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インテグラルヘッド - (2007/10/18 (木) 01:58:00) の最新版との変更点
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*インテグラルヘッド
[[ヘッドチューブ]]径を大きくし、その中に大口径リテーナーを埋め込みアヘッド方式で取り付けを行うものの総称。
ヘッド部の軽量化と剛性の向上が図れる。
現在以下の規格がある。
#contents
**ロープロファイルタイプ(ゼロスタック)
Canecreek ZS、FSA Orbit Zシリーズなど
主にマウンテンバイクに採用されているもので、一般的には「ゼロスタック」と呼ばれている。
リテーナーをそのままフレームに埋め込むインテグレーティッドタイプと異なり、カップを埋め込むことで絶対的な強度を向上させているのがマウンテンバイクに多く採用されている理由の一つ。
ベアリングはシールドリテーナーを多く採用しているが、廉価版ではボールリテーナーが使われることもある。
取り付け方法は従来のアヘッドセット同様に、フレームヘッドにカップを圧入し、そこにリテーナーをはめ込み装着する。
**インテグレーテッドタイプ
Canecreek IS、FSA Orbit Iシリーズなど
主にロードレーサーに採用されている。
ロープロファイルタイプよりも更にスタックハイトが低くなりフレームから見える部分はトップカバー程度。
軽量化を意識し、フレームに従来のベアリングカップの機能を持たせるため、ヘッドチューブに精密な加工を施し、リテーナーを直接フレームに埋め込む。そのためヘッド部自体の強度アップが必要となり、必然的に多くのロードレーサーのヘッドサイズがここ数年で急速にオーバーサイズ(1-1/8")化している。
ベアリングはほぼ100%シールドリテーナーを採用しており、特殊加工されたヘッドチューブに工具を使用せず、対応リテーナーを圧入し装着する。
**カンパニョーロタイプ(ヒドゥンセット)
Campagnolo Hiddenset、FSA Orbit CF/CEなど
インテグレーテッドタイプと似ているがフレームヘッドチューブ内部に専用のコーンレースを挿入してから工具は使わずリテーナーを装着する。
シールドリテーナーの外径サイズ、レース接触角度が異なるため、インテグレーティッドタイプヘッドセットとの互換性はない。
**クリスキングタイプ(ペルディード)
Chrisking Perdido、FSA Orbit ZRなど
ロープロファイルタイプ(ゼロスタック)に似ているがクリスキングが提唱する独自規格。
対応ヘッドチューブの内径が44.4mmで、通常ロープロファイルタイプのヘッドチューブ内径は44.0mmと異なる。
また、ヘッドチューブ内に圧入するベアリングカップハイトもロープロファイルタイプよりも高い。
**コロンバスタイプ
コロンバス製チューブで製造されたフレームに、一部採用されている規格。
ロープロファイルタイプ同様にフレームに専用ベアリングカップを圧入し、装着。
カンパニョーロタイプ同様にリテーナー外径が特殊サイズとなり、その他のタイプのヘッドセットとの互換性はない。
*インテグラルヘッド
&FURIGANA(いんてくらるへつと)
[[ヘッドチューブ]]と[[ヘッドパーツ]]の規格。
ヘッドチューブ内に直接ベアリングを入れ込む方式。
数種類の規格があり、ヘッドチューブとヘッドパーツは同じ規格のものとする必要がある。また、従来のヘッドパーツを取り付けることはできない。
対応するコラムサイズはオーバーサイズで、コラムの固定はアヘッド方式。
**構造
従来のヘッドパーツのようにベアリングの入ったワンを圧入するのではなく、ヘッドチューブを従来のワンの機能を兼ねるように加工し、ベアリングを直接入れ込む。
ワンをなくすことによる軽量化と、ベアリングを内部に収められるようヘッドチューブを大径化することによる剛性の向上が計れる。
また、見た目がすっきりし、ハンドルの高さを低く設定できる。
**規格
現在、以下の5種類の規格があり、やや乱立している。
***ゼロスタック(ロープロファイルタイプ)
・ヘッドパーツ:Canecreek ZS、FSA Orbit Zシリーズ、クリスキングインセットなど
主に[[マウンテンバイク]]に採用されているもの。ケーンクリークの商標だが、一般的に「ゼロスタック」と呼ばれている。
セミインテグレーテッドとも呼ばれる。
ヘッドカップを圧入し、そこに工具を使わずベアリングをはめ込む。
従来のヘッドパーツがそのままヘッドチューブ内に収まったような形式といえる。
|ヘッドチューブ内径|44.0mm|
|||
|ヘッドカップ外径|44.05mm|
|ヘッドカップ高さ|12mm|
|||
|ベアリング外径|41.0mm|
***インテグレーテッドタイプ
・ヘッドパーツ:Canecreek IS、FSA Orbit Iシリーズなど
主に[[ロードバイク]]に採用されている。
従来のベアリングカップの機能を持たせるよう、ヘッドチューブ内部に加工を施し、工具を使わずベアリングを直接はめ込む。
軽量化になるが、ヘッドの加工に精度が必要である。
使用するベアリングは、ロープロファイルと同じ。
|ヘッドチューブ内径|41.2mm|
|||
|ベアリング外径|41.0mm|
採用ブランド
・トランジション
***カンパニョーロタイプ(ヒドゥンセット)
・ヘッドパーツ:Campagnolo Hiddenset、FSA Orbit CF/CEなど
ロードバイクの一部、BMX、ストリートダートジャンプ系マウンテンバイクに採用される。
ヘッドチューブ内部にコーンレースを挿入してから、工具を使わずベアリングをはめ込む。
|ヘッドチューブ内径|42.0mm|
|||
|ベアリング外径|41.8mm|
採用ブランド
・ブラックマーケット
***クリスキングタイプ(ペルディード)
・ヘッドパーツ:Chrisking Perdido、FSA Orbit ZRなど
ロープロファイルタイプ(ゼロスタック)と同じく、ヘッドカップを圧入する。
[[クリスキング]]が提唱する独自規格で、カップのサイズが異なる。
|ヘッドチューブ内径|44.45mm|
|||
|ヘッドカップ外径|44.5mm|
|ヘッドカップ高さ|9.3mm|
|||
|ベアリング外径|41.05mm|
***コロンバスタイプ
ロープロファイルタイプ(ゼロスタック)と同じく、ヘッドカップを圧入する。
[[コロンバス]]製チューブで製造されたフレームに、一部採用されている規格。
・フレーム:チネリ
***ピナレロタイプ
ピナレロ専用の規格。
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**関連項目
#RELATED
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