この巨大な火山を支えているのは、8対の結晶質の足である。火口からは常に煙と溶岩が噴出している。
マール CR 26 Mhar
出典 Pathfinder #138: Rise of New Thassilon 86ページ
XP 2,457,600
混沌にして悪/巨大サイズの
異形(
混沌、
悪、
グレート・オールド・ワン)
イニシアチブ +15;
感覚 擬似視覚120フィート、
暗視60フィート、
振動感知600フィート;
〈知覚〉+45
オーラ 灰の外套(30フィート)、名状しがたき存在(300フィート、DC 35)
防御
AC 43、接触 13、立ちすくみ43(+30外皮、-8サイズ、+10洞察、+1【敏】)
HP 592(32d8+448);
再生 20(雷撃、下記参照)
頑健 +24、
反応 +13、
意志 +28
防御能力 土の再生、インサニティ(DC 35);
ダメージ減少 15/エピックかつ善;
完全耐性 能力値ダメージ、能力値吸収、加齢、[氷雪]、[即死]効果、病気、生命力吸収、[火炎]、[精神作用]効果、麻痺、石化、
プレイン・シフト;
抵抗 [強酸]30[雷撃]30、[音波]10;
呪文抵抗 37
攻撃
移動速度 40フィート、穴掘り120フィート
近接 爪×4=+33(3d12+16/19~20加えて2d6[火炎])
接敵面 50フィート;間合い 50フィート
特殊攻撃 神話パワー(10回/日、活性+1d12)、生き埋めの悪夢、火山の嵐
擬似呪文能力 (術者レベル32;精神集中+41)
一般データ
生態
出現環境 地上
編成 単体(ユニーク)
宝物 2倍
特殊能力
灰の外套(変則)/Cloak of Ash:渦巻く灰が積もった層がマールの大部分を囲み、近づきすぎた者の視界を覆い隠す。範囲内のすべてのクリーチャーは視認困難を持つ。強風(21mph以上)は1ラウンドの間灰を雲散霧消させる。強風が終わると即座に灰が戻ってくる。
土の再生(変則)/Earthen Regeneration:マールの再生は穴を掘っているとき、溶岩に沈んでいる時、または地下にいるときにのみ機能する。地上に出てから1分間は再生が持続する。マールの再生が停止した場合、マールが穴掘りをしたり、溶岩に入ったりすると再生が自動的に再開される。
不死(変則)/Immortality:マールが殺害されると、激しく爆発し、地と溶岩を四方八方に吹き付ける。マールから30フィート以内のクリーチャーは30d6ポイントの殴打ダメージと30d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける。クリーチャーはダメージを半減するためにDC 40の反応セーヴを試みることができる。マールは1年後に同じ地域に再び現れ、
トゥルー・リザレクションを介して生き返る。
巨躯(変則)/Massive:マールのサイズは非常に巨大であるため、移動困難な地形を形成する不均一な地面やその他の地形の特徴を通常の地形として扱うが、森林や重要な集落は依然としてマールにとって移動困難な地形とみなされる。超大型またはそれより小さいクリーチャーはマールが占める任意のマスを移動でき、その逆もまた可能である。マールは大型かそれ以上の敵にのみ機会攻撃を行うことができ、超大型以上の敵にのみ挟撃を行うことができる。マールはそのマス全体が目標のマスよりも高い位置にある場合にのみ、高い位置にいる事によるボーナスを得る。超大型以下のクリーチャーはマールに登攀することができるー―これは通常DC 30の
〈登攀〉判定が必要であり、マールと機会攻撃に関する通常のルールとは異なり、身体に登攀している小型以上のクリーチャーはマールから機会攻撃を誘発する。マールに登攀しているクリーチャーは溶岩に浸っているかのように扱われる。
生き埋めの悪夢(超常)/Taphophobic Dreams:マールが地面から5フィート以内のクリーチャーまたは加工済みの石にナイトメアの擬似呪文能力を使用すると、そのクリーチャーは、巨大な存在が地面を駆け巡り、不吉に目標を取り囲み、地下へと引きずり込もうとする恐ろしい夢を見る。ナイトメアの効果に加えて、目標はDC 35の意志セーヴに成功するか、土や意志の5フィート以内に接近することを望まず、そのような領域にいる場合は即座に離れることを余儀なくされなければならない。クリーチャーはこのような範囲内のではひどく不快であり、【敏捷力】を1に減少させる。これは[精神作用、呪い]効果である。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
名状しがたき存在(超常)/Unspeakable Presence:マールの名状しがたき存在に対するDC 35の意志セーヴに失敗すると、犠牲者は惑星の破壊的な埋葬を経験し、効果の範囲内いる限り呼吸する能力を失う。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
火山の嵐(変則)/Volcanic Tempest:1d6ラウンド毎に、マールは全ラウンド・アクションとして溶岩、火、腐蝕性の灰の集中豪雨を吐き出すことができる。マールから60フィート以内のすべてのクリーチャーは8d6ポイントの殴打ダメージと8d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける(DC 40・反応・半減)。加えてこの能力を使用すると、マールから60フィート以内の地面は溶岩の薄い層で覆われるようになる。この溶岩の範囲内でターンを終了するクリーチャーは20d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける。溶岩は1分後に冷える。最後にこの能力を使用する場合、マールから60フィート以内の領域は
スティンキング・クラウドとして機能する危険な灰で満たされる(頑健・DC 40・無効)。この灰は1分後に自然と雲散霧消する。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
マールは何世紀もの前に物質界で生まれたグレード・オールド・ワンである。独特の次元界の裂け目により地の元素界と火の元素界の純粋なエッセンスが衝突して融合し、絶え間ない苦悶の中で生きる存在となった――火山の噴火の塊が冷却されて溶けるサイクルで、終わりのない痛みを引き起こした。マールはその苦しみから逃れようとしたが、物質界から抜け出すことができず、星間を旅することによって苦しみを和らげた。
マールが見つけたのはまだマグマが渦巻いている初期の惑星だった。マールはしばらくの間この惑星の核の中で休むことができたが、このような原始的な熱でさえマールを落ち着かせることはできなかった。マールはやがて目を覚まし、惑星を破壊した後、別の場所に安住の地を求めて出発した。数え切れないほどの世界を破壊した後、マールは火の元素界に脱出する方法を学んだ。マールにとって残念なことにそれには今以上の力が必要であった。マールは別の若い星――
ゴラリオンと呼ばれる世界――を見つけ、核に深く潜り込み、成長するのを待った。
マールが休んでいる間、女神
サーレンレイは物質界の一部を引き裂いて、Dead Vault内の
ロヴァググを封印した。 彼女は知らないうちに、その過程でマールを殺害し、常に求めていた痛みからの解放を与えた。 しかし、忘却でさえマールの苦しみを鎮めることはできず、その苦しみはそれを死からかき立てるのに十分であった。 マールが再び目覚め、ゴラリオンの地殻に閉じ込められたとき、発狂し、自分自身の苦痛から逃れることができなかった。 マールは精神的な悲鳴を上げた。 この叫び声が地殻とマール自体の間で跳ね返り、反響し、クリーチャーの狂気を強めたとき、その精神的な力が地表を押し、コダー山脈を形成した。
マールはゴラリオンの地殻の下から抜け出して世界を破壊し、マグマを集中させて火の元素界への裂け目を開き、物質平面全体を溶岩で溢れさせることを目指している。すべての現実が火と破壊の塊となれば、マールはようやく安らぎを得ることができる。
最終更新:2022年06月05日 10:18