腕と脚の代わりに、この浮かぶフードのある人物のローヴから触手が突き出ている。その顔には邪悪な歯のない口である。
ヴェネダイモン CR5 Venedaemon
防御
AC 18、接触12、立ちすくみ16(+6外皮、+2【敏】)
HP 51(6d10+18)
頑健 +5、
反応 +7、
意志 +8
ダメージ減少 5/善または銀;
完全耐性 [強酸]、[即死]効果、[病気]、[毒];
抵抗 [氷雪]10、[雷撃]10、[火炎]10;
呪文抵抗 16
攻撃
移動速度 30フィート、飛行30フィート(標準)
近接 触手(×4)=+8(1d6+1)
特殊攻撃 魂飲み込み
擬似呪文能力 (術者レベル6;精神集中+9)
修得ソーサラー呪文 (術者レベル6;精神集中+9)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(破滅界アバドン)
編成 単体、2体、または陰謀団(3~6、加えてカコダイモン2~12)
宝物 標準
特殊能力
カコダイモン威伏(擬呪)/Command Cacodaemon 即行アクションとして、ヴェネダイモンは
サジェスチョンをカコダイモン(
Pathfinder RPG Bestiary 2 64ページ)に行うことができる。ヴェネダイモンはこの擬似呪文能力のセーヴDCに+2の種族ボーナスを加える。ヴェネダイモンはカコダイモンにこの効果を介してソウル・ジェムを与えるように命じることができる。
魂飲み込み(超常)/Swallow Soul ヴェネダイモンはカコダイモンによって作成され保持されていたソウル・ジェムを即行アクションとして消化することで、呪文スロットを使用せずに修得済み呪文を発動することができる。ダイモンがこの能力を使用するには、消費する宝石に目的の呪文のレベル以上のヒット・ダイスのクリーチャーの魂が収納されていなければならない。
呪文 ヴェネダイモンは、6レベル・ソーサラーとして呪文を発動する。
ヴェネダイモンは魔法による死を擬人化したものであり、あらゆる種類の魔術に生まれつきの才能がある。他のダイモンの同族と同様に魂に飢えているが、ヴェネダイモンは知識を得ることで無形の富を得ることにも同様に渇望している。
ヴェネダイモンは痩せており、身長が7フィート近くあるにもかかわらず、150ポンド以上の体重であることはめったに無い。
この青い肌の女性は雄羊の角、額には第3の目を持ち、シュッと音を立てる毒蛇の頭で終わる長い鱗状の尾がある。
エロダイモン CR11 Erodaemon
防御
AC 25、接触16、立ちすくみ19(+1回避、+9外皮、+5【敏】)
HP 147(14d10+70)
頑健 +9、
反応 +14、
意志 +12
ダメージ減少 10/善または銀;
完全耐性 [強酸]、[即死]効果、[病気]、[毒];
抵抗 [氷雪]10、[雷撃]10、[火炎]10;
呪文抵抗 22
攻撃
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+19(1d8+5、加えて1d4【魅力】吸収)、爪(×2)=+19(1d6+5)
特殊攻撃 欲望の的、枯渇の接吻、
急所攻撃+2d6
擬似呪文能力 (術者レベル14;精神集中+20)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(破滅界アバドン)
編成 単体、2体、またはハーレム(3~6)
宝物 標準
特殊能力
枯渇の接吻(超常)/Wilting Kiss フリー・アクションとして、エロダイモンは同意する、
無防備状態、または組みつき状態の定命の者にキスに執着する状態に引き込むことができる。キスされたクリーチャーはDC 23の意志セーヴを行わねばならず、失敗するとエロダイモンに超常的に取り憑かれてしまう。犠牲者がエロダイモンから30フィート以上離れている各ラウンドで、犠牲者は追加のDC 23の意志セーヴを試みなければならない。失敗するとエロダイモンがいないという純粋な痛みが、そのラウンド、対象に1ポイントの【魅力】ダメージを与えることを意味する。2回連続で成功するとこの能力の効果は終了する。これは[精神作用、呪い]効果である。セーヴDCは【魅力】に基づく。
【魅力】吸収(超常)/Charisma Drain エロダイモンの尾の噛みつきは犠牲者に1d4ポイントの【魅力】吸収を与える。DC 22の頑健セーヴに成功すると1d2ポイントの【魅力】吸収に減少することができる。セーヴDCは【耐久力】に基づく。
欲望の的(超常)/Object of Desire 人型生物に
ディテクト・ソウツを使用している間、エロダイモンは愛する人であっても色欲の対象であっても目標が最も望んでいる人物を特定できる。全ラウンド・アクションとして、エロダイモンは目的の人物が小型、中型または大型の人型生物である限り、この目的の人物の姿に変身できる。エロダイモンはその人物になりすまし、偽物として検知されないための
〈はったり〉および
〈変装〉判定に+20のボーナスを得る。エロダイモンがクリーチャーを攻撃するとこの効果は終了する。
エロダイモンは失恋による死の擬人化である。時折、エロダイモンは一緒に行動することがあるが、そうすることで砕かれた定命の者の魂の収穫量が増える場合に限られる。本当の姿では、エロダイモンは身長6フィートで、体重150ポンドである。
この巨大なフィーンドは、鷲の翼、牙の生えた犬の顔、筋肉質な骨格を持つ。巨大な残虐に見えるハルバードを振り回している。
オブシシダイモン CR19 Obcisidaemon
防御
AC 34、接触14、立ちすくみ30(+20外皮、-4サイズ、+4反発、+4【敏】)
HP 319(22d10+198)
頑健 +26、
反応 +15、
意志 +22
ダメージ減少 15/善および銀;
完全耐性 [強酸]、[即死]効果、[病気]、[毒];
抵抗 [氷雪]30、[雷撃]30、[火炎]30;
呪文抵抗 30
攻撃
移動速度 30フィート、飛行60フィート(標準)
近接 +1アンホーリィ・ハルバード=+28/+23/+18/+13(4d8+13/19~20/×3、加えて“魂の相続”)、噛みつき=+21(2d8+4)
接敵面 20フィート、
間合い 20フィート
特殊攻撃 魂の外衣
擬似呪文能力 (術者レベル20;精神集中+27)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(破滅界アバドン)
編成 単体、2体、または大虐殺(3~6)
宝物 標準(
+1アンホーリィ・ハルバード、その他の宝物)
特殊能力
交戦の体得(変則)/Warfare Mastery 典型的なオブシシダイモンはハルバードを用いて戦うが、このダイモンは全ての武器に習熟している。オブシシダイモンは典型的な
+1アンホーリィ・ハルバードを時おり避け、仕える特定のホースマンの好む武器を率先して扱うこともある。
焦土作戦(超常)/Scorched Earth オブシシダイモンから60フィート以内で死亡し、魂の相続能力を介してダイモンの魂の外衣に引き込まれていないクリーチャーはDC 28の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると即座に
ディストラクション呪文の効果と同様に、不浄なる火で身体が完全に焼き尽くされてしまう。セーヴDCは【魅力】に基づく。
魂の外衣(超常)/Cloak of Souls オブシシダイモンには捕らえた魂が付いている――ボロボロのエーテルのようなマントや足元で舞う土煙によく似た塊が。オブシシダイモンが魂の相続能力で魂を捕獲するのに成功すると、その魂は魂の外衣の一つとなり、1つの魂スロットを占有する。オブシシダイモンは【魅力】修正値に等しい数の魂スロットを持つ(典型的なオブシシダイモンは7つ)。ダイモンを破壊すると外衣の中の魂は解放されるが、開放された場合でも死亡したクリーチャーは生き返らない。魂の外衣に魂が閉じ込められているクリーチャーを復活させるには、DC 28の術者レベル判定に成功しなければならない。失敗すると呪文は効果を発揮しない。成功すると、犠牲者の魂が外衣から引きはがされ、クリーチャーは通常通り生き返る。ダイモンが
アンハロウ呪文によって作成された場所や破滅界アバドンのような不浄な場所にいる場合、この術者レベル判定のDCは2増加する。魂が消費されると、
ウィッシュまたは
ミラクルによってのみ、そのクリーチャーを生き返らせることができる。即行アクションとして、オブシシダイモンはその外衣から魂を消費して以下のいずれか1つの効果を得ることができる。
魂の相続(超常)/Inherit Soul オブシシダイモンが用いている武器でクリーチャーを殺したとき、そのクリーチャーはDC 30の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると即座にダイモンの魂の外衣によって焼き尽くされてしまう。これは[即死]効果である。外衣がその魂スロットの数を超えずにこの魂を消費できない場合、ダイモンは新しい魂のためのスロットを確保するためにフリー・アクションとして、魂を解放することができる。そうしない場合、殺されたクリーチャーは自動的にそのセーヴに成功し、魂は吸収されない。セーヴDCは【耐久力】に基づく。
そびえ立つ破壊的なオブシシダイモンは、戦争の最も暗い要素を擬人化している。オブシシダイモンは、名誉と戦場の栄光の見せかけと、交戦中の戦術の複雑さを剥ぎ取り、残忍で暴力的な紛争の真実だけを核に残し、それを人類から奪い去り、焦土作戦と大量虐殺以外の何物でもないことを明らかにする。民族浄化、人口の減少、その他冷酷でシステム的なその他全ての市民集団の組織的な抹殺の形態の恥ずべき価値を反映するオブシシダイモンは、ダイモンの中で最も強力なメンバーの一種である。この非人道的な基本は大都市の中心部に到着し、瓦礫と灰の荒れ地を残す。オブシシダイモンが歩くところでは、死者の亡霊でさえも破壊を嘆くために残っているわけではなく、ダイモンは無実の者だけでなく、彼らの歴史と血脈を一掃し、言葉上のどの意味であっても犠牲者の未来が存在しないことを保証する。
定命の者が生前に大量虐殺を行い、死後に
アバドンに行った場合、狩人の一員として長く生き残れば、オブシシダイモンになる可能性がある。そのような個人は、裏切りを不可能なものとし孤独を避けられないように、自身の生存権を確保するためにありとあらゆる可能な味方を破壊する意志があることを既に証明しているため、執拗深い廃棄物を管理することに問題を抱えていることはほとんどない。最終的にオブシシダイモンへと発展した悪質な魂は、その道に立つ全て者に無差別かつ容赦ない死の前触れとして機能する孤独で虐殺の彷徨う魂となる。生前、魂はおそらく特定の選ばれた集団だけを殺したいと持っていただろう。しかし、オブシシダイモンとしてのその存在は、すべての定命の者の抹殺を求めている。
オブシシダイモンに特有なものは、その巨大な身体から滲み出ているように見える魂の外衣である。それは破壊の象徴であり、その殺人能力をかなりの範囲にいる観測者に暗示を与える。オブシシダイモンが人口全てを虐殺するとき、一度にすべての魂を平らげるのではなく、後で使うために犠牲者を捕らえる。このフィーンドは抵抗勢力を相手に特に強力な攻撃を繰り出す必要がある時、その力を強化し、完全なる全滅を確実に成功するために取っておいた魂を消費する。一部のオブシシダイモンはこの魂の断片を細工して形成し、それを使って素材を見に包むための秘術的な方法を開発した。
全ての定命の者の命を貪欲で体系的な虐殺に傾倒しているほとんどのオブシシダイモンは、同様の理想を共有するザ・ホース・オヴ・ウォー、
ザリエルに仕えている。彼女の奉仕において、オブシシダイモンは組織的な虐殺の実用的な芸術における技術を利用するために、
プロダイモンの軍隊の長に高官として行動する。時おり、オブシシダイモンは代わりに
アポリュオンに仕え、通過する何マイルもの地形に毒の雲を撒く
ルーコダイモンの巨大な飛行の先頭で同様の役割を果たすこともある。時には、オブシシダイモンの集団が、侵略する
デーモンの軍団の後ろをたどり、虐殺された定命の者の痕跡が灰と塩漬けの大地の中に何も残らないことを保証しているかもしれない。このオブシシダイモンは全ての生命が滅びるだけでなく、その後その土地に生きているクリーチャーが棲むことができないようにする。
一部のオブシシダイモンは、フォー・ホースメンの特定のメンバーに仕えず、代わりに大量虐殺と戦争中の虐殺の終わりのないエージェントとして機能することを選択する。この遊牧の利己的な存在は、次元界から次元界へと放浪し、次々に文明を蹂躙していく。一部のオブシシダイモンは、単なる定命の者が素晴らしい力を制御できないことを知っており、愚かな悪の召喚術士が彼らを招来することを望んで、意図的に真名を物質界に広めた。そのような召喚者はしばしば食い荒らされ、暴れまわるオブシシダイモンはを覆い隠す、苦しむ霊の雲に織り込まれる最初の魂としてその生を終える。
オブシシダイモンは身長25フィート、翼幅30フィート、体重15,000ポンド以上であるが、このサイズのほぼ3倍の個体がいると噂されている。
この背の高い3本脚のハゲタカ頭のフィーンドは、グロテスクに長く二枚舌な舌と、爪で終わるひょろ長い腕がある。
サスピリダイモン CR7 Suspiridaemon
防御
AC 20、接触14、立ちすくみ16(+1回避、+6外皮、+3【敏】)
HP 85(9d10+36)
頑健 +9、
反応 +9、
意志 +8
ダメージ減少 10/善または銀;
完全耐性 [強酸]、[即死]効果、[病気]、[毒];
抵抗 [氷雪]10、[雷撃]10、[火炎]10、[音波]30;
呪文抵抗 18
攻撃
移動速度 30フィート
近接 爪(×2)=+14(1d6+5)、舌=+14(1d6+7/19~20、加えて“
つかみ”)
接敵面 5フィート、
間合い 5フィート(舌は10フィート)
特殊攻撃 振盪する息切れ、
締めつけ(1d6+7)、首絞め、窒息、舌
擬似呪文能力 (術者レベル9;精神集中+12)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(破滅界アバドン)
編成 単体、徒党(2~4)、または 大軍(5~9)
宝物 標準
特殊能力
希薄な空気(超常)/Thin Air サスピリダイモンのオーラは30フィート以内の空気を呼吸しにくくする。呼吸を必要とするクリーチャーはこのオーラの範囲内で通常の半分の時間しか息を止めることができず、低い頂/高い峠のような高度を影響を受ける(Pathfinder RPG Core Rulebook430ページの高度帯を参照)。
舌(変則)/Tongue サスピリダイモンの舌は主要攻撃であり、ダメージロールに【筋力】ボーナスの1.5倍を常に適用する。
振盪する息切れ(超常)/Concussive Gasp 1日1回標準アクションとして、サスピリダイモンは近くの空気を排出するほどの急激な力で吸い込むことができ、爆縮による急激な気圧の波を引き起こすことができる。30フィート以内の全てのクリーチャーはDC 18の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると5d6ポイントの[音波]ダメージを受け、1d4ラウンドの間
不調状態となる。セーヴに成功したクリーチャーは半減ダメージを受け、
不調状態にならない。現在舌でクリーチャーに組みついてる場合、サスピリダイモンはこの能力を使用することはできない。セーヴDCは【耐久力】に基づく。
窒息(変則)/Suffocate ダイモンの首絞め能力の影響を受けるクリーチャーは呼吸ができず、息を止めなければならない。ダイモンの希薄な空気のオーラによって、これは即座に相手を
気絶状態にする可能性がある。
存在自体が呼吸のための空気を困難にする恐ろしいハゲタカの頭部をしたフィーンドであるサスピリダイモンは窒息や絞殺による死の擬人化である。彼らの肉は変色し、窒息死した死体のように皮膚のしたに淀んだ血のように滲んで、呼吸をしておらず、身体は首吊をした犠牲者のように痙攣している。サスピリダイモンはクリーチャーの喉に舌を巻きつけながら、犠牲者の最後の窒息時の喘ぎ声以上に楽しむものはない。その完全に静かな物腰のおかげで、影に隠れてゆっくりと陰惨な殺人を犯すことが得意である。サスピリダイモンが目立つ音を立てるのは首の周りの組織を緩め息を吸い込むときだけである――結果として生じる突然の空気の喪失は敵を病気にするのに十分である。
サスピリダイモンは身長6フィート、体重250ポンドである。
この人間サイズの蛇頭の蜘蛛は凝固した血でできているように見え、そのトンボのような羽は真紅の吹き流しを垂れ流している。
サングダイモン CR9 Sangudaemon
防御
AC 23、接触16、立ちすくみ17(+1回避、+7外皮、+5【敏】)
HP 114(12d10+48)
頑健 +12、
反応 +13、
意志 +7
ダメージ減少 10/善または銀;
完全耐性 [強酸]、出血攻撃、[即死]効果、[病気]、[毒];
抵抗 [氷雪]10、[雷撃]10、[火炎]10;
呪文抵抗 20
攻撃
移動速度 30フィート、飛行60フィート(良好)
近接 噛みつき=+19(1d8+7/18~20/×3、加えて“出血”)、爪(×2)=+19(1d6+7/19~20)
特殊攻撃 出血攻撃(2d4+2)、吸血(1d2【耐】)、魂吸収
擬似呪文能力 (術者レベル12;精神集中+14)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(破滅界アバドン)
編成 単体、小集団(2~5)、または 狩猟(6~10)
宝物 標準
特殊能力
感染する突き刺し(超常)/Contagious Gore サングダイモンによって作成された出血効果を止めたクリーチャーはDC 20の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると停止したものと同じ出血ダメージを受けてしまう(クリーチャーが自身で出血効果を停止していた場合にはこの効果は発揮しない)。このセーヴに成功したクリーチャーは、24時間この能力に完全耐性を持つ。セーヴDCは【耐久力】に基づく。
クリティカル増強(変則)/Augmented Critical サングダイモンの噛みつきは18~20のクリティカル可能域を持ち、クリティカルが確定すると×3のダメージを与える。
出血のオーラ(超常)/Bleeding Aura サングダイモンから30フィート以内にいると、傷口から出血する速度が速くなる。全ての出血効果は追加の2ポイントのダメージを与える(このボーナスはダイモンの出血のダメージに計算済みである)。出血を止めるか
瀕死状態のクリーチャーを安定化させるための
〈治療〉判定、安定化するための【耐久力】判定、出血ダメージを与える効果に対するセーヴィング・スローに-4のペナルティを受ける。
魂吸収(超常)/Drain Soul サングダイモンは魂を吸収することで自分自身を活性化することができる。目標はダイモンが過去1時間以内に出血ダメージを与えたか、吸血能力を使用した、死んだクリーチャーでなければならず、1分以内に死んでいなければならない。全ラウンド・アクションとして、ダイモンはクリーチャーの魂を乾かして飲むことができ、狩りの一環としてアバドンに運命づけることができる(死んだクリーチャーは通常通り生き返ることができる)。ダイモンは魂を吸収されたクリーチャーのヒット・ダイスに等しいラウンド数の間
高速治癒2を得る。
サングダイモンは失血による死を擬人化している。おそらく、他のどのダイモンの階級よりもサングダイモンは獲物を狩ることを楽しんでいる――獲物が請願者であろうと、定命の者であろうと、その他出血するものであろうと。サングダイモンの憤怒で滅びる者の魂は
アバドンに託されるということは、これらのダイモンが魂の旅の超常的な流転を神聖視するものにとって特に嫌われているということである。サングダイモンは体長約5フィート、体重200ポンドである。
この人型生物のクリーチャーの手足――4本の腕と4本の脚――は不格好に曲がっている。最も大きい腕でサイズを振るっている。
テメルダイモン CR14 Temerdaemon
防御
AC 29、接触15、立ちすくみ23(+14外皮、-1サイズ、+6【敏】)
HP 195(17d10+102)
頑健 +16、
反応 +13、
意志 +17
ダメージ減少 10/善および銀;
完全耐性 cid、[即死]効果、[病気]、[毒];
抵抗 [氷雪]10、[雷撃]10、[火炎]10;
呪文抵抗 25
攻撃
移動速度 30フィート;
エア・ウォーク
近接 +1サイズ=+23/+18/+13/+8(2d4+8/19~20/×4、加えて“混乱”)、爪(×2)=+16(1d4+2、加えて“混乱”)
接敵面 10フィート、
間合い 10フィート
特殊攻撃 混乱
擬似呪文能力 (術者レベル15;精神集中+20)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(破滅界アバドン)
編成 単体、2体、または罠師の一団(テメルダイモン3、および
カコダイモン10~16)
宝物 標準(
+1サイズ、その他の宝物)
特殊能力
混乱(超常)/Confusion 戦闘でテメルダイモンの近接攻撃を受けたクリーチャーはDC 23の意志セーヴを行わねばならず、失敗すると1ラウンドの間
混乱状態となる。複数の攻撃とセーヴィング・スローの失敗からの持続時間は累積する。これは[精神作用]効果である。セーヴDCは【魅力】に基づく。
死神の呪い(超常)/Reaper's Curse テメルダイモンから30フィート以内のクリーチャーは、事象と味方の傷の大幅な増加、魔法の失敗、同様の偶発的なダメージに悩まされる。防具による秘術呪文失敗確率は2倍になる。攻撃ロールで1の出目をロールしたクリーチャーは、自動的に再ロールし、自身または味方(いずれかの50%の確率)に対する攻撃を行う。防御的発動のためのロールに1の出目をロールしたクリーチャーは事故を起こす(
Pathfinder RPG Core Rulebookの491ページの巻物の事故参照)。5以上の差で失敗した場合に影響を及ぼす技能判定(
〈登攀〉、
〈装置無力化〉、
〈水泳〉)は、失敗したすべての判定にこれらの影響を及ぼす。
テメルダイモンは偶発的な死を象徴するために存在している。騎士が剣に倒れる、農民がつなずいて首を折る、建造物が予想外の失敗をして多くの罪なき者を葬る――そしてテメルダイモンが遠くで心得顔に笑い声をあげる。本当の事故はフィーンドを喜ばせるが、またできるだけ多くの定命の者を虐殺することにつながる理解しがたいほど複雑な計画を設計することでも楽しむ。テメルダイモンはしばしばそのような大惨事の余波に身を投じ、生存者を切り刻み、大規模な混乱とヒステリーを引き起こす。
テメルダイモンが協力することはめったにないが、3人組が共通の目的を追及するために「罠師の一団」を形成することがある。
丸みを帯びた動態、4本の腕、4本の脚で構成される巨大な塊であるテメルダイモンは体長10フィート、体重1,200ポンドであり、そのほかに奇妙な機械フェチやいじくりまわしている機器の奇妙なコレクションがある。
この蛇のような怪物は、ワニの長い鼻、雄羊の角、カマキリの爪が身体から突き出ている。
ファズマダイモン CR17 Phasmadaemon
防御
AC 32、接触17、立ちすくみ24(+1回避、+15外皮、-1サイズ、+7【敏】)
HP 264(23d10+138)
頑健 +19、
反応 +14、
意志 +19
完全耐性 [強酸]、[即死]効果、[病気]、[恐怖]、[毒];
抵抗 [氷雪]10、[雷撃]10、[火炎]10;
呪文抵抗 28
攻撃
移動速度 30フィート、飛行40フィート(良好)
近接 噛みつき=+30(3d8+8/19~20、加えて“
つかみ”)、爪(×2)=+30(2d6+8)、尾の打撃=+25(2d6+4)
接敵面 10フィート、
間合い 10フィート
特殊攻撃 恐怖消費、
締めつけ(2d6+8)、かきむしり(爪×2、2d6+12)
擬似呪文能力 (術者レベル18;精神集中+24)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(破滅界アバドン)
編成 単体、2体、または陰謀団(3~4)
宝物 標準
特殊能力
恐怖消化(超常)/Consume Fear 標準アクションとして、相手に組みついてターンを開始するファズマダイモンは、クリーチャーの定命性と生来の恐怖を貪り食おうとすることができる。DC 27の意志セーヴに成功しなかったクリーチャーは、1d6ポイントの【魅力】吸収を受け、2d4ラウンドの間
怯え状態となる。さらにファズマダイモンはこの方法で与えられた【魅力】吸収1ポイント毎に5ポイントの一時的ヒット・ポイントを得る。組みつかれているクリーチャーがファズマダイモンのターン開始時に既に
恐慌状態となっている場合、代わりにDC 27の頑健セーヴを行わねばならず、失敗するとファズマダイモンによって即座に殺害される。これにより、犠牲者の死の恐怖を食べた結果として、ファズマダイモンは24時間の間攻撃ロール、セーヴィング・スロー、判定に+4の不浄ボーナスを得る。セーヴDCは【魅力】に基づく。
ダイモン類の最も強力なメンバーの中で、ファズマダイモンは恐怖による死を擬人化し、犠牲者から命を奪うほど恐ろしい錯覚の力を呼び起こす。ファズマダイモンは鼻から尾までの体長が25フィートであるが、その奇妙で弾力性のある骨格のおかげで、驚くほど小さな大きさに圧縮することができる。体重は0.5米トンである。
この灰色の肌をした人型生物の顔は、涙を流しながらも躁病のような笑みが浮かんである。霜がその肉体を覆っている。
ラクリダイモン CR3 Lacridaemon
防御
AC 15、接触13、立ちすくみ12(+2外皮、+3【敏】)
HP 30(4d10+8)
頑健 +6、
反応 +4、
意志 +5
ダメージ減少 5/善または銀;
完全耐性 [強酸]、[氷雪]、[即死]効果、[病気]、[毒];
抵抗 [雷撃]10、[火炎]10;
呪文抵抗 14
攻撃
移動速度 40フィート
近接 噛みつき=+5(1d4+1、加えて1d4[氷雪]、および“毒”)、爪(×2)=+6(1d4+1、加えて1d4[氷雪])
特殊攻撃 有毒の涙
擬似呪文能力 (術者レベル4;精神集中+5)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(破滅界アバドン)
編成 単体、2体、または隠れ家(3~6)
宝物 標準
特殊能力
嗚咽のオーラ(超常)/Weeping Aura ラクリダイモンは、泣いている子供ののような籠もった音に囲まれている。これらの囁き声は一度にすべての方向から来ているかのように聞こえ、ラクリダイモンから100フィート以内にいる者の方向感覚を失わせる。この範囲内に入る全てのクリーチャーはDC 13の意志セーヴに成功するか、24時間の間路に迷うのを回避するための
〈生存〉判定に-5のペナルティを受ける。ラクリダイモンはオーラをフリー・アクションとして抑制または再起動することができ、複数のラクリダイモンのオーラの効果は累積する(最大-20のペナルティ)。このオーラは[音波、精神作用]効果である。セーヴDCは【魅力】に基づく。
有毒の涙(超常)/Poisonous Tears ラクリダイモンの涙は他のクリーチャーによって有毒である。機会攻撃を誘発する即行アクションとして、ラクリダイモンは爪両方を涙で覆い、次の攻撃で犠牲者に毒を与えることができる。この能力を使用するために、ラクリダイモンはその涙を適用するのと同じラウンドに爪で攻撃を行わなければならない。その後、涙は効果を失う。ラクリダイモンの噛みつき攻撃は常に有毒の涙が適用されているものとして扱われる。セーヴDCは【耐久力】に基づく。
ラクリダイモン毒/Lacridaemon Poison:噛みつき―致傷型;
セーヴ 頑健・DC14;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);
効果 1【判】ダメージ、加えて
よろめき状態1ラウンド;
治癒 2回連続のセーヴ成功。
すべてのダイモンの中で最も力の弱い存在であるラクリダイモンは、荒野で迷子になり助けを求められずに死んでいく者や、閉鎖された空間に閉じ込められた不幸な人々(崩壊した鉱山など)が取り残されゆっくりと死んでいくような、放置されたり自然に晒されたりすることによる死を体現している。ラクリダイモンの絶望は、彼らの野蛮な性質とは全く対照的である。機会が与えられると、彼らは凶暴に暴れ、定命の犠牲者を猛烈に攻撃する。
死亡すると、ラクリダイモンは生まれ変わる前の定命の者が人生の最後の日にしたのと同じように苦しみ続け、見捨てられた感情、自己憐憫、そして孤独感に苛まれる。彼らは孤独に死んで放置された悪の定命の者の魂から生まれる――追放された犯罪者、隠遁した堕落した貴族、自然の要素(砂漠の猛暑や北極圏の荒れ果てた極寒など)に激しく曝されて凍死したり、喉の乾きで死んだりした人々のものからだ。
ラクリダイモンは身長6フィート弱であるが、体重はわずか90ポンドである。
最終更新:2020年11月25日 23:57