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大谷博子

由似、風のなかで




 あまりメジャーではない方かもしれませんが、コンスタントに作品を発表されているらしく、小学生位からこの方の漫画を読んでいます。
 こんなにも長く読めているのは、とても穏やかで暖かい、良い意味でハラハラしない作風のせいかな、と思っています。はっきり言ってしまうとそんなに絵は上手くないです。昔の方が上手かったかもとすら思えるときも。でもお話が好きなんです。あと基本的に一話完結で読みやすいのもあるかもしれません。いろいろなお話を描かれていますが、由似シリーズや、翔子の事件簿シリーズが長く続いているのも、キャラが万人に受け入れやすいからではないでしょうか。想像ですが、どんな世の中であっても「大切なものはこれだ」という作者のポリシーが、作風に現れていると感じます。奇麗事のように思うときもありますが、奇麗事を実践できるならそれに越したことはないじゃないかと訴えかけられているようで、読んでいて気持ちいいです。
 このお話は、「由似へ…」「由似、君の青春」の続編にあたります。なので多少ネタバレせずには感想が書けないので、もしお読みになるのでしたら、この先はやめておいた方がいいです。(たいしたことは書いていませんが)

 大まかなあらすじですが、看護士になった由似は支倉慎二と付き合っています。超ブラコンの妹に振り回されたり、痴呆になってしまったおばあさまの介護等でごたごたしましたが、めでたく結婚することができました。二人の間には由(ゆき)という第一子も産まれ、幸せいっぱい。
 この巻では由似が第二子を妊娠したところから始まります。支倉家ご一行は愛するおばあさまが亡くなり、フミさんと父だけになった由似の実家に引っ越すことになりました。渉君のお墓参りに行ったり、志紀子さんがスランプになったり、いろいろ小さな事件が起こります。そんなうまいこといくかいな~と斜めに見てしまうこともありますが、これはこれでいいのです。
(2010/04/21)

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最終更新:2010年04月21日 20:50
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