この発行体は、人間の2倍の高さに立っている。顔のあるべきところには淡い光が輝いている。
ウィスパラー CR20 Whisperer
防御
AC 35、接触35、立ちすくみ24(+1回避、-1サイズ、+6洞察、+9反発、+10【敏】)
HP 363(22d6+286)
頑健 +20、
反応 +23、
意志 +21
防御的能力 再復、
非実体、
予見;
ダメージ減少 15/冷たい鉄;
完全耐性 [音波]、[精神作用]効果、[毒]、[病気]、[氷雪];
呪文抵抗 31
攻撃
移動速度 飛行100フィート(完璧)
近接 霧の巻きひげ(×6)+20接触(3d10/19~20、加えて“呪いの傷”)
接敵面 10フィート、
間合い 20フィート
特殊攻撃 犠牲の強制、
避けられぬ呪い
擬似呪文能力 (術者レベル20;精神集中+29)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/原野
編成 単体
宝物 ×2
特殊能力
意想外(超常)/Unsuspected ウィスパラーの能力に対するセーヴを試みたクリーチャーは、明らかに目に見える証拠がない限り、セーヴを行ったことに気づかない。そのような状況下では、GMはPCのセーヴィング・スローを秘密裏に行うべきだ。
犠牲の強制(超常)/Compel Sacrifice ウィスパラーが
原初風景の効果を現在受けているクリーチャーに
トリガード・サジェスチョン擬似呪文能力を使用する際、自滅的な行為を行うような指示を埋め込むことができる。これには例えば、「次に好きな人に話しかけたとき、君よりもっと愛すべきものを見つけたと言って、その後一番近い水辺に入って溺れ死ぬ」といったものが挙げられる。
原初風景(超常)/Primeval Landscape 物質界に到着したとき、ウィスパラーは24時間を費やして直径10マイルまでの自然の地域を縄張りとして宣言することができる。その時点で、そこは原初風景となる。ウィスパラーの原初風景にいる間、道案内をしたり見に血迷わないようにしたりするために行う
〈生存〉判定のDCは20増加する。
ファインド・ザ・パスのような案内を提供する占術は、発動する際にDC31の術者レベル判定を行わねばならず、失敗すると結果は汚染されウィスパラーの手の内へと導く。ウィスパラーの原初風景は、ウィスパラーが
スプリーム・カース・テレインを発動したかのように、常に最上級障害の土地の呪い(
Pathfinder RPG Horror Adventures 144ページ)の影響下にある。同時に遭遇する災厄の合計CRは15ではなく18以下、個々の災厄のCRは14ではなく17以下でなければならない。いずれかの災厄が排除された場合、24時間後にウィスパラーが自動的に置き換える。原初風景は全ての土地の呪い(
Pathfinder RPG Horror Adventures 143ページ)に示されている通り、
リムーヴ・カースあるいは同様の効果で解除できる(DC30)。原初風景に入った全てのクリーチャーは、徐々に鮮明で狂気に満ちた厳格に見舞われるようになる。その地域で24時間過ごした後、その地域に滞在している24時間毎に、原初風景の効果を避けるため、DC30の意志セーヴを試みることができる。セーヴに失敗するたびに、そのクリーチャーは以下の段階に従って1ステップずつ進んでいく。
グレーター・レストレーションあるいは
サイキック・サージェリーを効果を受けたクリーチャーに使用すれば、この段階を1ステップ戻すことができる。
ウィッシュもしくは
ミラクルは全ての累積している効果を取り除く。原初風景の外で24時間を完全に過ごすたびに、犠牲者はこの段階を1ステップずつ戻っていく。GMが望むなら、ウィスパラーは特定のクリーチャーに効果を及ぼさなかったり、特定のステップで進行を止めることを選択してもよい。原初風景の効果は[精神作用]ではないが、精神を持たないクリーチャーや【知力】が2以下のクリーチャーは、この効果に完全体制を持つ。セーヴDCは【魅力】に基づく。
セーヴ失敗1回目/First Failed Save:物事が奇妙に見えたり、普通の出来事や物体が不吉で不穏なものに見えたりする。犠牲者は
不調状態になる。
セーヴ失敗2回目/Second Failed Save:地形は流れ歪んで見え、音は調子のないパロディのように捻じくれたり、不気味な囁きで遮断されたりする。効果を受けたクリーチャーは
不調状態に加え、半分の速度で移動し、他のすべてのクリーチャーが視認困難であるものとして扱う。
セーヴ失敗3回目/Third Failed Save:目標の幻覚は現実の出来事と混在し、その近くするものは現実とほとんど関連がなくなる。これまでのセーヴ失敗の効果に加えて、効果を受けたクリーチャーは
よろめき状態になる。
セーヴ失敗4回目/Fourth Failed Save:痛みと被害妄想に襲われ、目標の自律神経機能は障害を受け始める。目標は
吐き気がする状態になる。
セーヴ失敗5回目/Fifth Failed Save:目標は死亡する。
再復(超常)/Rejuvenate 死亡したウィスパラーは、次の新月に
原初風景の中に再度出現する。ウィスパラーの再復を防ぐには、ウィスパラーの再復の前に
原初風景の効果を取り除くしかない。
避けられぬ呪い(超常)/Inescapable Curse 1日1回、ウィスパラーは120フィート以内にいる知性のあるクリーチャー(【知力】が3以上の生きているクリーチャー)1体に注意を集中させ、その対象に強力な呪いをかけることができる。犠牲者はDC30の意志セーヴに成功すればこの呪いに抵抗できる。セーヴに成功したなら、そのクリーチャーは同じウィスパラーの避けられぬ呪いから24時間の間完全耐性を得る。セーヴに失敗したなら、犠牲者はウィスパラーの
原初風景により強く執着するようになり、その地域を自発的に離れられなくなる。その範囲から強制的に出された場合、目標は
不調状態になり、次に眠ったときには
グレーター・テレポートのように姿を消し、ウィスパラーが最初に避けられぬ呪いをかけた場所に戻ってくる。これは[呪い]効果である。セーヴDCは【魅力】に基づく。
囁きのオーラ(超常)/Aura of Whispers ウィスパラーの120フィート以内では、
原初風景の効果は著しく早くなる。
原初風景の中にいるクリーチャーは、1日に1回ではなく1ラウンドに1回、意志セーヴを行わねばならず、失敗するとその効果を受ける。
呪いの傷(超常)/Cursed Wound ウィスパラーの霧の触手によるダメージは、全てのダメージ減少と硬度を無視する。しかし、物体へのダメージは半減する。霧の触手によるダメージは自然治癒しない。きりの触手でダメージを受けたクリーチャーに魔法による治癒を使用しようとしたキャラクターは、DC31の術者レベル判定を行わねばならず、失敗するとその傷を受けたクリーチャーに治癒は一切効果を及ぼさない。霧の触手は主要肉体接触攻撃であり、深く、血の流れない、裂け目のような傷を残す。
予見(変則)/Anticipation ウィスパラーは自身の【判断力】修正値をイニシアチブ判定に加え、ACに洞察ボーナスとして加える。
文明は外来種のように広がり、破壊と消費、変容と支配を繰り返している。しかし、文明が決して主張しない、原始的であるがままの領域がある。それがウィスパラーの領域だ。
ウィスパラーはありうる中で最も異世界的で異質なやり方をするフェイだ。彼らは
原初風景に侵入するものに憤慨するが、犠牲者の魂から生まれたアンデッドと、その本質や残酷な運命によって悪に落ちたフェイはその例外だ。このようなフェイはウィスパラーの領域を探し求めている。ウィスパラーの領域がもたらす保護を求めて、そしてこの異質な存在が奇妙なほどに陶酔的であることに気づいたがゆえに。彼らはしばしば、ウィスパラーの掌に侵入者を導くことを楽しむ。
ウィスパラーの領域は、ウィスパラー自身がそうであるように侵入者に敵対的だ。命を奪う災厄、説明のつかない出来事、不気味な事件は
原初風景ではありふれたことだ。それは以前の侵入者から作られた霊障と同じようなものだ。植物クリーチャーや動物は凶暴になって攻撃し、「普通の」植物でさえも侵入者に敵意を持っているかのようだ。
ウィスパラーは身長15フィートで、非実体であるため、全く重量がない。
最終更新:2020年11月21日 23:40