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インテグラルヘッド - (2005/11/26 (土) 03:54:39) のソース

*インテグラルヘッド
ヘッドチューブ径を大きくし、その中に大口径リテーナーを埋め込みアヘッド方式で取り付けを行うものの総称。

ヘッド部の軽量化と剛性の向上が図れる。
現在以下の規格がある。

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**ロープロファイルタイプ(ゼロスタック)
Canecreek ZS、FSA Orbit Zシリーズなど

主にマウンテンバイクに採用されているもので、一般的には「ゼロスタック」と呼ばれている。

リテーナーをそのままフレームに埋め込むインテグレーティッドタイプと異なり、カップを埋め込むことで絶対的な強度を向上させているのがマウンテンバイクに多く採用されている理由の一つ。

ベアリングはシールドリテーナーを多く採用しているが、廉価版ではボールリテーナーが使われることもある。

取り付け方法は従来のアヘッドセット同様に、フレームヘッドにカップを圧入し、そこにリテーナーをはめ込み装着する。

**インテグレーテッドタイプ
Canecreek IS、FSA Orbit Iシリーズなど

主にロードレーサーに採用されている。
ロープロファイルタイプよりも更にスタックハイトが低くなりフレームから見える部分はトップカバー程度。

軽量化を意識し、フレームに従来のベアリングカップの機能を持たせるため、ヘッドチューブに精密な加工を施し、リテーナーを直接フレームに埋め込む。そのためヘッド部自体の強度アップが必要となり、必然的に多くのロードレーサーのヘッドサイズがここ数年で急速にオーバーサイズ(1-1/8")化している。

ベアリングはほぼ100%シールドリテーナーを採用しており、特殊加工されたヘッドチューブに工具を使用せず、対応リテーナーを圧入し装着する。

**カンパニョーロタイプ(ヒドゥンセット)
Campagnolo Hiddenset、FSA Orbit CF/CEなど

インテグレーテッドタイプと似ているがフレームヘッドチューブ内部に専用のコーンレースを挿入してから工具は使わずリテーナーを装着する。
シールドリテーナーの外径サイズ、レース接触角度が異なるため、インテグレーティッドタイプヘッドセットとの互換性はない。

**クリスキングタイプ(ペルディード)
Chrisking Perdido、FSA Orbit ZRなど

ロープロファイルタイプ(ゼロスタック)に似ているがクリスキングが提唱する独自規格。
対応ヘッドチューブの内径が44.4mmで、通常ロープロファイルタイプのヘッドチューブ内径は44.0mmと異なる。
また、ヘッドチューブ内に圧入するベアリングカップハイトもロープロファイルタイプよりも高い。

**コロンバスタイプ
コロンバス製チューブで製造されたフレームに、一部採用されている規格。
ロープロファイルタイプ同様にフレームに専用ベアリングカップを圧入し、装着。
カンパニョーロタイプ同様にリテーナー外径が特殊サイズとなり、その他のタイプのヘッドセットとの互換性はない。