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草津温泉 - (2007/11/10 (土) 17:36:37) のソース

*草津温泉
くさつおんせん

&REF(http://art2.photozou.jp/pub/293/106293/photo/5831857.jpg)

[[群馬県]]にある、日本を代表する温泉地。
日本武尊や行基、源頼朝が開湯したという伝説を持つほど、古くから知られた湯治場である。
草津の名の由来は「くさうず(臭水)」が訛ったものであるとされる。

温泉街の中心地の湯畑のほか、多くの源泉があり、50~90℃と高温で、豊富な湯量をほこっている。
 
現在は、ラジエターなどを使い高い湯温を下げているが、昔は草津節という唄を唄いながら木の板で湯船をかき回し、気化熱の原理で湯温を下げるのが特徴的な「湯もみ」が行われていた(現在も、観光客向けに実演する施設があるほか、2カ所の共同湯で実際の湯治の一環として行われている)。 

**泉質
基本的には酸性泉(酸性低張性高温泉)。場所(源泉)によっては硫黄泉なども見受けられる。pH2前後と強酸性である。このために下流の品木ダムには酸性中和施設がある。 

**主な源泉
草津温泉は、草津白根山から東へ流れる地下水に火山ガスが出会って生じていると考えられている。降ってから数ヶ月から数年の比較的新しい地下水が主体となっており、湧出量は直前の降水量の影響を強く受けている。また、白根山の山頂に近いほどpH値が低く、含有成分が多いという特徴がある。

・湯畑(ゆばたけ) 
温泉街の中心部に湧く源泉。
最後の滝になって落ちる箇所は以前は「大滝乃湯」(現在は町営温泉施設の名にされている)と呼ばれる露天の共同湯だった。
湯畑を取り囲むようにして、 地蔵(じぞう)・白旗(しらはた)・煮川(にかわ)など大小様々の源泉がある。

・西の河原(さいのかわら) 
温泉街西側の荒原地帯に湧く源泉の総称で、一帯には遊歩道が整備されて温泉が湧出する様子を観察できる。
なお町営の「西の河原露天風呂」があるが、ここの湯は万代鉱源泉から引いたものである。
 
・綿の湯(わたのゆ) 
お好み焼き屋の下よりわき出る源泉で主に別荘地に給湯される。共同湯でこの源泉を引湯しているものはない。 

・熱の湯(ねつのゆ) 
湯もみショーが行われる湯小屋の湯船の底にかつては直接沸いていたが、現在は湯畑源泉を使用しており、源泉はコンクリートにより封印されている。 
ゆりかご橋 
西の河原の上流部に時折湧き出る源泉で、近年はほとんど湧出しない。雨の多い年で、最大雨量が観測された翌2ヶ月後に湧くという傾向にあるが滅多に湧出せず、幻の湯の呼び声が高い。 

・万代鉱(ばんだいこう) 
1970年に硫黄鉱山の坑道から噴出した新しい源泉。で、標高の高い地域では主にここから湯が引かれている。90度前後と非常に高温で熱交換により湯温をさげている。このとき生じる高温の真水は消雪などにも利用されている。 
源泉付近は、犠牲者が出ているため立ち入り禁止。 

・香草(かくさ) 
pH1.0~1.2で有効な含有成分も多く玉川温泉と双肩する強酸性泉で、かつては一井旅館の別館が引湯していたが、湧出地点があまりにも奥地でかつ湧出量も僅かなため現在では使用されていない。ベルツ博士が発見し、草津の温泉まんじゅう発祥の「さいふ屋」がこの湯でまんじゅうをふかしていたという歴史がある。

 
**温泉街
温泉地の中央に湯畑を中心とした古い風情の温泉街があり、それを取り巻くようにリゾート・ホテルやペンション、大滝の湯や西ノ河原公園やテルメテルメやベルツ温泉センターなどのスパ・温泉関連施設、草津音楽の森国際コンサートホールや草津熱帯圏などの諸施設が位置している。また草津白根山に面して草津国際スキー場がある。

町外れには、湯治に来て亡くなった無縁仏が多数ある。明治年間の墓石もあり、効能が広く世間に伝えられていたことが伺い知れる。

温泉を用いた医療施設として、群馬大学医学部附属病院草津分院がある。高血圧、喘息、リウマチなどの治療に温泉を使用している。


**共同浴場
・[[白旗の湯]]:白旗源泉 
・巽の湯:湯畑源泉 
・翁の湯:湯畑源泉 
・千代の湯:湯畑源泉 
・長寿の湯:湯畑源泉 
・白嶺の湯:湯畑源泉 
・千歳の湯:湯畑源泉 
・瑠璃の湯:湯畑源泉 
・睦の湯:湯畑源泉 
・喜美の湯:湯畑源泉 
・関の湯:湯畑源泉 
・煮川の湯:煮川源泉 
・地蔵の湯:地蔵源泉 
・凪の湯:西の河原源泉 
・こぶしの湯:万代鉱源泉 
・恵の湯:万代鉱源泉 
・つつじの湯:万代鉱源泉 
・長栄の湯(旧町営の湯):万代鉱源泉 


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**関連項目
#RELATED