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ウォンテッド

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 アンジェリーナ・ジョリーが好きなので、それだけの理由で鑑賞。壮大な、残念な映画といった感想だった。お金はかかってる、弾丸が曲がるとかの発想は好き、それを魅せる映像も多分申し分ない、アンジーはおいしい役でカッコいい、だけどストーリーというかオチが…。近いのはキル・ビル見た後のような気分かなぁ。ギャグだと思えば、腹も立たない。
 会社の上司はうざいし、同棲している彼女は口うるさい上自分の同僚と浮気しているような女だし、住んでいる部屋は騒音がうるさい、精神安定薬が手放せない主人公。なのになぜか派手に命を狙われ、庇ってくれた美女アンジーに「お前の父ちゃんも殺し屋やったんや」と、歴史的殺し屋組織にスカウトされる。殺し屋へ転職を決意した主人公だが、やっぱりその道も甘くは無かったってお話。
 暴力描写が多かったのであまり良いイメージはないが、それを除けば映像はすごいと思った。弾丸が空気を裂いて飛んでいくところとか、曲がるところとか。マトリックスの映像がすごい!と言われていた時代が遠く感じ入る。アンジーはかっこよい役だったけど、なんか肉感的なところが削り取られているようだった。後姿のヌードがあったけど、がりがりだー。Mr.&Mrs.スミスや、トゥームレイダーみたいなむちむちな筋肉がよかったのに。主人公のジェームス・マカヴォイは、シャイア・ラブーフみたいだと思った。最後はそれなりにかっこよくなったけど、普通っぽいキャラがうけてんのかなー。
 個人的にはどんな怪我も治すお風呂が気に入った。誰もが思うけど、なかなか実行に移す(そういう設定を作る)人、いないと思うんで。これで殺し屋の訓練もばっちりですね!どんどん怪我してください!ってコンセプト。RPGの回復の泉を実写化すると、こんなに怪しいのかー。
 映画館で見るべき映画で、テレビで見ると半減以下だと思う。R15だからテレビ放映はしないかな。映像メインだと思うので、そういうのが好きな人は良いかも。逆にストーリー重視の人にはお勧めできない映画だった。

 ここから先はネタバレです。
 転職決定後の主人公が、上司や同僚、恋人に最後っ屁とばかりにぶちまける姿はそれなりに爽快なんだけど、「そもそもあんたの要領が悪いんちゃうんか」と思いながら見てたので、主人公には全く共感できなかった。まー最後には立派な殺し屋になって、表情も精悍になるんだけど。組織潰して文無しになってから、どうやって立ち直ったんかな。
 アンジーは信念のある役で、銃傾けながらぶっ放すところとその表情が凄みがあってかっこよかった。時に円陣上に並んでいる殺し屋達を、一発の弾丸を曲げて倒し、最後自分もその銃弾に倒れるシーンも好き。彼女だけは助けるんかなと思ってたけど続くわけじゃないみたいだし、その潔さも良しってことで。
 神の意思が機織機を通して殺すべき人間を決定する、ってところから「あーこりゃトンデモ映画かな」と思ってたんだけど、その予感は正しかった。しかも結局それを無視してました、ってなんじゃい。突っ込みどころはストーリーだけで、そもそもそこに重点は置いてないんだろうなぁって分かってる時点で、こんなことを言うのは野暮か。
(2009/03/03)

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最終更新:2009年03月04日 00:50
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