ONE PIECE 42巻
ロビンちゃん救出編が続きます。前巻はどーんと感動しちゃったのですが、この巻は少し谷間な感じ。普通に面白いけど、通過点ってとこですかね。なのであまり熱くはなりませんでした。というか
前巻の私がおかしいのか。
バロックワークスとの戦いのように、メンバーそれぞれがガチンコ勝負を行うようです。まぁいつか来ると思ってましたけど、先は長そうだなぁ。ていうか本誌でもまだ戦ってますもんね。
覚えている所は
・「弁護士を呼んでくれ。私はいつか君を訴える」
・「Mr.騎士道」サンジ君…!(泣)君のそんなとこが好きだ~!
・手首を切り落としてもチョッパーに言えばくっつくと本気で思ってそうなゾロ
・律儀に「そげキング」と呼んでいるゾロ
・「俺は希望なんだ」チョッパー可愛い可愛い
・その後のチョッパー、なんか見たことあるなぁ。シシ神様?
・一応全員と戦わなくてはならない理由付けがされてる
・フランキー何気に強い。(変換したら「孵卵器ー」って出た。頑張りすぎだATOK!)
・ロビンちゃん顔から落ちたの痛そう。何てことするんだ!
はい、というわけで感想というにはおこがましい内容になってしまいました。どっとはらい。
(2006/07/05)
ONE PIECE 41巻

ロビンの過去が明らかになりました。今まで引っ張り続け、何やら壮絶な過去があったんだろうと匂わせてきた伏線が、あらかた明らかになりました。11話中7話が過去話です。
一巻まるまる過去話ではありません。今まで見たことありませんが。やっぱりコミックスでレギュラーがちょっとでも出てないと駄目なのかな。ロビンちゃんの過去話は重たくて、かなりはしょられているのが少し不満でした。(でも本誌読んでたら、サンジ君が出てないの寂しいし…。う~ん)
それはさておき、ロビンちゃんがなぜこんなにもCP9を恐れるのか、強くしなやかな彼女がなぜ政府が絡むと平静を失ってしまうのか。それを語った巻でした。また青キジとの関係も明らかにされています。
もうね、読んで下さい。小さいロビンちゃん可愛いです。今でこそ大人の女の顔してますが、鼻水垂らして泣いているんですよ。彼女が幼少期を過ごし、バスターコールの餌食となった故郷が舞台となっています。なんかねーラピュタ。うんラピュタを思わせる建物でした。童話に出てきそうな。
とりあえずお勧めです。今まで読んでない人は手を挙げなさい。帰りに漫画喫茶に行って取りあえず読むこと。話はそれからだ。
以下、ネタバレとなりますが。改めてルフィというキャラクターはすごいと思いました。なんでこんな考え方思いつくんだろう。尾田っちの周りにこんなキャラの人がいるんだろうか。掴み所のないルフィですが、この巻には私がため息をついてしまったやり取りがあります。
もう死にたいと言ったロビンに対して、
(全然動じずに)「何言ってんだァ!!?お前!!!」
「とにかく助けるからよ!!!そんでなァそれでも…まだお前死にたかったら」
「そしたらその時死ね!!」
「そういう事はお前…おれ達のそばで言え!!!!」
そして極めつけが「生きたいと言えェ!!!!」
あああもうなんでこんな言葉が出るんでしょう。ジャンプ読んでるの後悔しました。コミックスで一気に初読みしたかった(やめませんけど)。やっと、やっとロビンの硬い殻にひびが入った一瞬でしたね。泣けた。
ロビンがCP9の言うことを聞いた理由。もちろんバスターコールもその一つだし、自分といると仲間が危険だからだと思うけれど、一番の理由は「いつか裏切られる日が来る」から。それが恐かったから。それなら今仲間から姿を消してしまいたかった。なんだかそっちの方が切なかったです。「自分を犠牲にして」敵の手に落ちるロビンちゃんより、「仲間に裏切られるのが恐い」臆病なロビンちゃんの方が何倍も愛しいと思います。ああもう連れて行ってあげて!海へ!
(2006/04/03)
ONE PIECE 1~40巻
言わずとしれたジャンプの看板漫画、ワンピース。
はみだしっ子が原点で、
らんまがきっかけなら、これはとどめの一撃かな。二十代も半ばにして、一気にはまりました。
これはファンタジーになるんでしょうか。基本的な作りは同じですが、ちょっと違う歴史を辿った世界が舞台です。悪魔の実を食べて超人的な力を持ったり、巨人や魚人がいたりするところは現実とは違います。簡単に言うと「おっす俺ルフィ!海賊王になって、昔の恩人に麦わら帽子を返しに海に出るんだぜーあと俺ゴム」という話です。何にはまったか、というとやはり泣かせてくれるところですかね。借りた日にタオルをぐしゃぐしゃにしながら徹夜して読みふけりました。男気が生きる漫画です。万人にお勧めです。難しいところは一切なく、それでいて深く泣ける漫画です。ギャグの部分も大好き。この作者は、お話を作る、そして魅せるという手法に非常に長けていると思います。同年代とは思えない。カタルシスを溜めて溜めて溜めてもう一つ溜めて、さー爆発!という方法をこれだけ違うやり方ができるところは尊敬に値します。
一番のお気に入り、というか泣かされたのはチョッパー編です。その次はナミ編かなぁ。しばらくはチョッパーのことを考えると泣けるという、社会人としてそれはどうなのという現象に悩まされました。ああもうなんて愛しいチョッパー。
チョッパーがヒルルクに助けられた後城で目を覚ましたシーン。周りを見回してヒルルクを見て、自分が助けられたことを悟り、そこにあったパンをくわえながら目を見開いて涙を流すところ。思い出すと涙腺が。あそこはずっと、チョッパーは何も喋らないしモノローグもないんですよね。でもなんか色んな思いが伝わってきます。ヒトヒトの実を食べて人型になってこれで人間に受け容れられると思ったのに、石を投げつけられ「?」「?」と泣きながら逃げるシーンはほんの数コマなのに私の涙腺を破壊するには充分でした。けなげでまっすぐな子が好きなんです。
一つ一つのコマが、見れば見る程面白いところも好きです。
らんまもそうなんですが、書き込まれているなぁと思います。エキストラがレギュラーの顔と全然違う漫画あるじゃないですか。アシスタントが書いてるぜーって感じの。あれはあまり好きじゃないのです。(
高橋留美子は脇役顔があるけどそれはOK)大きなコマにたくさん色んなものが書かれてるのに、実は隅っこでいろいろやってるみたいな、そんな遊び心が好きです。
レギュラー陣は甲乙付けがたく好きなのですが、その中でもどうしても気にかかるのはサンジ君です。
はみだしっ子のアンジーに似ているからかもしれません。
麦わら海賊団はいつまで続くのかを考えると、誰かが仲間を抜けるんだろうなと思うんです。ウソップは勇敢な海の戦士になる為には船を下りることもあるでしょう(2006年3月現在まだウソップは麦わら海賊団に残るかどうかは決まっていない)。背負うもの、守るべきものもありませんし。ルフィやゾロは己の信念に従ってきっと迷わない。だからこの三人は仲間を抜ける時が来てもそんなに躊躇はないように思います。ナミは故郷の問題をルフィ達に救ってもらい、後は世界地図の完成という目的のみを果たすことが残りの気がかりで、そしてそれはルフィ達と一緒にいることで叶うでしょう。チョッパーは医者であること、海賊であることが目的だから降りることはきっとない。ロビンはこれからどうなるのかわからないけど、仲間と一緒にいることで己の欲求は果たされるような気がします(ポーネグリフ関連だとどうなるかはわからないけど)。なのでこの三人は多分仲間を抜けようとしない。でもサンジ君はオールブルーを見つけてそしてどうするのでしょう。自分と海賊団の目的が一致しなくなった場合。サンジは夢と仲間を天秤にかける(ルフィ/ウソップ/ゾロは秤に掛けることすらしないと思う)ような気がします。守ろうとしてるから。自分を犠牲にしてでも今度こそ誰かを守らなければと思っているから。サンジ君は麦わら海賊団を守ろうとしてる。それは相手を下に見ている訳ではなく、例えば自分より強いルフィだって守らなきゃと思ってる。自分以外の全てに向けられた優しさが、その優しさがあまり自分に向かないところが、無理だって分かってしまっても諦められないところが、非情になりきれないところが、私の中ではアンジーに繋がるのです。
あと私煙草嫌いなんですが、サンジ君のくわえ煙草は格好良くてこんな風にやってみたいなぁと思う。この前コンビニでジャンプ立ち読みしたらサンジ君が格好良すぎてこりゃ二次元に本気で恋できるわぁとか考えながらにやけてたけどよく考えたらサンジ君本編に全然出てなくて何でそんなことをって巻き戻してみたら表紙に出てた。表紙にワンカットのサンジ君。なんて燃費のいい頭してんだろうと思い知った一件でした。真面目に語った後でこれだよ。
空島でたくさんの謎が一気に収束していくところ、圧巻でした。大きく広げた風呂敷を、丁寧に畳んでいくと表現した人がいましたが、まさにその通りだと思いました。
誰に対しても大人でも子供でも自信を持ってお勧め!
あとロビンちゃんも好き!それからナミが誰かとくっつくならルフィ希望で!
(2006/3/22)
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最終更新:2009年06月07日 17:09