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ダイアボリスト Diabolist

 出典 Book of the Damned 210ページ、Book of the Damned - Volume 1: Princes of Darkness 44ページ
 ダイアボリストはヘルの勢力を奴隷化し、堕落以外の目的に向かわせようとする。ピットの誘惑に抵抗できるのは最も屈強なダイアボリストだけである。

前提条件

 ダイアボリストになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。
 属性:秩序にして悪
 特技:《魔物の恭順》*
 技能:〈知識:次元界〉7ランク、〈知識:宗教〉7ランク、〈呪文学〉7ランク
 言語:地獄語
 呪文:異なる2つの呪文レベルの少なくとも2つの召喚術呪文を発動する能力
 特殊:アークデヴィル、地獄の公爵、またはマレブランケの信仰;完了までに最低1日かかるタスクの実行をデヴィルに命令することに成功するために、レッサー・プレイナー・アライまたはレッサー・プレイナー・バインディング(あるいは類似の呪文)を使用してデヴィルを召喚していなければならない。

クラス技能

 ダイアボリストのクラス技能は、以下の通り:〈はったり〉【魅】、〈交渉〉【魅】、〈威圧〉【魅】、〈知識:神秘学〉【知】、〈知識:次元界〉【知】、〈知識:宗教〉【知】、〈真意看破〉【判】、〈呪文学〉【知】。

 レベル毎の技能ポイント:2+【知】修正値。
 ヒット・ダイスの種類:d8。

クラスの特徴

レベル 基本攻撃
ボーナス
頑健
セーヴ
反応
セーヴ
意志
セーヴ
特殊 1日毎の呪文
1 +0 +0 +0 +1 不浄、インプの使い魔、地獄の魅力+2、恭順
2 +1 +1 +1 +1 地獄の業火放出、地獄の取引 呪文発動クラスに+1レベル
3 +1 +1 +1 +2 《招来クリーチャー強化》、ダイアボリストの恩恵 1、異端+2 呪文発動クラスに+1レベル
4 +2 +1 +1 +2 I地獄の魅力+4 呪文発動クラスに+1レベル
5 +2 +2 +2 +3 ヘルの魂、インプの擬似呪文能力 呪文発動クラスに+1レベル
6 +3 +2 +2 +3 ダイアボリストの恩恵 2、地獄の瞬間移動 呪文発動クラスに+1レベル
7 +3 +2 +2 +4 地獄の魅力+6 呪文発動クラスに+1レベル
8 +4 +3 +3 +4 ヘルファイアー・レイ、インプの擬似呪文能力 呪文発動クラスに+1レベル
9 +4 +3 +3 +5 ダイアボリストの恩恵 3、異端+4 呪文発動クラスに+1レベル
10 +5 +3 +3 +5 召喚術師の達人 呪文発動クラスに+1レベル

クラス特徴

 以下のすべてがダイアボリスト上級クラスの特徴である。

 1日の呪文数/修得呪文数/Spells per Day/Spells Known:ダイアボリストはレベルを得た時に、自分がこの上級クラスに就く前に属していた呪文発動能力のあるクラスのレベルが上がったかのように、1日に使える呪文数が増える。しかし、追加の1日の呪文数、追加修得呪文数(準備しない呪文の使い手の場合)、呪文を発動する際の有効レベルの上昇以外に、そのクラスのレベルが上がっていたなら得られたはずの他の利益を得ることはない。キャラクターがダイアボリストになる前に複数の呪文発動能力のあるクラスをとっていたなら、レベルの上昇があるたび、その新たなレベルをどのクラスに、1日の呪文数を決定するために適用するか決めなければならない。

 不浄(変則)/Damned:ダイアボリストが殺されると、魂は即座にヘルに送られる。ダイアボリストを復活させようとするキャラクターは、10+ダイアボリストのレベルに等しいDCの術者レベルに成功しなければならず、そうでない場合呪文は失敗する。そのキャラクターは24時間が経過するまで再びダイアボリストを復活させようとすることはできないが、他のキャラクターは依然として復活を試みることができる。

 インプの使い魔(変則)/Imp Familiar:ウィザードが使い魔を得るのと同じように、ダイアボリストは特定のインプと緊密な絆を築く。これは秘術の絆のウィザードのクラス特徴として機能するが、ダイアボリストが《上級使い魔》特技を選択したかのように機能する。ダイアボリストが使い魔を与える他のクラス特徴のクラス・レベルを持っている場合。そのクラスのレベルとダイアボリスト・レベルは累積し、インプの使い魔の全体的な能力を決定する。インプの使い魔はインプが物理的に主人と接触している限り、テレパシーを介して主人と会話できる。

 5レベルの時点で、ダイアボリストのインプの使い魔は、以下の呪文のいずれかを選択して、回数無制限の擬似呪文能力のリストに加えることができる:ブリードデスウォッチディテクト・イーヴルディテクト・ロードゥームゴースト・サウンドメイジ・ハンドメッセージオープン/クローズプレスティディジテイション。インプはまた、以下の呪文を 1/日の擬似呪文能力のリストに加えることができる:カース・ウォーターフローティング・ディスクグリースホールド・ポータルアイデンティファイサイレント・イメージアンシーン・サーヴァントヴェントリロキズム。ダイアボリストとインプのテレパシーの距離は60フィートに増加する。

 8レベルの時点で、インプは上記のリストに追加で2つの回数無制限の擬似呪文能力を選択することができる。また上記の対応するリストからさらに追加の1つの1/日の擬似呪文能力を選択できる。インプのダイアボリストとのテレパシーの距離は1マイルに増加する。

 地獄の魅力(変則)/Infernal Charisma:ダイアボリストはデヴィルと交流するための【魅力】判定に+2のボーナスを得る。このボーナスは4レベルの時点で+4、7レベルの時点で+6に増加する。

 恭順(変則)/Obedience:ダイアボリストの能力(この上級クラスによって増強されたすべての呪文発動能力を含む)を維持するために、ダイアボリストは選択した後援者に毎日恭順しなければならない。この儀式は、ダイアボリストが呪文発動能力を回復するために使用するあらゆる方法(瞑想、アークデヴィルに祈る、呪文書の研究など)に組み込まれている。キャラクターがダイアボリストの最初のレベルを取るとき、自分が悪魔の後援者のエヴァンジェリスト、エクザルテッド、またはセンチネルなのかを決定しなければならない。この選択はレベルが上がるに連れて得ることができる恩恵のカテゴリーが決まり、一度選択するとあとで変更することはできない。

 地獄の業火放出(超常)/Channel Hellfire:2レベルの時点で、ダイアボリストはエネルギー・ダメージを与える呪文を変更して、代わりに地獄の業火ダメージを与えることができる(136ページ参照)。ダイアボリストはこれをフリー・アクションとして、1日に【魅力】修正値に等しい回数だけ行うことができる(最低1回)。地獄の業火を使用するように変更された呪文は、[秩序]と[悪]の補足説明を得る。

 地獄の取引(変則)/Infernal Bargain:2レベルの時点で、プレイナー・アライ(または同様の呪文)を使用するダイアボリストは招請された(ただし招来されていない)デヴィル、に対する対抗する【魅力】判定を試みることができる。ダイアボリストが成功した場合、デヴィルはダイアボリストに奉仕するために要求する価格を半分に下げる。

 《招来クリーチャー強化》(変則)/Augment Summoning:3レベルの時点で、ダイアボリストは前提条件を満たしていなくとも、《招来クリーチャー強化》特技を得る。

 ダイアボリストの恩恵(変則、擬呪、または超常)/Diabolic Boon:ダイアボリストのレベルが上がると、地獄の後援者から恩恵を受ける。与えられる恩恵の性質は、ダイアボリストが選択した後援者と、具現化することを選択した恩恵のカテゴリーによって異なる。各悪魔の後援者は3つの恩恵を与え、最後のものが最も強力である。3レベルの時点で、ダイアボリストは第一の恩恵を得る。6レベルの時点で第二の恩恵を得、9レベルの時点で第三の恩恵を得る。これらの恩恵の詳細については、178ページの《魔物の恭順》特技と、第1章のアークデヴィル、地獄の公爵、マレブランケの説明を参照せよ。ダイアボリストの恩恵が擬似呪文能力を与える場合、ダイアボリストの擬似呪文能力の術者レベルはそのキャラクター・レベルに等しい。この能力により、ダイアボリストは、通常よりも早くこれらの恩恵の使用権を得ることができる。キャラクターが通常の恩恵を得るために必要なヒット・ダイスに達しても追加の恩恵の使用回数を与えるわけではない。

 異端(変則)/Heresy:3レベルの時点で、ダイアボリストは特定のデヴィルの紋様または真名を研究するための判定に+2のボーナスを得る。このボーナスは9レベルの時点で+4に増加する。

 ヘルの魂(変則)/Hellish Soul:5レベルの時点で、ダイアボリストはヘルの大義に十分役立つと見なされ、天罰から一時的に解放される。アスモデウス、アークデヴィル、またはヘルの別の影響力のある勢力の意志以外の何らかの手段で殺された場合、ダイアボリストは通常どおり復活することができる。

 地獄の瞬間移動 Transport(擬呪)/Infernal Transport:6レベルの時点で、ダイアボリストは炎の爆発の中でヘルを旅することができる。ディメンジョン・ドアとして1日2回この能力を使用でき、テレポートとして移動するために両方の使用回数を消費することもできる。この能力を使用して悪のクリーチャーに対して保護されている範囲に出入りすることはできない。

 ヘルファイアー・レイ(擬呪)/Hellfire Ray:8レベルの時点で、ダイアボリストは擬似呪文能力として1日2回ヘルファイアー・レイ(184ページ参照)を発動できる。

 召喚術師の達人(変則)/Master Conjurer:10レベルの時点で、ダイアボリストが名前を知っているデヴィルを招請すると、標準アクションとして招請呪文を発動し、移動アクションとしてデヴィルと取引することができる。〈はったり〉〈交渉〉、または〈威圧〉の修正値の半分を取引の【魅力】判定に加える(あるならば)。
最終更新:2024年11月12日 11:43