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宮崎駿

風の谷のナウシカ






 改めて読み直した。読み終わった後に「あー面白かった」だけじゃない、複雑な気持ちになる。私はラピュタやナウシカが、好きというよりそれで育ったみたいなところがあるので、客観的にはもう見られていないんだろうけど、やっぱり宮崎駿はすごいんだなぁと思う。アニメナウシカが好きなら読んで損は無いと言える。今更ですけどね。
 もう言わずもがなのストーリーなので、説明はしない。前半3冊位はアニメとほとんど同じ。厳密に言えば詳細は違うんだけど、受ける印象は同じ。アニメの声や効果音や音楽がリアルに頭に鳴り響きます。全巻を縮めたのではなく、本当に切り取っただけなんだなぁ。アニメでは王蟲が去って一件落着っぽいけど、そこから更に世界観は広がっていき、世界の成り立ちにまで話が行く。
 以前読んだ時は絵があまり好きになれなかったけど、今はむしろ好き。特に巻頭カラーのポスターみたいなのはとても綺麗。コマ割とかはそんなに凝ってないけど、面白いもんは面白いんだなーと思った。漫画の見せ方は日々進化しているように思う。すごく細かく書き込んだりトーンとかも増えたんだろうし、大胆なコマ割にしたり。でも話が面白い漫画は、それがなくても惹きつけられる。時折「これを○○が書いたらこのシーンはもっと泣けるようにもってくるんだろうに!」と思ったりもする。でもまぁそれがなくても感動する。
 ナウシカであると共に、ラピュタの原点でもあるようにも思う。後半の失われた文明に関するくだりは、ラピュタを思い出した。というかまんまラピュタのエピソードあったし。わくわくする、というより読み終わった後、軽く打ちのめされたような気分になった。なんだかもっと色々考えなきゃ、読み取らなくては、という焦り。後世まで残したいというのはこういうことを言うのだなぁと思う。

 ここから先はネタバレです。
 結局王蟲はなんやったねん、って疑問は残った。ナウシカは何を隠しながら生きていくんだろうとも。その辺読み取れてないなぁと思う。決してめでたしめでたしでは終わらない。ナウシカの選択が正しかったのか、私は分からない。フィクションの感想なのにはっきり言えないくらい、大きな選択だと思う。
 それにしても強い人がたくさん出てくるお話だった。クシャナはアニメよりカッコいい。クロトワも好きだ。ユパ様は最初から最期までかっこよすぎる。なんだあれずるい。アニメの大婆さまが大僧正にあたるんですよね、驚くほど違和感なし。アスベルかっこいいと思っていたけど、漫画ではちょっと影薄かったよ。風の谷に爺様達も好き。「わしらは皆姫様に恋しとるんじゃ」みたいなせりふ。一人のんびりしてる爺様がいて、アニメでは「そう急くなや」って戦車を逆走させた人だと思う。可愛い。ミト爺は男前。森の人は正直よくわからん。やっぱりアニメで出てたキャラを贔屓してしまうなぁ。
(2010/07/25)

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最終更新:2010年07月26日 01:27
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