棚田

たなだ

急な傾斜地に階段状に作られた田んぼ。


歴史


  • 近世以前
稲作には、水はけが良く、水利が良い土地が適している。
感慨排水技術が発達していないため、傾斜が少なく排水しづらい沖積平野…は稲作には不適だった。
そのため、傾斜地に水を引いて高低差で排水する棚田が一般的な田んぼだった。


  • 近世
水路や水車などの感慨排水技術の向上により、平地の田んぼが広まった。
江戸時代の西日本は、沖積平野の規模が比較的小さいところが多く、藩の規模が小さいところが多かったため、藩の経済基盤である米の収穫量を増やすために山間地に急傾斜の棚田が作られた。急傾斜に耐えられる石垣が用いられている所が多い。
一方東日本は藩の規模が大きかったため、急傾斜の棚田を作らなければならない理由は少なくあまり作られなかった。作られた場合でもゆるやかな土手であった。

  • 戦後
稲作の大規模化、機械化が推し進められ、棚田も大型の長方形に整備された。
ただし、急斜面の場合は工事が大掛かりになり費用がかかるため、営農放棄されて荒廃して行くところも多くあった。


  • 近年
観光地化を目指し、農業体験やオーナー制度などの導入や、グリーンツーリズムの場としているところが多い。











関連項目













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最終更新:2011年09月28日 16:18