この超小型サイズの翼あるデーモンの歪んだ頭からは後方に反った羊のような角がある。その身体は細く筋張っている。
クアジット 脅威度2 Quasit
防御
AC 16、接触14、立ちすくみ14(+2外皮、+2サイズ、+2【敏】)
hp 16(3d10);
高速治癒2
頑健 +1、
反応 +5、
意志 +4
DR 5/冷たい鉄または善;
完全耐性 [電気]、
毒;
抵抗 [酸]10、[火]10、[冷気]10
攻撃
移動速度 20フィート、
飛行50フィート(完璧)
近接 爪(×2)=+7(1d3-1、加えて“
毒”)、
噛みつき=+7(1d4-1)
接敵面 2・1/2フィート;
間合い 0フィート
擬似呪文能力 (術者レベル6)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス)
編成 単体、編隊(2~12)
宝物 標準
特殊能力
毒(変則)/Poison 爪・致傷型;
セーヴ 頑健・DC13;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);
効果 1d2【敏捷力】;
治癒 2回連続のセーヴ成功。
クアジットはおそらく最も力の弱いデーモンではあるが、もっとも尊重されていないものではない。クアジットは自身を
ドレッチの群れの上位においていさえする。実際のところ、ドレッチはクアジットが間違っていると明らかにするだけの勇気や気力を持たない。クアジットの生における最初の役割は、主である術者の使い魔としてのものである。しかし、この屈辱的な服従から逃げ出したクアジットは自由意志を持つようになり、ずっと危険なものとなる。
典型的なクアジットは身の丈1フィート半。体重わずか8ポンド。デーモンの軍勢の中で唯一、クアジットは邪悪な定命の者の魂から形成されるのではない。その代わり、生者の魂から形成される。術者がクアジットを使い魔として探している場合、その魂は奈落界アビスをかすめ、それと反応を起こし、術者の魂と繋がりを持つクアジットがアビス自体から作り出される。両者は強い絆を有する。新たに作られたクアジットは直接物質界に誕生し、使い魔となる。主の意志に縛られているものの、クアジットは自身の主の魂の意向を感じ取ることができ、己がそれ以上のものとなりうると分かっているため、みなその主従関係を憎み厭う。クアジットは奉仕はするが、主を観察し、己の命で支払わなければならない失敗をしでかすのを、もっとうまくいけばクアジットが主に歯向かえるような過ちを犯すのを待つ。
クアジットの主が死ねば、クアジットは主の魂を大いなる彼方へ連れ去ろうと試みるためDC15の意志セーヴを行う。これは
プレイン・シフトとして機能するが、クアジットのみに作用しアビスへと移動させ、主の魂を、新たなデーモンの生を作り出すのではなく、蠢く芋虫としてクアジットの手中に収めさせる。このように、クアジットは捕えた魂を使って、より強力な下方次元界の住人と取引することができ、恐らくは邪悪な変身によるより強力な形態の生命への“昇進”を遂げる。
滅多にないことだが、クアジットが主の死を無視し、代わりに物質界に残って楽しみを探す道を選ぶことがある。通常は苦しめることができる人々が多くいる都市部に住み着く。
最終更新:2016年10月30日 04:37