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オムニパス Omnipath

この怪物のようなうなぎに似たクリーチャーは顎の中に顎があり、それぞれの顎には透明でガラスのような歯が並んでいる。

オムニパス CR18 Omnipath

出典 Bestiary 6 204ページOccult Bestiary 38ページ
XP 153,600
秩序にして悪/巨大サイズの異形水棲
イニシアチブ +13;感覚 暗視60フィート、ディテクト・マジック〈知覚〉+30
防御
AC 33、接触15、立ちすくみ24(+14外皮、-4サイズ、+9【敏】、+4鎧)
HP 300(24d8+192);高速治癒10
頑健 +18、反応 +19、意志 +19
完全耐性 [精神作用]効果、[雷撃];抵抗 [氷雪]20;呪文抵抗 29
攻撃
移動速度 15フィート、水泳100フィート
近接 三重顎の噛みつき=+26(3d6+11/19~20、加えて“粘液”)、尾の打撃=+23(3d6+5、加えて“粘液”)
接敵面 20フィート、間合い 20フィート
特殊攻撃 思考弾粘液粘液雲
擬似呪文能力 (術者レベル20;精神集中+27)
修得サイキック呪文 (術者レベル15;精神集中+22)
一般データ
【筋】32、【敏】28、【耐】27、【知】25、【判】21、【魅】24
基本攻撃 +18;CMB +33;CMD 52
特技 《イニシアチブ強化》《隠匿存在》《頑健無比》《強打》《クリティカル強化:噛みつき》《侵害存在》《神速の反応》《戦闘発動》《武器熟練:噛みつき》《複数回攻撃》《操心存在》《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+25、〈知識:全て〉+25、〈隠密〉+24、〈交渉〉+23、〈呪文学〉+35、〈真意看破〉+24、〈水泳〉+28、〈知覚〉+30、〈はったり〉+25、〈変装〉+25、〈魔法装置使用〉+30
言語 アクロ語、アズラント語、アボレス語、共通語、水界語、地下共通語;テレパシー300フィート;タンズ
その他の特殊能力 網の従者広範なる知識テレパシーの網
生態
出現環境 気候問わず/水
編成 単体、または網(1、加えてアボレスヴェイルド・マスター、およびその他の支配されているクリーチャー2~48)
宝物 ×2
特殊能力
網の従者(超常)/Servant of the Mesh オムニパスの粘液粘液雲の両方のセーヴィング・スローに失敗したクリーチャーは、オムニパスの網の一部として使えるのに適したクリーチャーに変化し始める。そのクリーチャーはこのオムニパスの使用する支配効果に抵抗するための意志セーヴィング・スローと、テレパシーの網の一部になることに抵抗するためのセーヴィング・スローに-6のペナルティを受ける。
広範なる知識(変則)/Vast Knowledge オムニパスは自分が触れることのできる活動的な精神の広大な網から数え切れないほどの情報のかけらをいつでも集められる。そのため、全ての〈知識〉技能をクラス技能として扱う。加えて、ランクを持つ技能を使用する際、【知力】基準、【判断力】基準、【魅力】基準の判定に+4の種族ボーナスを得る。
三重顎の噛みつき(変則)/Triple-Jawed Bite オムニパスは入れ子式に3組の顎を持つ。オムニパスが噛みつき攻撃を命中させると、オムニパスはフリー・アクションとして2回目の噛みつき攻撃を行える。その2回目の噛みつき攻撃が命中すると、目標はDC30の意志セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると1d4ラウンドの間怯え状態になる。加えて、オムニパスは2回目の噛みつき攻撃命中によってフリー・アクションとして3回目の噛みつき攻撃を行える。3回目の噛みつき攻撃が命中すると目標はDC30の頑健セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると1d4ラウンドの間よろめき状態となる。セーヴDCは【耐久力】に基づく。
思考弾(超常)/Thought Barrage 標準アクションとして、オムニパスは尻尾にある光の玉から青白く輝くエネルギーの光線を3本発射し、有効距離300フィートの遠隔接触攻撃を行える。この攻撃のボーナスは+23で、射程単位はない。命中したクリーチャーはDC29の意志セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると1ラウンドの間朦朧状態となる。セーヴDCは【魅力】に基づく。
呪文 オムニパスは、15レベル・サイキック(Pathfinder RPG Occult Adventures 60ページ)として呪文を発動できる。
テレパシーの網(超常)/Telepathic Mesh オムニパスは選択したクリーチャーたちの集団1つとの間にテレパシーの接続を確立できる。この能力はオムニパスと同じ次元界にいるクリーチャーにのみ作用する。テレパシーの網に加わることができるのは、アボレスヴェイルド・マスター、そして[アボレス]]やヴェイルド・マスターに支配されたクリーチャーだけである。標準アクションとして、オムニパスはそのHDの2倍までの数のクリーチャーをテレパシーの網に加えることができる。テレパシーの網に加えられたクリーチャーはDC29の意志セーヴを行っても良い;成功した場合、この効果は無効化される。テレパシーの網の中に初めて加えられるには、アボレスヴェイルド・マスターは30フィート以内にいなければならないが、その後にそうしたクリーチャーに支配された目標を全員が同じ次元界にいる限り距離に関係なくテレパシーの網の中に加えることができる。オムニパスと同じ次元界から離れたクリーチャーは、以後はテレパシーの網の一部としてみなされなくなり、次元界に戻る際に再度DC29の意志セーヴィング・スローを行い、それに即座に成功したならテレパシーの網から解放される。割り込みアクションとして、オムニパスはテレパシーの網から任意のクリーチャーを取り除くことができる。
 オムニパスはテレパシーの網の全てのクリーチャーそれぞれと、同時にテレパシーで意思疎通を行える。テレパシーの網の中の全てのクリーチャーは、オムニパスによって使用された全ての憑依において適切な目標として扱われる。テレパシーの網の中にいるクリーチャー2体以上が互いから12マイル以内にいる限り、テレパシーの網の中のクリーチャー1体が特定の危険を認識している場合、他のクリーチャーも皆その危険を認識している。テレパシーの網の中の全てのクリーチャーは、その全てが挟撃されていない限り挟撃されないし、全てが立ちすくみ状態でなければ立ちすくみ状態とは見なさない。オムニパスはテレパシーの網の中にいる最大6体までのクリーチャーの感覚を一度に共有できる。また、標準アクションとして、1体の感覚の共有をやめ、別のクリーチャーの感覚を共有できる。テレパシーの網はブレイク・エンチャントメント呪文が成功すれば中断させることができる(この呪文の術者レベル判定のDCは、テレパシーの網のセーヴDCに等しい)、セーヴDCは【知力】に基づく。
粘液(変則)/Slime オムニパスの肉体攻撃が命中したクリーチャーはDC30の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると1d4ラウンド後にその肉と皮膚が透明でヌルヌルした膜に変化してしまう。そのクリーチャーの新しい肉は柔らかくしなやかで、その状態が続く限り、そのクリーチャーの【耐久力】は4減少する。このクリーチャーの肉体が湿っていない場合、すぐに完走して10分毎に1d12ポイントのダメージを受ける。リムーヴ・ディジーズや同種の効果は、効果を受けたクリーチャーを通常の姿に戻すことができるが、病気に対する完全耐性は、この攻撃に何の防護も提供しない。セーヴDCは【耐久力】に基づく。
粘液雲(変則)/Mucus Cloud 水中のオムニパスは、自分から全方位に向けて20フィートに透明な粘膜の蜘蛛を噴出する。この範囲内にいるクリーチャーは、毎ラウンドDC30の頑健セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると24時間の間、空気中で呼吸する能力を失う(が、代わりに水中で呼吸する能力を得る)。粘液雲との接触を続け、再度セーヴィング・スローに失敗したなら、その効果は更に24時間延長される。オムニパスは即行アクションとして、この能力を抑制したり再開したりすることができる。セーヴDCは【耐久力】に基づく。

 隠された巣に潜むオムニパスは、アルゴルサス(アボレスヴェイルド・マスターディープ・ウォーカー、そして知られていないクリーチャー)と総称される異形クリーチャーの中で、情報のハブとしての役割を果たしている。精神ネットワークを構築する特殊な能力を持つオムニパスは、ヴェイルド・マスターアボレス、そして彼らが精神的に操る者たちが、効率的に悪事を計画できるようにしている。

 オムニパスに出会ったことがある地上の住人はほとんどいないが、多くのオムニパスは憑依の能力で地上世界の光の中を歩いてきた。オムニパスの経験の蓄積により、彼らは地上の文化や営為についての洞察を得ており、自分たちが支配している犠牲者の代理として期待される反応を装える。場合によっては、被害者の友人や家族が何年も被害者の行動に問題があることに気づかず、その欺瞞が発覚しないこともある。そうして、オムニパス――と彼らが仕える者――に死ぬまで仕える地上世界の密偵が提供される。

 オムニパスは整然とした几帳面な種族ではあるが、正気の人間には理解しがたい奇妙な考え方をしている。アボレスヴェイルド・マスターが熟練した呪文の使い手であるのに対し、オムニパスの主な力はその精神の中にあり、念術を追求している。オムニパスは目に奇妙な強迫観念を持ち、目を繊細なものと考えている。オムニパスの全長は45フィートで、重量は3米トン。
最終更新:2023年02月16日 00:49