反応 +10、
意志 +3
DR 5/善または銀;
完全耐性 [火]、
毒;
抵抗 [酸]10、[冷気]10
攻撃データ
移動速度 20フィート、
飛行60フィート(完璧)
近接 噛みつき=+5(1d6、加えて1d6[酸]および“
病気”)
擬似呪文能力 (術者レベル8レベル;精神集中+9)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(ヘル)
編成 単体、2体、または群れ(3~28)
宝物 標準
特殊能力
病気(変則) 悪魔風邪:
噛みつき・致傷型;
セーヴ頑健 DC 14;
潜伏期間1d4日;
頻度1日;
効果1d4【筋】
ダメージ;
治療3回連続のセーヴ成功。
地獄眼(超常) ゼブブは見たもの全てを記録し、その画像を他のクリーチャーに渡すことができる。同意しているクリーチャーに接触しつづけることによって、24時間までの見た出来事や、のぞむならばより短いエピソードを再生することができる。ゼブブは記録した1時間の画像を1ラウンドで再生することができ、目標は瞬きのような情報を受け取り、音や他の感覚による情報はない。その発見したことを再生した後はゼブブはその出来事の画像を再び再生することはできない。ゼブブはその画像を同意していないクリーチャーに対して、あるいはどんなに恐ろしい出来事を見たとしても攻撃として再生することはできない。
地獄の炎によって苦しめられ鞭打たれた子供のような無垢な魂が、アークデヴィル・バールゼブルの狂った気まぐれによって作り変えられたアキューザー・デヴィルは、地獄の主人の邪悪で無慈悲な、そして邪道に導く堕落を具現化したものである。地獄の奥底から彼らは羽ばたき音や叫び声をあげながら大地を汚すために疫病を解き放ち、弱い生物から略奪し、食い物にできる秘密を暴く。一様に、彼らはデヴィル種に典型的な狡猾さや巧妙さを見せることはほとんどないが、彼らのフィーンドの主人の意思により破滅を広げる。しかし、ゼブブは臆病で偽り好きであり、闇や汚物の中に潜み、より大きな邪悪にわずかな寵愛を得るために常にスパイや競争を行っている。
アキューザー・デヴィルはほとんど独占的に地獄の第7階層、凍てついたコキュートスの汚水溜めで造られている。地獄の中で、彼らは無数の地獄の君主に伝令や密偵として仕え、堕落への機が熟している魂、あるいはより大きな破滅に導かれるような罪を持つ者を探し出す命令を受けて、群れをなして無数に定命の世界に解き放たれる。多くのゼブブはこのような曖昧な命令による自由を踏み越え、意志が弱かったり簡単に威圧できるような定命の者を探し、羽ばたき音のような子どものような声で鋭い命令を与え、あらゆる種類のささやかな悪事を犯させる。多くのゼブブの陰謀はゼブブ自身が露見し破滅することで終わるが、悪魔の君主たちが自らの密偵の殺害した者を罰しようとしないことはほとんどない。
他のクリーチャーに自分が見たものを見せるゼブブの能力により、多くの召喚術師に非常に有用なクリーチャーと見られている。
レッサー・プレイナー・アライや
レッサー・プレイナー・バインディングのような呪文によって比較的容易に召喚できるアキューザー・デヴィルは、測り知れない価値を持つ密偵である。彼らは、邪悪な小さなデヴィルに透明になり、視覚的情報が隠されている地域に潜入し、主に観察した画像を与えるために元の地点にてレポートして戻れと単純に命令する。もちろんこの方法でアキューザー・デヴィルを利用するものは、それら自身の行動とそれらが明らかにしたものを注意してみるべきである。このようなクリーチャーは召喚主が表ざたにしたくない画像を明らかにするように、簡単に買収されたり威圧されたりするだろうから。召喚術師の間では、一度アキューザー・デヴィルが潜入偵察任務を完了したらそれを殺すことが普通に行なわれることである。
この下級のデヴィルは身の丈2フィート、体重は滅多に25ポンドを越える事はない。
この双頭の怪物は、ナメクジのような体を持ち、その先端の1つには蛭の口、反対側には絡み合う3つの人間の頭部がある。
ベリエ・デヴィル(ブデラヴリトラ) 脅威度16 Belier Devil (bdellavritra)
防御データ
AC 33、接触15、立ちすくみ27(+6【敏】、+18外皮、-1サイズ)
hp 212(17d10+119)
頑健 +17、
反応 +11、
意志 +20
DR 10/善および銀;
完全耐性 [火]、
毒;
抵抗 [酸]10、[冷気]10;
SR 28
攻撃データ
移動速度 20フィート、
飛行60フィート(完璧)
近接 噛みつき=+23(4d8+7)、
舌(×3)=+23(2d6+7/19~20、加えて“
つかみ”)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート(
舌は20フィート)
特殊攻撃 吸血(1d4【耐久力】
ダメージ)、
締め付け(1d6+7)、憑依、
首絞め
擬似呪文能力 (術者レベル17レベル;精神集中+24)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(ヘル)
編成 単体
宝物 ×2
特殊能力
憑依(超常) ベリア・デヴィルがその
マジック・ジャー擬似呪文能力を使用した場合、それは生命力を正確に識別し、位置を特定でき、犠牲者を容易に選ぶことができる。
マジック・ジャーを使用するためには入れ物を必要としない。物質界にいる間に
マジック・ジャーを使用した場合、自身の肉体は憑依の効果時間の間エーテル体になり、
マジック・ジャーの効果はその効果が解呪されるか、デヴィルがその効果を終わらせるか、宿主の肉体から追い出されるか、宿主の肉体が殺害されるまで続く。
熟練した憑依者にして邪悪な陰謀家であるベリア・デヴィルはヘルで最も恐れられている支配者である。デヴィル種にはブデラヴリトラとして知られているこの長虫のようなフィーンドは物理的な対決を避ける。そのかわりに影響力のある個人を憑依の標的にし、代理人として物事を操るのに使う。彼らの陰謀が暴かれた場合デヴィルは宿主の肉体が使えるあらゆる権力によって報復する。
ブデラヴリトラの声は蟲のような口からも人間のような口からも、望むならば4つ全てからも出すことができる。それぞれの口は、しばしば人間の耳に快く響くような、はっきりと別の声を出す。ブデラヴリトラは通常蟲の口から人間の頭部まで16フィート、体重3,000ポンド。
この女性型のフィーンドの頭頂部からは2本の触手が延び、その下半身からは蠢く触手がガウンの形で花開いている。
ハンドメイデン・デヴィル(ギロウ) 脅威度14 Handmaiden Devil (Gylou)
防御データ
AC 31、接触17、立ちすくみ24(+7【敏】、+14外皮)
hp 187(15d10+105)
頑健 +16、
反応 +16、
意志 +10
DR 10/善;
完全耐性 [火]、
毒;
抵抗 [酸]10、[冷気]10;
SR 25
攻撃データ
移動速度 40フィート、
飛行60フィート(標準)
近接 爪(×2)=+22(2d8+7/19~20/×3)、
触手(×2)=+20(1d6+3、加えて“
つかみ”)
接敵面 5フィート;
間合い 5フィート(
触手は10フィート)
特殊攻撃 触手の檻 (4d8+10殴打、AC 17、18 hp)
擬似呪文能力 (術者レベル14レベル;精神集中+19)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(ヘル)
編成 単体、随行員(1体のギロウおよび2d4体の
エリニュス
)、または随行団(ギロウ1~4および
エリニュス
2d10)
宝物 標準
特殊能力
機敏な組みつき(変則) ギロウは敵に組みついても
組みつき状態にならない。
触手の檻(超常) ギロウが1体のクリーチャーに組みつき判定に成功した場合、そのクリーチャーを彼女の下半身の檻のような触手の集まりに移動させることができる。これは呑み込みと同様に機能する。ギロウの触手は捕えられたクリーチャーが切り開いて脱出する目的においては、アーマー・クラス17、ヒット・ポイント18である。ギロウの触手は迅速に再生し、クリーチャーが切り開いて脱出した1ラウンド後にはこの能力をまた使用することができる。
ハンドメイデン・デヴィル、苦痛の女王、間違ったメイドさんとして知られるギロウはヘルの数少ない女性の君主の気まぐれと陰謀に従う。退廃的な定命のものの宮廷の人を操ることに長けたメイド長のように、この欺瞞者はその測り知れない邪悪を美しさ、優雅さ、そして伝統の幻の下に覆い隠している。ギロウは特に子供を嫌っている。赤子の頑固な夜泣きは、このフィーンドがその幻術を捨て去って危険な攻撃をしているせいではないかといわれている。
上級デヴィルとして、ギロウは多くの下級デヴィルに命令を下すが、特に
エリニュス
を好んでいる。ギロウは体重160ポンド、身の丈は5.5フィートだが、多くの者は頭から生えた触手を手の込んだ髪型のように高く結い上げている。
この傲慢な竜の翼を持つデヴィルの煙を上げる人型生物のような骨格を灰と燃え滓が覆っている。
イモレーション・デヴィル(プラガウス) 脅威度19 Immolation Devil (Puragaus)
防御データ
AC 36、接触17、立ちすくみ28(+8【敏】、+19外皮、-1サイズ)
hp 315(18d10+216);
再生5([善]武器または[善]呪文)
頑健 +23、
反応 +19、
意志 +14
DR 15/善および銀;
完全耐性 [火]、
毒;
抵抗 [酸]10、[冷気]10;
SR 30
攻撃データ
移動速度 30フィート、
飛行80フィート(良好)
近接 噛みつき=+29(2d6+12、加えて“
着火”)、
爪(×2)=+29(1d8+12、加えて“
着火”)、
突き刺し=+29(2d8+12、加えて“
着火”)、
翼(×2)=+27(1d8+6)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 着火(2d6、DC 31)、地獄の業火
擬似呪文能力 (術者レベル17レベル;精神集中+24)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(ヘル)
編成 単体、2体、または評議会(3~6)
宝物 ×2
特殊能力
地獄の業火(超常) イモレーション・デヴィルの能力と呪文によって引き起こされたあらゆる火のダメージは、半分は[火]ダメージ、半分は[不浄]ダメージである。
イモレーション・デヴィルはヘルの軍勢の専制的な指揮官であり恐るべきフィーンドの将軍である。多くのほかの上級デヴィルは遠く離れた巧妙に操り堕落させるが、プラガウスは下級デヴィルの配下を周りに置き、次元を越えた侵攻を指揮し、定命の者の世界に地獄の砦を置き、あるいはヘルの意志を否定しようとする者を攻撃する。
イモレーション・デヴィルは身の丈10フィート余り、翼長20フィート近く、体重900ポンド。