ハープ・オヴ・チャーミング
解説
この美しくも複雑な彫刻の施された竪琴は片手で楽に持てるが、その魔力を用いるには両手が必要となる。
ハープ・オヴ・チャーミングを演奏してDC14の
〈芸能:弦楽器〉判定に成功した場合、演奏者は10分間演奏するごとに、音楽に1つの
サジェスチョン(呪文と同様、意志・無効、DC14)をこめることができる。判定に失敗した場合、聴衆は24時間の間、その演奏者のこれ以降の演奏から作用を受けない。
パール・オヴ・ザ・サイリンズ
解説
この真珠はその美しさだけで少なくとも1,000GPの価値がある。持ち主がこの真珠のパワーに関係のある行動をとろうとしながら手にしっかりと握り締めたり、胸に押しつけたりすれば、持ち主はこのアイテムを理解し、使用することができるようになる。
この真珠によって、持ち主はきれいで新鮮な空気の中にいるかのように、水中で呼吸することができるようになる。持ち主は水泳移動速度が60フィートになり、水中で妨げられることなく呪文を発動したり行動したりすることができる。
パール・オヴ・パワー
(
Pearl of Power/力の真珠)
オーラ 強力・変成術;
術者レベル 17
装備部位 ―;
市価 1,000GP(1レベル)、4,000GP(2レベル)、9,000GP(3レベル)、16,000GP(4レベル)、25,000GP(5レベル)、36,000GP(6レベル)、49,000GP(7レベル)、64,000GP(8レベル)、81,000GP(9レベル)、70,000GP(呪文2つ);
重量 ―
解説
一見普通で、大きさも光沢も平均的なこの真珠は、呪文を準備するすべての呪文の使い手(ウィザード、クレリック、ドルイド、パラディン、レンジャー)にとって強力な助けになる。1日に1回、合言葉を唱えると、パール・オヴ・パワーの持ち主は、自分が準備して、その後、発動したどんな呪文でも1つ思い出すことができる。その呪文はまるで発動されなかったかのように、再び同じように準備される。この呪文は、真珠によって決まる特定のレベルのものでなければならない。1~9レベルまでの各レベルの呪文を1日に1つ思い出すものと、1日に(それぞれ異なるレベルで6レベルまでの)2つの呪文を思い出す真珠がそれぞれ存在する。
作成要項
必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、思い出そうとする呪文レベルの呪文を作成者が発動できること;
コスト 500GP(1レベル)、2,000GP(2レベル)、4,500GP(3レベル)、8,000GP(4レベル)、12,500GP(5レベル)、18,000GP(6レベル)、24,500GP(7レベル)、32,000GP(8レベル)、40,500GP(9レベル)、35,000GP(呪文2つ)。
パイプス・オヴ・サウンディング
解説
〈芸能:管楽器〉の技能を持つキャラクターが演奏すると、この光沢のある金属製のパン・パイプはさまざまな音を生み出す。(虚像)であるこの音は
ゴースト・サウンドに相当する。
パイプス・オヴ・ザ・スーアーズ
解説
正しい曲を学べば、持ち主はこの笛を使って(400フィート以内に
ラットがいれば)1d3群の
ラット・スウォームを引き寄せることができる。ラットたちが移動しなければならない距離が50フィートあるごとに、1ラウンドの遅れが出る。吹き手はラットたちが現れるまで演奏を続けなければならず、現れた時点でDC10の
〈芸能:管楽器〉判定を行なわなければならない。成功すれば、吹き手が演奏し続ける限り、ラットたちはテレパシーによる吹き手の命令に従う。失敗すれば、ラットたちは吹き手を攻撃する。いかなる理由でも吹き手が演奏を中断すれば、ラットたちは即座に去ってゆく。24時間以内にラットたちを再び呼び出すたびに、
〈芸能〉判定のDCは+5されてゆく。
ラットたちが他のクリーチャーの制御下にいた場合、
〈芸能〉判定のDCにラットたちを制御しているクリーチャーのHDを加えること。吹き手がラットたちを制御してしまった後に、その別のクリーチャーが積極的に制御を奪い返そうとするなら、制御を維持するために毎ラウンド、別々の判定が必要となる。
パイプス・オヴ・ホーンティング
解説
この魔法のアイテムは小さなパン・パイプのように見える。演奏してDC15の
〈芸能:管楽器〉判定に成功すると、この笛は呪力を帯びた不気味な調べを生み出す。30フィート以内にいて、これを聞いた者はDC13の意志セーヴを行わねばならず、失敗すると4ラウンドの間、
恐れ状態となる。ヒット・ダイスが6以上のクリーチャーには作用しない。
パイプス・オヴ・ホーンティングは1日に2回、吹き鳴らすことができる。
バッグ・オヴ・トリックス
(
Bag of Tricks/奇術の袋)
オーラ 微弱(灰色およびさび色)あるいは中程度(黄褐色)・召喚術;
術者レベル 3(灰色)、5(さび色)、9(黄褐色)
装備部位 ―;
市価 3,400GP(灰色)、8,500GP(さび色)、16,000GP(黄褐色)
解説
この小さな袋は空っぽのように見える。袋の中に手を入れた者は小さくてふわふわした球を感じる。この球を取り出して20フィートまでのところに投げると、それは動物に変わる。この動物は10分間たって(あるいは殺されるか、袋に戻るよう命令されて)消えてしまうまで、自分を取り出したキャラクターに仕える。この動物は
〈動物使い〉技能の解説にある、どんな命令にも従う。
バッグ・オヴ・トリックスには3種類あり、そのそれぞれが異なる種類の動物を生み出す。以下の表を使って、それぞれどんな動物が取り出されたか決定すること。
ヘヴィ・ホースは馬具を着けて現れ、自分を袋から取り出したキャラクターを乗り手として受け入れる。
生み出される動物は常にランダムである。そして常に一度に1体しか存在できない。1日に2匹まで、1週間で合計10匹までの動物を袋から取り出すことができる。
バッグ・オヴ・ホールディング
解説
これは一見して2フィート×4フィート(約60cm×120cm)ほどの大きさの、ありふれた布の袋のように見える。バッグ・オヴ・ホールディングの中は、いかなる次元にも属さない空間に通じており、袋の中の空間は外側から見た大きさよりも大きい。何をどれだけ袋に入れても袋の重さは変わらない。袋の重量や、袋に入る内容物の重量と体積の上限は、袋のタイプによって決まる。次の表を参照のこと。
タイプ |
袋の重量 |
内容物重量上限 |
内容物体積上限 |
市価 |
Type I |
15ポンド |
250ポンド |
30立方フィート |
2,500GP |
Type II |
25ポンド |
500ポンド |
70立方フィート |
5,000GP |
Type III |
35ポンド |
1,000ポンド |
150立方フィート |
7,400GP |
Type IV |
60ポンド |
1,500ポンド |
250立方フィート |
10,000GP |
上限より多くの物を入れたり、とがったものが(中からでも外からでも)袋に穴をあけたりすれば、袋は破れ、使い物にならなくなってしまう。中のものはすべて永久に失われる。
バッグ・オヴ・ホールディングを裏返しにすれば、中のものはすべて(傷つかずに)転げ出してくるが、袋はもう一度裏返して元通りにしないと使えない。生きているクリーチャーは袋の中に入っても10分は無事に生き延びられるが、10分を過ぎると窒息する。
バッグ・オヴ・ホールディングから特定のアイテムを取り出すのは1移動アクションである――普通の背負い袋に入るより多くのものを詰め込んでいない限り。そんなに詰め込んだ状態なら、特定のアイテムを取り出すのは1全ラウンド・アクションとなる。袋の中にある魔法のアイテムは、袋を運搬しているキャラクターに何の利益ももたらさない。
ポータブル・ホール(携帯用の穴)の内部に
バッグ・オヴ・ホールディングを入れると空間が引き裂かれてアストラル界への裂け目ができ、バッグもホールも同様に虚無へと吸い込まれ、永久に失われる。
バッグ・オヴ・ホールディングの内部に
ポータブル・ホールを入れた場合、ホールはアストラル界への門を開く。ホールとバッグおよび半径10フィート以内のすべてのクリーチャーはその中に吸い込まれ、その過程で
ポータブル・ホールも
バッグ・オヴ・ホールディングも破壊されてしまう。
ハット・オヴ・ディスガイズ
解説
これは見たところ普通の帽子だが、着用者は自分の外見を
ディスガイズ・セルフ呪文と同様に変化させることができるようになる。これによって変装した場合、帽子は変装の一部として、櫛、リボン、ヘッドバンド、キャップ(縁なし帽子)、コイフ(頭巾)、フード、ヘルメット(兜)などの外見をとる。
ハンディ・ハヴァサック
解説
この背負い袋はていねいに作られ、かなり使いこまれた、ごく普通の背負い袋のように見える。美しくなめされた革でできており、ストラップには真鍮の金具とバックルがついている。両側にポーチがついており、どちらも約1クォート(約1リットル)のものを入れるのに充分な大きさがあるように思える。実際には、どちらのポーチも
バッグ・オヴ・ホールディングに似ており、体積2立方フィート(約57リットル)か重量20ポンド(約9kg)までのものを入れることができる。背負い袋の主要部分には8立方フィート(約227リットル)か80ポンド(約36kg)までのものを入れることができる。いっぱいまで入っている場合でも、この背負い袋はいつもわずか5ポンド(約2.3kg)の重量しかない。
これだけのものが入るだけでも充分役に立つが、この背負い袋にはさらに素晴らしいパワーがある。着用者が特定のアイテムを取ろうと手を入れた場合、そのアイテムは常に一番手前に入っている。従って、この背負い袋に入っているものを出すために探し回ったり、取りそこなったりすることはない。この背負い袋から特定の1個のアイテムを取り出す行為は1回の移動アクションである。また、しまってあるアイテムを1つ取り出す行為は通常なら機会攻撃を誘発するが、この背負い袋から取り出す場合には機会攻撃を誘発しない。
ハンド・オヴ・グローリー
(
Hand of Glory/栄光の手)
オーラ 微弱・さまざま;
術者レベル 5
装備部位 首周り;
市価 8,000GP;
重量 2ポンド
解説
これは人間の手をミイラ化させたものを、革紐によってキャラクターの首から下げたものである(魔法のネックレスと同様の部位を占領する)。この手の指の1本に魔法の指輪を1つはめた場合、着用者自身がその指輪を身に着けているかのように指輪の利益を得ることができる。これは、指輪は2つまでという通常の制限に含まれない。この手には一度に1つしか指輪をはめることができない。指輪がなくても、手そのものの力で、着用者は
デイライトと
シー・インヴィジビリティを1日1回ずつ使用できる。
ハンド・オヴ・ザ・メイジ
解説
これはエルフの手をミイラ化させたものを、金の鎖によってキャラクターの首から下げたものである(魔法のネックレスと同様の部位を占領する)。着用者は回数無制限で
メイジ・ハンド呪文を使用することができる。
ビード・オヴ・フォース
解説
この小さな黒い球体は光沢のない真珠のように見える。60フィートまで(射程ペナルティなし)投擲することができる。何かに勢いよくぶつかると、このビードは爆発し、半径10フィート以内のすべてのクリーチャーに5d6ポイントの[力場]ダメージを与える。
投擲された後は、
ビード・オヴ・フォースは半径10フィート、持続時間が10分の
リジリアント・スフィアー呪文(反応・無効、DC16)のように機能する。ちらちらと光る[力場]でできた球体が1体のクリーチャーを包み込む。ただし、そのクリーチャーは球体の直径内に収まるだけの大きさのものでなければならない。球体は対象を、持続時間の間、包み込む。この球体は、
ロッド・オヴ・キャンセレイションや
ロッド・オヴ・ネゲイション、
ディスインテグレイト呪文や目標型
ディスペル・マジック呪文を除けばいかなるダメージも受けない。これらの効果は球体を破壊するが、包み込んだクリーチャーには害は及ばない。いかなるものも、内側へも外側へも、球体を通り抜けることはできないが、包み込まれたクリーチャーは通常通り呼吸できる。包み込まれたクリーチャーは暴れることができるが、外にいる者たちや、中にいる者たちが暴れることで、球体を物理的に移動させることはできない。ビードは爆発すると完全に消費されてしまうため、1回使い切りのアイテムである。
最終更新:2021年11月04日 00:11