ラブストーリーでした。小池真理子っぽいと思いました。でも泣きはしませんでしたし、重くもありませんでした。
主人公は女子大学生(名前忘れちゃいました)。高校生の時先生に振られたけど、夏休みに部活動を手伝い、また恋心再燃。主人公に恋する少年も現れ…。って感じ。べったべたのラブストーリーではなく、全編に静かな雰囲気が漂っていて水の中で進んでいる物語みたいな感じ。つられて感想も淡々としてしまいます。
主人公が語る形でお話は進みます。この主人公は感情の起伏があまりなく、それは強い想いを抱いた時の差を際立たせようとしたのかもしれないけれど、やっぱり最後までテンションが一定でした。泣いても叫んでも、その静かな雰囲気は変わらなかったと思います。
実はこれ読むのかなり時間かかりました。というより、途中他の本に浮気してほったらかしにしてました。ってことは、そんなに面白いとは思わなかったってことなのかなと思います。原因はというと、多分登場人物に共感を覚えなかかったからかな、と。すごく淡々としてるんですよね、登場人物がほとんど。そういうのを狙って書いたんでしょうけど、生活感が感じられなかった。見る人によっては「透明感のある」文章なのかもしれないけど、私には「すけすけ」に見えました。泥臭いのも好きじゃないけど、こういうのも駄目なのかな。注文多いですね私。
唯一途中から豹変する、主人公を好きな男の子が嫉妬でどろどろになるところだけ人間っぽかったです。そこだけカラフルな感じがしました。他は全部モノクロ。
自分が理解できないだけだと思うんですけど、「そんな大学生おるか?」って思ってそこから抜け出せなかったんだと思います。私は感情の振れ幅が大きいので、泣いたり怒ったり笑ったりしない人が理解できない。「そうしたいけどできない」人はともかく、「そうしない」人がいることを想像できないんです。このお話に出てくる人の行動を見ていて、「なんでそこで怒らないんだー」とか「なんでそんな飄々としてるんだー」と一々突っ込みたくなりました。嫉妬する男の子は、行動としてはよくないとは思いますが、「人間だものそうなるよね」と納得してしまいました。土下座させるところなんてどろどろ具合の極致で、それまで
その他の人間の薄さ具合に辟易していた私は「素敵」とすら思いました。
主人公には最後まで共感はできませんでしたが、恋人と別れて先生へ迫るあたりは好きです。あとラストの締め方も。まーこういう人がいてもいいかな、って位ですが。先生がヘタレなとこは嫌いです。大人ぶってるだけで、全然優しくない。騙されるな若人。「好きになれるかもしれない」程度で付き合われた男の子に失礼だ。自覚してたからいいけど。
文句ばかりになってしまいました。この辺で終わり。
(2006/12/02)
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最終更新:2007年04月02日 23:46