『II』『ZERO』『III』に関してはそれぞれ以下を参照。
この項では『ストリートファイター 』及び『II』『ZERO』『III』以外 の派生作品を扱う。
(一部3D作品や格闘ゲームでないものも含む)
ストリートファイター(初代)
『ストリートファイター』 (Street Fighter) とは、1987年にカプコンがリリースした2D対戦格闘ゲーム。
IVまで続くストリートファイターシリーズの第一作目であり、シリーズの設定の多くは本作を元にしている。
翌1988年にはPCエンジンCD-ROM²に『ファイティングストリート』のタイトルで移植。これが日本では唯一の家庭用移植版である。
国外では、海外のみ発売のPS2版『カプコン クラシックス コレクションVol.2』に収録されている。
概要
プレイヤーは
隆(リュウ) または
拳(ケン) を操作し、次々と現れる各国代表の格闘家と対戦していく。
1P側の場合は隆、2P側の場合は同性能のコンパチキャラである拳しか使用できない。
さらに言えば、CPU戦で拳を使用するには、一度対人戦を経由しなければならない。
敵側は日本代表、アメリカ代表、中国代表、イギリス代表、タイ代表がおり、各国2人ずつ計10人と戦う。
10人目の
ラスボス に当たるのが
サガット であり、『II』以降の設定ではこの時リュウの
昇龍拳 に敗れたことになっている。
キャラクターの何人かは後に『
ストリートファイターZERO 』などで再登場したが、中には
未だに音沙汰の無いキャラ もいる。
『II』のCDドラマ、『ZERO』のイラスト、漫画『さくらがんばる!』、TCG『激突カードファイターズ』、UDONの
アメコミ といった、
格ゲー本編以外の出演を含めても、アメリカ代表の
ジョー と
マイク には全く出番が無かった。
「
バイソンか『II』のOPに出てくる黒人 =マイク説」「同じく『II』OPに出てくる白人=ジョー説」もあったが、
『V』でそれぞれ別人と設定されたため、結局音信不通のまま。
しかし『V』の『アーケードエディション』で実装されたアーケードモードの初代コースで、
マイクの代役として登場したバイソンのエンディングにて(夢の中ではあるが)マイクが登場したため、
音信不通なのはジョーだけになってしまった 。
本作はレバー+「巨大な圧力感知ボタンを叩き、その時の威力で技の強弱が決まる」 という極めて独特な操作方法で知られている。
初期仕様のアップライト筐体(立ち上がってプレイする筐体)ではボタンは直径10cmほどのゴム製で、叩くことを前提にした本作専用のものである。
プレイヤーからは「疲れる」「手が痛くなる」といった不満の声もあったが、叩くこと自体に楽しさを見出す者も多かった。
一方ゲームセンター側からは「専用筐体がすぐ壊れて困る」というごく当然の苦情があり、あまり評判は良くなかった。
アップライト筐体はアタリゲームズ製であり、ボタン形状以外の点ではアタリゲームズ筐体との共通仕様となっている。
先のゲームセンター側からの苦情を受けてか、これとは別にテーブル筐体(座ってプレイする筐体)に現在の格闘ゲームでも用いられている
「弱中強3ボタン」をそれぞれパンチとキックに、合計6ボタン割り当てたテーブル筐体タイプも同時に流通しており、
ボタン入力がアップライト筐体版よりもシビアになっている(ボタンを強く叩く必要が無いため)、昇竜拳が無敵になるなどの細かい差異が設けられている。
日本国内においては原則としてアップライト筐体=感圧ボタン、テーブル筐体=6ボタンとなっていたが、例外的に海外に向けて出荷された物では
一部アップライト筐体の6ボタン版(ゴムボタンを取り払い6ボタンを据え付けたもの)という例がある。
リュウの代表的な
必殺技 である「
波動拳 」「
昇竜 拳 」「
竜巻旋風脚 」は本作で既に登場しており、
威力たるや正に必殺の名に恥じないもので、波動拳は1発当てれば4割減り、昇竜拳は根元から当てれば7割持っていく。
その代わりインストにも存在を匂わせるだけで
コマンド 等は書いておらず、竜巻旋風脚に至っては完全な隠し技となっていた。
ただし、発売とほぼ同時期に発刊された「マイコンBASICマガジン」にはこの隠し要素であるコマンドが掲載されており、
「アーケードゲームにおける隠し要素を他の媒体で明かす」というメディアミックスの先駆けとなっているとも言える。
また、圧力感知のためかボタンの反応が特殊で、押したあと離すタイミングで技が出るため、
必殺技の場合はシビアなコマンド受付と合わさり非常に出しにくい仕様になっている。
巷では「必殺技さえ出せれば勝てるゲーム」と言われていた。
ちなみにモーション中は完全無敵で有名な昇龍拳だが、特殊筐体版では無敵ではなく、テーブル筐体版のみの仕様である。
テーブル筐体版はコマンド入力受付がさらに厳しいなどやや仕様の異なる部分があった。
ちなみに、対戦プレイに消極的だった日本では爆発的なヒットとは行かず、
読者投票で人気ゲームを決める「第一回ゲーメスト大賞」においても総合7位、グラフィック部門/音声部門6位に留まっていたが、
北米でその対戦プレイがヒットしたことから、対戦主体の
ストリートファイターII が開発されることになったという。
そんな長年光が当たることのなかった初代だが、少しずつ公式からオマージュが現れつつあり、
(スーパーストリートファイターIVの
アドン の10番カラーや
サガット の5番カラーは初代色)、
『
MVC3 』ではなんと
初代リュウのアレコス
が配信された(現在は配信停止、PS4/XBOX ONE/PC版には標準搭載)。
常に『II』の影扱いで無くなりつつある待遇にあるといえるだろう。
MUGENではマイナーではあるが、原作再現の隆や拳が単発高火力キャラ、レトロ火力キャラの代表として知られる。
また、キャラクターの移植だけでなく
ストⅠ風ダン のようなデチューンアレンジも存在する。
登場キャラクター
システム
基本は1レバー+感圧式2ボタン (アップライト筐体)または1レバー+6ボタン制。
後に『II』や多くの格ゲーで採用されたものと同じく、弱パンチ、中パンチ、強パンチ、弱キック、中キック、強キックの6種類に分かれている。
感圧式ボタンの場合、叩いた強さで3段階の内どれかが出るようになっている。
6ボタン制の場合は、ボタンを離した瞬間 に技が出る。
レバー後ろ要素でガードが行え、立ちガード/しゃがみガードそれぞれでしかガードできない攻撃の存在、
画面上に表示されるお互いの体力ゲージを0にすれば1ラウンド勝利となり、合計3ラウンドのうち2本を取ることで勝利、
制限時間 が0になるとその時点で体力が多く残っている方のポイントとなるなど、現在の格闘ゲームの大本となったシステムを採用している。
ただし、どのような状況でも3ラウンドまでしか存在しない。
3ラウンドで決着が付かず、本数が双方同じだった場合は、プレイヤーの負け扱いとなる。
大きなウリの一つである必殺技は、ボタンの入力まで含めて正確にコマンド入力をしなければならず、非常に出しにくいものである。
そのぶん威力は非常に高く、単発でのダメージは総体力の約4割、そして昇竜拳と竜巻旋風脚は3ヒットすることもあるという仕様が存在した。
必殺技は相手にガードされても削りダメージを与えることができ、その高威力故に削りダメージも非常に大きい。
CPU戦を2ステージクリアするごとに「
ボーナスステージ 」としてミニゲームをプレイすることができ、更に得点を稼ぐことができる。
「瓦割り」「ブロック割り」「板割り(3枚版と4枚版)」があり、最後までプレイすると合計4回のボーナスステージが存在する。
誰かがプレイしている時に空いている側にクレジットを投入することで対戦プレイを行うことができ、このシステムは後に「乱入」と呼ばれた。
対戦プレイで使えるキャラクターは1P側が隆、2P側が拳で固定されており、性能面は全て同一である。
日本国内ではアーケードゲームで「対戦プレイ」を行うということに馴染みが薄く、上述の通りこの対戦はあまり盛んではなかったが、
国外向けに出荷された本作による対戦プレイが北米で人気を博し、カプコンUSAから「ストリートファイターの続編を作ってくれ」という、
要望を元に「ファイナルファイト」シリーズや二人での対戦を前面に推し出した「ストリートファイターII」の製作、
ひいては「対戦格闘」というジャンルの興隆へと繋がっていった。
ファイティング・ストリート(PCエンジン CD-ROM²版)
『ストリートファイター』の日本で唯一の家庭用移植版であり、PCエンジン「CD-ROM²システム」のソフト第一弾。
移植・開発はアルファシステム、発売はハドソン。
ゲームの歴史上では
CD媒体で発売された初の家庭用ハード向けゲームソフト である。
コントローラーのボタン数が足りないため、ボタンを押してから離すまで長さで威力が決まるようになっている。
言うなれば、圧力感知ボタンの感覚をそのまま、PCエンジンのパッドで再現したような感じである。
また媒体がCDということもあり、生演奏のアレンジBGMをCD音源から流すという、当時としては斬新な方法で、
曲のアレンジ評価はかなり高い。特に
イーグル のステージ曲は必聴である。
ただしハード性能の関係で、一部背景演出がカットされている。
+
※「CD-ROM²システム」(シーディーロムロムシステム)とは
「CD-ROM²システム」とは、1988年12月4日に発売されたNECのPCエンジンの拡張ユニットの一種で、
家庭用ゲーム機としては史上初 となる、「CD-ROM」を記録媒体として使用した拡張ハードである
(メガCDが1991年12月12日発売、ネオジオCDが1994年9月9日発売、プレイステーションが1994年12月3日発売)。
そのため、今ではお約束となっている「音楽用CDプレイヤーで再生しないでください」という警告音声が初めて搭載された
(余談として、CD-ROM²のCDはハドソンが独自にデータ配置した特殊構造のため、2曲目にデータがあることは通常のCDフォーマットでは存在しない。
CD-ROM²以外のCD-ROMディスクでは、トラック最後尾に警告音声を配置することが通例となっている)。
PCエンジンにCD-ROM²プレイヤーとインターフェイスユニットを接続、
起動BIOSとなる「システムカード」を本体にセットして使用するという構成になっている。
後に、インターフェイスユニットに搭載された512KBit(64KB)のメインS-RAMに加え、
1.5MBit(192KB)のS-RAMをシステムカードに搭載及びCD一体型本体に内蔵し合計2MBit(256KB)に増強した「SUPER CD-ROM²」、
更に16Mbit(2MB)のD-RAMをカードに搭載し合計18Mbit(2.3MB)が使用可能になる「アーケードカード」
(D-RAMのみ搭載した「DUO」とS-RAMも搭載した「PRO」が存在、機能的には両者とも同じ)
というバージョンアップも図られた。
2009年10月6日より、WiiのバーチャルコンソールでもこのPCエンジン版の配信が開始。
こちらはハドソンではなくカプコンから発売となっている。
ただし、『ファイティングストリート』という名称自体はハドソンの登録商標の模様。
ファイナルファイト
『ファイナルファイト』 (FINAL FIGHT) とは、
1989年にカプコンからリリースされたベルトスクロール型アクションゲーム(ゴチャバトルアクションとも言う)。同ジャンルの代名詞的ヒット作。
開発中の仮タイトルが『ストリートファイター'89』であり、当初はストリートファイターの続編として企画された。
またその人気振りから、家庭用ゲーム機への移植も多い。
スーパーファミコン版、メガCD(メガドライブCD-ROMシステム)版、X68000版、ゲームボーイアドバンス版、アレンジ移植でファミコン版等、
実に多彩な機種に移植された。
特にスーパーファミコン版は、本体と同時発売の所謂ローンチ・タイトルでもあった。
今で言う復刻タイトルを集めた「クラシック」系でも収録される筆頭タイトルでもある。
スーパーファミコンでは当時はまだ8Mbit(1MB)ROMカセットが最高容量の時代だったため、
ガイ だけがカットされた状態での発売となったが、
後に
コーディー と入れ替えた『ファイナルファイトGUY』というバージョンも発売された(アイテムも追加されており、『2』や『Tough』に引き継がれた)。
本作の大ヒットから、セガの『
ベア・ナックル 』シリーズ、ジャレコの『
ラッシング・ビート 』シリーズといった他メーカーの後追い作品も多数発売され、
ベルトアクションはゲーム業界の一大ブームとなり、カプコンの名はゲーマー達に刻み付けられたのであった。
SNES(北米SFC版)では
ポイズン は男性キャラに、
ソドム と
ダムド は、Katana(カタナ)とThrasher(スラッシャー)という
名前 に変更されている。
このソドムの名称変更は、SNES版『ALPHA2』でも同様に反映されている。
正当な続編として『ファイナルファイト2』『ファイナルファイト タフ』、
ファミリーコンピュータにアレンジ移植された『マイティファイナルファイト』、
国内未発売だが『
ファイナルファイト ストリートワイズ
』といったタイトルも発売されている。
1999年には本作のキャラを使った3D対戦格闘ゲーム『ファイナルファイトリベンジ』も出ている。
また、
ガイ をはじめキャラクターの多くが『
ストリートファイターZERO 』シリーズなどに参戦している。
MUGENでは、アクションゲーム版のボスやプレイヤーキャラを移植したものも数多く存在する。
『リベンジ』でリストラされたアビゲイルも、数の暴力と軸のアルカナで地味に知られている。
2010 ストリートファイター
『2010 ストリートファイター』 (2010 Street Fighter) とは、
1990年8月8日にカプコンがリリースしたファミリーコンピュータ用の横スクロールアクションゲーム。
なお2010は
ニイマルイチマル と読む。
かつては遠い未来であった2010年 が今や過ぎ去ってしまったという事実に、時の流れを感じずにいられない。
懐古厨とか言うな。
+
余談:コピーライトにある「ステイタス」とは
ステイタスは、金融事業を行うカプコンの子会社であり、本来ゲーム開発は行っていなかった。
しかし当時のファミコン業界では、1メーカーが1年間に発表できるソフトタイトルが制限されていたため、
別会社が開発したということにして発売してしまうという回避戦術が行われていたのである。
カプコンは、子会社のステイタスを名目上の開発元とすることでソフト数の制限を突破したわけである。
ちなみに現在ステイタスは破産宣告により倒産。
「
ケビン・ストレイカー 」という名の
キャプコマ 風サイボーグ刑事を主人公としたSFアクション。
名前にストリートファイターと入っているものの、本家ストリートファイターシリーズとの関連性はあまり無い。
というか
ストリートファイターは副題 で、『II』無印版の「The World Warrior」や『III 3rd』の「Fight for the Future」みたいなものである。
上のゲーム画面ではメインタイトルっぽいが、パッケージやソフトイラストでは小さく書かれ目立っていない。
そして近未来を感じさせるイラストやタイトルロゴと激しく合っていない。
なお、ゲームそのものは当時のカプコンらしくアクションの難易度が非常に高い。
ちなみに本作はアメリカでも発売されたのだが、その際のタイトルは『STREET FIGHTER 2010: THE FINAL FIGHT』。
さらにファイナルファイトまで混合されたようなタイトルになっている。
設定も変更され、主人公は「初代ストリートファイターから25年後の
ケン 本人」ということに。
ただし変更されたのは設定やストーリーのみで、姿はケビンと同じアメコミ風超人のまま。何があったんだケン。
その真相は
ケビンの項目にて 。
ストリートファイター ザ・ムービー
『ストリートファイター ザ・ムービー』 (STREET FIGHTER THE MOVIE) とは、
1995年6月にカプコンがリリースしたアーケード用対戦格闘ゲーム。開発はアメリカのインクレディブル・テクノロジーズ社。
前年に公開された映画『ストリートファイター』を元にした実写キャラクターによる2D格闘ゲームである。
概要(THE MOVIE)
実写映画『ストリートファイター』のヒットを受けて作られたある意味キャラゲーのような格闘ゲーム。
映画のキャストが
コスプレして実写で『II』の動きをする キワモノゲームであるだけでなく、
ゲーム自体が
ストリートファイターというよりむしろモータルコンバット に近い という恐ろしくカオスな内容になっている
(ただしストリートファイターを名乗るだけあって、モーコンのようなグロ要素は全く存在しないので安心(?)である)。
見た目だけでなくゲーム性も色々と難があったため、同時期の『
ストリートファイターZERO 』に押される形で間もなく姿を消した。
映画の方もヒットした割に色々と難ありの内容であり、
味方が
チュンリー なのは良いが他が
力士 &
ボクサー と誰得であり、
ダルシム が普通の科学者として登場し最後の最後で思い出したかのようにあの衣装になったり……。
ある意味で一見の価値はあるので、興味のある方は見てみるのも一興だろう。
本作の主人公は映画の主役である
ガイル大佐 であり、リュウもとい
ライユー は映画と同じくその他大勢に格下げされている。
ガイルは性能面でもやたらと優遇されているが、実際に演じるのがジャン=クロード・ヴァン・ダムなのでどこもおかしくはない。
映画では普通に軍服だったキャミィは、こちらではキャストのカイリー・ミノーグに無理矢理あのコスプレをさせているが別に嬉しくはない。
なお、ハリウッド映画が原作なので、バイソン、バルログ、ベガの名前は海外版のそれに準ずる。
サガットが
目から ビーム したり、バイソン将軍(ベガ)が手から電撃出したり、映画同様色々カオスな内容であった。
+
余談:実は正式ナンバリングになりそこねた作品という噂
本作の製作当時、ミッドウェイゲームズから有名な実写格闘ゲーム『
モータルコンバット 』がリリースされており、
その「実写の俳優が画面上でそのままキャラクターとして動く」という当時最先端のシステムに対して、
当時のカプコンが「ストリートファイターを駆逐するのではないか」と脅威を感じていたという噂がある。
そのためカプコンはアメリカのインクレディブルテクノロジーズ社と提携し、実写映画の俳優を元に、
最新鋭のストリートファイターとして本作の製作を開始したらしい。
このインクレディブルテクノロジー社は1990年代前半に『Time Killers』や『Blood Storm』などを当時あった会社ストラタに委託する形で開発していた会社で、
これらのゲームは上記『モータルコンバット』の影響を強く受けている残虐要素の強い格闘ゲームであった。
もっとも、これらとは違い本作『ザ・ムービー』には血なまぐさい系の残虐要素は全く存在しない。
後に、当時インクレディブルテクノロジーズ社の本作の開発スタッフだったアラン・ヌーン氏がインタビューにて、
当初、このゲームは『ストリートファイターIII 』として開発されていた ことをはっきりと覚えているが、
開発には多くの混乱があり、日本のカプコン、カプコンUSA、そしてインクレディブルテクノロジーズの間での、
コミュニケーションの連携に問題があったことなどから、実際には『III』とはならなかったことが明かされている。
そして、最終的に出来上がった本作が正式ナンバリングとは言い難い内容になってしまったのは周知の通りである。
なお、開発中は当時幻のキャラクターとして有名だった「
Sheng Long 」がゲーム中に登場する案もあった模様。
最終的にインクレディブルテクノロジーズは、本作の商業的失敗や委託先の会社ストラタの倒産
*1 を契機に格ゲー業界からは完全に撤退。
その後はオンラインゲームやカジノマシーン制作、および国際リゾート事業に転換し2020年現在でも活動している。
ちなみにその時モーコンみたいな格ゲー開発に関わっていた社員が後に移籍し、本当にモータルコンバットシリーズに携わるようになっていたり。
MUGEN的には
ライユー (実写リュウ)や
キャプテン・サワダ が登場するゲームであるため、深くリスペクトすぺきであろう。
ただし、ハラキリやカミカゼを使用するのはこのザ・ムービー版のサワダではなく、
次項で紹介するリアルバトル・オン・フィルムのサワダなので注意。
登場キャラクター(THE MOVIE)
映画と同じキャストが演じているが、映画とは違って強制的にコスプレさせられている。
映画では殆ど出番がなかったキャラクターもいるが気にしてはいけない。
アクマ(豪鬼)は隠しキャラではなく最初から選択できる。
映画に出なかったのに。
ちなみに豪鬼が隠しキャラ扱いではないのはこの作品が初。あと、
瞬獄殺 がコマンド表に載ったのもこの作品が初。
なお、音声はすべてキャストの声である。
※ブレードと隠しキャラの3人は戦闘服にヘルメット姿のシャドルーの戦闘員 である。誰得とは言ってはいけない。
ちなみにブレードの正体は『Saturday Night Slam Masters(海外版
マッスルボマー )』に登場したガンロック。
ガイル大佐の兄弟(原作ゲームでは親戚)で、実はスパイとしてシャドルーに潜入していたらしい。
なおガンロックは日本版ボマーの
ラッキー・コルト に当たるが、設定は全く別物である。
システム(THE MOVIE)
操作系はレバー+6ボタン。弱パンチ、中パンチ、強パンチ、弱キック、中キック、強キックの6種である。
通常技 のモーションはともかく、必殺技は一応『II』に沿っている。ただし一部オリジナル技がある。
空中の相手に必殺技→必殺技がどんどん繋がるなど、『
GUILTY GEAR 』などにも引けを取らない超コンボゲーである。
(地味にキャラクター毎に体重の大小が設定されていたりする)
他にも
相手に応じたコマンド入力が必要になる 投げ返し・
投げ返し返し ・
投げ返し返し返し があったり、
全キャラ共通で回復技を持っていたり、隠しコマンドの中に意味不明なものが混じっていたり
(例:背景のモニターに一瞬だけ違う映像を写す、闘技場ステージの
観客を爆破する )、
そのゲーム内容は一言で言えばカオス。
ストリートファイター リアルバトル・オン・フィルム
『ストリートファイター リアルバトル オン フィルム』 (STREET FIGHTER REAL BATTLE ON FILM) とは、
1995年8月にカプコンから発売されたプレイステーション/セガサターン用対戦格闘ゲーム。
ザ・ムービーと同じく映画を元に実写で作られているが、こちらの開発はカプコン である。
北米版タイトルは『Street Fighter: The Movie』なのでややこしい。
概要(RBOF)
『ストリートファイター ザ・ムービー』と同じくハリウッド映画を原作として作られた
実写キャラクターによる対戦格闘ゲーム 。
アーケード版の『ザ・ムービー』とは違い、こちらはカプコンがシステム周りの開発を行った全くの別物である。
そのため見た目のキワモノ度に反してゲームそのものは普通に遊べる格闘ゲームに仕上がっている。
システムは『
スーパーストリートファイターII X 』を元にしており、
各キャラにスーパーコンボ(超必殺技)が用意されている。また、ゲームバランスも類似している。
こちらでもバイソン、バルログ、ベガの名前は海外版と同様に変更されているが、
キャラクターの音声は日本語で、本作独自の配役。
ボイスに関しては『ZERO』同様気絶時やスーパーコンボ発動時にも用意されている他、
一部のスーパ―コンボには止めを刺した時の追加ボイスも用意されている。
また、こちらは豪鬼の名前もアクマではなく豪鬼になっている。
この作品が発売された当時、本家『スパIIX』は3DO独占タイトルだったため、
本作が『スパIIX』の代用品としてプレイされていた時期もあったらしい。
キャラクター(RBOF)
キャラの元が同じなので『ザ・ムービー』とそっくりだが、いずれも性能は全く異なる。
また、『ザ・ムービー』にはいなかったブランカやディージェイが追加されているが、
残念ながら『ザ・ムービー』にいたシャドルー戦闘員軍団はこちらにはいない。
ハラキリやカミカゼを使うサワダ はこっち。
なお、ブランカはお馴染みのジミーちゃんではなく、ガイルの親友
チャーリー がシャドルーに改造された姿という設定の肌色キャラである。
システム(RBOF)
操作系はレバー+6ボタン。弱パンチ、中パンチ、強パンチ、弱キック、中キック、強キックの6種である。
スパIIX のシステムを流用したものになっており、スーパーコンボも存在する。
スーパーコンボとは別に存在する本作の独自仕様。
『
ヴァンパイア 』のES技や『
III 』のEX必殺技のようなもので、スーパーコンボゲージが50%以上ある状態で、
「元の技のコマンド+2つ以上のボタン同時押し」と入力することで各必殺技の強化版を出すことができる。
例えば
波動拳 なら2発連続で放たれたり、
昇龍拳 なら敵の飛び道具をかき消しつつ大きく前進した後飛び上がるものになったりと強力である。
大半の技が対応しているが、豪昇龍拳などの一部の技には無い。
ゲージについては独特な仕様を持っていて、上述のようにゲージが50%以上溜まっていることが使用条件なのだが、
その際ゲージが50%以上100%未満だとゲージが消費されるが、100%の場合にはゲージが全く消費されなくなる。
この仕様のため、キャラにもよるがスーパーコンボは全く使わず、ゲージMAXを保ってスーパー必殺技を
連発するという戦法の方が強いことがある。
ゲームモード(RBOF)
ガイル大佐を使用してシナリオに沿って戦うモード。
途中、サウンドノベルのような選択肢やクリアまでの制限時間があったりする。
このモードのみエンディングでチャゲ&アスカによる映画主題歌「Something There」が流れる。
通常のCPU戦。映画に準拠したのか、なぜか悪役設定されているザンギエフとディージェイが四天王ポジションの9人目と10人目に固定で登場する。
一定条件を満たすと最終戦でバイソン将軍の代わりに豪鬼が登場する。ただし、
お約束の登場演出 は無い。
2P対戦モード。
全キャラクターと順番に対戦する勝ち抜き戦モード。戦績に応じて「格闘家指数」が表示される。
ストリートファイターII ムービー
『ストリートファイターII ムービー』 (Street Fighter II MOVIE) とは、
1995年12月15日にプレイステーション、1996年3月15日にセガサターンで発売されたインタラクティブ・ムービー・アドベンチャーゲーム。
タイトルが「ムービー」なのでややこしいが、こちらは上記の実写映画格ゲー二つとは違い、
1994年に日本で製作されたアニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』が元になっている。
プレイヤーは、闇の秘密結社シャドルーが開発した「
モニターサイボーグ 」と呼ばれる新型機械兵士を操り、
世界中の格闘家達の様子を(アニメ映画のムービー映像から)「サーチ」してその能力を分析・吸収して成長させ、
最終的に伝説の格闘家「
リュウ 」と対決し打倒するのが目的。つまり悪役が主人公である。
例えば蹴り技を繰り出しているシーンをサーチすれば「キック」の能力が上昇するなど、場面に対応した能力を自動的に抽出し成長していく。
サーチできる回数には制限があり、残り回数が0になるとそのステージ内ではそれ以上記録できなくなる。
このような流れで育成シミュレーションゲームのようにサイボーグを育てて進行させていくが、
最後のリュウとの対決時のみ『スパIIX』形式の格ゲーで実際に戦うことになる。
映画に沿ってサイボーグの性能は
ケン をそっくりコピーしたもので、リュウに負けると映画本編と同じ流れだが、
リュウを倒すとここでしか見られないアナザーエンディング(
バルログ の代わりに四天王就任)を、
特定の条件を満たしていれば隠しエンディングを見ることができる。
育成したサイボーグの能力はセーブデータとパスワードで記録され、リュウの仮想イメージ(CPU)との模擬戦や、
パスワードによるサイボーグ同士の2P対戦も可能となっている(※プレイヤーが使えるのはサイボーグのみ)。
余談だが、元になったアニメ映画のオリジナル設定は後にいくつかゲーム本編に逆輸入されている。
また、映画の主題歌「恋しさと せつなさと 心強さと」はアニメ作品および映画ソング売上枚数歴代1位となり、
後に映画を元ネタにして『ZERO』のドラマティックバトルでもインストバージョンが使用された。
PS2版『ハイパーストリートファイターII』にはこのアニメ映画が特典として丸ごと収録されたが、
ソニーチェックにより
春麗 のシャワーシーンなどは修正カットされている。残念でした。
ストリートファイターEX
『ストリートファイターEX』とは、1996年12月にカプコンがリリースしたAC用対戦格闘ゲーム。
開発は『II』の生みの親である西谷氏がカプコンから独立起業したアリカで、アーケード版ザ・ムービーの様に当時としては珍しい外注製作タイトルであった。
3Dポリゴンキャラで背景も3Dだが、軸移動や奥行きと言った概念はほとんどなく2Dに近い格闘ゲームである。
システム的には『II』に近く、スーパーコンボ(
超必殺技 )もある。また、エクセルなど独自のシステムも存在する。
メテオコンボの詳しい記述は
こちら 。
AC用はこの『EX』とVerUP版『EX plus』、『EX2』とVerUP版『EX2 PLUS』の4作が、
家庭用はPSで『EX plus α』と『EX2 PLUS』、PS2で『EX3』がリリースされた。
リュウや春麗などお馴染みのキャラの他、完全オリジナルキャラも数多く登場しており、
背景設定的には『II』時代に近いパラレルワールドと言った所。
一見色物ゲームだが本家顔負けの読み合いからのコンボが熱く、対戦ツールとしても高い完成度を誇っており、ファンも多い。
ただし『EX3』はPS2本体と同時発売の上タッグバトルになったため、システムの大幅変更や処理落ちなどがあり、賛否両論の模様。
対戦ツールとしてはオリジナルコンボに近いエクセルシステムを搭載した『EX2 PLUS』がよく選ばれる。
MUGENでは、キャプチャによってキャラ化されたものや、独自ドットで2D化されたものがいる。
また、エクセルなどの独自システムを再現したキャラクターも存在している。
特にエクセルやガードブレイクをバランスよく備えた『EX2 PLUS』のシステムをベースにしたキャラが多いようだ。
登場するキャラクター本作オリジナルのキャラクターはアリカに版権があるため、他のカプコン作品等への出演は難しくなっている。 なお『V』ではアリカのコピーライト表記付きではあるものの正式にシリーズ本編の設定へ組み込まれた。
以下ではEXシリーズの初出作品別に分類するが、一部のタイトルで登場しないキャラクターも居る。 (例として豪鬼は『EX2』以降非出場、ベガやダランは無印『EX2』のみ欠場など )。
【EXより登場】
【EX plusより登場】
【EX plus αより登場】
【EX2より登場】
【EX2 PLUSより登場】
(本編より)
サガット
(オリジナル)ヴルカーノ・ロッソ、エリア、ARK-99
【EX3より登場】
(オリジナル)エース
また、本作に登場する人造人間サイクロイドを元ネタにしたMUGENオリジナルキャラ・
サイクロイドΩ と
サイクロイドΣ が存在する。
他にレン改変キャラの一人に本作のキャラを元にした
アレン も存在する。
スーパーパズルファイターIIX
『スーパーパズルファイターIIX』 (Super Puzzle Fighter II X) とは、
1996年6月にカプコンがリリースしたAC用対戦型パズルゲーム 。同年12月にはPSとSSに移植されている。
海外版タイトルは『Super Puzzle Fighter II Turbo』
(タイトル元『スーパーストリートファイターIIX』の海外版名称が『Super Street Fighter II Turbo』なため) 。
所謂「落ちものアクションパズル」で、ゲーム内容はカプコンの『ぷにっきいず』を基にしている。
公式の略称は「スパズル」 だが、あまりそうは呼ばれない。
ちなみに『ぷにっきぃず』はそのルール、見た目に落ち物パズルの有名作「
ぷよぷよ 」シリーズと大変似通った点が多い。
…というのもこのタイトル、開発元はぷよぷよを作ったコンパイルだからである。
ただし、カプコンとコンパイルの共同開発であり、カプコンはキャラクターやデザインなどを担当している。
『II』シリーズや『
ヴァンパイア 』といったカプコンの格闘ゲームのキャラクターコミカルな2頭身キャラで登場し、
パロディを交えた演出を見せてくれる。『
サイバーボッツ 』の
デビロット姫 も乱入キャラとして参戦。
原作をそのまま2.5頭身に縮めたようなグラフィックで、相手にジェムを送るとその攻撃力に応じて、
画面中央のキャラが原作の必殺技やスーパーコンボなどを繰り出す演出になる。
本作で使用されたデフォルメキャラの
ドット絵 は後の『ポケットファイター』に受け継がれた。
家庭用はSS・PS・Win・DCなどに移植されている。海外ではGBA・PS3・Xbox360などへも移植。
ポケットファイター
『ポケットファイター』 (POCKET FIGHTER) とは、1997年9月にカプコンがリリースしたAC用
対戦格闘ゲーム 。
通称は「ポケファイ」。北米版タイトルは『Super Gem Fighter Mini Mix』。
『スーパーパズルファイターIIX』と同様の雰囲気を持つ2頭身キャラによる対戦格闘であり、ジャンルこそ違うが「続編」と位置付けられている。
『II』シリーズ、
ヴァンパイア のキャラの他、新たに『
ウォーザード 』から
タバサ がゲスト参戦している。
また、『III』の
いぶき と、女の子キャラ達と道着キャラ達に混じって
ザンギエフ も追加参戦。
代わりに『スパズル』には出ていた
ドノヴァン とデビロットがカットされた。
なお、設定上は「カプコン対戦格闘ゲームの人気キャラクターたちが2頭身にデフォルメされた
パラレルワールド 」が舞台とされている。
炎上、凍結、感電 、石化、圧殺、
爆死 、
白骨化 、
場外転落 など(それこそ
この作品 とタメを張れるレベルで)
特殊やられ が多く、
必殺技演出などで各キャラクターが様々なパロディコスプレをするなどコミカルな演出があるものの、
ゲーム自体は様々なシステムを取り入れた本格的な対戦格闘ゲームである。
家庭用ではPS・SS・WSに移植されている他、PS2版『
ZERO ファイターズジェネレーション』にも収録されている。
ポケファイのキャラクター
※隠しキャラとは言っても、カーソルを欄外に移動させるだけですぐ選択できる。
ポケファイのシステム
レバー+3ボタン。パンチ、キック、スペシャルの3つに割り振られている。
通常技に強弱は無く、立ち・しゃがみ・レバー→入れなどのバリエーションがあるのみ。
スペシャルボタンは特殊動作やマイティコンボ(超必殺技)の一部で使用する。
本作での超必殺技。ストック可能なマスティコンボゲージ(パワーゲージ)を溜めて使用する。
原作ゲーム再現のコマンドとスペシャルボタンを使う簡易コマンドの両方で発動できる。
例外として豪鬼の瞬獄殺は微妙に性能が変わり、ダンの真・晃龍拳(家庭用のみ)はスペシャルボタンでのみ発動する。
また、再現コマンドの内「半回転2回」のみ「半回転後逆方向に戻す」といったSNK作品風のコマンドに変更されている。
対戦中ステージに散乱するアイテムの一つ。赤・黄・青の三色があり、必殺技が対応した色のジェムを集めることで3段階に強化される。
ストリートファイターIV
『ストリートファイターIV』 (STREET FIGHTER IV) は、2008年7月18日にカプコンがリリースしたAC用対戦格闘ゲーム。
企画・プロデュース・ディレクションはカプコンが行い、開発はディンプスが担当。
「2D開発を切り捨てたカプコンにもう2D格ゲーは作れない」とユーザーから断言同然に囁かれていたカプコンであるが
『3Dグラフィックで2D格ゲーの挙動を完全再現する』形で「タツノコvsカプコン」と共にカプコンの格ゲー復帰の狼煙となった。
ちなみに同仕様のゲームにアークシステムワークスの「バトルファンタジア」が存在し、本作はそれに続く形となるが、
そのバトルファンタジアには「3rd」のブロッキングを参考にしたとされる防御システムが導入されているあたり、アイデア発展の流れが見て取れる。
2009年に追加キャラクターを加えた家庭用移植版がPS3とXbox360で発売され、格闘ゲームのオンライン対戦の発展を促した。
その後ニンテンドー3DS版やアプリ版などマルチ戦略をかなり手広く行っている。
2010年には続編『スーパーストリートファイターIV』(スパIV)が家庭用として発売、翌2011年には家庭用からアーケードに逆移植され、
調整・バージョンアップが施された『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』(スパIV AE)としてリリースされた。
また家庭用『スパIV』をアーケードエディションにアップデートするダウンロード版も出ている。
以後しばらくは調整アップデートを挟みつつ、ver.2012を出すなどして対戦格闘ゲーム界をリードしていくことになる。
2014年に後継の新作『ウルトラストリートファイターIV』(ウルIV)がアーケード先行で発売された。
家庭用では対戦時に限り歴代バージョンの性能が選択可能になっている他、
アップデートで新必殺技の追加など大規模な調整を行ったオメガエディションも追加された。
なお、本作の海外版では現地の声優により吹き替えられた英語ボイスが搭載されている。
国内版でも3DS版やアプリ版を除いた家庭用移植版では英語ボイスを各キャラ対戦時とアーケードモードのムービーとで別個に設定可能。
被ダメージにより蓄積する専用ゲージを使用した
ウルトラコンボ 。ホールド・キャンセル可能なアーマー攻撃、
セービングアタック を導入。
自由なポージングやカメラワークなど3Dを活かした演出も本作の特徴。ただその影響で
ロック技 の比率が従来と比べてかなり高くなっている。
特に特徴的なセービングアタックは登場から間もなくMUGENにも再現されたキャラが登場するなどしている。
【無印】
【家庭用で追加】
【スパIVで追加】
【スパIV AEで追加】
【ウルIVで追加】
MUGENでは、『IV』風にシステムをアレンジしたキャラクターや、『IV』の3Dキャラを画像取り込みして作られたキャラ、
『IV』のモーションを基にドット絵を手描きしたり既存スプライトを改変したキャラが数体存在する。
ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション
2008年7月9日~2009年8月31日までサービス展開していたオンライン3D対戦格闘ゲーム。略称SFO。
マウス操作で手軽に格ゲーができる、というのがコンセプトのカジュアルゲームだったらしい。
開始とほぼ同時期に稼動した『ストリートファイターIV』とは特に関係は無い。
原作のキャラクターの他、『
ジャスティス学園 』や
サイボーグ009 、
金庸の武侠小説 、
宇宙刑事ギャバン 、『デトロイト・メタル・シティ』のクラウザーさんなど、まるでVSシリーズのように多種多様なキャラクターが参戦していた。
本作オリジナルの主人公的キャラとして、日本人と韓国人のハーフで金髪のテコンドー使い「
シン 」が居る。残念ながら『IV』には…。
その存在感の無さから、あるゲーム雑誌では
ハン・ジュリ を
「シリーズ初のテコンドーキャラ」 と紹介する始末。ひょっとして
(泣) なのか?
ただ、実はSFOには
「戦っているのは全員リボルテックのフィギュア 」 という
キテレツな 設定がある。
…「実は」と言うか、当初はむしろ売りの一つのコラボレーション要素だったらしいが。
前述の「版権キャラごった煮状態」も恐らくこの設定がやり易くしたのだろう。
とにもかくにも、つまりSFOの参戦キャラは全員
人形 なのである。この特殊な設定のためにSFOのキャラは、
「SFシリーズの世界の人物」と認めていいのかかなりビミョー という都合があるのも事実だったり。
+
公式サイト消滅により、今や黒歴史の片隅に忘れ去られたシンの設定
日本人の父を持ち、韓国人の母を持つハーフの若者。
天真爛漫で底抜けに明るい性格だが、その一方わがままで自分勝手な一面を持っている。
かっこいいこと・派手なことが大好きで、自分の容姿に自信を持っているナルシスト。
格闘技を嫌い、絵を描き、音楽に夢中だったが、留学先のアメリカで観戦したバーリトゥードが彼の魂に火をつけ格闘家への道を決意する。
ただそれは偶然などではなく、父は元空手家・母は高名なテコンドー一家の娘との間に生まれたゆえの必然。
だが本人はそのことを露とも知らず「見た目が華麗でかっこいいから」という理由からテコンドーの道を行くのだった。
およそ14ヶ月ほどでサービスを終了してしまったので、このページで紹介している作品の中で、
現状唯一どうやってももう遊ぶ機会の無い作品である。合掌。
ストリートファイターV
『ストリートファイターV』 (STREET FIGHTER V) は、2016年2月18日にカプコンがリリースしたPS4用対戦格闘ゲーム。
クロスプレイに対応したパソコン版も同日発売されている。
ストリートファイターZEROシリーズのキャラクターが復活参戦しており、
リュウ・春麗・ザンギエフ以外のキャラクターデザインと一部キャラのコマンドが一新されている。
プレイヤー同士の対戦を強く意識した作りになっており、CFN(カプコン・ファイターズ・ネットワーク)を通じて他のプレイヤーの検索も可能になっている。
ストリートファイターシリーズでは初となる本格的な
ストーリーモード が搭載され、
DLCとして『IV』と『III』の間の物語を描くゼネラルストーリーも配信された。
本作においても英語ボイスは健在。
2018年1月18日に『ストリートファイターV アーケードエディション』が発売。
これまで遊んでいた人に対してもソフトのバージョンアップという形で提供される。
新たな対戦形式が追加され、Vトリガーが選択式に変更された。
キャラクター毎に用意された特殊技Vスキル、Vゲージを一定量消費して攻撃をガードしている状態から反撃できるVリバーサル、
Vゲージを全消費して特有の特殊効果を発動させるVトリガーを導入。
VゲージはVスキルの成立時だけでなく被ダメージでも蓄積するため、一方的な試合展開になりにくい。
また、『III』シリーズから技レベルも復活している模様。
【最初から使用可能】
【追加キャラクター、括弧内は追加されたバージョン】
【ゼネラルストーリーのCPU専用(使用不可)】
MUGENにおけるストリートファイターシリーズ
『ストリートファイター』は確かにシリーズの始祖ではあるのだが、実質的に名前を上げたのは『II』からである。
移植に関しても、リュウを中心にした物が目立つのは、やはりその知名度故であろう。
ただ、それでも初代のキャラクターをII以降のシステムにアレンジしたキャラや、ムービーシリーズのキャラもピンポイントながら移植はされており、
数自体はそれなりに揃えられる状況である。
*1
末期は『Blood Storm』のエンドクレジットにてダイヤルQ2紛いのやり方で資金提供を呼びかけたり、
メガドライブ版『Time Killers』がかなり酷い出来の移植だったりと端から見ても迷走しており、実際その評判通りとなっていた。
ちなみに『Blood Storm』をPS/SSに移植する動きもあったが、ストラタはそこまで持たなかった模様。