血鳥(超常)/Bloodbird ヴィルデラヴンの肉体武器あるいは人工的武器によって与えられた出血ダメージは、他の源からの出血ダメージと累積する。加えて、ヴィルデラヴンが引き起こす出血は止めることが難しい――DC26の
〈治療〉判定あるいは(魔法的な治癒効果を使用するならば)DC26の術者レベル判定に成功することが出血ダメージを止めることに必要である。これは[呪い]効果である。DCは【魅力】に基づいている。
運命の護り手(超常)/Fate Warden ヴィルデラヴンはACに【判断力】ボーナスに等しい洞察ボーナスを得、即行アクションとして、セーヴィング・スローあるいは対抗技能判定に洞察ボーナスとして【判断力】ボーナスを加えることができる。
大鴉の呪術(擬呪、超常)/Raven Hexes ヴィルデラヴンは18レベル・ウィッチとして特殊攻撃にある
呪術を使用することができる。ヴィルデラヴンの呪術に抵抗するためのセーヴDCは25で、【魅力】に基づいている。ヴィルデラヴンは呪術の他の変数を決定する為でも【知力】修正値の代わりに【魅力】修正値を使用する。
大鴉の騎士(擬呪)/Raven Knight ヴィルデラヴンはその
変身能力で人型生物の形態となるとき、外皮ボーナスを失うが、ほぼ体の一部である黒い
+5フル・プレートに全身が包まれる。この鎧には移動速度へのペナルティ、最大【敏捷力】ボーナス、防具による判定ペナルティがない(典型的なヴィルデラヴンはAC38、立ちすくみAC30へと変わる)。変化の一部として、ヴィルデラヴンはその凶悪な鉤爪から形成された
+5クルーエルUE・キーン・ファルシオンを得る。ヴィルデラヴンが殺害されるとき、これらのアイテムはヴィルデラヴンの一部として消える。人型生物の形態のヴィルデラヴンは全ての種類の鎧、盾(タワー・シールドを除く)、軍用武器に習熟しているものとみなされる。
信念粉砕(超常)/Shatter Loyalties ヴィルデラヴンの
畏怖すべき存在は恐怖に加え、背信行為、疑い、紛争を引き起こす。セーヴに失敗したクリーチャーは他のクリーチャーの味方とは最早みなされず、挟撃を提供できず、チームワーク特技と援護アクションからの利益を得たり使用できず、他のクリーチャーのマスを通って移動することができない。同意する目標を要求する呪文や効果はこれの影響を受けたクリーチャーに使用された場合失敗し、無害な効果であっても(適切ならば)攻撃ロールを要求し、影響を受けたクリーチャーに効果に抵抗するためのセーヴィング・スローを試みることを(セーヴが認められるならば)要求する。[恐怖]に完全耐性を持つクリーチャーは依然としてヴィルデラヴンは
畏怖すべき存在の効果を受ける;
怯え状態を無視するが、上記の効果は影響を受ける。これは[精神作用]効果であり、セーヴDCは【魅力】に基づいている。
魂食い(変則)/Soul Eater ヴィルデラヴンの噛みつき攻撃は18~20のクリティカル・ヒット可能域を持つ。ヴィルデラヴンが人型生物の敵を噛みつき攻撃のクリティカル・ヒットで殺した場合(とどめの一撃を含む)、犠牲者の心臓を引きはがし魂を消費することができる。この蛮行を目撃するクリーチャーは1d4ラウンドの間
恐れ状態となるかDC27の意志セーヴに成功した場合1ラウンドの間
怯え状態となる。またヴィルデラヴンは
デス・ネルの利益を得、殺害されたクリーチャーは
レスト・エターナル として影響を受ける(術者レベル18)。目標が
死亡状態である間、ヴィルデラヴンはそのクリーチャーの記憶へアクセスをし、殺害されたクリーチャーに完全にそっくりなものとなるために
変身の能力を使用することができ、なりすますための
〈はったり〉と
〈変装〉判定に+10のボーナスを得る。ヴィルデラヴンは多くの魂を保存することができる。ヴィルデラヴンを殺害すると全ての進行中の
レスト・エターナルの効果が終了する。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
ヴィルデラヴンは悪意ある変身生物の霊で、典型的には翼長6~8フィート、身長2~3フィートの大型の鴉の形状をしている。ヴィルデラヴンは時にはウルフやダイア・ウルフの姿で放浪し、黒い毛皮のある
ペリュトンに似た怪物のようなレイヴンウルフ・ハイブリットとして現れることが知られている。彼らは望む人型生物の姿で歩くこともでき、しばしば位のあるものを暗殺し、犠牲者の地位を装う。彼らは剣に異常な愛情を持ち、しばしば脅威的な名前を与える。
ヴィルデラヴンは戦争と苦しみに惹かれ、しばしば戦場で遭遇する――特に長引いた攻城戦に。彼らは特に統治者や支配者のほうへ惹かれ、饒舌な舌と巧みな噂の拡散を用いて指導者の信頼を得るかもしれない。彼らは詐欺師にして悲痛の前触れであり、定命の王国の統治者を嫉妬深い確執と実入りのない戦争へと誘いこもうとする。これを行うために、彼らはしばしば決闘の達人、才能ある傭兵の指導者、あるいは遠くの地から不当に追放された貴族としての評判を高める。彼らの外見にもかかわらず、ヴィルデラヴンの助言は通常賢明で明敏で、歴史、政治的競争、文化的な衝突の広範囲な知識に浸ったもので、戦争の方法に対する洞察力を備えているように聞こえる。しかし彼らの助言が早期の勝利につながるかもしれない一方で、彼らの究極の目的は、全ての者に破滅をもたらすことである。戦いの頂点で勝利が近づくように見えるとき、ヴィルデラヴンは裏切りの波を扇動し、かつての味方を苦しめ荒廃をもたらす。支配者の王国あるいは司令官の軍隊が荒廃したときのみヴィルデラヴンがとどめの一撃を執行する。
最初のヴィルデラヴンは悪意あるフェイの主によって、定命の統治者、特に原野を拓くのに軍隊や鋼に信頼を置く者、の傲慢さの確認者にして抵抗力として作られたと言われている。自分は古い手法の支持者への支配を成し遂げたのだと信じた定命の者による自慢と大ぼらはフェイの主を怒らせ、その集団に潜入させるためにヴィルデラヴンを送り込んだ。ヴィルデラヴンは陰から伺い、定命の者独自の武器を、そして彼らへの戦略をより良く使う為に彼らのやり方を学んだ。苦悩と血の中で彼らは定命の者の秘密を剥がし、定命の者の心の最後の真理を剥き出しにしてから死という贈り物を授けた。しかし死してなおヴィルデラヴンの犠牲者は窶れ、このフェイの精神の情け容赦ない心に拘束されたまま来世の入口へと引き渡される。彼らの心はこのフェイにとっては解き明かしてから残忍で苦痛を与える方法に使うべき開いた本である。
ヴィルデラヴンは時折偽りの信託じみた助言や魅惑的な取引に定命の者を誘い、無垢なるものの血と引き換えに権力を約束することで自身を楽しませる。ヴィルデラヴンは概して動物の形態へと呪われたのだと主張し、無垢なる者の血のみが呪いを解放すると述べる。標的が取引を受け入れるほど愚かであるならば、ヴィルデラヴンはしばしば無垢なるものの肉を身に着け戻ってきて、その味方を苦しめ狂気へと追いやる。ヴィルデラヴンは皮肉に塗れた
リミテッド・ウィッシュを提供する事でその契約を甘美なものにし、定命の者の決断を本当に試しさえするかもしれない。