このクリーチャーは、女性の上半身と蛇の下半身を持ち、髪はうねうねしたコブラの塊だ。
エウリュアレ CR20
防御
攻撃
移動速度 60フィート、穴掘り30フィート;地潜り
近接 毒蛇の杖=+35/+30/+25/+20(1d8+14、加えて“
毒”)、蛇の噛みつき(×6)=+28(1d6+4、加えて“
毒”)
遠隔 毒蛇の牙=+37/+32/+27/+22(1d8+5/×3、加えて“
毒”)
接敵面 5フィート、
間合い 5フィート(蛇の噛みつきは10フィート)
特殊攻撃 凝視攻撃、
抗せぬ毒、
石像操作、毒、
毒蛇の杖、
粉砕する叫び、
蛇の独立性
擬似呪文能力 (術者レベル20;精神集中+30)
修得オラクル呪文 (術者レベル18;精神集中+28)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず
編成 単体、2体、三姉妹(3)、またはカルト(1、加えてメドゥサ4~17)
宝物 標準
特殊能力
凝視攻撃(超常)/Gaze エウリュアレの凝視攻撃は距離30フィートで、目標を永続的に
石化状態にする(頑健・無効、DC32)。セーヴDCは【耐久力】に基づく。
抗せぬ毒(変則)/Irresistible Poison エウリュアレの毒効果に対する全てのセーヴィング・スローにおいて、クリーチャーは2回ロールして低い出目を選択しなければならない。クリーチャーが通常ならば毒に対する完全耐性を持つ場合、その完全耐性は適用されないが、セーヴのロールは1回だけでよい。
ディレイ・ポイズンはエウリュアレの毒効果を遅延させない。依然として効果は即座に作用する。エウリュアレはその毒のある攻撃を無効化するために発動された
ニュートラライズ・ポイズンに対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
呪文 エウリュアレは、8レベル・オラクルとして呪文を発動する。
精髄吸収(変則)/Absorb Essence 石化状態のクリーチャーがエウリュアレの60フィート以内で破壊されるたびに、エウリュアレは
キュア・シリアス・ウーンズ呪文と
レストレーション呪文の効果を得る(いずれも術者レベル20)。
石像操作(超常)/Statue Control 自分から120フィート以内にいる限り、エウリュアレは自分が呪文や特殊能力で
石化状態にしたクリーチャーの像を操ることができる。
石化状態のクリーチャーは石製の
アニメイテッド・オブジェクト(
Pathfinder RPG Bestiary14ページ)として扱う。一般的な中型の
アニメイテッド・オブジェクトはCR20の遭遇ではほとんど重要ではないが、エウリュアレはしばしばこれらの石像を移動させて自分に援護させたり、石像を砕いて敵に最大のダメージを与えられる場所に配置したりするように命令する(12ページの
粉砕する叫び能力を参照)。これらの像に対するエウリュアレの制御は純粋な精神的行為であり、アクションを必要としない。エウリュアレは【魅力】修正値(一般的なエウリュアレの場合10)に等しい数の像を一度に制御できる。
毒(変則)/Poison 蛇の噛みつき、毒蛇の牙、
毒蛇の杖―致傷型;
セーヴ 頑健・DC32;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);
効果 1d4【敏】ダメージ、1d4【耐】ダメージ、および“[音波]に対する脆弱性”1分;
治癒 3回連続のセーヴ成功。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。
毒蛇の杖(超常)/Viper Rod エウリュアレが持つ鈍器や物体は全て、+5の強化ボーナスを持ち通常の毒の代わりにエウリュアレの毒を用いる
ロッド・オヴ・ザ・ヴァイパーとなる。エウリュアレは毒蛇の杖の蛇の頭を叩き、遠隔攻撃として毒の牙を放つこともできる。この攻撃は
+5ロングボウから放たれたかのように扱う。この方法で放たれた牙はエウリュアレの毒を帯びる。
不浄の幻視(変則)/Profane Visions エウリュアレの未来を見通す幻視により、彼女は不幸を避けることができる。エウリュアレはACに【魅力】ボーナスに等しい不浄ボーナスを得る。加えて、エウリュアレがd20を再ロールさせられたり、d20を2回ロールしてより低い出目を選択させられるようなことがあった場合、エウリュアレは変わりに2回ロールしてより高い目を選択する。
粉砕する叫び(超常)/Shattering Shriek エウリュアレが[音波]擬似呪文能力を使用するたびに、その呪文による全ての[音波]ダメージは、ダイス毎に1ポイント増加する。加えて、擬似呪文能力による[音波]ダメージは
石化状態のクリーチャーの硬度を無視し、
石化状態のクリーチャーに適用される際、そのダメージは半減されない(一般的な中型の
石化状態のクリーチャーは30HPを持つ)。エウリュアレの粉砕する叫びの効果によって破壊された
石化状態のクリーチャーは、20フィート爆発の範囲に棘だらけの石の破片を撒き散らし、範囲内のすべてのクリーチャーに4d6ポイントの斬撃ダメージを与える(反応・半減、DC30)。
精髄吸収で示したように、この爆発はエウリュアレを治療する。セーヴDCは【魅力】に基づく。
蛇の独立性(変則)/Snake Independence エウリュアレの蛇らは独立した知性を持ち、エウリュアレが攻撃できない場合であっても攻撃することができる。エウリュアレが行うアクションにかかわらず、エウリュアレは自分のターンに常に6回の蛇の噛みつき攻撃を行える。ラウンド中に他の武器で攻撃していない場合であっても、蛇の噛みつきは常に二次的攻撃として扱う。
エウリュアレは強力な
メドゥサの家長で、"モンスターの母"ラマシュトゥに最も好まれる代理人の一つだ。はるか昔、ラマシュトゥはこれらのメドゥサの先祖を騙し、汚染すると同時に力を与える贈り物を贈り、狂気と悪へと変じさせ、
メドゥサの姉妹らよりもずっと恐ろしい姿へと捻じくれさせた。エウリュアレは特別残酷な方法で敵を破壊することに喜びを感じる。例えば恋人の一方を石像に変え、石像にまだ生きている恋人を破壊させる、というように。このクリーチャーの予言の力のために、なすすべのない人がエウリュアレに答えを求めるという話もあるが、これらの話はいつも辛い結末を迎える――答えを手に入れることのできたごくわずかの請願者は、知らないほうが良かったことに気付くことになる。ほとんどの場合、エウリュアレとの出会いは災難に見舞われる運命にある。しかし、エウリュアレは毒に際限なく魅せられているため、新しい毒の伝承を教えることでエウリュアレの好奇心を満たすことができれば(それ自体が大変な仕事ではあるものの)、偶然の出会いから破滅を免れることができるだろう。諂うメドゥサたちの教団を力づくで保持しない限り、エウリュアレはメドゥサ社会から距離を置かれることになる。まれに自分たちの間で3人組を作ることもあるが、他の種族、特に
ラミア・メイトリアーク(
pathfinder RPG Bestiary 2175ページ)や
マリリスのような、精神構造の近い狂信者の間に仲間を見つける可能性が高い。
ほとんどのエウリュアレは喜んで狂気に染まり、"モンスターの母"に愛情を持って仕えているが、中にはラマシュトゥの影響から解放され、普通の
メドゥサのような邪悪な人生を送ろうとしたり、贖罪の道を歩もうとしたりするものもいる。これら、まれに見る異端のエウリュアレは、混沌にして悪以外の属性を持ち、自分の運命を操るための戦いで得た、追加の能力を持つ。通常、彼らはHDに従って成長するが、オラクル・レベルを2まで上げてオラクルの呪文発動能力を向上させるのも比較的一般的で、"モンスターの母"の呪縛にあえて逆らったことで呪いを表現する。
エウリュアレは全長7フィートで、重量は460ポンド。
最終更新:2023年08月04日 00:10